JPS592599Y2 - カウンタ帰零装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用走行距離計等に用いるカウンタにおい
て、必要時にカウンタを帰零するための帰零装置に関す
るものである。

従来は、帰零用シャフトを押すとレバーを介してノブに
回動力が加わり、カウンタが帰零する構造になっている
。

ところが、従来の帰零装置の場合、押し方が不完全だと
、カウンタが帰零しなかったり、半桁送りになるといっ
た不具合が生ずるため、運転中に帰零動作をした場合、
運転しながら、目視でカウンタが完全に帰零したかどう
か確認しなければならないという問題がある。

また、従来上記の問題を解決するものとして、実公昭４
４−９６４２号公報に示すごとく、斜面を有するロック
片とスプリングとを用い、帰零用シャフトを押下けると
スプリングとロック片の斜面とによりその押下げを阻止
するような力を作用せしめておき、充分大きな力で作用
されたときロックが外れて急激に帰零できるようにした
ものもあるが、新たにロック片とスプリングとを必要と
し、部品点数が増加し、構造が複雑で高価になるという
問題がある。

そこで、本考案は上記の問題を解決するため、帰零装置
の構成部品であるノブに突起部を設けることにより、運
転者が帰零用シャフトを押すとレバーがノブの突起部を
のりこえるときに、帰零用シャフトを押す荷重が急変す
るため運転者は目視によらずとも手ごたえによりカウン
タが帰零したことが確認できる構造の簡単な帰零装置を
提供することを目的とする。

以下本考案を図に示す実施例について説明する。

第１図において、１は帰零用シャフトで、カウンタ４を
帰零する時は、このシャフト１を矢印Ａ方向に押す。

２は帰零用シャフト１に加えられた力を支点２ａを中心
として矢印Ｂ方向の回動力としてノブ３に伝えるレバー
である。

そして、このノブ３の軸３ｂを中心とする矢印Ｃ方向の
回動によりこのノブ３を含む公知の帰零用構成部材を回
動させてカウンタ４のナンバリング５を帰零させる構成
になっている。

また、ノブ３のレバー２が接触する部分には突起部３ａ
が樹脂により一体成型されている。

次に、上記構成においてその作動を説明する。

帰零用シャフト１を矢印Ａ方向に押すとその力がレバー
２によりノブ３に伝えられ、ノブ３は矢印Ｃ方向に回転
し、カウンタ４は帰零される。

レバー２の先端がノブ３に接触してノブ３を回転させる
時、ノブ３に設けられた突起部３ａをのりこすときに帰
零用シャフト１を押す荷重が急減するため、これを押し
た運転者は手の感触によりカウンタ４が帰零されたこと
を確認できる。

第２図はシャフト１の矢印Ａ方向のスＩ・ロータｌに対
するその荷重Ｐの変化を示すものであり、荷重Ｐが急減
する位置Ｐ１にてカウンタ４が確実に帰零される構成に
なっている。

以上述べたように本考案によれば、帰零用構成部材であ
るノブ３に突起部３ａを設けるのみの簡単な構成で、レ
バー２がノブ３を押し上げる時にかかる荷重が急減する
ことを利用して、運転者が目視によらず手の感触によっ
て帰零が確実になされたことを確認することができると
いう優れた効果がある。

さらに、押圧操作される帰零用シャフト１の押圧力によ
り支点２ａを中心として回動するレバー２の回動により
ノブ３を押圧して回動させるから、レバー２によってノ
ブ３に対する帰零用シャフト１の設置距離の自由度が向
上するのみならず、回動するノブ３の突起３ａに押圧接
触するレバー２も回動するから、ノブ３の回動中心で゛
ある軸３ｂと接触点との間の距離が徐々に変化し、帰零
用シャフト１の押圧ストロークに対する荷重変化が大き
くとれるため、それだけ節度感が出しやすいのみならず
、節度感を持たせるための突起部の位置、形状、レバー
の長さ、形状等の自由度を大きくとることができて、各
種の帰零装置に応用することができるという優れた効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一実施例を示す正面図、第２図は
第１図図示装置における帰零用シャフトのス１へロータ
と荷重との関係を示す特性図である。 １・・・帰零用シャフト、２・・・レバー ３・・・帰
零用構成部材であるノブ、３ａ・・・突起部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 押圧操作される帰零用シャフトと、このシャフトの押圧
   により支点を中心として回動するレバーと、このレバー
   の回動により押圧されて回動しナンバリングを帰零させ
   るためのノブとを備え、このノブの前記レバーにより押
   圧接触される部分に突起部を設け、この突起部により前
   記帰零用シャフトを押す力を急減させるカウンタ帰零装
   置。