JPS5925236Y2 - 宝石可動式指輪 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 一般に宝石を嵌め込んだ指輪は、指輪台に対して同宝石
が固着されて全く動かないため、指に嵌め込んで装用し
ても指の動きに対して静的な装飾機能しか生じない。

この考案では、装用した指輪が、指の動きとともに、指
輪台に対して自由に動くようにして動的な装飾機能を発
揮させ、装身具として斬新な美的効果を生ずるようにし
たものである。

図面に示した実例によって、その詳細を詳述すると、１
０はプラチナ等の貴金属製の筒状の容器でこれにはダイ
ヤモンド等の宝石２０が嵌め込んである。

１１は、この筒状の容器１０が宝石２０を保持したよ・
、その表面で滑走できるようにした表面の平滑な基盤で
ある。

１２は、サファイヤガラスなどのような硬度の高い透明
な材質で造られた透明板で、この透明板１２と前記基盤
１１との間には宝石２０を具えた筒状の容器１０が移動
できる空間１３が形成されている。

この空間１３の周側は無蓋の容器１８の側壁面２４によ
って区画されて同空間１３は宝石２０が封入された状態
で密閉される。

全体を符号１５で示す装飾体は、従って無蓋の容器１８
の器底２８に陥し込んだ基盤１１と、空間１３と、この
空間内に密封された１個乃至複数個の宝石２０を具えた
筒状の容器１０と、表面の透明板１２とを以って構成さ
れる。

１６は指輪台１７の外面に設けた凹みで、この凹み１６
内に装飾体１５を嵌め込んで固定することにより、目的
とする本考案の指輪が構成される。

指輪台１７に装飾体１５を固着するための構造としては
、前述の装飾体１５を凹み１６内にきつく嵌め込むよう
にしてもよいが、望ましくは、容器１８の器底外部にね
じ３８を植立し、これを指輪台１７の凹み１６に穿った
孔２７に挿通して、このねじ３８にナツト４８を螺入し
て固着するようにする。

このようにすると、必要に応じて何種類かの装飾体１５
を所有していれば、時に応じて装着し替えることができ
て、同じ指輪台１７を用いて好みに応じた装用をするこ
とができるばかりでなく、装飾体１５の補修にも好都合
となる。

更にまた必要があれば、図に示すように、装飾体１５の
外周を更に枠形の留め金３４で囲んで゛、これを凹み１
６内に嵌め込むようにすると枠形の留め金３４を装飾枠
としても利用できて美観を高めるのに役立つ。

基盤１１は、宝石２０の色光と対称色にすることによっ
て、美観は強調され、例えば、ダイヤモンドを宝石２０
とするときは、暗色系のセラミックスその他うピスラジ
エノー、超硬鋼などが用いられる。

このように構成された本考案の指輪を装用すると、指の
動きに応じて、封入包蔵されている宝石が前述の空間１
３内で自由に滑動し、動きのある装飾的効果が得られて
、斬新な美観を生じ、特有の輝きとともに変化に富む装
飾機能が発揮される利点がある。

また本考案では、宝石２０は、空間１３内に封入包蔵さ
れて直接これに触れることがないから、脂垢などによる
汚れが固着せず、通常の指輪におけるように表面の清拭
、入れなどを必要とせずに、常に清純な輝きのもと固有
の装飾作用を維持させることができて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本考案による指輪の実例を夫々斜
面図を以って示してあり、第３図は、その要部の拡大一
部断面図、第４図は宝石を嵌め込んだ筒状の容器の拡大
断面図、第５図はその斜面図である。 １０・・・・・・筒状の容器、１１・・・・・・基盤、
１２・・・・・・表面の透明板、１３・・・・・・空間
、１４・・・・・・周側壁、１５・・・・・・装飾体、
１６・・・・・・凹み、１７・・・・・・指輪台。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （１）筒状の容器１０に収容された宝石２０と、この宝
   石２０を基盤１１と表面の透明板１２との間で移動可能
   に保つ空間１３と、該空間１３を囲む周側壁１４とを以
   って構成した装飾体１５を、外面に凹み１６を具えた指
   輪台１７に嵌入させてなる宝石可動式指輪。 （２）装飾体１５を構成する周側壁１４が基盤１１を収
   容する無蓋の容器１８の側壁面２４により形成され、同
   側壁面２４が筒状の容器１０に収容された宝石２０の移
   動領域を区画するようにしである実用新案登録請求の範
   囲第（１）項に記載の宝石可動式（３）装飾体１５を構
   成する周側壁１４が基盤１１を収容する無蓋の容器１８
   の側壁面２４により形成され、基盤１１をこの容器１８
   の器底２８に収容し、同器底２８の外底部に植立したね
   じ３８を指輪台１７の凹み１６の内底部に穿った孔２７
   に嵌入させ、前記ねじ３８に螺入するナツト４８により
   装飾体１５を指輪台１７と一体に螺着してなる実用新案
   登録請求の範囲第（１）項に記載の宝石可動式指輪。 （４）装飾体１５を構成する周側壁１４が基盤１１を収
   容する無蓋の容器１８の側壁面２４と表面の透明板１２
   の側端面とに接してこれらを囲む枠形の留め金３４によ
   って形成してなる実用新案登録請求の範囲第（１）項に
   記載の宝石可動式指輪。 （５）基盤１１と表面の透明板１２との間に形成された
   空間１３に緩く収容され移動可能に保たれる筒状の容器
   １０に収容された宝石２０が複数個を以って装飾体１５
   内に包蔵されている実用新案登録請求の範囲第（１）項
   に記載の宝石可動式指輪。 （６）基盤１１と表面の透明板１２との間の空間１３内
   に移動可能に収容された筒状の容器１０に収容された宝
   石２０が色調または種類において異る複数個を以って装
   飾体１５内に包蔵されている実用新案登録請求の範囲第
   （１）項に記載の宝石可動式（７）基盤１１がセラミッ
   クまたはラピス、超硬鋼による暗色系の表面平滑な材質
   により形成されている実用新案登録請求の範囲第（１）
   項に記載の宝石可動式指輪。 （８）宝石２０を収容する筒状の容器１０がプラチナ製
   ダイヤ台で構成されている実用新案登録請求の範囲第（
   １）項に記載の宝石可動式指輪。 （９）表面の透明板１２がサファイアガラスで構成され
   ている実用新案登録請求の範囲第（１）項に記載の宝石
   可動式指輪。 （１０）装飾体１５を構成する周側壁１４が、基盤１１
   と、筒状の容器１０に収容された宝石２０の移動領域と
   なる空間１３と、表面の透明板１２とを収容する無蓋の
   容器１８の側壁面２４により形成された実用新案登録請
   求の範囲第（１）項に記載の宝石可動式指輪。