JPS5926637B2 - ホエ−有効成分の分離方法 - Google Patents
ホエ−有効成分の分離方法Info
- Publication number
- JPS5926637B2 JPS5926637B2 JP6723275A JP6723275A JPS5926637B2 JP S5926637 B2 JPS5926637 B2 JP S5926637B2 JP 6723275 A JP6723275 A JP 6723275A JP 6723275 A JP6723275 A JP 6723275A JP S5926637 B2 JPS5926637 B2 JP S5926637B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- whey
- protein
- polysaccharides
- proteins
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- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は単細胞蛋白(以下、SCPと略す)のホエー
に含有されている蛋白質、多糖類を分離する方法に係わ
るものである。
に含有されている蛋白質、多糖類を分離する方法に係わ
るものである。
SCPは近年注目されてきた新しい蛋白質源であり、ま
た、これら微生物が生理活性物質を多量に含むことから
蛋白質、核酸、酵素、抗生物質、薬剤その他の抽出方法
が数多く提案されている。
た、これら微生物が生理活性物質を多量に含むことから
蛋白質、核酸、酵素、抗生物質、薬剤その他の抽出方法
が数多く提案されている。
しかし、一般的にこれらを単独抽出する事は困難であり
、抽出混合物からこれらの成分を分離する方法が採られ
ており、上澄み液(ホエー)中の成分についてはかえり
みられることなく通常はそのまゝ廃棄もしくは乾燥して
肥料、飼料などに使用されてきた。本発明者らはホエー
の有効利用を目的として種々探索した結果、一般的にこ
れらホエーは平均分子量2000〜50000の蛋白質
および平均分子量2000〜500000の多糖類を主
成分とする事を見出し、これらの蛋白質、多糖類を分画
する事に依つてより高付加価値の製品が得られる事を見
出した。一般的に使用される分画手段である限外濾過、
ゲル濾過は、分子量分画挙動の似たもの(例えば分子量
10000の蛋白質と分子量20000の多糖類)を分
離する事は不可能と言われており、又分子量分画挙動が
異なる(例えば分子量5000の蛋白質と分子量100
000の多糖類)場合は、理論的には分画可能であるが
蛋白質と多糖類間の相互作用の為に困難を伴う。
、抽出混合物からこれらの成分を分離する方法が採られ
ており、上澄み液(ホエー)中の成分についてはかえり
みられることなく通常はそのまゝ廃棄もしくは乾燥して
肥料、飼料などに使用されてきた。本発明者らはホエー
の有効利用を目的として種々探索した結果、一般的にこ
れらホエーは平均分子量2000〜50000の蛋白質
および平均分子量2000〜500000の多糖類を主
成分とする事を見出し、これらの蛋白質、多糖類を分画
する事に依つてより高付加価値の製品が得られる事を見
出した。一般的に使用される分画手段である限外濾過、
ゲル濾過は、分子量分画挙動の似たもの(例えば分子量
10000の蛋白質と分子量20000の多糖類)を分
離する事は不可能と言われており、又分子量分画挙動が
異なる(例えば分子量5000の蛋白質と分子量100
000の多糖類)場合は、理論的には分画可能であるが
蛋白質と多糖類間の相互作用の為に困難を伴う。
従つて工業的規模で大量にホエー中の蛋白質、多糖類を
分画する技術は未だ提案されていない。本発明者らは、
工業的に大量に放出される未利用資源であるホエーから
含有する蛋白質、多糖類を高純度で分画するべく研究し
た結果、既知の方法に比較して画期的な容易さで所期の
目的が達せられる方法を発見した。
分画する技術は未だ提案されていない。本発明者らは、
工業的に大量に放出される未利用資源であるホエーから
含有する蛋白質、多糖類を高純度で分画するべく研究し
た結果、既知の方法に比較して画期的な容易さで所期の
目的が達せられる方法を発見した。
即ち、ホエー中の蛋白質、多糖類を濃厚水溶液にする事
により、蛋白質溶液の相と多糖類溶液の相に分離し、放
置に続くデカント又は遠心分離により極めて容易に蛋白
質、多糖の純度が80%以上の二成分に分離出来る事を
見出した。この方法に依れば従来非常に繁雑な操作での
み可能であつた蛋白質、多糖類の分画が極めて容易な操
作で可能となり、未利用の資源が有効に活用出来て工業
的価値が大である。この発明で言う単細胞蛋白(SCp
)とは、バクテリア、酵母、かび類、単藻類その他を示
す。
により、蛋白質溶液の相と多糖類溶液の相に分離し、放
置に続くデカント又は遠心分離により極めて容易に蛋白
質、多糖の純度が80%以上の二成分に分離出来る事を
見出した。この方法に依れば従来非常に繁雑な操作での
み可能であつた蛋白質、多糖類の分画が極めて容易な操
作で可能となり、未利用の資源が有効に活用出来て工業
的価値が大である。この発明で言う単細胞蛋白(SCp
)とは、バクテリア、酵母、かび類、単藻類その他を示
す。
具体的に例を挙げると、シュードモナス属、ユリネバク
テリウム属、バシルス属、アエロバクター属その他のバ
クテリア類、キヤンデイダ属、サツカロミセス属、トル
ラ属その他の酵母、かび、クロレラその他である。SC
Pのホエーと゜A前記SCPから核酸、蛋白質その他を
分画した際に副生する上澄液を指称する。
テリウム属、バシルス属、アエロバクター属その他のバ
クテリア類、キヤンデイダ属、サツカロミセス属、トル
ラ属その他の酵母、かび、クロレラその他である。SC
Pのホエーと゜A前記SCPから核酸、蛋白質その他を
分画した際に副生する上澄液を指称する。
例えば酵母から蛋白質をアルカリ抽出するとアルカリ抽
出残渣とアルカリ抽出液に二分され、次いでこのアルカ
リ抽出液を適当な酸を加えて蛋白質の等電点にPHを下
げると蛋白質が沈殿する。この沈殿を除いた液がホエ一
である。核酸を分離した場合も同様のホエ一が発生し、
またアルカリ抽出ではなく、尿素抽出、硫安分割などに
よつてもホエ一が生じる。従つてホエ一成分は通常易水
溶性の多糖類及び比較的低分子量(50000以下)の
蛋白質を主体とするものである。本発明者らは、各種の
SCPを使用して核酸、蛋白質その他を抽出分離し各種
のホエ一を分析した結果、これらが平均分子量2000
〜50000の蛋白質及び平均分子量2000〜100
0000の多糖類を主体とする事を見出した。通常、こ
れらのホエ一は固形分濃度0.1〜5%の水溶液として
得られ、この状態では均一な溶液である。
出残渣とアルカリ抽出液に二分され、次いでこのアルカ
リ抽出液を適当な酸を加えて蛋白質の等電点にPHを下
げると蛋白質が沈殿する。この沈殿を除いた液がホエ一
である。核酸を分離した場合も同様のホエ一が発生し、
またアルカリ抽出ではなく、尿素抽出、硫安分割などに
よつてもホエ一が生じる。従つてホエ一成分は通常易水
溶性の多糖類及び比較的低分子量(50000以下)の
蛋白質を主体とするものである。本発明者らは、各種の
SCPを使用して核酸、蛋白質その他を抽出分離し各種
のホエ一を分析した結果、これらが平均分子量2000
〜50000の蛋白質及び平均分子量2000〜100
0000の多糖類を主体とする事を見出した。通常、こ
れらのホエ一は固形分濃度0.1〜5%の水溶液として
得られ、この状態では均一な溶液である。
この溶液を適当な方法、例えば減圧濃縮その他によりS
CPに由来する固形分の濃度を20〜50%とすると、
蛋白質溶液の相と多糖類溶液の相に分離し、この状態で
放置または遠心分離機によつて二相を分離する事が出来
る。原料ホエ一中に高分子量の蛋白質或いはその他の成
分が大量に含まれる場合は、それらは沈殿ないし第三の
相として分離するのでこれらを分画する事も可能である
。本発明では高分子溶液の相分離現象を応用する技術で
あり、当然ホエ一中の蛋白質含率、多糖含率、その他の
成分含率、固形分濃度、温度、各成分の分子量分布その
他によつて影響を受ける。従つて本発明を実施するに当
つてK工業的に最も有利な系を選ぷ事が好ましい。特に
好ましい例として、ホエ一の粗蛋白含率が20〜50%
で残りがほとんど多糖類である場合が挙げられる。この
様な系としてぱSCPのうち酵母を使用した場合はほと
んどすべてのホエ一が含まれ、またバクテリアの蛋白質
分離ホエ一などでも実現される。以下、判り易くする為
に酵母蛋白質の抽出分離ホエ一を例に挙げて説明する。
酵母から蛋白質をアルカリ抽出して得られるホエ一は通
常粗蛋白含率25〜45%であり、残りぱほとんど多糖
類で、この他にアルカリ抽出、等電沈殿によつて生じた
塩を倉む。
CPに由来する固形分の濃度を20〜50%とすると、
蛋白質溶液の相と多糖類溶液の相に分離し、この状態で
放置または遠心分離機によつて二相を分離する事が出来
る。原料ホエ一中に高分子量の蛋白質或いはその他の成
分が大量に含まれる場合は、それらは沈殿ないし第三の
相として分離するのでこれらを分画する事も可能である
。本発明では高分子溶液の相分離現象を応用する技術で
あり、当然ホエ一中の蛋白質含率、多糖含率、その他の
成分含率、固形分濃度、温度、各成分の分子量分布その
他によつて影響を受ける。従つて本発明を実施するに当
つてK工業的に最も有利な系を選ぷ事が好ましい。特に
好ましい例として、ホエ一の粗蛋白含率が20〜50%
で残りがほとんど多糖類である場合が挙げられる。この
様な系としてぱSCPのうち酵母を使用した場合はほと
んどすべてのホエ一が含まれ、またバクテリアの蛋白質
分離ホエ一などでも実現される。以下、判り易くする為
に酵母蛋白質の抽出分離ホエ一を例に挙げて説明する。
酵母から蛋白質をアルカリ抽出して得られるホエ一は通
常粗蛋白含率25〜45%であり、残りぱほとんど多糖
類で、この他にアルカリ抽出、等電沈殿によつて生じた
塩を倉む。
この段階で電気透析、透析その他によつて塩を除く事が
出来るが、分画物が塩を含んでいても良い場合は塩の除
去は不要で、そのまX約35%濃度迄濃縮すると液が濁
る。これを遠心分離すると明確な二つの液相に分離する
。高分子物質或いはこの濃度で溶解出来ない成分は固相
となつて沈殿するから、場合によつては二つの液相と一
つの固相に分離される。二つの液相はそれぞれ粗蛋白質
80〜95%、粗多糖80〜90%のもので、容易に蛋
白質、多糖が純度80%以上で得られる。この場合平均
分子量は、アルカリ抽出条件によつて大きく変化するの
で一概には言えないが、蛋白質は2000〜50000
であり多糖類は2000〜200000である。本発明
の方法に依れば、叙上の如き極めて簡単な操作によりホ
エ一中の蛋白質と多糖類が分離出来る。以下、実施例を
挙げて詳細に説明する。
出来るが、分画物が塩を含んでいても良い場合は塩の除
去は不要で、そのまX約35%濃度迄濃縮すると液が濁
る。これを遠心分離すると明確な二つの液相に分離する
。高分子物質或いはこの濃度で溶解出来ない成分は固相
となつて沈殿するから、場合によつては二つの液相と一
つの固相に分離される。二つの液相はそれぞれ粗蛋白質
80〜95%、粗多糖80〜90%のもので、容易に蛋
白質、多糖が純度80%以上で得られる。この場合平均
分子量は、アルカリ抽出条件によつて大きく変化するの
で一概には言えないが、蛋白質は2000〜50000
であり多糖類は2000〜200000である。本発明
の方法に依れば、叙上の如き極めて簡単な操作によりホ
エ一中の蛋白質と多糖類が分離出来る。以下、実施例を
挙げて詳細に説明する。
実施例 1
n−パラフインで培養したキヤンデイダ・ノベラスを特
公昭47−43834に示される方法(加圧した酵母懸
濁液をノズルから被衝突板に噴射させて細胞膜を破砕)
で細胞壁を破壊し、次いで遠心分離して細胞壁破壊酵母
を得た。
公昭47−43834に示される方法(加圧した酵母懸
濁液をノズルから被衝突板に噴射させて細胞膜を破砕)
で細胞壁を破壊し、次いで遠心分離して細胞壁破壊酵母
を得た。
この細胞壁破壊酵母を5%濃度の水サスペンションとし
、固形分に対して15重量%の力性ソーダを加えて50
℃で1時間攪拌し蛋白質を抽出した。
、固形分に対して15重量%の力性ソーダを加えて50
℃で1時間攪拌し蛋白質を抽出した。
この後遠心分離機でアルカリ不溶分を除いてアルカリ抽
出液を得た。このアルカリ抽出液に6N硫酸を加えPH
4.2として、蛋白質を沈殿させホエ一を得た。このホ
エ一をイオン交換膜を用いて電気透析し、脱塩した。次
いで減圧下濃縮し40%濃度とした。この液を遠心分離
すると明瞭な二層にわかれたのでデカンテイシヨンによ
り分画した。蛋白層の蛋白含量は82%で、多糖類層の
多糖含量は83%であつた。実施例 2 モラセスで培養したキヤンデイダ・ユテイリスを10%
濃度の水サスペンションとし、固形分に対して10重量
%の力性ソーダを加えて75℃で30分間攪拌し、蛋白
質を抽出した。
出液を得た。このアルカリ抽出液に6N硫酸を加えPH
4.2として、蛋白質を沈殿させホエ一を得た。このホ
エ一をイオン交換膜を用いて電気透析し、脱塩した。次
いで減圧下濃縮し40%濃度とした。この液を遠心分離
すると明瞭な二層にわかれたのでデカンテイシヨンによ
り分画した。蛋白層の蛋白含量は82%で、多糖類層の
多糖含量は83%であつた。実施例 2 モラセスで培養したキヤンデイダ・ユテイリスを10%
濃度の水サスペンションとし、固形分に対して10重量
%の力性ソーダを加えて75℃で30分間攪拌し、蛋白
質を抽出した。
Claims (1)
- 1 単細胞蛋白のホエーを濃縮し単細胞蛋白に由来する
固形分の濃度を20〜50%として、含有する蛋白質、
多糖類を相分離させる事を特徴とするホエー蛋白質、多
糖類の分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6723275A JPS5926637B2 (ja) | 1975-06-03 | 1975-06-03 | ホエ−有効成分の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6723275A JPS5926637B2 (ja) | 1975-06-03 | 1975-06-03 | ホエ−有効成分の分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51143700A JPS51143700A (en) | 1976-12-10 |
JPS5926637B2 true JPS5926637B2 (ja) | 1984-06-29 |
Family
ID=13338951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6723275A Expired JPS5926637B2 (ja) | 1975-06-03 | 1975-06-03 | ホエ−有効成分の分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5926637B2 (ja) |
-
1975
- 1975-06-03 JP JP6723275A patent/JPS5926637B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51143700A (en) | 1976-12-10 |
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