JPS5927678B2 - 古紙、スクラツププレス装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、古雑誌、ダンボール箱、薄金属片のスクラッ
プ等を所定の形状に圧縮成形する古紙、スクラッププレ
ス装置の改良に関するものである。

第１図ないし第４図は本出願人が既に開発し出願した従
来の古紙、スクラッププレス装置を示し、第１図はホッ
パー底部を閉じホッパーにプレス材を溜める状態、第２
図はホッパー内に溜められたプレス材をプレスボックス
内に落下させた状態、第３図は第２図の状態からガイド
蓋を閉じた状態、第４図は第３図の状態から押圧蓋を閉
じた状態の各断面図である。

これらの図において、１は古雑誌、ダンボール箱、紙屑
、厚さ３ＩＩ１ｍ以下幅５０ｍｍ以下の薄鋼片、銅及び
アルミニウムのスクラップ等のプレス材（以下単にプレ
ス材と称す）、２はベルトコンベヤ１２によって送り込
まれるプレス材１を受は入れるホッパー、４は軸４Ａを
中心に回動自在に取り付けられホッパー２の下方の側壁
の一部を形成するほぼ扉形のガイド蓋であり、回動自由
端の反時計方向回動先端に刃物３が摩り付けられている
。

５はガイド蓋４を回動駆動するガイドシリンダー、６は
ガイド蓋４の刃物３が回動してホッパ−２底部を塞ぎ底
板を形成したとき対設するようにホッパー２の側壁に固
定された刃物で、ガイド蓋４閉鎖時１こガイド蓋４先端
と側壁との間に挟まれるスクラップ材１を刃物３と共同
して切断するようになっている。

７は抑圧蓋でほぼ扉形に形成され、第３図に示すように
ガイド蓋４が閉じられホッパー底部が形成されたとき、
ガイド蓋４の下面に形成された弧状部９に対応するよう
に軸７Ａを中心に先端が空隙を置いて押圧シリンダー８
に回動１駆動され第４図に示すようにプレス材１をプレ
スホックス１１内に押し込むようになっている。

この古紙、スクラッププレス装置において、プレス材１
のプレス作用を第２図ないし第４図により説明する。

第４図の状態でベルトコンベヤ１２から送り込まれたプ
レス材１が所定の高さに堆積されると光電管スイッチ（
図示せず）が作動しコンベヤ１２が停止される。

続いてガイドシリンダー５、押圧シリンダー８を介しガ
イド蓋４は時計方向へ、押圧蓋７は反時計刃へそれぞれ
後退駆動され、従って、第２図のようにプレス材１がプ
レスボックス１１内に落下投入される。

ガイド蓋４、抑圧蓋７の後退完了がリミットスイッチ（
図示せず）によって確認されプレス材１がプレスボック
ス１１内に落下し終える所定時間が経過すると、ガイド
シリンダー５が再び駆動されガイド蓋４が反時計方向に
駆動され弧状部９を介しプレス材１を下方に押し込み、
刃物３とホッパー３との間に挟まったプレス材１を刃物
３，６の共同により切断する。

そして、押圧蓋７が押圧シリンダー８１こ駆動されて第
４図のようにプレス材１をプレスボックス１１内に押し
込み、この動作の完了がリミットスイッチ（図示せず）
により確認されると、第４図において紙面と直角方向に
、図示しないプレスシリンダーに駆動されるプレスヘッ
ドにより所定の形状にプレス成形され、結束機□□□示
せず）を介して結束されるようになっている。

そして、プレスシリンダーの後退完了がリミットスイッ
チを介し確認されると、上記した行程の動作を順次繰り
返えすようになっている。

この第１図ないし第４図の古紙、スクラッププレス装置
においては、ガイド蓋４の弧状部９でプレス材１を下方
に押し込み、更にこれを押圧蓋７によりプレスボックス
１１内に押し込みプレスするので投入量を増大しプレス
効率を向上することができる。

しかし、ガイド蓋４と押圧蓋７とにより押し込むので構
造が複雑で部品点数を多く要し、また、ガイド蓋４の回
動先端側が弧状であるため加工工数を多く要し、更にホ
ッパー２の開口部との摺動部分の隙間を一定１こするこ
とが困難で、このため、隙間にプレス材１が挟まり易い
などの問題があった。

また、他の従来例として、ホッパー下部とプレスボック
スとの間に蓋の作用をする部品を設けないで上面を開放
のままとし、プレスヘッド前面上端に移動刃物を取り付
け、この移動刃物と対向しプレスボックス上面開口の他
側端上部に固定刃物を摩り付け、プレスボックス内に落
下充填されたプレス材を切断し圧縮するプレス装置も提
案されている。

しかし、この方式では、プレスボックス内にプレス材の
押込みを行わないので投入量が少なく、また、プレスボ
ックスとホッパーとの境界にあるプレス材の切断が固定
刃物に近接した位置即ち、プレスボックス内でプレスヘ
ッドによりプレス材が圧縮された状態のとき行われるの
で、切断に大きな力が必要となりプレス材１の切断と圧
縮の両荷重が加わるため、大きな容量のプレスシリンダ
ーを必要としていた。

即ち、部厚い電話帳やまんが雑誌の如きプレス材の切断
は困難でプレス材の種類ｌこ制約を受は易く切断トラブ
ルを生じ、従って、稼動率が低下するなどの欠点があっ
た。

本発明は上記の状況に鑑みなされたものであり、構造が
簡単で、プレスボックスへの投入量が多く能率を向上で
き、所要動力が少なくプレス材の制約を受けることがな
く稼動率を向上できるのみならず、更に、ホッパーの側
壁の一部を形成するとともに回動駆動されてプレスボッ
クスへプレス材を押込操作する押入蓋の側壁形成部の隙
間を小さく、常に一定に保ち円滑な押込操作ができて稼
動率の低下を防止でき、かつ、この部分の構成部品の加
工が容易にできる古紙、スクラッププレス装置を提供す
ることを目的とするものである。

本発明の古紙、スクラッププレス装置は、上部側から送
り込まれる古紙、スクラップ等のプレス材を受は入れる
ホッパーと、該ホッパー下部に設けられたプレスボック
スと、該プレスボックス内で上記ホッパー内から落下さ
れた上記プレス材を水平方向に移動されるプレスヘッド
を介し圧縮する手段とを設けてなり、上記プレスボック
スの上方位置に回動支点を有して回動自在に取り付けら
れ上記ホッパー下部の側壁の一部を形成するとともに回
動後の下面がプレスボックスの上部蓋の一部を形成しプ
レスボックス内にプレス材を押し込むように形成された
押込蓋と、該押込蓋の回動自由端側の先端に固定されプ
レスボックス上面開口部に位置するプレス材を切断する
固定刃物と、上記プレスヘッドの前面上端に上記押込蓋
がプレスボックス内にプレス材を押し込み回動後の位置
において上記固定刃物と対設されプレスボックス上面開
口部のプレス材を切断する移動刃物と、上記押込蓋の一
部に下端が回動自在で押込蓋の上部を覆うように取り付
けられ上記押込蓋により上記ホッパーの側壁の一部を形
成する開口部上端を、ばねの張力を介し圧接し閉塞する
ように形成された移動カバーとを設けたことを特徴とす
るものである。

以下本発明の古紙、スクラッププレス装置の一実施例を
従来と同部品は同符号で示し同部分の説明は省略し第５
図、第６図により説明する。

図において、１４は押込蓋でプレスボックス１１の上方
位置に回動支点２１を介し回動自在に取り付けられホッ
パー２の下部の側壁２２の一部を形成するとともに、側
壁２２の一部を形成する位置から反時計方向に回動した
後の位置における下面２３がプレスボックス１１の上部
蓋の一部をなすように形成されている。

また、押込蓋１４の下面２３の回動自由端側の先端には
固定刃物１８が摩り付けられている。

そして、押込蓋１４は下面２３がホッパー２の側壁２２
のほぼ延長線上の位置の状態から押込シリンダー１５に
より反時計方向に回動されて第５図のような位置に移動
されホッパー２内に投入されたプレス材１をプレスボッ
クス１１内に押し込むようになっている。

プレスボックス１１内に押し込まれたプレス材１はプレ
スシリンダー１０１こ７駆動されるプレスヘッド２０に
より圧縮されるようになっている。

プレスヘッド２０の前面上端には、押込蓋１４がプレス
ボックス１１内にプレス材１を押し込み回動後の位置の
固定刃物１８と対設されプレスボックス１１の上面開口
部２４のプレス材１を切断するように形成された移動刃
物１９が摩り付けられている。

２７は調整蓋で、ホッパー２の押込蓋１４が増付けられ
ている側壁２２と対向側の側壁２２に上端を回動支点２
８を介し回動自在に摩り付けられ下端２９を押込蓋１４
に対設されて移動シリンダー１７を介し駆動されるよう
に増り付けられている。

尚、調整蓋２７は、プレス材１の量を調整する機能を有
し、圧縮されるプレス材１の種類によっては取付けを省
略することができる。

１３は移動カバーで、詳細を第６図に示す如く押込蓋１
４の一部に下端が回動自在に増り付けられ押込蓋１４が
ホッパー２の内側にある状態において上部を覆うように
形成され、上端を側壁２２外部に一端を固定されたばね
部材２６に連結されている。

そして、移動カバー１３は、押込蓋１４によりホッパー
２の側壁２２の一部を層成する開口部上部２５を、押込
蓋１４により側壁２２の一部を形成するとき以外の状態
における押込蓋１４が曲線Ｃのように移動し第５図の二
点鎖線の位置に往復する場合や第６図図示の状態のとき
、ばね部材２６の張力により開口部上部２５に圧接され
常に一定の小間隙で閉塞し、この部分にプレス材１が挟
まることがないように形成されている。

ばね部材２６は、それぞれ一端を移動カバー１３の上端
及び側壁２２外部にピン３０，３０を介し回動自在に摩
り付けられ筒状に形成され他端が相互に一方が内側で他
方が外側となるように嵌合部を備えたばね保持筒３１，
３１と、ばね保持筒３１，３１内に内装し取り付けられ
た引張ばね３２とからなっている。

次に、この古紙、スクラッププレス装置の動作について
説明する。

第５図はプレスホックス１１内のプレス材１を一点鎖線
のようにプレスシリンダー１０により駆動されたプレス
ヘッド２０を介し圧縮完了した状態を示している。

上記作動中ホッパー２内にはプレス材１の投入が続けら
れており、プレスヘッド２０が後退を完了しプレス材１
の投入量が所定量になったことが検出されると、押込蓋
１４が時計方向に押込シリンダー１５を介し側壁２２の
一部を形成する位置まで後退駆動され、プレス材１がプ
レスボックス１１内に落下され、調整蓋２７も時計方向
に側壁２２の内面と一致する位置まで後退駆動される。

尚、調整蓋２７は、第５図の図示位置が最小の調整位置
で図示の位置より適宜時計方向に回動した位置に移動シ
リンダー１７により調整するようになっている。

ホッパー２内のプレス材１がプレスボックス１１内に落
下し調整蓋２７の後退が完了すると押込蓋１４が反時計
方向に回動され押込蓋１４の下面２３によりプレスボッ
クス１１内にホッパー２内から落下したプレス材１の上
に更に押込蓋１４の回動半径分のプレス材１が押し込ま
れる。

第５図の押込蓋１４の位置になるまで押し込みが完了す
ると調整蓋２７も調整蓋２７の図示の位置まで前進し、
前進が完了するとプレスヘッド２０が矢印方向に駆動さ
れ、プレスボックス１１の上面開口部２４にはみ出して
いるプレス材１が固定刃物１８、移動刃物１９によりそ
れぞれ切断される。

この場合に、上面開口部２４のプレス材１はプレスボッ
クス１１内のプレス材１の圧縮初期において切断される
ためプレスシリンダー１０の容量が小さくて済む。

即ち、従来のものにおいては第５図の回動支点２１付近
のＢ部でプレスボックス１１よりはみ出た部分を切断し
ているためプレスシリンダー１０１こは、圧縮したもの
を切断するために必要とする大きな切断用の力と圧縮の
力とに同時に使われるため大きな容量を要し容量不足と
なりプレスヘッド２０が前進不能になるので、プレス材
１の種類が制約されていた。

尚、本実施例の固定刃物１８と移動刃物１９との距離、
即ち、プレスヘッド２０の進行方向の上部開口部２４の
距離は、プレスボックス１１の全上面開口の３０％程度
がプレス材１の内容に制約されることなく最も良好であ
ることが実験的に確認済である。

また、上面開口部２４に異物が入り可断不能になった場
合等にはそのまま無理に押し切ることをしないで、押込
蓋１４を一度開放しプレスヘッド２０を例えばＡ部付近
まで前進させてプレス材１を押し込み、その後プレスヘ
ッド２０を後退させ空間を作った後、押込蓋１４を再前
進させることによりプレスヘッド２０を無理なく前進さ
せることができる。

また、押込蓋１４の回動の場合は常ｔこ移動カバー１３
の上面が、開口部上端２５に引張ばね３２の張力によっ
て圧接され一定の隙間が形成されてプレス材１が挟まる
ことなく円滑に押込蓋１４を回動できる。

上記のように本実施例の古紙、スクラッププレス装置は
、ホッパーの側壁の一部を形成する回動自在な押込蓋に
よりプレス材をプレスボックスに押し込み、押し込み完
了位置でプレスボックスの上部蓋を形成し、押込蓋の回
動先端の下面１こ摩り付けた固定刃物と、ヘッド前面上
端に固定した移動刃物とによりプレスヘッドによる圧縮
初期にプレスボックスよりはみ出たプレス材を切断する
ようにしたので、プレスボックス内でプレス材を円滑Ｉ
こ圧縮でき、従来のプレスボックス上面開放形のプレス
装置と比較し密度を高く２倍にプレスができる。

そして、小容量のプレスシリンダーにて効率よく切断、
圧縮できる。

また、押込蓋による側壁形成部の開口部上端の隙間を少
なく一定に保持できるのでプレス材が挟まることがない
ため稼動率を向上できる。

そして、第１図ないし第４図の従来例のようにプレス材
の押し込み部材を２個設ける必要がないため、構造が簡
単となりプレスボックスへの投入量を多くできる。

また、投入量もプレス材の内容により自由調整ができ、
操作が容易である。

第７図は他の実施例を示し上記実施例と異なるところは
、上記実施例は移動カバー１３を側壁２２の開口部上端
２５に、側壁２２の上方へ引張ばね３２の張力により引
き付けているのに対し、本実施例はばね部材２６のばね
保持筒３１の端部を押込シリンダー支持ベース３３の回
動自在に支持しばね部材２６の圧縮ばね３３により圧接
している点であり、上記実施例の場合より据付スペース
を減少できる他上記実施例と同様の作用効果を有する。

以上記述した如く本発明の古紙、スクラッププレス装置
は、簡単な構造で、プレスボックスへの投入量が多く能
率を向上でき、所要動力が少なくプレス材の制約を受け
ることがなく稼動率を向上でき、更に、押込蓋の側壁形
成部の間隙を小さく常に一定に保ち円滑な押込操作がで
きて稼動率の低下の防止ができ、この部分の構成部品の
加工が容易にできるなどの効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は従来の古紙、スクラッププレス装
置によるプレス材プレス状況説明図、第５図は本発明の
古紙、スクラッププレス装置の実施例の断面図、第６図
は第５図の押込蓋の作動部分の詳細図、第７図は本発明
の古紙、スクラッププレス装置の他の実施例の第６図と
同部分の詳細図である。 １・・・・・・プレス材、２・・・・・・ホッパー、１
１・・・・・・プレスボックス、１３・・・・・・移動
カバー、１４・・・・・・押込蓋、１８・・・・・・固
定刃物、１９・・・・・・移動刃物、２０・・・・・・
プレスヘッド、２１・・・・・・回動支点、２２・・・
・・・側壁、２３・・・・・・下面、２４・・・・・・
上面開口部、２５・・・・・・開口部上端、２６・・・
・・・ばね部材、２７・・・・・・調整蓋。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上部側から送り込まれる古紙、スクラップ等のプレ
   ス材を受は入れるホッパーと、該ホッパー下部に設けら
   れたプレスホックスと、該プレスボックス内で上記ホッ
   パー内から落下された上記プレス材を水平方向に駆動さ
   れたプレスヘッドを介し圧縮する手段とを設けたものに
   おいて、上記プレスボックスの上方位置に回動支点を有
   して回動自在に摩り付けられ上記ホッパー下部の側壁の
   一部を形成するとともに回動後の下面がプレスボックス
   の上部蓋の一部を形成しプレスボックス内にプレス材を
   押し込むように形成された押込蓋と、該押込蓋の回動自
   由端側の先端に固定されプレスボックス上面開口部１こ
   位置するプレス材を切断する固定刃物と、上記プレスヘ
   ッドの前面上端；こ上記押込蓋がプレスボックス内にプ
   レス材を押し込み回動後の位置において上記固定刃物と
   対設されプレスボックス上面開口部のプレス材を切断す
   る移動刃物と、上記押込蓋の一部に下端が回動自在で押
   込蓋の上部を複うように摩り付けられ上記押込蓋により
   上記ホッパーの側壁の一部を形成する開口部上端を、ば
   ねの張力を介し圧接し閉塞するように形成された移動カ
   バーとを設けたことを特徴とする古紙、スクラッププレ
   ス装置。 ２ 上記ホッパーの上記押込蓋対向位置の倶原に、ト端
   を上記側壁に回動自在に取り付けられ下端を上記押込蓋
   に対向するように形成されプレス材の量を調節する調節
   蓋が増り付けられている特許請求の範囲第１項記載の古
   紙、スクラッププレス装置。 ３ 上記固定刃物と移動刃物との間の距離がプレスヘッ
   ド進行方向のプレスボックス上面開口のほぼ３０％に形
   成されている特許請求の範囲第１項記載の古紙、スクラ
   ッププレス装置。