JPS5927265Y2 - 小型電気機器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電気かみそりのような小型電気機器における
ケース組付構造の改良に関するものである。

一般に、この種電気機器、たとえば電気かみそりでは、
筒形ケースの成形上の問題や内部の電気部品の取付を簡
易化させるためなどの理由から、上記本体ケースを軸方
向に沿って分割して径方向で合体させる構成を採ること
が賞用されている。

ところで、従来では、分割されたケース同士を螺子体等
で組み付けていたから、部品点数が増すうえ、その組付
作業に煩しさをともなう欠点がある。

この考案は、上記欠点を除去するためになされたもので
、分割されたケースの一端を他方の分割ケースに係止さ
せるとともに、上記ケースの他端を、上記他方の分割ケ
ースに対して、内部の電気部品に接触させるコ字形接続
片で鋲止めすることにより、部品点数が削減され、しか
も両ケースの組付作業の容易化を図り得る小型電気機器
を提供することを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する
。

第１図は眉毛剃り用電気かみそ９の一例を示し、同図に
おいて、１は合成樹脂製の筒形本体ケースで、その基部
内には、電源電池２、この電源電池２で駆動されるモー
タ３およびモータ３の回転力を直線後運動に変換する駆
動機構４などが収納され、會た偏平状の先端部には、可
動および固定刃５．６ならびに可動刃５を固定刃６側に
押圧する当て板７などからなるきわ剃り用刃ブロック８
が装備されている。

上記駆動機構４は、上記モータ３の回転軸９に固定され
た原動歯車１０、歯車ホルダ１１の左右の対向壁１２，
１３間に軸体１４を介して回転自在に支持されて上記原
動歯車１０に噛合される従動歯車１５、この従動歯車１
５の上面に形成された偏心カム１６および上記偏心カム
１６に嵌合されて可動刃５側に対してレバー１７を介し
て連結されたカム受体１８などから構成されている。

１９は上記モータ３の一方の端子（図示せず）に電気的
に接続されたリード板で、このリード板１９は操作つ！
み２０に連結されており、上記操作つ１み２０の上下方
向のスライド操作により、一端２１ａを上記電池２の一
方の極２ａに接触させたリード板２１の他端２１ｂに接
離するように構成されている。

上記本体ケース１ばその軸線方向に沿って分割されてい
る。

すなわち径方向で合体される左右の分割ケース２２，２
３および電池カバー２４で構成されており、右ケース２
３の先端部２５は上記可動刃５等を保持して刃体ケース
として上記右ケース２３から着脱できるようになってい
る。

上記電池２は上記右ケース２３と電池カバー２４とで挾
持され、また、モータ３は左ケース２２に固定されたモ
ータ取付板２６に対して、歯車ホルダ１１とともに螺子
２７，２７などで締付固定されている。

上記左右両ケース２２．２３の一方、たとえば左ケース
２２の上端には、上記右ケース２３の一部を構成する刃
体ケース２５の下端に形成された係合部２８に係脱可能
に係止される係合部２９が形成されている。

３０は上記右ケース２３に形成されて上記左ケース２２
の下壁部３１に突き合わされる仕切壁部であり、それぞ
れ係合孔３２，３３が形成されている。

３４は上記電池２の他方の極２ｂに接触される電池受接
続片で、コ字形に形成されており、とのコ字形の接続片
３４の両端部３４ａ、３４ｂを上記各係合孔３２，３３
にそれぞれ係止させることによυ、左ケース２２の下壁
部３１と右ケース２３側の仕切壁部３０とを鍾止めしで
ある。

このコ字形の電池受接続片３４の一端部３４ａは、上記
左ケース２２側に挟着突起３５などで固定されたリード
片３６を介してモータ３の他方の端子３ａに電気的に接
続されている。

勿論、上記電池接続片３４の他端部３４ｂを延出して上
記モータ３の他方の端子３ａに直接接触させてもよい。

３７は上記左ケース２２の下壁部３１に形成されて電池
カバー２４の保合突起３８に係止される係合孔部、３９
および４０は上記右ケース２３の下壁部４１と電池カバ
−２４０下壁部４２とに形成された両者２３，２４の係
合部である。

上記左右のケース２２，２３などを組み立てるには、１
ず左ケース２２にモータ３や駆動機構４を保持させ、こ
の右ケース２２の上端の係合部２９を右ケース２３の先
端部側、すなわち、右ケース２゛３の係合部２８に係止
したのち、上記左ケース２２の下壁部３１を右ケース２
３の仕切壁部３０に突き合わせる。

ついで、コ字形の電池受用接続片３４を上記下壁部３１
と仕切壁部３０との突き合せ面をまたからせて上記各係
合孔３２゜３３間に係着させれば、上記下壁部３１と、
仕切壁部３０とが上記端子片３４で鋲止めされ、これに
よって上記両ケース２２，２３が互に結着される。

しかるのちに、上記電池受接続片３４と上記リード片２
１の他端部２１ａとの間に電池２を嵌着し、ついで電池
カバー２４を装着することにより、本体ケース１が組み
立てられる。

ここで、左右に分割されたケース２２，２３との組みつ
げにあたって、左ケース２２を右ケース２３側の係止さ
せた状態で電池受接続片３４を利用して両ケース２２，
２３を鋲止めさせるから、螺子などの締付部材を必要と
することなく迅速に組み付けることができる。

保守点検時などにおいては、上記電兆カバー２４をはず
し、上記コ字形端子片３４を係合孔３２，３３から引き
抜けば、上記両ケース２２，２３を分離することができ
る。

なお、上記実施例では、電気かみそうを例に説明したけ
れども、電動歯ブラシや懐中電灯などの他の小型電気機
器にも適用することができ、その場合、コ字形接続片３
４が接触される電気部品として、上記実施例における電
池２に限らず、たとえば電球ソケットなどを選ぶことが
できる。

以上のように、この考案は、筒形本体ケースの径方向で
２分されて上記本体ケースの一部もしくは全体を構成す
る分割ケースの一方の分割ケースの軸方向の一端を他方
の分割ケースに係止するとともに、他端を、上記本体ケ
ース内の電気部品に接触されるコ字形接続片で他方の分
割ケースに鋲止めするから、従来のような螺子体を用い
る必要もなく容易に両分割ケースを結合することができ
、製作・組立が簡単な小型電気機器を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図にこの考案に係る小型電気機器を適用した電気か
みそりの一例を示す断面図、第２図は同分解斜視図であ
る。 １・・・・・・筒形本体ケース、２・・・・・・電気部
品、２ｂ・・・・・・所定端子、２２，２３・・・・・
・分割ケース、２８゜２９・・・・・・係合部、３１・
・・・・・他端部、３４・・・・・・コ字形接続片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 筒形本体ケース１の径方向で２分されて上記ケース１の
   一部もしくは全体を構成する分割ケース２２．２３のう
   ち、一方の分割ケース２２．２３の軸方向一端に係合部
   ２９を形成し、この係合部２９を他方の分割ケース２３
   ２２側に形成されま た係合部２８に係脱可能に係止し、上記一方の分割ケー
   ス２２，２３ の他端部３１を、上記本体ケース１内
   の電気部品２０所定端子２ｂに接触されるコ字形の接続
   片３４で、他方の分割ケース２３゜２２側に鋲止めして
   なる小型電気機器。