JPS5927744Y2 - 養蚕ハウスの保温装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、養蚕・・ウスに好適に使用できる保温装置に
関する。

稚蚕飼育期や春蚕期、晩秋蚕期等において、蚕室等の飼
育場所の温度が低くなることがあるのく電気温床線、石
油ストーブその他の熱源で保温することが知られている
が、その増扱い、保守等が面倒である。

オた、１回の飼育が終了すると、沢山の廃条が生じるが
、現在との廃条は有効に利用されず、その上、普通に廃
条の束を燃やすと単時間で燃焼し尽してし寸って効果的
に利用することがむずかしく、その処理に困っているよ
うな状態である。

本考案は、そのような状態に鑑み、廃条等を燃料として
利用し一度に燃焼させずに徐々にくすぶらせて発煙させ
、該発煙により簡単かつ効果的に蚕室内等を保温できる
ようにしたもので、蓋を設けて封鎖的に形成した炉内に
投入された廃条等が順次下方からくすぶらせながら燃焼
するよう炉の底壁の最下部をほぼ中心にして断面逆へ字
状に形成し、その際に発生した煙を効率よく煙道に導き
、かつ該煙道をハウスの地下に設けたりしてハウス内を
保温できるようにした保温装置に係るものである。

図に示すものにおいて、養蚕・〜ウス１に隣接して燃焼
炉本体２を設けであるが、・・ウス内に設けることもあ
る。

該炉本体は地中にコンクリート製の枠体３を設けて全体
が地下に存するように設けるとよく、上方に開閉自在の
蓋４で覆れた燃料の投入口５がある。

該投入口の開口部の大きさは、束ねた廃条等をその一１
１投入できるような広さを持つものが好會しく、幅約１
ｍ８０ｃｍ、長さ約８０ｃｍ程度若しくはそれ以上の大
きさにするとよい。

該投入口に続く本体の底壁６は、投入された旋条７等の
燃料が下部に設けたロスドル８の区帯に集中して落下し
ていくよう最下部をほぼ中心として断面逆へ字状に傾斜
している。

該ロストルハ、図に示すものでは、最下部の前方は約３
０度、後方は約４５度傾斜していて、それぞれが底壁の
一部を構成している。

上記傾斜する底壁の一方に連続して側方に開口する煙道
開口部９があり、後記する煙道１０に連通している。

該開口部には、好ましくは、金網等のスクリーン１１を
設けて煙道が燃料等で閉塞されないようにするとよい。

上記ロスドルの下方には、移動可能に沢山し車１２を設
け、該沢山し車に灰がたまったとき、該沢山し車の前後
部と上記枠体の間に張設した２本のロープ等の操作手段
１３の一方を引いて沢山し車を引き出すようにしている
。

なお、第５図に示すように、枠体の底１４を傾斜させて
案内路とし、操作手段によって沢山し車が地上に引き出
されるようにすることもできる。

なお・、所望により上記枠体と上記炉本体の間の空間１
５に水槽を設けることもでき、この際上記−ウスの地下
の地表近くに傾斜した循環管路１６を埋設し、該管路に
上記水槽で加熱された温水が循環するようにすることも
できる。

上記煙道開口部に通じる煙道１０は、その先端が該開口
部より上方に位置するよう傾斜して上記−・ウス内に挿
通し−・ウス外に設けた煙突１７に連通している。

該煙道は好ましくは、図に示すように地表近くに埋設す
るとよく、所望により適宜玉石その他の砂利を敷いた上
に排水路用のＵ字溝部材１８を連続して伏せておき、そ
の周囲及び上面に軽石その他の熱伝導性のある保温材１
９乞詰めたりする。

なお、Ｕ字溝部材の端面に係合段部を設け、それらを係
合して連設することもある。

該煙道の本数は、１本でもよいが、−・ウスが比較的大
きいもののときは、図に示すように２本若しくはそれ以
上設けるとよく、この場合に、煙道開口部若しくは煙道
の適宜部位に仕切片を設け、加温すべぎ所望の煙道を適
宜開閉して煙の流通を調節するようにすることができる
。

また、積極的に換気装置を煙突に付随して設けてもよい
。

而して、蓋を開いて、乾燥させた旋条や桑株、廃材、そ
の他適宜の燃料を炉内に入れて蓋を閉じ火種を入れたり
して下方の燃料から燃焼させるようにすれば、旋条等は
くすぶりながら燃焼し、そ１が煙道を通って流れ、煙道
の周囲を加温し、地面を緩めて−・ウス内を保温するこ
とができる。

徐々にくすぶりなから旋条は木炭のようになり、やがて
燃え尽きた下方の燃料が灰になって消失するとこれに隣
接している上方の旋条が断面逆へ字状の底壁に沿って降
下し、このようにくすぶりながら次々と上方の燃料に燃
え移っていくから、炉内の燃料が全部燃焼するまで例守
は不要であり、夜間等に燃料を補姶する手間が省け、ま
た灰は沢山し車に堆積するから、該沢山し車をロスドル
の下方から引き出して簡単に処理することができもなお
、公知のように煙道等にダンパーを設けたり、煙突を調
節することにより燃焼状態を制御することができる。

さた、上言側６買を地表に設けて保温させることもある
。

本考案は上記のように構成され、養蚕−・ウスの他、種
々の農業用−・ウス等にも適用することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は一部省略断面図
、第２図は・・ウスを省略して示す平面図、第３図は主
として煙道の断面図、第４図は燃焼炉本体の拡大断面図
、第５図は変形例の説明図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 養蚕−・ウス内若しくは・・ウス外の地下に、上方
   に開閉自在の蓋で覆れた廃条等の燃料の投入口を有し該
   投入口から投じられた燃料が下方から順次燃焼するよう
   最下部をほぼ中心として断面逆へ字状に傾斜している底
   壁を設け、該最下部にロスドルを形成しかつ該傾斜する
   底壁の一方に連続して側方に開口する煙道開口部を形成
   した燃焼炉本体を設け、該炉本体のロスドルの下方に多
   動可能に灰出し車を設けかつ上記煙道開口部に通じる煙
   道をその先端が上記開口部より上方に位置するよう傾斜
   して上記ハウス内に挿通させた養蚕・・ウスのＷ装置。 ２ 灰出し車は地上に通じる案内路に沿って移動するよ
   う設けられている実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   養蚕・・ウスの保温装置。