JPS5927897Y2 - 射出成形品のゲ−ト切断用エア−ニツパ機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、成形品とスプールランナとのゲート付は根部
を確実に容易に切断し得る射出成形品のゲート切断用エ
アーニッパ機構に係るものにして一実施例を示す添付図
面を参照して、その構成を詳述すると次の通りである。

射出成形機の金型開放空間部より取出・搬送されてくる
成形品ａ及びスプールランナｂの、該ゲ−）ｃを切断す
るものであって、本体支持板１の中程部に枢着連結部２
により可動本体３を若干揺動自在に枢着連結し、該可動
本体３の下部に、開放用バネ４により常時開放付勢され
た一対のニッパ刃５を枢軸６により開閉自在に軸着し、
且該可動本体３内に後退用バネ７により常時後退付勢さ
れると共にエアー圧により突出動する切断用ピストン８
を摺動自在に内装し、該切断用ピストン８に、該切断用
ピストン８の突出動により前記ニッパ刃５の基部５ａを
閉動してニッパ刃の刃部５ｂを閉動するテーパ孔９を形
成し、且該可動本体３内に、エアー圧により突出動して
前記本体支持板１を押圧し、その反力で該可動本体３を
ニッパ刃５の刃部５ｂがゲートＣの付は根部に可及的に
近接密着する如く前記枢着連結部２を揺動中心として若
干揺動させる刃寄用ピストン１０を前記切断用ピストン
８とは別個に内装し、更に前記本体支持板１と該可導本
体３との間に、該可動本体３を原位置に揺動復帰させる
揺動復帰用バネ１１を介在させて成るものである。

以下詳しく説明する。

本図の本体支持板１は適宜形状の取付ブラケット１２に
より支承され、成形品ａ及びスプールランナｂの搬送位
置に最適な位置に位置される。

また、本図の枢着連結部２は、本体支持板１の中程に左
右２個所に枢着ボルト１３を螺着すると共に、各々２個
の弾性ゴム環１４を、可動本体３と本体支持板１の内側
面との間及び本体支持板１の外側面と枢着ボルト１３の
頭部裏面との間に介在させ、可動本体３を、弾性ゴム環
１４の弾性撓み作用で、本体支持板１に対して揺動自在
とするようにしている。

これは、ニッパ刃５の揺動量が僅かであるからであり、
且簡素な構成にするためであり、他のものにしても例え
ば螺番状にしても可能である。

また、切断用ピストン８０頭部は円錐状に形成され、切
断用ピストン８の摺動孔１５と該円錐状頭部との空室に
エアー供給路１６及びエアー供給接手１７を連通し、エ
アー供給接手１７よりエアーを供給することにより切断
用ピストン８を突出動するようにしている。

また、刃寄用ピストン１０の嵌合孔１８にもエアー供給
路１９及びエアー供給接手２０を連通し、エアー供給接
手２０によりエアーを供給することにより刃寄用ピスト
ン１０を突出動させ、該刃寄用ピストン１０の先端部が
本体支持板１の上部を押圧することによって可動本体３
を前記枢着連結部２を中心として揺動させるようにして
いる。

また、本体支持板１の下部中央部にはバネガイドボルト
２１がナツト２２により螺着固定され、一方可動本体３
にはバネ嵌合孔２３が穿設され、このバネ嵌合（Ｌ２３
とバネガイドボルト２１とによって前記揺動復帰用バネ
１１が架装されている。

また、本図の可動本体３は２分形成されている。

符号２４はＯリングである。

従来から、この種エアーニッパ機構は種々案出され、実
用に供されているが、本考案はこの種９エアーニッパ機
構の改良に係り、上述のように構成したから、第２図の
想像線位置に、適宜成形品取出装置により成形品ａ及び
スプールランナｂが搬送されてくると、先ずエアー圧に
より刃寄用ピストン１０が突出動し、これによって可動
本体３全体は枢着連結部２を揺動中心として想像線の如
゛く若干揺動し、このときニッパ刃５の刃部５ｂはゲー
トＣの付は根部に可及的に近接密着移動し、しかる後エ
アー圧により切断用ピストン８が突出動し、この切断用
ピストン８突出動によって、該テーパ孔９とニッパ刃５
の基部５ａとの係合作用によりニッパ刃５の刃部５ｂは
閉動し、この閉動によってゲー）Ｃの付は根部は切断さ
れることになり、即ち、所定梃比で強力な力で確実に切
断されることになり、従って特に、切断寸前でニッパ刃
５の刃部５ｂはゲー）ｃの付は根部に近接密着移動し、
ゲー）ｃの付は根部に近接密着移動してから切断作業が
行われることによって、ゲー）Ｃを成形品ａに残すこと
無く、良好に確実に切断し得ることになり、極めて有効
的である。

このことは逆に射出成形機により取出された成形品ａを
ニッパ刃５のは置まで搬送して、ニッパ刃５内に確実に
ゲートＣが装入される如く、即ち想像線位置に装入位置
させることが、容易にでき、それだけ精度的にラフな状
態で、停止位置決め精度にそれほど気を使かわない状態
で、取出装置の設計ができ、而して簡素な構成で安価に
製作し得ることにもなる。

また、夫々のエアーを抜けば、揺動復帰用バネ１１によ
り可動本体３は原位置に戻動すると共に、切断用ピスト
ン８は後退用バネ７により後退勤し、且ニッパ刃５は開
放用バネ４により開放し、すなわち元の原位置に復帰し
て成形品ａの装入がし易い状態で次の新たな成形品ａを
待ち、待機することになり、それだけ極めて円滑に能率
良くゲート切断作業が行い得ることになる。

更に、ニッパ刃５の開閉動作とニッパ刃５の刃寄せ移動
動作とは別個独立して動作できるから、例えば自動射出
成形機中に複数個の本装置を組み込み、複数個のゲー）
ｃを切断するように構成した場合、一旦、各本装置のニ
ッパ刃５をゲー）Ｃ付は根部に刃寄せ移動し、各ニッパ
刃５が全て刃寄せ移動できた段階で、すなわちタイムラ
グを持たせた段階でニラ〉々刃５を閉動し、切断すると
いう動作が得られ、各ゲー）Ｃと各ニッパ刃５との相゛
対位置が不揃いであっても、この２段動作により良好な
切断ができる。

また、更には可動本体３の刃寄移動はエアー圧によって
直接的に威されるから、刃寄最終位置はニッパ刃５がゲ
ートＣの付は根部に当接し、エアー圧との力関係で決ま
ることになり、これによりミゲートＣの付は根部の相対
位置がばらついても確実にニッパ刃５はゲー）ｃの付は
根部に近接密着移動し、それだけ一層良好にゲート切断
ができる。

以上のように本考案によれば、成形品とスプールランナ
とのゲートの付は根部を確実に容易に切断し得る等の秀
れた実用上の効果を奏する射出成形品のゲート切断用エ
アーニッパ機構を提供することとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものにして、第１図は縦
断面図、第２図は側面図、第３図は裏面図である。 ａ・・・・・・成形扉、ｂ・・・・・・スプールランナ
、Ｃ・・・・・・ゲート、１・・・・・・本体支持板、
２・・・・・・枢着連結部、３・・・・・・可動本体、
４・・・・・・開放用バネ、５・・・・・・ニッパ刃、
５ａ・・・・・・基部、５ｂ・・・・・・刃部、６・・
・・・・枢軸、７・・・・・・後退用バネ、８・・・・
・・切断用ピストン、９・・・・・・テーパ孔、１０・
・・・・・刃寄用ピストン、１１・・・・・・復帰用バ
ネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 射出成形機の金型開放空間部より取出・搬送されてくる
   成形品及びスプールランナの、該ゲートを切断するもの
   であって、本体支持板の中程部に枢着連結部により可動
   本体を若干揺動自在に枢着連結し、該可動本体の下部に
   、開放用、バネにより常時開放付勢された一対のニッパ
   刃を枢軸により開閉自在に軸着し、且該可動本体内に後
   退用バネにより常時後退付勢されると共にエアー圧によ
   り突出動する切断用ピストンを摺動自在に内装し、該切
   断用ピストンに、該切断用ピストンの突出動により前記
   ニッパ刃の基部を閉動してニッパ刃の刃部を閉動するテ
   ーパ孔を形成し、且該可動本体内に、エアー圧により突
   出動して前記本体支持板を押圧し、その反力で該可動本
   体をニッパ刃の刃部がゲートの付は根部に可及的に近接
   密着する如く前記枢着連結部を揺動中心として若干揺動
   させる刃寄用ピストンを前記切断用ピストンとは別個に
   内装し、更に前記本体支持板と該可動本体との間に、該
   可動本体を原位置に揺動復帰させる揺動復帰用バネを介
   在させて成る射出成形品のゲート切断用エアーニッパ機
   構。