JPS5927781Y2 - 洗壜器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、洗壜具に関するものである。

さらに詳しくは、壜の肩部における洗滌機能を改良した
洗壜具に関するものである。

口部から連接して拡巾された肩部を有するフラスコ等の
壜の内部洗滌を行う手段としては、壜内部に鎖・砂等を
洗滌液と共に収納して壜を揺動させることが知られてい
るが、壜内壁を損傷することが多く、また、洗滌が充分
に行われない等の理由から、特殊な場合を除き現在余り
利用されていない。

この手段に換わるものとして、ブラシ等の器具を壜内部
に挿入して壜内壁を刷掃する手段が広範に利用されてい
るが、器具の壜内部への挿入が挟間な口部を通して行わ
なければならないため、その操作性あるいは洗滌効率等
種々問題点があり、これを解決した新規な器具の開発が
期待されている。

従来器具の具体例としては、折曲げ可能な杆体に刷毛を
植立した棒状のブラシが知られており、適宜折曲げて壜
内部に挿入することによって、壜内部の全ての個所の洗
滌を行えるようにしているが、折曲げ角度が大になると
壜の挟間な口部を通過することができないため、折曲げ
角度が制限され、壜の口部から拡大され連接している肩
部の洗滌が不可能となることがあった。

また、壜内部に挿入後は、折曲げ角度を調節する場合に
、−々口部がら引抜いて調節しなければならず、操作が
煩雑であるという問題点を有している。

本考案は、前述した従来例の問題点に鑑み、壜内部、特
に肩部の洗滌を容易かつ効率的に行える洗壜具を提供す
ることを目的とする。

本考案の目的は、湾曲可能な杆体に多数の刷毛を植立し
たブラシ部と、ブラシ部の中心よりずらした位置に枢支
されたブラシ部の長さ方向に回動自在にした把持棒とか
らなる洗壜具を提供することによって遠戚される。

以下図面に示す本考案実施例を詳説する。

ブラシ部１は、杆体１１と刷毛１２とからなる。

杆体１１は、湾曲可能に形成されており、例えば、針金
を撚合せて形威し、適宜湾曲させて湾曲形状を保形でき
るようにしてもよく、また、可撓性材料で形成し、復元
性を有する湾曲形状を呈するようにしてもよい。

刷毛１２は、杆体１１に植設されており、接着剤あるい
は撚合せて杆体１１に固定されている。

把持棒２は、針金等で差支えなく、折曲げ可能な材質が
使用しやすい。

ブラシ部１の中心より一方に偏った位置には、起立片状
の枢支部１３が杆体１１に固定されており、また、把持
棒２の先端には、枢支部１３に対応する受部２１が設け
られており、枢支部１３と受部２１に夫々穿孔した透孔
１４，２２に枢支ピン３を挿通し、ブラシ部１に把持棒
２を枢支し、ブラシ部１の長さ方向に把持棒２を回動自
在にしである。

この洗壜具を使用するには、杆体１１が針金等の湾曲形
状を保形できる材料で形成されている場合には、壜４の
肩部４１の形状に応じて杆体１１を湾曲させる。

そして、壜４の口部４２上に把持棒２を把んで持上げれ
ば、把持棒２がブラシ部１の中心からずらした位置に枢
支されているため、その自重によりブラシ部１が長い部
分を下方に垂下し、把持棒２と略平行になる。

従って、第３図に示すように、ブラシ部１および把持棒
２の壜４の口部４２の通過は、容易に行い得る。

ブラシ部１および把持棒２を壜４内部に挿入した後、第
４図に示すように、把持棒２を口部４２の一側に押接す
ると、ブラシ部１の上端が壜４の内壁に当り、ブラシ部
１が回動しブラシ部１の下端が持上がる。

そこで、把持棒２を若干持上げると、ブラシ部１は、壜
４の肩部４１に当接する。

杆体１１を折曲げてブラシ部１に湾曲形状を保形させて
おくことは、この肩部４１への当接を緊密なものにする
。

また、杆体１１を可撓性材料で形成しておくことも、湾
曲形状を呈させて肩部４１への当接を緊密にする。

この状態で、把持棒２をその軸心線を中心として回動さ
せ、あるいは、上下前後動させることにより、肩部４１
の洗滌を行う。

洗滌が終了した場合には、把持棒２を下げブラシ部１を
肩部４１から離間させる。

するとブラシ部１は、自重により回動して把持棒２と略
平行になるので、そのまま口部４２から引抜けばよい。

また、第５図に示すように、把持棒２を折曲げ可能な材
料で形成し、ブラシ部１との枢支部がら若干離間した付
近を折曲げて使用すれば、壜４の肩部４１から側部にか
けての部分の洗滌を効果的に行い得る。

前述した洗滌操作は、ブラシ部１と把持棒２とが枢支さ
れていることにより、ブラシ部１の角度変更を自在にし
、−々口部４２から抜出して角度調節することや口部４
２によって作動が阻害されることを解消し、挟間な口部
４２を通して行うものでありながら、極めて容易に行い
得る。

また、ブラシ部１に湾曲形状を保形させ、あるいは、湾
曲形状を呈させるようにしであるため、ブラシ部１の肩
部４１への当接が緊密になり、洗滌を効果的に行い得る
。

さらに、ブラシ部１と把持棒２とを枢支しであることに
より、ブラシ部１を不使用時に把持棒２と略平行にする
ため、壜４の口部４２の通過が容易である。

以上のように本考案によれば、壜内部、特に肩部の洗滌
を容易かつ効率的に行える洗壜具が提供され、その構造
が簡素であることから廉価に提供することができ、実用
効果著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の正面図、第２図はブラシ部と把
持棒との枢支構造を示す断面図、第３図〜第５図は使用
状態図である。 １・・・・・・ブラシ部、２・・・・・・把持棒、４・
・・・・・壜。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 湾曲可能な杆体に多数の刷毛を植立したブラシ部と、ブ
   ラシ部の中心よりずらした位置に枢支されブラシ部の長
   さ方向に回動自在にした把持棒とからなる洗壜具。