JPS5927171Y2 - 上下瞬間静止自在椅子の静止補助装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、座席が自由に上下動できて所定の高さに停
止できる上下瞬間静止自在椅子の静止補助装置に関する
。

高さが自由に調整できる椅子にとって重要なことは、簡
単かつ自由に座席の高さが調整でき、しかも所定の高さ
で確実に停止でき、更に操作と構造が簡単であることで
ある。

この考案はこのことを実現することを目的に開発された
もので、以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。

第１図に示す上下瞬間静止自在椅子の静止補助装置は、
垂直柱Ｆに上下動自在に装着された支柱Ｂと、この支柱
Ｂに装着された天秤レバＣと、この天秤レバＣの前端（
本明細書に於て前後は第１図に基づいて決定するものと
し、第１図の左側を前方、右側を後方とする。

）にそれ自体の後端折曲部か連結された座席支柱Ａと、
天秤レバＣの後端にそれ自体の下端が連結された押上棒
りと、この押上棒りを弾性的に押し上げるバネＤ１ と
、押上棒りの上端で前部が押し上げられ、後端が支柱Ｂ
に装着された上部支柱Ｅとからなる。

支柱Ｂは、垂直柱Ｆに上下動自在に装着され、かつ、上
に座席支柱Ａが載置できるように、水平で前方に延長さ
れてトリ、前端には、座席受軸Ｂ。

が設けられている。

天秤レバＣは、それ自体が垂直面内で所要角回動自在な
ように、はぼ中央部が、ピンＣ１を介して支柱Ｂの付根
部に枢着されている。

座席支柱Ａは、上に座台が固定されて上に座るもので、
前部下面が、支柱前端の座席受軸Ｂ１に載せられ、後端
折曲部は、天秤レバＣの前端にピンＣ２を介して枢着さ
れ、天秤レバＣの枢着位置から上方に背もたれＡ１が延
長されている。

押上棒りは、天秤レバＣが回動することによってそれ自
体が垂直柱Ｆに沿って上下動するように、下端がピンＣ
３を介して天秤レバＣの後端に枢着されており、上端は
、上部支柱Ｅの前部下面を押し上げる位置まで延長され
ており、支柱Ｂに上下動自在に装着されている。

押上棒りは、上部に鍔Ｄ２が固定され、この鍔Ｄ２ と
支柱Ｂとの間にバネＤ、が挿通され、バネＤ、でもって
弾性的に押し上げられて上部支柱Ｅを押し上げている。

このように、バネＤ１ で常時押し上げられた押上棒り
ば、座席支柱Ａに荷重が掛らない抄態、即ち、座席に座
らない状態にあっても、上部支柱Ｅの接触点Ｅ１が垂直
柱Ｆの表面に押し付けられて支柱Ｂを確実に所定の高さ
に停止する。

ただ、このバネＤ１は必ずしも必要でなく、バネＤ１が
なくとも押上棒りは座席支柱Ａの荷重で押し上げられる
為、この力で上部支柱の接触点Ｅ１は垂直柱Ｆの表面に
押圧される。

上部支柱Ｅは垂直柱Ｆに直交することなく傾斜して交差
し、それ自体が垂直面内で回動自在なように、後端が支
柱Ｂの後端上部にピンＢ２を介して枢着されている。

この上部支柱Ｅは、押上棒りで前部が押し上げられたと
きに接触点Ｅ１ が垂直柱Ｆの前面に押圧されて摺動が
停止され、上部支柱Ｅの前部が手で引き下げられると、
第１図に於てピンＢ２を中心に左に回動されて接触点Ｅ
１が垂直柱Ｆから離され、この状態で支柱Ｂは垂直柱Ｆ
に沿って上下に移動される。

上部支柱Ｅには、支柱Ｂが上下するときに垂直柱Ｆの後
面に沿って転動する車輪Ｅ２が取り付けられている。

この車輪Ｅ２は、上部支柱Ｅの前部が引き下げられたと
きに垂直柱Ｆの後面に接触して転動し、この状態での支
柱Ｂの上下動をスムーズにする。

上部支柱Ｅば、第１図に示すように、中間から後方に延
長してアームＥ３が延長され、このアームＥ３の後端に
スプリングＳを連結し、このスフリングＳでもってアー
ム後端を引き上げて接触点Ｅ１ を垂直柱Ｆに押圧させ
ることも可能である。

この考案の上下瞬間静止自在椅子の静止補助装置は、座
席支柱Ａを引き上げることによって押上棒りが降下され
、これによって押上棒りが上部支柱Ｅの前部を押し上げ
なくなり、上部支柱Ｅの接触点Ｅ１が垂直柱Ｆの表面に
押圧されていたのが解除され、支柱Ｂは垂直柱Ｆに沿っ
て上下動される。

従って座席支柱Ａが簡単な操作で便利に上下動できる。

又、座席支柱Ａの上に座ってこれに荷重が掛る状態にあ
っては、この荷重が天秤レバＣを介して押上棒りを押し
上げ、押上棒りが上部支柱Ｅを押し上げて接触点Ｅ１を
垂直柱Ｆの表面に強圧し、座席支柱Ａを完全かつ確実に
垂直柱Ｆの所定高さに停止する。

又、全体の構造も簡単で安価に多量生産できる特長も備
える。

【図面の簡単な説明】

第１図は静止補助装置の側面図、第２図および第３図は
第１図の■−■線トよび■−■線端面図である。 Ａ・・・座席支柱、Ａ１・・・背もたれ、Ｂ・・・支柱
、Ｂ１・・・座席受軸、Ｂ２・・・ピン、Ｃ・・・天秤
レバＣ１、Ｃ２、Ｃ３・・・ピン、Ｄ・・・押上棒、Ｄ
ｌ・・・バネ、Ｄ２・・・鍔、Ｅ・・・上部支柱、Ｅｌ
・・・接触点、Ｂ２・・・車輪、Ｂ３・・・アーム、Ｆ
・・・垂直柱、Ｓ・・・スプリング。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）垂直柱Ｆに、上下動自在に装着された支柱Ｂと、
   この支柱Ｂに乗置面内で回動自在に中間が装着された天
   秤レバＣと、この天秤レバＣの一端にそれ自体の後部が
   連結され、それ自体は垂直面内で所要角回動自在に支柱
   に装着された座席支柱Ａと、この座席支柱Ａの連結個所
   と反対側に位置する天秤レバＣの他端に下端が連結され
   、それ自体は垂直柱Ｆに沿って上方に延長され、かつ支
   柱Ｂに対して上下動自在に支柱Ｂに装着された押上棒り
   と、この押上棒りで一端が押し上げられて、垂直柱Ｆへ
   の接触点が垂直柱Ｆの表面に押圧され、それ自体が垂直
   柱Ｆに対して傾斜して交差し、かつ垂直面内で回動自在
   なように、押上棒りで押し上げられる側の反対側が支柱
   Ｂに枢着されている上部支柱Ｅとからなり、座席支柱Ａ
   が持ち上げられてその動きが天秤レバＣを介して押上棒
   りを降下させ、押上棒りが上部支柱Ｅの一端を押し上げ
   ない状態で上部支柱Ｅの垂直柱表面の抑圧が解除され、
   この状態で支柱Ｂが垂直柱Ｆに沿って上下動され、更に
   、座席支柱Ａが降下されてこの荷重が天秤レバＣを介し
   て押上棒りに伝達され、押上棒りが上昇されて上部支柱
   Ｅの一端が押し上げられ、これによって上部支柱Ｅは接
   触点が垂直柱Ｆの表面に押圧されて上下動が停止される
   ように構成されている上下瞬間静止自在椅子の静止補助
   装置。
2. （２）押上棒りがこれに挿通されたバネＤ１ で弾性的
   に押し上げられている実用新案登録請求の範囲第（１）
   項記載の上下瞬間静止自在椅子の静止補助装置。