JPS592758Y2 - 浸漬槽を付帯する洗浄機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温水器から圧送される熱湯によってすすぎ工程
を行ない該工程に使用したすすぎ湯を直接排湯するか、
洗浄タンク内の洗浄湯と清水交換してその略増湯量をオ
ーバーフローで排湯する様にした洗浄機に関し、特に浸
漬槽を付帯する洗浄機に関する。

従来、この種の洗浄機においてはすすぎ工程に使用した
すすぎ湯をそのまま排湯するか、一歩すすんだものとし
てすすぎ湯を洗浄タンク内の洗浄湯と清水交換した場合
でもすすぎ湯の増湯量はオーバーフローでやはり下水に
排湯処理していた。

ところで、洗浄機に浸漬槽を付帯した場合、洗浄機で被
洗浄物を洗浄する前に浸漬槽に浸して荒洗浄を行なった
後、洗浄機で洗浄する。

この浸漬槽における浸漬効果は温度と浸漬時間が重要な
要素であり、特に米粒等の汚れは温度の要素が高く浸漬
槽には温水を使用する事が望ましい。

しかし浸漬槽内の温水は時間経過によって温度低下し、
浸漬効果は低下してくる。

本考案は以上の点に鑑み無駄に捨てられていた湯を有効
に利用して浸漬効果を向上させるために役立てることを
主たる目的とする。

以下に本考案の一実施例を図面に基づき説明する。

１は後述する浸漬槽を付帯せしめる一タイプの洗浄機で
、被洗浄物の搬入部２、洗浄室３、すすぎ室４、搬出部
５等を順次構成している。

そして被洗浄物は駆動装置６に連動するエンドレスコン
ベア７上に載置されて搬入部２から搬出部５まで移送さ
れ、この間で洗浄工程、すすぎ工程を行なう。

而して洗浄室３には下部に洗浄タンク８を区画し、該タ
ンク８内に予め給湯された洗浄湯は洗浄ポンプ９を介し
て洗浄ノズル］Ｏに循環され被洗浄物に噴射して洗浄工
程を行ない、すすぎ室４では外部温水器（図示せず）か
ら圧送される熱湯をすすぎノズル１１から被洗浄物に噴
射してすすぎ工程を行なう。

１２は洗浄湯の温度低下防止する補助加熱ヒーターであ
る。

１３はすすぎ工程後に落下してきたすすぎ湯の略半分を
洗浄タンク８に流し込む様に配置した案内板であり、す
すぎ湯の残り半分はすすぎ室４下部の排湯口１４に流入
する。

また洗浄タンク８に流入したすすぎ湯によって洗浄湯は
清水交換され、すすぎ湯の略増湯量分は洗浄タンク８の
オーバーフロー口１５に流れ込む、これら排湯口１４及
びオーバーフロー口１５に流れ込んだ湯は第２図及び第
３図に示す様に外部配管途中で合流してサブタンク１６
内に回収される。

該サブタンク１６は上面を着脱自在なフィルター１７で
被いサブタンク１６に回収される湯中に食物の残りかす
等が混っていればこれを濾す。

１８はサブタンク１６のオーバーフロー管である。

１９は洗浄機１の運転中においては電気的に遮断してお
り、洗浄機１の運転停止に基づいて電気的に開放するド
レンバルブである。

２０は被洗浄物を洗浄機１で洗浄する前に被洗浄物の荒
洗浄を行なう′浸漬槽で、最初は一定の温水を給湯して
おく。

２１は浸漬槽２０のオーバーフロー管である。

２２はサブタンク１６に回収された湯を浸漬槽２０に給
湯する様に動作する給湯ポンプであり、プレッシャース
イッチ２３がサブタンク１６に回収された湯の上位レベ
ルＡを感知したとき動作し、下位レベルＢを感知したと
き停止する。

次に以上の構成に基づいて動作を説明する。

まず、食べ残しを処分した後、被洗浄物を浸漬槽２０に
浸す。

例えば、食器にこびりついた米粒等は軟化して剥離し、
付着したソースやしょうゆ等の荒洗浄が行なわれて洗浄
機１での洗浄に備える。

そして適当な時間を見計らって被洗浄物を浸漬槽２０よ
り取り出しこれを洗浄機１の搬入部２からコンベア７上
に載置して洗浄、すすぎの各工程を順次行なう。

而して、上述した様に洗浄、すすぎの各工程を行なうこ
とにより、オーバーフロー口１５及び排湯口１４に流れ
込んだ湯は外部配管途中で合流してサブタンク１６に回
収される。

この湯が上位レベルＡに達するとプレッシャースイッチ
２３がこれを感知して給湯ポンプ２２を動作せしめるた
めサブタンク１６内の湯は浸漬槽２０に給湯され、浸漬
槽２０内の湯温低下を防止する。

また明らかに浸漬槽２０内の湯よりもサブタンク１６か
ら給湯される湯の方が奇麗であるため清水交換もかねて
行なわれサブタンク１６から給湯される増湯量分はオー
バーフロー管２１から適所に排湯される。

なお、以上の様に洗浄機１が運転状態にあるときドレン
バルブ１９は遮断されているから湯の回収は確実に行な
われる。

而して、被洗浄物の洗浄を終了すると洗浄機１を次の必
要時まで運転停止状態にする。

この様に洗浄機１の運転が停止されたときドレンバルブ
１９は開放してサブタンク１６内の湯は全て排湯される
。

この処理は特に寒冷地域酸るいは冬場に洗浄機１を運転
する場合に効果を発揮する。

即ち、サブタンク１６に接続される配管や給湯ポンプ２
２に湯が残るため、これが連結する恐れを生じる。

従って、長時間、洗浄機１の運転を停止するときはサブ
タンク１６内の湯を排湯する事が必要となる。

本考案はドレンバルブ１９の開閉を洗浄機１の運転と関
連させて自動的に制御している。

更に、洗浄機１の運転再開時に冷えた水が浸漬槽２０に
流入する様なこともなくなる。

本考案は以上の様に被洗浄物を投入する浸漬槽と、洗浄
機の運転状態において電気的に遮断しているドレンバル
ブを備え、洗浄機側から排湯される湯を回収するサブタ
ンクと、該タンク内の湯が所定量を超えたとき銭湯を浸
漬槽に給湯する様に動作するポンプ装置を洗浄機に付帯
して設置し、且つ、洗浄機の運転停止に基づいてドレン
バルブを開放してサブタンク内の湯を排湯する様にした
浸漬槽を付帯する洗浄機であるから、浸漬槽内の湯温低
下を防止して浸漬効果を向上せしめることができ、洗浄
機の長時間運転停止後においても浸漬槽には必ず高温の
湯を給湯することができる優れた利点を奏する。

また洗浄機が運転を停止したときにサブタンク内の湯を
自動的に排湯するから寒冷地域や冬場において配管やポ
ンプ内で水が凍結することもないため本考案を安心して
実施する事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の洗浄機の一実施例図、第２図は第１図
の洗浄機に付帯されるサブタンク及び浸漬槽の関係を示
す図、第３図は本考案の配管系統図で゛ある。 １・・・・・・洗浄機、１６・・・・・・サブタンク、
１９・・・・・・ドレンバルブ、２０・・・・・・浸漬
槽、２２・・・・・・給湯ポンプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 温水器から圧送される熱湯によってすすぎ工程を行ない
   該工程に使用したすすぎ湯を直接排湯するか、洗浄タン
   ク内の洗浄湯と清水交換してその略増湯量をオーバーフ
   ローで排湯する様にした洗浄機に於いて、被洗浄物を投
   入する浸漬槽と、洗浄機の運転状態において電気的に遮
   断しているドレンバルブを備え、前記排湯される湯を回
   収するサブタンクと、該サブタンク内の湯が所定量を超
   えているとき銭湯を前記浸漬槽に給湯する様に動作する
   給湯ポンプを前記洗浄機に付帯して設置し、且つ、洗浄
   機の運転停止に基づいて前記ドレンバルブを開放して前
   記サブタンク内の湯を排湯する様にした事を特徴とする
   浸漬槽を付帯する洗浄機。