JPS5926454B2 - 熱可塑性合成樹脂中空体の製造方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ″５ 本発明は吹込成形による熱可塑性合成樹脂中空体
の製造方法および装置に関する。

吹込成形による熱可塑性樹脂成形品は使い捨て包装資材
用に使用されている。

その全製造工程は異なつた一連の連続工程からなつてい
る。この公！０知の方法においては、吹込管上の素材の
形成と素材自体の吹込はほんの短い時間で済むが、鋳型
中吹込体の冷却にかなわの時間を要し中空体成形中の時
間の大きな部分を占めている。この時間の関係は、ある
限界内において、使用した材料と中空ノ５体の形とその
壁厚に依つている。この種の操作工程にあつては、吹込
管は全製造工程中中断せずに使用されるため、それが次
の成形操作に供されるために再び開放されるまでに比較
的長時間かかるのである。１０他の層と異なつた物質の
内部保護層を有するびんの吹込成形において、吹込管上
の保護層を、後に中空体の成形されるプレキャスト（ｐ
ｒｅ−ｃａｓｔ）の形でいわゆる″調整室″（ｃｏｎｄ
ｉｔｉｏｎｉｎｇｃｈａｍｂｅｒ）内部に設置すること
はよく知られてい３５る。

その後に、保護層すなわちプレキャストを有する吹込管
は射出成型装置に送られそこで可塑性物質が付けられて
、モールドステーション（ＭＯｌｄｓｔａｔｉＯｎ）の
下部に配置される。

半分の吹込鋳型のそれぞれは調整室に対して同中心的に
設置されている。射出成型後、調整室と二層成型品を有
する吹込管とは、すでに調整室に対して同中心的に位置
されている吹込鋳型と同じ高さになるまで軸方向上方に
向つて排除される。その後で、吹込祷型は吹込操作をす
るために閉封される。こ配とこの操作において、調整室
と吹込装置と鋳型と射出成型装置は一直線垂直に軸方向
に配置されている。中空体が吹込成形された時、吹込管
は吹込鋳型から除去され、調整室に挿入されそこで次の
中空体成型のたにその吹込管に保護層が取付けられる。
中空体内部の圧力は、容器と押出射出装置とによつて形
成される閉鎖ユニツトへ側部の孔を通して導入される圧
縮空気によつて維持されている。保護層を吹込管に取付
けるのを妨害しないために、調整室は下部のダンパによ
つて圧縮空気に対して閉鎖されている。このような装置
は二つの異なつた物質から作られた中空体の製潰にのみ
有用であつて、製造工程時間を節減したり、一つの吹込
管および単位時間についての成形回数を増したりするた
めには何ら役立たないのである。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであつて、その
目的は、一定時間内に吹込管に従来の方法におけるより
以上の素材を供給することができるような熱可塑性合成
樹脂中空体の製造方法および装置を提供することである
。

上記本発明の目的は、成形した中空体の冷却が完了する
前に吹込管を吹込鋳型から外部に移し、その直後に、圧
縮空気包含部材を吹込管の代りに吹込鋳型中に入れ、中
空体が吹込鋳型から取はずし得るに充分程度冷却工程が
進むまで上記部材を鋳型中に止めておくことによつて解
決される。

モールドステーシヨンと吹込装置とを有する本発明装置
の第一の実施例においては、吹込管と圧縮空気供給部材
とは共通の圧縮空気用案内土に配置される。この場合、
圧縮空気供給部材はゲージ部と同時に形成されることが
できる。この案内部材は、吹込管を取去つた後吹込鋳型
の空間に移される。一つのモールドステーシヨンと二つ
の吹込ステーシヨンとを有する本発明装置の第二の実施
例においては、吹込管は揺動装置上に配置され、圧縮空
気供給部材は一つの吹込装置の空間の方向に、調節可能
なように設計されている。

この圧縮空気供給部材は又、ロツドの形に作ることがで
き、そのことは、効果的な排出とそれによる効果的な冷
却が得られる場合に一般である。以後に説明する図面に
おいては簡略化のためにロツド状空圧供給部材は吹込管
と同様な形で示されている。このロツド状圧縮空気供給
部材は普通非常なものであつて複雑に設計された吹込管
とは比較にならない。この吹込管は又、非常に精密に作
られかつ、成形工程および熱条件に対して適したもので
なければならない。本発明は、中空体の比較的長い冷却
期間中に吹込管が吹込鋳型から取りはずされモールドス
テーシヨンに移されそこで新たな成形が始められるとい
う利点を有する。

この間に、吹込鋳型内で必要な内圧は圧縮空気供給部材
によつて維持されている。この供給部材がないと残存効
果のため冷却工程が進まないのである。中空体が吹込鋳
型内で冷却されるまでに、新しい素材が準備され、冷却
された中空体を取り出した後すぐに吹込鋳型が使用でき
るようになつている。この工程による時間の節約をさら
に増すことができる。冷却工程の間に、吹込管に収付け
られた新しい素材は別の吹込鋳型に入れることができ、
その結果、普通は吹込管が連続工程によると閉鎖される
−サイクルの間、特に吹込鋳型内での冷却期間内に、一
つの吹込管につき二つあるいはそれ以上の吹込鋳型を使
うことができるからである。吹込管と素材用のプレーモ
ールド（前成型）ステーシヨンとは、吹込成型用装置の
中で最も複雑かつ高価な器具ではあるが、容量をかなり
増しても価格の低下が達成できるのである。空圧案内部
材は、この部材が吹込鋳型に到達する前、つまり、吹込
鋳型から吹込管を取りはずした直後に圧縮空気が吹込鋳
型中に導入されるように設計されている。

この方法によれば、たとえ、ある条件の下で残存効果が
かなり大きく存在していても、これを防止できることが
確認された。空圧供給部材は、中空体の首部分を成形す
るゲージ装置と同時に働く。他の場合においては、ロツ
ド状空圧供給部材を、吹込管が敗りはずされた中空の吹
込鋳型の空間上のある位置に配置するのが好ましい。こ
の方法によれば、入つてくる圧縮空気は清浄媒体として
用いることができ、これによつて中空体、特にその首部
の迅速な冷却が可能である。首部は引伸ばされていない
ため、一般に壁厚が厚くなつている。以下図面に沿つて
本発明あ詳説する。

第１図には、図の平面内に伸びる離型線上で分離できる
二つ割りの型４からなる吹込鋳型２が示されている。

ここでは、吹込管３によつてすでに中空体７が成型され
ている。吹込管３と圧縮空気用案内５の中を圧縮空気用
のチヤンネル８が通つている。圧縮空気供給部材３′に
よつて、吹込鋳型２から吹込管３あ取去つたのち、圧縮
空気が中空体７中に吹込まれる。この圧縮空気供給部材
３′は、首部を成形するためｋ中空体７中に挿入される
ゲージとして同時に働く。吹込管によつて中空体７が成
形されている時、圧縮空気供給部材３゛に達するライン
中の弁９は閉じた状態に、吹込管３に達するライン中の
弁１０は開いた状態に保たれる。この圧縮空気供給部材
３′によつて圧縮空気が供給されている時は、弁１０は
閉じた状態に、弁９は開いた状態にある。吹込管３が吹
込鋳型２から取りはずされるとすぐ、部材３′から圧縮
空気が中空体７に入るに充分なだけ案内５が吹込鋳型の
空間に挿入される。もし首部のゲージング（Ｇａｕｇｉ
ｎｇ）が必要ならば、圧縮空気供給部材３′は、中空体
７の首部が適切に成形されるに充分なだけ首部中に下げ
られる。ゲージングが必要でないならば、部材３′は鐘
型でよく、その結果、鐘の低縁部は、吹込管の取去後形
成される空間の囲りに密接する。第２図には素材の前成
型が示されている。吹込管３は吹込鋳型２から取りはず
されて吹込管の下部にある前成型装置１に挿入される。
射出成型装置１′が一部、簡略されて示されている。こ
の装置１′は前成型装置１中に材料あ噴霧する。材料は
吹込管３の囲りに形成されてプレキヤスト用となり、吹
込まれて、第１図に沿つて説明したように、中空体７と
なる。第２図においては、この前成型ステーシヨンは吹
込装置と同様に二つ割りの鋳型に作られている。射出成
型装置『は前成型ステーシヨン１の下部で横方向に動く
かあるいは揺動され得る。第３図〜第５図に示される前
成型ステーシヨンは浸漬吹込工程を用いるように設計さ
れている。

吹込装置２ａは、図の平面内で分離可能な二つの型４ａ
からなつており、この二つの型は図の平面内で分離する
ことができる。吹込管３ａは、浸漬ステーシヨンとして
設計されている前成型ステーシヨン１ａ中に浸漬される
。圧縮空気供給部材３ａ′はロツド状であつて、吹込管
３ａと共に、容器６ａ内で取りはずし可能な通常の案内
５ａに固定されている。吹込管３ａと圧縮空気供給部材
３ａ′に達している各空気通路はここでは簡略化のため
に図示されていない。しかしながら、それらは第１図お
よび第２図に示されているものと同じように設計されて
おり、又、前述した弁９および弁１０が取付けられてい
る。第３図においては、浸漬によつて吹込管３ａにブレ
キヤストが取着される。

その後、容器６ａは吹込管軸に沿つて上方に取りはずさ
れ、その結果吹込管３ａと、同時に圧縮空気供給部材３
ａが浸漬ステーシヨン１ａから引き出される。そして、
案内５ａが、吹込管３ａが吹込装置２ａに押入れられる
に充分なだけ、容器６ａに引入れられるそして容器６ａ
は再び下げられる。こうしてプレキヤストは吹込成形さ
れ、吹込装置２ａの内部に位置する（第４図参照）。中
空体７ａが充分に吹込成形されるとすぐ、吹込管３ａと
空気供給部材３ａ′は第３図に示されている位置をとる
。これは第５図にも示されている。そして吹込管は新し
い素材を収付けそして空気供給部材３ａ′は中空体が冷
却されるまで、前述した操作サイクルの中空体７ａに圧
縮空気を供給する。圧縮空気の代りに、上記部材３ａ′
は他のガスあるいは圧力媒体が供給され得る。例えば、
この方法において、中空体を充填することができる媒体
が使用できる。第６図と第７図には、水平方向に揺動可
能で垂直方向に調節可能な吹込管３ｂと二つの吹込装置
２ｂのおのおののための空圧供給部材３ｂ′とが示され
ている。

吹込管３ｂは、吹込装置２ｂと適当な空圧供給部材３ｂ
′との間で移動され、この部材３ｂ′は吹込装置２ｂの
上に付加的に設置されかつ常に対応する高さに位置して
いる。この装置の操作工程を以下説明する。吹込管３ｂ
は前成型ステーシヨン１ｂ中でプレキヤストを取付け、
このプレキヤストは左の吹込ステーシヨン２ｂ中で吹込
成型される。充分に吹込んだ後吹込管は吹込ステーシヨ
ン２ｂから離れそして吹込鋳型上に位置する圧縮空気供
給部材３ｂが吹込装置中に移動し吹込一冷却工程を完結
させる。この間に、吹込管３ｂは前成型ステーシヨン１
ｂから新しいプレキヤストを取付け、右の吹込装置２ｂ
に入れそこで必要なだけ吹込みをおこなう。その後、吹
込管３ｂはその前成型ステーシヨン１ｂに戻りそして適
当な圧縮空気供給部材３ｂ″はこの吹込一冷却工程を完
結する。この機構については、従つて、一つの前成型ス
テーシヨン１ｂと二つの吹込装置２ｂについて唯一つの
精密に組立てられかつ精密に作動する吹込管３ｂ．が必
要なだけである。各吹込装置はその垂直方向に調節可能
な空圧供給部材を有し、それが各サイクルの間に吹込一
冷却工程を完結させるからである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の吹込状態を示す側面図。 第２図は本発明装置の素材の前成型を示す図。第３図乃
至第５第はそれぞれ異なつた製造工程を示す他の本発明
装置の側面図。第６図は本発明装置の他の実施例の平面
図。第７図は第６図の−線に沿つた断面図。１，１ｂ・
・・前成型ステーシヨン、２，２ａ，２ｂ・・・吹込鋳
型、３，３ａ，３ｂ・−・吹込管、３′，３ａ″，３ｂ
′・・・圧縮空気供給部材、５，５ａ・・・圧縮空気用
案内、７，７ａ・・・中空体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 熱可塑性樹脂中空体を吹込成形によつて製造する方
   法において、吹込管にプレキャストを取付け、最終中空
   体の形状に相当する内面形状を有する吹込成形型内で該
   プレキャストに該吹込管から気体を導入することによつ
   て該プレキャストを最終中空体形状に成形し、しかる後
   この成形体から該吹込管を取りはずし、その直後に圧縮
   気体供給部材を該成形体に挿入し、その状態で該供給部
   材を介して該成形体に気体を導入するとともに該成形体
   を冷却し、その間に該成形体から取りはずされた該吹込
   管に新たなプレキャストを取付けることを可能にしたこ
   とを可能にしたことを特徴とする熱可塑性合成樹脂中空
   体の製造方法。 ２ 熱可塑性合成樹脂中空体を吹込成形によつて製造す
   るための装置において、吹込管と、該吹込管にプレキャ
   ストを取り付けるためのプレキャストステーションと、
   該プレキャストを該吹込管によつて所定中空体に成形す
   るための吹込成形型と、該吹込成形後該吹込管に代つて
   該中空成形体に挿入されかつその状態で該中空成形体に
   気体を導入し該中空形体を冷却するための圧縮気体供給
   部材とを有し、該吹込管と該供給部材とを共通の圧縮気
   体案内部材上に設け、該吹込成形後該吹込管に新たなプ
   レキャストを取けることを可能にしたことを特徴とする
   熱可塑性合成樹脂中空体の製造装置。