JPS5924519B2 - サイクロトロンの磁極中心磁場の調整方法 - Google Patents

サイクロトロンの磁極中心磁場の調整方法

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JPS5924519B2
JPS5924519B2 JP3508577A JP3508577A JPS5924519B2 JP S5924519 B2 JPS5924519 B2 JP S5924519B2 JP 3508577 A JP3508577 A JP 3508577A JP 3508577 A JP3508577 A JP 3508577A JP S5924519 B2 JPS5924519 B2 JP S5924519B2
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JP
Japan
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magnetic
magnetic field
center
cyclotron
metal piece
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JP3508577A
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正男 渡辺
輝雄 山田
紀彦 加藤
陽二郎 戸田
安正 金田
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Japan Steel Works Ltd
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Japan Steel Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、サイクロトロンにおける縦型イオン源装置に
対し、その機構上から生じる磁極中心磁場の非対称性を
補償する調整方法に関するものである。
サイクロトロンの中心付近で加速を受ける粒子の運動は
磁場分布の対称に大きく依存する。
縦型イオン源装置を用いるサイクロトロンでは第1図の
ごとく磁極5の中心部に設けられた孔に非磁性材料より
なるイオン源1が取りつけられるため、中心部の磁場強
度の対称性が失なわれる。
本発明でいう磁場の対称性及び非対称性とは、磁極中心
からある半径上の等分割した各点の磁場強度がその半径
上の全体からみた分布に対称性があるかないかを意味す
るものとする。
上記縦型イオン源装置を用いるサイクロトロンにおいて
磁極中心磁場の非対称性を補償し対称磁場にする調整が
不十分であると磁極の方位角方向に磁場の不均一を生じ
る。
この磁場の不均一はその半径と方位角θの関数であり、
フーリエ展開によって次の式で示される。
B−百(ro)D+ΣJCO3(iθ+θ。
)〕1 こSでnは方位角方向の平均磁場で、hiとθ。
1は方位角方向の磁場変動をフーリエで展開したときの
各成分の大きさと位相を表わす。
サイクロトロンの動作にとって主に問題になるのはその
うちの第一高調波り、C08(θ+θ。
1)の振動である。2次およびそれ以上高次の振動は磁
極中心磁場の対称性に与える影響は比較的小さく、通常
はじめの2.3回転の後で無視できる。
上記第一高調波の大きさhlはlXl0−4以下の値で
あることが望ましく、換言すればこの値以下の不均一が
許容される。
この値より大きい場合にはビームの軌道中心が磁極中心
に対して一方向に加算的にすれて行くため、ビーム軌道
中心と磁極中心の一致性がなくなり、ビームの取出し効
率に与える影響は太きむ)。
従来、このような縦型イオン源装置を用いるサイクロト
ロンの磁場調整方法は磁極中心の幾何学的な形状に対す
る磁場強度を計算し、この結果をもとにセンタープラグ
6の磁極先端部形状を決め、実際の磁場強度分布を測定
して、さらにこの形状を修正して行く方法である。
この調整方法によると、センタープラグ6の先端部の複
雑な形状に対する機械加工の困難さを伴ない、かつ何回
もの磁場強度分布測定を必要とするために磁極中心の磁
場強度分布を高精度に調整することは容易でない。
本発明方法は、磁極中心部に非磁性材料よりなるイオン
源が取付けられるために磁場の対称性が損われた点に鑑
みてなされたもので、非磁性材料よりなるイオン源1の
コーンフランジ2に磁性金属片(例えば鉄リング)3を
装着し、この磁性金属片の厚さを所要厚さに調整するこ
とにより、磁極中心の磁場の第一高調波を調整し、磁極
中心磁場の非対称性を補償して対称磁場が得られるよう
にしたものである。
以下図面によって本発明の一実姉例を説明する。
本発明方法は、第1図に示すようにイオン源1に取り付
けられているコーンフランジ2に、第2図示のような所
要厚さの鉄リングなどの磁性金属片3をボルト7等で装
着することにより磁場調整する方法であり、この磁性金
属片3の厚さは実際の磁場測定により決定する。
なお、所要厚さの磁性金属片は、例えは異なった厚さの
磁性金属片を複数枚用いて糾み合せることにより極めて
容易に得ることができる。
いま、コーンフランジ2に磁性金属片3を装着しない場
合は、主に非磁性材料で構成されているセンタープラグ
6及び非磁性材料よりなるイオン源1の付近の磁場強度
が他の磁性材料よりなる磁極部付近の磁場強度より低く
なるために、サイクロトロンの磁極中心からの半径上の
磁場分布は非対称となり、対称磁場は得られない。
コーンフランジ2に装着した磁性金属片3の厚さが薄遇
きると、この薄遇きる磁性金属片3の付近の磁場強度が
他の磁極部付近の磁場強度よりも低くなるために磁極中
心からの半径上の磁場分布は非対称となり、対称磁場は
得られない。
またコーンフランジ2に装着した磁性金属片3の厚さが
厚過ぎると、この厚過ぎる磁性金属片3の付近の磁場強
度が他の磁極部付近の磁場強度よりも高くなるために、
磁極中心からの半径上の磁場分布は非対称となり、やは
り対称磁場は得られない。
かくして本発明方法はコーンフランジ2に磁性金属片3
を装着し、この磁性金属片3の厚さを所要厚さに調整す
ることにより磁極中心磁場強度の第一高調波を調整して
センタープラグ6及びイオン源1の付近の磁場強度を他
の磁極部付近の磁場強度に等しくできるために、高精度
の対称磁場を得ることができるものである。
かくして本発明方法を採用したサイクロトロンではイオ
ン源スリット4より出たイオンは対称磁場中を加速され
ビームとなって外部に効率よく取出されるものである。
本発明によれは、イオン源1のコーンフランジ2に磁性
金属片3を装着し、この磁性金属片3の厚さを所要厚さ
に調整することにより磁極中心磁場強度の第一高調波を
調整して、磁極中心磁場の非対称性を補償でき、しかも
磁極中心磁場の対称性を磁性金属片3の厚さの調整によ
り非常に簡単に調整できるので、高精度の対称磁場を得
ることができる。
また磁極中心磁場の対称性が得られるので、中心磁場に
よる初期ビームの軌道中心と電磁石中心の一致性が得ら
れることになり、デフレフクーチヤンネルによるイオン
ビームの取出し効率を向−卜することができる。
このことは磁極中心部に対称性を保持した磁場分布を生
成するに際し、従来行なわれていたような複雑な形状と
なるセンタープラグの設計、機械加工、磁場分布測定の
煩雑なる過程を採用する必要がなくなり、上述した簡易
な方法でサイクロトロンに具備すべき磁極中心付近の磁
場分布の対称性を得ることができ、センタープラグのコ
ストの低減及び磁極中心部の所望の磁場生成の容易さを
含め、本発明の方法によるサイクロトロンの磁極中心磁
場分布の調整手段をとることの効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の一実鉋例の説明図、第2図a、b
はそれぞれ本発明方法に使用する磁性金属片の一例を示
す平面図および断面図である。 1・・・・・・イオン源、2・・・・・・コーンフラン
ジ、3・・・・・・磁性金属片、4・・・・・・イオン
源スリット、5・・・・・・磁極、6・・・・・・セン
タープラグ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 縦型イオン源装置を用いるサイクロトロンにおいて
    、非磁性材料よりなるイオン源のコーンフランジに磁性
    金属片を装着し、この磁性金属片の厚さを所要厚さに調
    整することにより磁極中心磁場の第一高調波を調整する
    ことを特徴とするサイクロトロンの磁極中心磁場の調整
    方法。
JP3508577A 1977-03-28 1977-03-28 サイクロトロンの磁極中心磁場の調整方法 Expired JPS5924519B2 (ja)

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JPS53120099A JPS53120099A (en) 1978-10-20
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09115698A (ja) * 1995-10-17 1997-05-02 Rikagaku Kenkyusho サイクロトロンの磁場調整用中心棒

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JPS53120099A (en) 1978-10-20

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