JPS5927386Y2 - 商品自動包装用の袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は商品自動包装用の袋に関する。

図面に基いて本考案の１実施例を詳述すると、第１図及
び第２図に示す如く、袋体１は、夫々透明又は半透明の
合成樹脂フィルムから成る表フイルム部２と裏フイルム
部３を重合すると共に、両フィルム部２，３を底縁４及
び両側縁５，５に於いて溶断溶着して連結することによ
り、表フイルム部２の上縁を開口縁６とする上部開口状
の袋体とされる。

前記底縁４は図例では袋体１より膨出する円弧状に形成
され、袋体１に部品皿等の円形商品７を収納包装するの
に便利とされる。

裏フイルム部３には袋体１内部に於いて合成紙又は厚手
の合成樹脂フィルムから戊るヘッダ８が全幅に互って重
合され、該ヘッダ８と裏フイルム部３とは袋体１の幅方
向に溶着９される。

表フイルム部２の外面には開口縁６に近傍して合成樹脂
フィルムから成る封口片１０が全幅に互って重合され、
該封口片１０の下縁に接着された接着テープ１１を表フ
イルム部２に剥離自在に接着する。

この接着テープ１１は従来公知のものと同様に感圧接着
剤１２を有する。

前記封口片１０と表フイルム部２との相互間には、該表
フイルム部２の両側縁部分に位置して溶着阻止部１３が
設けられる。

この溶着阻止部１３は、第２図ＩＩの如く表フイルム部
２に設けられると、第２図ＩＩＩの如く封口片１０に設
けられるとを問わず、要するに封口片１０と表フイルム
部２との相互間に設けられていれば良い。

図例では表フイルム部２の両側縁に印刷されたインキに
よって溶着阻止部１３を構威し、従ってこの溶着阻止部
１３に沿って封口片１０と表裏フィルム部２，３を溶断
溶着することによって前記袋体１の両側縁５が形成され
、表裏フィルム部２，３は相互に溶着されるが、封口片
１０は前記溶着阻止部１３の介在により表フイルム部２
に溶着されない。

封口片１０は更に上記開口縁６よりも上方に延長された
延長部１４を有し、同様に上方に延長された裏フイルム
部３の延長端１５に該延長部１４を溶断溶着し、これに
より袋体１を完成する。

上記本考案に係る袋体の製袋方法とこれによる商品自動
包装の方法を説明すると、先ず袋体１を構成する表裏フ
ィルム部２，３は、夫々帯状の合成樹脂フィルムとされ
、予じめ裏フイルム部３にはテープ状のヘッダ８が連続
して溶着され、また表フイルム部２には帯状のフィルム
封口片１０がその接着テープ１１を介して接着されてい
る。

該表フイルム部２には長手方向に定間隔を置いて上記溶
着阻止部１３を形成するインキが予じめ印刷されている
。

而してこのような表裏フィルム部２，３を重合して連続
的に搬送し、袋体１の底縁４部分に於いて表裏フィルム
部２，３を溶断溶着すると共に、前記溶着阻止部１３に
沿って袋体１の両側縁５．５部分に於いて封口片１０及
びヘッダ８並びに表裏フィルム部２，３を溶断溶着する
。

このようにして得られた上部開口状の半製品袋体を多数
積層し、次の自動包装が行なわれる。

即ち商品自動包装に於いては、第３図示の如く、表裏フ
ィルム部２，３をエアによって相互に離間すると共に、
袋体内に商品７を自動装填し、その後に封口片１０の延
長部１４と裏フイルム部３の延長端１５とを袋体の幅方
向に互って溶断刃１６により溶断溶着し、これにより商
品７を収納した袋体１が完成する。

尚、本考案に於いては、表裏フィルム部２，３を半折重
合された１枚のフィルムから構成することが自由である
。

ヘッダ８の略中央部に於いて、封口片１０、ヘッダ８及
び表裏フィルム部２，３を貫通する吊下孔を開設するこ
とも任意である。

本考案は以上のように構成した結果、商品自動包装用の
袋として、半製品の状態で封口片１０が予め表フイルム
部２に重合接着された構成として上部開口の袋体１を威
し、従って該開口より商品を自動包装することが容易で
あり、しかも包装後は上部の延長部１４と延長端１５と
を溶着することにより簡単に開口を閉塞することができ
、商品自動包装に適している。

しかも、このような商品自動包装用の袋であって、前記
の如く予め封口片１０を表フイルム部２に重合接着し、
製袋と同時に袋両側縁５には封口片１０とヘッダ８と表
裏フィルム部２，３とを溶断溶着するものでありながら
、溶着阻止部１３を介して封口片１０のみは前記溶断は
されるも溶着されない構成としており、従って自動包装
され袋体１の開口を溶着閉塞した後の商品の取り出しに
際し、接着テープ１１を剥離するだけで封口片１０が袋
体１の開口縁６を自由に開封する。

更に、上部開口に近傍する袋体１の内部に於いて裏フイ
ルム部３の全幅に亙って厚手のヘッダ８を重合し且つ該
ヘッダ８を裏フイルム部３に溶着９して戊るものである
から、袋体１に半製品の状態から容易にヘッダ８を構成
できると共に、商品包装後の袋体１が上部開口近傍部分
の剛性を大として吊下げ展示効果等に優れる。

特にこのヘッダ８の存在は商品を自動包装した後に袋体
１の開口を溶着閉塞するに際し、その溶着を頗る容易と
する。

蓋し、商品包装により袋体１は大きく膨らんで開口部を
整列し難く、開口部の溶着に際して溶着部に皺等を生じ
或いは溶着ラインを偏位してしまう虞があるのに対し、
本考案ではヘッダ８が裏フイルム部３に沿って延長端１
５を幅方向に保形し、従って、これに追従して表フイル
ム部２の延長部１４も緊張されて幅方向に整列し、これ
により延長端１５と延長部１４との相互溶着が容易であ
り、前記の如き皺等の発生や溶着ラインの偏位等の不良
品を招くことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図工は本考案の１実施例を示す正面図、同図ＩＩは
同図ＩのＩ−Ｉ線断面図、第２図工は要部を示す一部切
欠拡大正面図、同図ＩＩは同図工のＩＩ−ＩＩ線断面図
、同図ＩＩＩは同変形例を示す断面図、第３図Ｉ、ＩＩ
は商品自動包装の工程を示す断面図である。 １・・・・・・袋体、２・・・・・・表フイルム部、３
・・・・・・裏フイルム部、４・・・・・・底縁、５・
・・・・・両側縁、６・・・・・・開口縁、１０・・・
・・・封口片、１３・・・・・・溶着阻止部、１４・・
・・・・延長部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 重合された表フイルム部２と裏フイルム部３の底縁及び
   両側縁を連結して表フイルム部２の上縁を開口縁６とす
   る上部開口状の袋状１であり；前記上部開口より袋体１
   に商品を自動包装すると共に、該上部開口を閉塞される
   商品自動包装用の袋であって： 前記上部開口に近傍する袋体１の内部に於いて裏フイル
   ム部３の全幅に互って厚手のヘッダ８を重合し且つ該ヘ
   ッダ８を裏フイルム部３に溶着９して成り；前記上部開
   口に近傍する袋体１の外部に於いて表フイルム部２の全
   幅に亙って重合され且つ剥離自在に接着されたフィルム
   封口片１０と、表フイルム部２との相互間に、該表フイ
   ルム部２の両側縁部分に位置して溶着阻止部１３を設け
   、この溶着阻止部１３に沿って封口片１０と表裏フィル
   ム部２，３とヘッダ８とを溶断溶着して袋体１の両側縁
   ５を形成し；袋体１に商品を自動包装した状態で、前記
   開口縁６よりも上方に延長された封口片１０の延長部１
   ４と裏フイルム部３のヘッダ８よりも上方に延長された
   延長端１５とを袋体１の幅方向に亙って溶着して成るこ
   とを特徴とする商品自動包装用の袋。