JPS5926890Y2 - 化粧料塗布具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧料塗布具、特にリキッドタイプのアイライ
ナー、アイシャドー、口紅等の化粧料塗布具に関する。

従来、例えばリキッドタイプのアイライナー塗布具とし
ては、一般に把持部に化粧筆を取り付は固定したものが
実用に供せられていた。

而して、この化粧筆は使用時に於て容器内に収納された
アイライナーをその筆先に挿入付着せしめる関係上、自
ずと挿入に適した相当な長さの筆軸とせざるを得なかっ
た。

他方、従来のアイライナー塗布具はこの化粧筆軸の長さ
の故に、実際の化粧時に於ては把持部と筆先間にかなり
の隔たりが生じるため、手もとが狂い易く、化粧の仕損
じを多く招来せしめていた。

また、従来のアイライナー塗布具を用いた場合には、化
粧筆をアイライナー容器に挿入する際に、筆先のみなら
ず筆軸にも余分なアイライナーが付着するので、化粧時
この筆軸と接触した部位が不必要に汚損されてしまうと
言う欠点も女性の等しく痛感するところであった。

そこで、本考案者は先に斯る従来の欠点を解消した新規
な化粧料塗布具すなわち化粧料収納室を有する容器体と
、螺合作用により進出後退する化粧筆を取り付けたキャ
ップ体とから成る化粧料塗布具を開発し、実用新案登録
出願した（実願昭５４−８４５４６号実開昭５６−４５
１５号公報）。

而して、本考案は当該化粧料塗布具の改良に関するもの
であって、特に筆先への化粧料の塗布並びに筆先の調整
に便ならしめたものである。

すなわち、本考案は化粧料収納室を有する容器体と、螺
合作用により進出後退する化粧筆を取り付けたキャップ
体とから戊る化粧料塗布具に於て、当該容器体の開口部
に液だめ調整器を挿着せしめると共に、該キャップ体の
内筒先部に液だめ調整器と係止する係止突片を形設した
ことを特徴とする化粧料塗布具である。

以下更に本考案をその一実施例を示す図面と共に説明す
る。

ａは化粧料収納室１を有する容器体であってその開口部
に液だめ調整器２が挿着せしめられているものである。

この液だめ調整器２は、土壁部を一部切除した管体によ
って構成せられており、その具体的挿着手段は、容器体
ａがキャップ体すとの係合方式上雄ネジ構造となってい
る場合には容器体ａの内壁部にそのまま嵌着せしめれば
良いが、雌ネジ構造となっている場合には、キャップ体
すとの螺合に支障を来たさないように、化粧料収納室１
０間口突壁３に掖だめ調整器２の端部を取り付げ固定し
、容器体ａの内壁部（雌ネジ部）との間に若干の間隙を
形成せしめて挿着する必要がある。

ｂは螺合作用により進出後退する化粧筆４を取り付けた
キャップ体であって、５はその軸筒をなす回転外筒であ
る。

この回転外筒５の内部には螺旋管６が挿置され、その前
端が回転外筒５の内壁部に固定せられている。

尚、この螺旋管６に代えて、回転外筒５の内壁に螺旋溝
を形設しても同様な螺合作用を付与し得る。

７は化粧筆４の摺動軸部８に付設された突起９を案内す
るスリット１０を有する内筒で、その大半が螺旋管６内
に収納せられているものであるが、その先部の一部に容
器体ａの液だめ調整器２の切除部と係止する係止突片１
１が形設せしめられ、螺旋管６外に突出している。

また、この内筒Ｉ内には化粧筆４が螺合作用による摺動
可能に挿入せられている。

而して、本考案は斯る容器体ａとキャップ体すとが着脱
自在に取り付けられるが、この具体的取り付は手段は螺
合方式、差し込み嵌合方式等その如何を問わない。

尚、螺合方式の場合には、この螺合と同時に化粧筆４の
進出後退を行い得るように、容器体ａとキャップ体すの
係合ネジピッチと螺旋管６とのピッチ比を一致せしめる
のが望ましい。

次に、叙述の如く構成せられる本考案化粧料塗布具の作
動について説明する。

まず、不使用時にあっては第１図に示す如く、化粧筆４
の筆軸が伸出し切った状態となっている。

そこで、用時に於て容器体ａを把持し、キャップ体すの
回転外筒５を回転せしめれば、内筒７の係止突片１１が
液だめ調整器２の切除部と係止せられているため、内筒
７の回転が阻止せられるので、化粧筆４の摺動軸部８の
突起９が回転外筒５と同時に回転する螺旋管６によって
螺合作用を受げ、摺動軸部８が内筒７の奥部方向に後退
摺動し始める。

次いで、引き続き回転外筒５を回転せしめれば、摺動軸
部８の後退摺動が終了し、化粧筆４の筆軸はその大半が
内筒７内に収納された状態となる。

この状態に於て、容器体ａとキャンプ体すとの取り付手
段に応じて、両者の係合を解除すれば、第２図の如く外
観上短い筆軸を有する化粧筆キャップ体が得られる。

而して、この状態で化粧に用いれば、毛先は壬子もとか
ら近接した位置にあるため、所謂狂いが生じることもな
い。

また、本考案化粧料塗布具に於ては、容器体ａに液だめ
調整器２が存するので、ここに一回の引き出しにより化
粧筆に過剰に耐着した化粧料を保溜せしめ、適宜毛先の
付着量を調整した上で化粧をすることができるので、い
らいら化粧筆の進出後退操作による毛先への化粧料の付
着調整を行う必要がなく、化粧を極めてスムーズに行い
得る。

尚、化粧終了後に於ては、前記したところとは反対の順
序、すなわちまず内筒７の係止突片１１を容器体ａの液
だめ調整器２の切除部に係止せしめた後、回転外筒５を
逆回転すれば、螺旋管６との螺合作用により摺動軸部８
が進出摺動し、化粧筆４の筆軸の大半が容器体ａの化粧
料収納室１内に伸出収納され、第１図の状態に保持され
る。

以上の如く、本考案によれば、螺合作用により回転外筒
５から突出する化粧筆４の筆軸の長さを伸縮することが
できるので、化粧筆４への化粧料の挿入付着に何ら支障
が存しないと共に、化粧時に於ては毛先を手もとに近接
せしめることができるので正確に化粧をなし得るもので
ある。

しかも、本考案によるときは液だめ調整器２により、い
らいら伸縮後退操作を行うことなく、化粧筆４０毛先へ
の化粧料の付着調整を容易になし得るので極めて簡便で
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はその正
面断面図、第２図は容器体とキャンプ体を分離した状態
の正面断面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線拡大断面図、
第４図は第２図のＢ−Ｂ線拡大断面図、第５図は液だめ
調整器と内筒係止片の拡大斜視図である。 ａ・・・・・・容器体、ｂ・・・・・・キャップ体、１
・・・・・・化粧料収納室、２・・・・・・液だめ調整
器、４・・・・・・化粧筆、５・・・・・・回転外筒、
６・・・・・・螺旋管、７・・・・・・内筒、１０・・
・・・・案内スリット、１１・・・・・・係止突片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧料収納室を有する容器体と、螺合作用により進出後
   退する化粧筆を取り付けたキャップ体とから成る化粧料
   塗布具に於て、当該容器体の開口部に液だめ調整器を挿
   着せしめると共に、該キャップ体内に内筒を収納し、か
   つ該内筒先部に液だめ調整器と係止する係止突片を形設
   したことを特徴とする化粧料塗布具。