JPS5927536Y2 - 磁気浮上式軸受装置

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【考案の詳細な説明】本考案は、磁気浮上式軸受装置に関するものである。

永久磁石による反発力が回転軸の自重と釣り合って、こ
の回転軸を磁気的に浮上せしめて支承する軸受装置は、
従来より種々の機器に使用されている。

回転軸を磁気的に浮上せしめる場合でも、当該回転軸の
端部をラジアル方向に受ける軸受は必要である。

この軸受を受板と別部品とする場合、従来はカシメ捷た
はＥリングなど何等かの固定手段を介して当該軸受を
受板に取り付けていた。

本考案は、かかる磁気浮上式軸受装置において、回転軸
の一端部をラジアル方向に受ける軸受をカシメまたはＥ
リング等を一切使用することなしに受板に取り付は得る
ようにすることを目的とするものである。

以下図面を参照してその一実施例について説明する。

図面において、回転軸１はそれに固着した板体２を備え
ており、この板体２の下面には接着剤を介してドーナツ
状の永久磁石３が固着されている。

回転軸１の下部には永久磁石３の中心孔４を貫通して下
方に延伸するホゾ部５が形成されており、とのホゾ部５
はラジアル軸受６によってその側面が回転自在に支承さ
れている。

このラジアル軸受６は、その中心下部の凹部７を受板８
から一体に形成した突部９に嵌合することによって平面
的な位置出しが行なわれているが、受板８に対しては載
置されているだけである。

永久磁石１０は永久磁石３とほぼ同様の形状を有するも
ので、その中心孔１１にラジアル軸受６を貫通して受板
８上に接着剤を介して固着されている。

筐たラジアル軸受６の外周部下部にはっは部１２が形成
され、このつば部１２が永久磁石１０の下部でその中心
孔１１０回りに形成した係止凹部１３に嵌合することに
よって、ラジアル軸受６は受板８上に位置保持されてい
る。

なお突部９の中心部に形成された穴部１４は、ホゾ部５
の直径よりもやや大径に形成されている。

そして永久磁石３と永久磁石１゜は、その対向面に同極
が位置して互いに反発し、回転軸１や板体２の重量がこ
の反発力と釣り合ってその上下方向の位置が決定してい
る。

なお回転軸１の上部は図示しない軸受によって回転自在
に支持されている。

また永久磁石１０は必ずしも接着剤を介して受板８に固
着することを要しない。

接着剤なしでも永久磁石１０は永久磁石３との磁気的反
発力で受板８に押し付けられているために受板８に対し
安定的に位置する。

以上の如く構成すれば、軸受６がカシメ等の方法によら
ずに受板８に固定できるから、組立工程が省略できて製
造が容易になり、よって製造コストを低下することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例の断面図である。１・・・・・・回転軸、３・・・・・・永久磁石、５・
・・・・・ホゾ部、６・・・・・・軸受、８・・・・・
・受板、１０・・・・・・永久磁石、１１・・・・・・
中心孔、１２・・・・・・つば部、１３・・・・・・係
止凹部。