JPS5925739Y2 - オ−トバイのフロントホ−ク

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【考案の詳細な説明】この考案は、オートバイのフロントホーンの改良に関す
る。

オートバイは、クッションの衝撃を油圧で減衰させる油
圧ホーンが使用されている。

その場合、油圧用の油は、十分な量がある方が減衰力が
安定する。

ところが、フロントホーク内は限られた容積で、油量の
限界がある。

又、油面の上は、空気室になり、クッションによる内部
容積の変動で、空気が圧縮されるので、内圧が上昇する
。

固定チューブと可動チューブ間は、オイルシールで、シ
ールを計っているが、オイルシールに大きい負荷がかか
り、耐久性上問題がある。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、以下図面
に示す本考案の実施例について説明する。

図は、左右のフロントホーンの片側部分を示すもので゛
、固定チューブ゛１は、アツパフ゛ラケット２とアンダ
ブラケラ１〜３を介して、車体のヘッドパイプに回動自
在に取着される。

固定チューブ１の下部には、可動チューブ４が摺動自在
に装着され、バネ５を圧してクッションする。

そして、固定チューブ１及び可動チューブ４内には、油
６が封入されていて、クッションの衝撃を減衰するよう
になっている。

而して本考案は、バーハンドル７の先端に栓８を設けて
気密にし、バーハンドル７の基端の筒金具９を固定チュ
ーブ１の上端に重ね、ボルト１０で締着する。

ボルト１０は気密を保つため、シールリング１１が設け
てあり、バーハンドル７の内部と、固定チューブ１の内
部とは、筒金具９の横孔１２と周溝１３及び、ボルト１
０の横孔１４で連通しである。

１５はオイルシール、１６は握りである。

作用について説明する。

固定チューブ１の上端に、気密を保ったバーハンドル７
の基端が連結され、横孔１２、周溝１３、横孔１４で、
固定チューブ１とバーハンドル７内が連通している。

このため、バーハンドル７内が空気室になり、空気室の
拡大が計れる。

従って油６の油面も上部まで十分大れることができて、
減衰力の安定が計れる。

又、空気室の空気は可動チューブ４が上方へ移動すると
き、内部容積が小さくなって圧縮を受けるが、空気室が
バーハンドル７内まで広がり容積が大きくできているの
で、圧縮率を小さくでき、内部圧力の上昇を少くできる
。

こうして、オイルシール１５等にかかる負担を軽減し、
耐久性を向上できる。

以上説明したように、この考案は、フロントホーンの固
定チューブの上端部にバーハンドルの基端を取着すると
ともに、そのバーハンドルの先端を気密とし、そのバー
ハンドル内の空気室を固定チユーブの上方空気室に連通
せしめたので、バーハンドル内がフロントホークの空気
室に利用できる。

このためホーク内の油量も十分にして減衰力の安定を計
ることができ、ホーク内の空気の圧縮率を少くして内圧
の上昇を少くでき、シール等にかかる負担を軽減できて
耐久性の向上が計れる。

又、特別な空気室を連結すれば場所もとり製造コストも
高くなるが、バーハンドルを利用するので場所もとらず
安価にできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。１・・・・・・固定チューブ、７・・・・・・バーハン
ドル。

【実用新案登録請求の範囲】