JPH0614859Y2

JPH0614859Y2 - 瓶洗浄器具

Info

Publication number: JPH0614859Y2
Application number: JP1990056665U
Authority: JP
Inventors: 保佑若林
Original assignee: 株式会社若林商店
Priority date: 1990-05-29
Filing date: 1990-05-29
Publication date: 1994-04-20
Anticipated expiration: 2004-04-20
Also published as: JPH0417884U

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本考案は瓶洗浄器具に関し、更に詳しくは瓶口が小さ
く、内部が広い瓶の洗浄に好適な瓶洗浄器具に関するも
のである。

【従来技術とその課題点】

瓶口が手を入れられない程小さくて内部が広い瓶、たと
えば丸底フラスコ等の形状をした瓶の内部の洗浄は、棒
体の先に柔らかなブラシを放射状に備えた洗浄器を瓶口
から挿入し、棒体を回してブラシで擦って行っていた。しかし、従来のこの洗浄器には次のような課題があっ
た。即ち、瓶口の大きさに比べて内部がそれ程広くない
ものであれば、瓶内部へのブラシの接触圧が十分である
のできれいに洗浄できる。けれども、瓶口の大きさに比べて内部が極端に広い場合
は、瓶内部へのブラシの十分な接触圧が得られず、きれ
いに洗浄することは困難である。この問題を解決するような瓶洗浄器が実開昭５６−８３
２２９号公報、実開昭５５−１０２８３０号公報、実開
昭５５−９３６９８号公報、実公昭８−６８４６号公報
に開示されている。実開昭５６−８３２２９号公報に開示してあるもの
は、把持用筒の先端部分に円環状のブラシの両端を固着
し、この把持用筒体に挿通した棒体の先端にブラシの中
央部分を固着したものである。このブラシは通常状態で
は円環状になっており、瓶口に挿入する時は棒体を押し
て棒体と平行に変形させて挿入する。瓶内部での拡開時
には本質的に円環状に変形して瓶の内面と当接し、瓶内
部を洗浄できるようになっているものである。つまり、棒体を中心として左右にブラシが配設されてお
り、瓶口への挿入時にはブラシ二本と棒体と計三本の棒
状物が挿入されるようになっている。このために瓶口が
広い場合は問題はないとしても狭い場合は挿入が困難で
ある。実開昭５５−１０２８３０号公報に開示してあるもの
は、把持用筒の先端部分両側に設けてある連結具と、こ
の把持用筒体に挿通した紐体の先端に設けてある連結具
との間に可撓性材質よりなるブラシを二本、軸対象にな
るように架設したものである。このブラシは通常状態では紐体と平行になっており、瓶
口に挿入する時はこの状態で挿入され、瓶内部での拡開
時には紐を引っ張ってブラシを円環状に変形して瓶の内
面と当接し、瓶内部を洗浄できるようになっているもの
である。つまり、紐体を中心として左右にブラシが配設されてお
り、瓶口への挿入時にはブラシ二本と紐体、それに先端
に設けてある連結具が挿入されるようになっている。こ
のために瓶口が広い場合は問題はないとしても、狭い場
合は挿入できない場合が生じる。実開昭５５−９３６９８号公報に開示してあるもの
は、把持用筒の先端部分と、この把持用筒体に挿通した
棒体の先端に設けてあるブラシ頭の間に可撓性材質より
なる四本のブラシを架設したものである。このブラシは、通常状態では棒体と平行になっており、
瓶口に挿入する時はこの状態で挿入され、瓶内部での拡
開時には棒体を引っ張ってブラシを湾曲状に変形して瓶
の内面と当接し、瓶内部を洗浄できるようになっている
ものである。つまり、棒体を中心として左右にブラシが配設されてお
り、瓶口への挿入時にはブラシ四本と棒体との計五本の
棒状物が挿入されるようになっている。このために瓶口
が広い場合は問題はないとしても、狭い場合は挿入でき
ない場合が生じる。実公昭８−６８４６号公報に開示してあるものは、把
持用筒と、この把持用筒体に挿通した棒体と、弾性を有
するブラシとから構成されている。把持用筒の先端部分
にブラシの両端を固着し、棒体の先端にブラシの中央部
分を固着して、ブラシの全体形状は楕円形状となってい
る。このブラシは通常状態ではそれ自身の弾性力によって緩
やかに湾曲して楕円形状をしており、瓶口に挿入する時
はこの状態で挿入され、瓶内部での拡開時には棒体を引
きブラシを円環状に変形して瓶の内面と当接し、瓶内部
を洗浄できるようになっているものである。つまり、棒体を中心として左右にブラシが配設されてお
り、瓶口への挿入時にはブラシ二本と棒体と計三本の棒
状物が挿入されるようになっている。加えて、ブラシは
棒体の先端部分ではそれ自身の弾性力で広がっている。
このために瓶口が広い場合は問題ないとしても、狭い場
合は挿入困難となる。ところで、同公報にはブラシが一本の場合もあり得るこ
とが示唆されているが、ブラシの取りつけ方等構造に関
しては何ら記載がなく示唆もされておらず、上記課題の
具体的な解決が要望されていた。

【考案の目的】

そこで本考案の目的は、瓶口が狭く内部が極端に広い瓶
でも、挿入が容易であり、しかも瓶内面へのブラシの十
分な接触圧が得られ、瓶内部をきれいに洗浄することが
できる瓶洗浄器具を提供することにある。また、本考案の他の目的は、一本のブラシでも二本のブ
ラシを使用した場合と同様の洗浄機能を果たすことがで
きる瓶洗浄器具を提供することにある。

【考案の構成】

上記課題点を解決し、目的を達成するために講じた本考
案の構成は次の通りである。即ち本考案は、主軸と、この主軸の基端側に設けてあ
り、主軸に対して実質的に直角方向に形成してあるハン
ドルと、可撓性を有し、上記主軸より短く形成され、主
軸に添って実質的に平行に設けてある一本の細長のブラ
シ体と、主軸に添って移動自在に設けてあるスライダ
と、このスライダの基端側に上記ハンドルと実質的に平
行に形成してある押圧ハンドルと、を備え、上記ブラシ
体の先端よりやや基端側寄りの箇所には、連結手段を介
してブラシ体の先部が上記主軸の先端部に揺動可能に取
付けてあり、この取付け部と上記ブラシ体の先端部との
間に重複部が形成してあり、上記ブラシ体の基端側は前
期スライダに取付けてある、瓶洗浄器具である。作用・効果瓶口に挿入する時には、一本のブラシ体は主軸と実質的
に平行になっている。挿入後にスライダを主軸の先端側
に移動させる。これによってブラシ体は撓んで瓶内面へ
のブラシの十分な接触圧が得られ、瓶内部をきれいに洗
浄することができる。また、ブラシ体の先端よりやや基端側寄りの箇所には、
連結手段を介してブラシ体の先部が主軸の先端部に揺動
可能に付けてあり、この取付け部とブラシ体の先端部と
の間に重複部が形成してある。このためにブラシ体を湾曲状に撓ませたときには主軸を
挟んで反対側に重複部が位置することになる。そして、主軸を中心としてブラシ体が回転すると、重複
部が当接している瓶の内面は１８０度の間隔を置いて重
複して洗浄される。従ってブラシ体が一本の場合に懸念される洗浄残しがな
くなる。なお、スライダを主軸の先端側に移動させてブラシ体を
撓ませた状態で該スライダをハンドル又は／及び主軸に
固定する固定手段を設けると、スライダと主軸とが一体
化するのでハンドルを操作してブラシ体を作動させると
きに便利である。

【実施例】

本考案を図面に示した実施例に基き、更に詳細に説明す
る。第１図は本考案に係る洗浄器具の一実施例を示した
斜視図、第２図はＡ−Ａ箇所を切断した説明図である。１は主軸で、基端側を「Ｌ」形状に折曲してハンドル１
２を形成している。ハンドル１２の先端には握り手１３
が立設してある。２は細長のブラシ体で、主軸１より短く形成され、可撓
性を有している。ブラシ体２はゴム製の弾性基体２１を
備えており、弾性基体２１の外面側には多数のブラシ２
２が植設してある。弾性基体２１の裏面側には、開口部
よりも内部を広く形成した装着溝２３が形成してあり、
装着溝２３には帯状のバネ鋼２４が装着してある。３はスライダで、主軸１に添って移動自在に設けてあ
る。スライダ３は摺動部３１と基端側を水平方向に折り
曲げて形成された押圧ハンドル３２とを有し、全体形状
を「Ｌ」形状に形成してある。そして摺動部３１の先端
側には筒状部３０を形成して主軸１に嵌装してある。筒状部３０の上端から押圧ハンドル３２の先端間の全長
に亙って開口部３３が形成してあり、主軸１及びハンド
ル１２に嵌合するように形成してある。スライダ３の下部には前期ブラシ体２の上端部が軸ピン
３５により回動可能に取り付けてある。また、バネ鋼２
４の先端部分であってブラシ体２の先端よりやや基端側
寄りの位置には連結手段である連結体２５が取付けてあ
る。連結体２５は主軸１の下端部に軸ピン３６によって
取り付けてあり、これによってブラシ体２の先部は主軸
１の先端部で揺動可能となっている。４はハンドル１２に備えてあるゴム製の固定環で、スラ
イダ３を動かしてハンドル１２にスライダ３の押圧ハン
ドル３２を接合したときハンドル１２と押圧ハンドル３
２を一体に結合させるものである。５は任意の瓶の瓶口に装着可能な瓶口装着体で、筒状部
３０に緩く嵌装してある。（作用）第３図は使用状態を示す説明図である。第１図ないし第
３図を参照して本実施例の作用を説明する。瓶６に水と洗剤を入れ、瓶口６１から第１図に示す状
態の瓶洗浄器具を挿入する。その際はスライダ３はブラ
シ体２の弾性力で上昇して、第１図に示すようにブラシ
体２は主軸１と平行になっており、主軸１とブラシ体２
は瓶６内に容易に挿入できる。瓶洗浄器具を挿入したら栓体５を瓶口６１に固定し、
スライダ３を下げハンドル１２にスライダ３の押圧ハン
ドル３２を接合し固定環４でハンドル１２と押圧ハンド
ル３２とを一体に結合させる。上記操作によってブラシ体２が外側に円弧状に撓み、
瓶６の内面に十分な接触圧をもってブラシ２２が密着す
る（第３図参照）。握り手１３を持ってハンドル１２を回し、主軸１に取
付けてあるブラシ体２のブラシ２２によって瓶６の内面
を擦って洗浄する。また、ブラシ体２を湾曲状に撓ませたときには主軸１を
挟んで反対側に重複部２０が位置することになる。そし
て、主軸１を中心としてブラシ体２が回転すると、重複
部２０が当接している瓶の内面は１８０度の間隔を置い
て重複して洗浄される。従ってブラシ体が一本の場合に
懸念される洗浄残しがなくなる。洗浄後は、固定環４を動かしてスライダ３を上方へ移
動させてブラシ体２を主軸１と平行になるように変形さ
せて瓶口６１から瓶洗浄器具を引き抜く。なお、本考案は図示の実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲の記載内において種々の
変形が可能である。

【考案の効果】

本考案は上記構成を有し、次の効果を奏する。（１）瓶口に挿入されるのは主軸と一本のブラシ体であ
るために、瓶口が狭い瓶でも挿入が容易である。また、瓶口の大きさに比べて内部が極端に広い瓶であっ
ても、瓶内部へのブラシの十分な接触圧が得られ、瓶内
部をきれいに洗浄することができる。更には、ブラシ体は瓶の内面の形状に沿って変形可能で
あるので、形状が多少違った瓶にも十分対応できる。（２）ブラシ体の先端よりやや基端側寄りの箇所には、
連結手段を介してブラシ体の先部が主軸の先端部に揺動
可能に取付けてあり、この取付け部とブラシ体の先端部
との間に重複部が形成してある。このためにブラシ体を湾曲状に撓ませたときには主軸を
挟んで反対側に重複部が位置することになる。そして、主軸を中心としてブラシ体が回転すると、重複
部が当接している瓶の内面は１８０度の間隔を置いて重
複して洗浄される。従ってブラシ体が一本の場合に懸念される洗浄残しがな
くなる。

【図面の簡単な説明】図面は本考案の実施例を示し、第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図はＡ−Ａ箇所を切断した説明図、第３図は使用状態を示す説明図である。１：主軸２：ブラシ体３：スライダ４：固定環１２：ハンドル

フロントページの続き (56)参考文献特開昭60−90188（ＪＰ，Ａ) 実開昭63−117797（ＪＰ，Ｕ) 実開昭54−108582（ＪＰ，Ｕ) 実開昭55−12444（ＪＰ，Ｕ) 実開昭58−139933（ＪＰ，Ｕ) 実開昭48−4763（ＪＰ，Ｕ) 実公昭30−5099（ＪＰ，Ｙ１) 実公平２−10155（ＪＰ，Ｙ１) 実公昭37−5280（ＪＰ，Ｙ１) 実公昭59−27782（ＪＰ，Ｙ２) 実公昭50−10645（ＪＰ，Ｙ２) 実公22663（大正15年）（ＪＰ，Ｙ１Ｔ) 実公2334（大正13年）（ＪＰ，Ｙ１Ｔ)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】主軸（１）と、この主軸（１）の基端側に設けてあり、主軸（１）に対
して実質的に直角方向に形成してあるハンドル（12）
と、可撓性を有し、上記主軸（１）より短く形成され、主軸
（１）に添って実質的に平行に設けてある一本の細長の
ブラシ体（２）と、主軸（１）に添って移動自在に設けてあるスライダ
（３）と、このスライダ（３）の基端側に上記ハンドル（12）と実
質的に平行に形成してある押圧ハンドル（32）と、を備え、上記ブラシ体（２）の先端よりやや基端側寄りの箇所に
は、連結手段を介してブラシ体（２）の先部が上記主軸
（１）の先端部に揺動可能に取付けてあり、この取付け
部と上記ブラシ体（２）の先端部との間に重複部（20）
が形成してあり、上記ブラシ体（２）の基端側は前記スライダ（３）に取
付けてある、瓶洗浄器具。
【請求項２】スライダ（３）を主軸（１）の先端側に移
動させてブラシ体（２）を撓ませた状態で上記スライダ
（３）をハンドル（12）又は／及び主軸（１）に固定す
る固定手段が設けてある、請求項１記載の瓶洗浄器具。