JPS5927372B2 - Fe↓−Co系磁性材料 - Google Patents

Fe↓−Co系磁性材料

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JPS5927372B2
JPS5927372B2 JP54012820A JP1282079A JPS5927372B2 JP S5927372 B2 JPS5927372 B2 JP S5927372B2 JP 54012820 A JP54012820 A JP 54012820A JP 1282079 A JP1282079 A JP 1282079A JP S5927372 B2 JPS5927372 B2 JP S5927372B2
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JP
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magnetic
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magnetic flux
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JP54012820A
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昌幸 高村
友雄 山岸
健三郎 飯島
憲男 福田
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Nippon Gakki Co Ltd
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Nippon Gakki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は磁気記録・再生装置の磁気ヘッド等に使用さ
れる軟質磁性材料に関するものである。
磁気ヘッドに使用される従来の磁性材料としては、パー
マロイ、ソフトフェライト、センタスト等が知られてい
る。しかるに最近に至つてメタル微粉末テープの如く高
保磁力の磁気テープが開発されているが、この種の磁気
テープに前述のような従来の磁性材料からなる磁気ヘッ
ドを使用すれば、磁気的飽和を生じて高周波特性を損う
おそれがあるから、メタル微粉末テープの如き高保磁力
テープにはセンタスト等よりもさらに飽和磁束密度が高
い磁性材料を使用することが望ましい。ところで飽和磁
束密度が著しく高い磁性材料としては従来からFe50
%、Co50%程度の組成のパーメンジユールや、パー
メンジユールに2%程度のVを添加して加工性を改良し
た2Vパーメンジユールが知られているが、この種のパ
ーメンジユール系材料は飽和磁束密度Bsは高いものの
、その他の磁気的特性や電気的特性は磁気ヘッド用の材
料として不適当であり、このため磁気ヘッドには使用さ
れていなかつた。すなわち、磁気ヘッド用材料としては
、飽和磁束密度Bsが高いことの他、初期比透磁率μ。
が高くしかも保磁力Hcが低いことが要求され、前述の
メタル微粉末テープの如く高保磁力テープに使用される
磁気ヘッドの材料としては概ね次のような条件、すなわ
ち、(ハ 飽和磁束密度Bs≧1.4T(但しH=80
00A/m)(2)初期比透磁率μ。
≧15、000(3)保磁力Hc≦4.0A/Tn なる条件を満足することが望ましいが、パーメンジユー
ル系材料は飽和磁束密度以外の条件は満足することが困
難であつた。
また磁気ヘッド用の材料としては高周波領域での渦電流
損失を少なくするため体積抵抗率ρが大きいことが要求
されるが、パーメンジユール系材料はセンタスト等と比
較して体積抵抗率ρが格段に小さい。さらに磁気ヘッド
として使用する場合、長期間に亘つて安定した特性を発
揮し得るよう耐食性が高いことが必要であるが、パーメ
ンジユール系材料は耐食性が低く、発錆し易い問題があ
る。この発明は以上の事情に鑑みてなされたもので、飽
和磁束密度が著しく高いことで知られるパーメンジユー
ル系材料を改良して、その比透磁率や保磁力を改善する
と共に体積抵抗率を上昇させ、かつ耐食性をも向土させ
、これにより高保磁カテーズ用の磁気ヘツドの材料とし
て最適な軟質磁性材料を提供することを目的とするもの
である。
すなわちこの発明の磁性材料は、Fe−CO系の材料に
Nb(ニオブ)を単独に添加するか、またはNbに加え
てさらにTi(チタン)もしくはCr(クロム)の一方
または攻方を添加することによつて、飽和磁束密度をさ
ほど低下させずに比透磁率や保磁力等の磁気特性を大幅
に改善すると共に体積抵抗率を上昇させかつ耐食性を著
しく向上させたものであり、具体的には、第1番目の発
明の磁性材料は、COを20〜70%、Nbを2.0〜
15%含み、残部実質的にFeなる組成の材料であり、
また第2番目の発明の磁性材料は、前記組成にさらにT
iO.l〜10(!)および/またはCrO.l〜10
1:Fbを総量で0.1〜20%含む組成の磁性材料で
ある。以下この発明の磁性材料をより詳細に説明すると
、Fe−CO系材料においては重量比でFe/COニ7
/3程度の場合に飽和磁束密度B8が最大となるが、初
期比透磁率μ。
や最大比透磁率μ.は重量比でFe/CO=1の場合に
最大となることが知られている。したがつてこの発明の
材料においてもFe/CO=1とすることが望ましいが
、実用上はFe/COの比が7/3〜3/7程度であれ
ば支障ないから、その他の添加元素の添加量との兼ね合
いから、COの添加量は20〜70%とする。Nbり添
加は保持力Hcの低下、初期比透磁率μ。の向土等の磁
気特性の改善に顕著な効果があり、かつ体積抵抗率ρの
上昇に寄与するとともに耐食性の向上に効果がある。し
かしながらNbの添加量2.0(Fb以下ではこれらの
効果の内特に保持力Hcの低下の効果が顕著に認められ
ず、磁気ヘツド用材料として不適当であり、またNbの
添加量が15%を越えれば飽和磁束密度が1.5T以下
となつて高保磁力磁気テープ用の磁気ヘツド材料として
好ましくなくなる。したがつてNbの添加量は2.0〜
15(Fbとする。またこの範囲の内でも特に30t)
〜10%の範囲とすることが望ましい。土述のような組
成範囲のFe−CO−Nb合金にさらにTiを添加すれ
ば、飽和磁束密度B8以外の磁気特性がさらに改善され
て初期比透磁率μoが上昇するとともに保持力Hcが低
下し、かつ体積抵抗率ρがさらに増加するとともに耐食
性がさらに改善される。ただし、Tiの添加量が0.1
(fl)未満ではこれらの効果、特に磁気特性改善効果
が得られず、またTiの添加量が10%を越えれば飽和
磁束密度B,の低下が著しくなつて高保持力テープ用の
磁気へツド材料として不適当となる。したがつてTiを
添加する場合のTi添加量は0.1(:fl)〜10%
とする。また前述の組成範囲のFe−CO−Nb合金に
Crを添加した場合にも、Tiを加えた場合と同様な効
果が得られるが、Crを添加した場合には特に耐食性が
顕著に改善される。Crの添加量が0.1%未満では磁
気特性改善効果等の効果が認められず、また10(11
)を越えれば飽和,磁束密度B8の低下が著しくなつて
高保磁力テープ用の磁気ヘツドに好ましくなくなるから
、Crを添加する場合のCr添加量は0.1〜10%と
する。上述のTi,Crはいずれか一方を単独で添加し
ても良いが、両者を複合して添加しても良い。
但し、TiおよびCrの添加総量が0.1%未満では磁
気特性等の改善効果が得られず、また添加総量が20%
を越えれば飽和磁束密度B,が著しく低下して1.3T
以下となるから、Ti,Crの添加総量は0.1(Fb
〜20(fl)の範囲とする。なお、前述のようなFe
−CO合金に対するNb,Ti,Crの添加による効果
の内、耐食性の改善効果は、Nb,Ti,Crが材料表
面に強固な酸化皮膜を生成するためであると思われる。
次にこの発明の実施例を配す。実施例 高純度のFe,CO,Nb,Ti,Crを用い、高真空
中で第1表の試料番号1〜14に示される組成の溶湯を
溶製し、真空鋳造により得られた各インゴツトを熱間鍛
造し、外径10騙、内径6mm、厚さ1.0mmf)O
リング状試片を抜き取り、各試片を水素気流中において
900℃で2時間焼鈍した。
各試片について初期比透磁率μ。、保磁力HCl飽和磁
束密度B8、体積抵抗率ρを測定し、併せて酎食性試験
を行つたのでその結果を第2表に示す。なお飽和磁束密
度B8の測定は8000A/mの磁場中で行つた。また
耐食性試験はJISZ一2371に基づく塩水噴霧試験
によつて行つたが、その評価方法は次の通りである。X
印・・・6時間以内に発錆 Δ印・・・6〜12時間で発錆 ○印・・・12〜18時間で発錆 ◎印・・・18時間で発錆せず また、比較例として第1表の試料番号15に示すパーメ
ンジユールおよび試料番号16に示す2パーメンジユー
ルの前記同様な試咋を用意し、前述と同じ測定および試
験を行つたのでその結果を第2表に併せて示す。
第1表および第2表から明らかなように、Fe一COに
Nbを添加した材料(試料番号1〜4)にあつては、従
来のパーメンジユール系材料(試料番号15,16)と
比較していずれも磁気特性(初期比透磁率、保磁力)が
大幅改善されるとともに体積抵抗率ρが土昇し、しかも
耐食性が改善されており、特にNbの添加量が6f!)
附近で初期比透磁率μ。
が最大となるとともに保磁力Hcが最小となつている。
そして試料番号5〜14の材料は、このピークを示すN
b6%附近においてさらにTi,Crを単独もしくは複
合して添加したものであるが、Ti,Crの単独添加も
しくは複合添加により磁気特性、特に初期比透磁率μ。
がさらに向上するとともに体積抵抗率ρがさらに土昇し
、しかも耐食性もさらに良好となつている。なおCO含
有量が下限値の20(fl)に近い場合すなわちFe/
COの比が7/3に近い場合、あるいは土限値の70%
に近い場合すなわちFe7/COの比が3/7に近い場
合には、CO含有量が38〜48%程度すなわちFe/
COの比が1付近の場合と比較して初期比透磁率や最大
比透磁率が低くなることが知られているが、このような
CO含有量の下限値付近あるいは土限値付近の場合であ
つても、Nbの添加あるいはTi,Crの1種以上とN
bとの複合添加によつて、同じCO含有量のFe−CO
合金に対しNbやTi,Crを添加しない場合と比較す
れば初期比透磁率の磁気特性が向上するとともに、体積
抵抗率が低下し、かつ耐食性が向土することが認められ
た。したがつてFe/CO合金に対するNbの添加効果
、あるいはTi,Crの1種以上とNbとの複合添加に
よる効果は、G含有量の下限値付近から土限付近まで連
続して得ることができる。以上の説明で明らかなように
この発明の磁性材料は、従来のパーメンジユール系材料
の持つ高飽和磁束密度の特性を損わずにその他の特性を
磁気ヘツド用材料として適当となるよう改善したもので
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Co20〜70%(重量%、以下同じ)、Nb2.
    0〜15%、残部実質的にFeからなる組成を有する Fe−Co系磁性材料。 2 Ti0.1〜10%、 Cr0.1〜10% の内の1種以上を総量で0.1〜20%、Co20〜7
    0%、 Nb2.0〜15%、 残部実質的にFeからなる組成を有する Fe−Co系磁性材料。
JP54012820A 1979-02-08 1979-02-08 Fe↓−Co系磁性材料 Expired JPS5927372B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP54012820A JPS5927372B2 (ja) 1979-02-08 1979-02-08 Fe↓−Co系磁性材料

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JP54012820A JPS5927372B2 (ja) 1979-02-08 1979-02-08 Fe↓−Co系磁性材料

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JPS55107759A JPS55107759A (en) 1980-08-19
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