JPS5924083B2 - 二酸化塩素−塩素水溶液の製法 - Google Patents

二酸化塩素−塩素水溶液の製法

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JPS5924083B2
JPS5924083B2 JP51112377A JP11237776A JPS5924083B2 JP S5924083 B2 JPS5924083 B2 JP S5924083B2 JP 51112377 A JP51112377 A JP 51112377A JP 11237776 A JP11237776 A JP 11237776A JP S5924083 B2 JPS5924083 B2 JP S5924083B2
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B11/00Oxides or oxyacids of halogens; Salts thereof
    • C01B11/02Oxides of chlorine
    • C01B11/022Chlorine dioxide (ClO2)

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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は二酸化塩素及び塩素のガス混合物から二酸化
塩素−塩素水溶液の製法に関する。
漂白操作、代表的こはセルロース繊維材料パルプの漂白
ζこ使用する二酸化塩素は一般に下式%式% による酸媒体中の塩化物による塩素酸塩の還元を含む、
多くの異る方法によって生成される。
普通二酸化塩素の生成は硫酸または他の強無機酸を含む
酸媒体中アルカリ金属塩化物によるアルカリ金属塩素酸
塩の還元から成る。
アルカリ金属がナトリウムの場合のこの方法では反応は
式%式% によって表わされる。
別法は塩酸中でアルカリ金属塩素酸塩を塩酸中で還元す
ることから成り、塩酸は反応剤と酸媒体との両者を提供
する。
この方法はアルカリ金属がナトリウムの場合式 %式% によって表わされる。
従ってこれらの方法で製造された二酸化塩素ガスは塩素
との混合物として得られる。
二酸化塩素ガスは高分圧では爆発性をもつことに鑑みて
、二酸化塩素と塩素との混合物ガス混合物は通常不活性
ガス例えば空気及び(または)スチームで希釈するのが
普通である。
スチームによる希釈は反応器を減圧下に保ち、反応混合
物を沸点に維持することによって達成できる。
代表的な方法はカナダ特許第825,084号、826
.577号及び913,328号に記載されている。
二酸化塩素は代表的な漂白プラント手順、DcEDED
またはCDEDEDにおけるような漂白操作に対して水
溶液として使用される。
上記手順において、Dは二酸化塩素溶液での漂白、DC
は水溶液中の有効塩素の少くとも50%を二酸化塩素が
与える二酸化塩素と塩素との水溶液による漂白、CDは
水溶液中の有効塩素の50%未満を二酸化塩素が与える
二酸化塩素と塩素との水溶液による漂白、Eは水酸化ナ
トリウム水溶液による力性抽出を表わす。
二酸化塩素発生器から生ずるガス混合物を処理する一慣
用の方法は該ガス混合物を水と接触させて全二酸化塩素
と若干の塩素とを吸収させ、残存塩素を別個に回収する
ことから成る。
分離した塩素はこれを次に別に水に吸収させる。
これらの溶液を第1漂白工程において使用するために所
望の相対割合の二酸化塩素と塩素とを含有する二酸化塩
素−塩素溶液が得られるように後で合併する。
二酸化塩素と塩素とは共にわずかにしか水に溶けないか
ら、これら漂白用薬剤を漂白プラントに加えるためには
大量の水を添加することを必要とし、この後者の水は流
出液として処理するか、或は流出物のない製造系におい
ては蒸発しなければならない。
先行技術によるこの吸収操作においては、ガス混合物と
接触させ、塩素を溶解する水は代表的には約10℃未満
に冷却しなければならない。
一方策1漂白工程で使用する二酸化塩素−塩素水溶液は
効果的な漂白を行うためには加温しなければならない。
こうして漂白プラントに供給される漂白用勲すと共に使
用される搬送体である水の体積が多ければ多い程、エネ
ルギーの所要量は多くなる。
この発明においては漂白プラントで使用する二酸化塩素
と塩素とを搬送する水の体積が著しく減少し、その結果
、スチーム及び動力の所要量、生成物貯蔵装置、流出液
体積、水の使用量及び資本投下において著しい節減にな
る。
この発明(こおいては二酸化塩素と塩素との混合物はこ
れを水と接触させて二酸化塩素を全部と一部の塩素とを
溶解させて残留ガス中の塩素の分圧を最机のガス混合物
に比べて増大させ、前記第1ガス−液接触工程で生成し
た二酸化塩素−塩素水溶液と上記による増大した分圧の
塩素ガス流とを接触させて塩素を上記水溶液中に溶解さ
せ、それによって二酸化塩素−塩素水溶液中の塩素の濃
度を増大させる。
この発明を更に添付図面により例示しながら説明する。
第1図の実施態様こついてまず述べると、二酸化塩素、
塩素、スチーム及び不活性ガス代表的には空気のガス混
合物は線10により第1ガス−液接触塔12に供給され
る。
線10のガス混合物はカナダ特許第825,084号図
び826,577号及び913,328号明細書に記載
の方法によって反応器を大気圧より低い圧力に保ちなが
ら反応媒体の沸点で二酸化塩素及び塩素を発生させるこ
とによって生成する。
空気を反応器中に流入させて反応器中の絶対圧を代表的
には100〜250MH,!ilζこ制御し、二酸化塩
素、塩素、スチーム及び空気のガス混合物を反応器から
流出沓せる。
このガス混合物を冷却して少くとも一部のスチームを凝
縮させ、第1ガス−液接触塔12中の水性媒体の温度上
昇を制御する。
第1ガス−液接触塔12は緊密な向流ガス−液接触を達
成する任意の慣用のタイプの第1ガス−液接触帯域14
を含む。
第1ガス−液接触帯域14は二酸化塩素発生器と同じ大
気圧未満の圧力に維持する。
カス混合物は第1ガス−液接触帯域14を通って上昇し
て二酸化塩素−塩素水溶液と向流的に接触する。
この後者の水溶液は第1カス−液接触帯域14の頂部に
おいて第1ガス−液接触塔12に線16により供給され
る氷が上記帯域14を降流する間に帯域14の上部段階
中で二酸化塩素と塩素とを溶解することにより得られる
水は慣用の方法、代表的にはスプレーノズルを通して線
16Gこより塔12(こ供給される。
水は代表的Oこは約10℃未満の温度例えば約5℃の温
度である。
帯域14の下部でガス混合物と接触する二酸化塩素−塩
素水溶液はガス混合物から二酸化塩素を溶解し、同時に
塩素を放出する。
同時にガス混合物からの水の蒸気の凝縮が起り、溶液の
温度が上昇し、二酸化塩素及び塩素の分圧が温度上昇に
対応して増大する。
この温度上昇は代表的には約3°C〜6°Cで、線10
によってガス混合物に供給されるスチームの量Oこよっ
て決定され、上記温度上昇は二酸化塩素発生器から流出
するガス混合物が第1ガス−液接触塔12への通過前に
該ガス混合物からスチームが凝縮する程度によって決定
される。
水溶液相へ二酸化塩素の溶解及び該相から塩素の放出は
下記の現象により生起する。
接触帯域14は大気圧未満の圧力で運転され、二酸化塩
素は凝縮した水の蒸気及び存在する水性相によって塩素
より迅速に溶解されるから、凝縮した水の蒸気及び存在
する水性相中へ蒸気相から二酸化塩素が吸収除去される
と、蒸気相中の塩素の分圧が増大する。
従って、第1ガス−液接触帯域14を上昇してゆくと、
塩素溶解質量速度は塩素分圧の増大のために増太し、一
方二酸塩素溶解質量速度は減少する。
従って帯域14のある高さにおいて、塩素蒸気は液相と
平衡になり、従ってこの高さより下の所では塩素は水性
相から脱離され、二酸化塩素は上記平衡点より高いとこ
ろでは理論平衡値よりも塩素分圧が低いために水性相に
溶解する。
第4図は第1ガス−液接触帯域14を上昇してゆく時の
二酸化塩素と塩素との両者の分圧及び濃度の変化を示す
このグラフ及び先に詳細に記述したところかられかるよ
うに、水性相中の二酸化塩素の濃度は高さが高くなるに
つれて減少し、それに平行してカス相における二酸化塩
素の分圧も同様に減少する。
これに反して水性相中の塩素濃度はガス相と水性相とが
平衡するところまでガス相中の塩素の分圧の増大に平行
して帯域14の高さが上方にゆくにつれて水性相中の素
水濃度は増大する。
この平行点より上方では塩素の分圧及び濃度は共に低下
する。
第1ガス−液接触帯域14での向流接触により生成し、
線17により第1カス−液接触塔12を去る二酸化塩素
−塩素水溶液は二酸化塩素濃度の優勢な状態及び溶液の
温度及び糸上の圧力の下での水溶液中の塩素の溶解度に
相当する濃度で溶解塩素を含有する。
第1ガス−液接触帯域14においては線10により供給
されるガス混合物の実質上全二酸化塩素含量はガス混合
物から溶解し、線17中の二酸化塩素溶液中に存在する
ことになる。
線17の水溶液中に存在する二酸化塩素の濃度は線16
中の水の流速及び線10中のカス混合物の流速に依存す
る。
第1ガス−液接触塔12の頂部から線18により流出す
る二酸化塩素を含まない塩素及び空気の含ガス混合物は
コンプレッサー19に通され、ここで線10中の最初の
カス混合物中の塩素分圧に比して塩素分圧が増大される
慣用の構造のコンプレッサー19は第1ガス−液接触帯
域14及び二酸化塩素発生器を所望の大気圧未満の圧力
に維持するのに役立つ。
従ってコンプレッサー19の下流側のガス混合物の絶対
圧は第1ガス−液接触帯域14の大気圧未満の圧力より
高く、好適には大気圧に相当する。
圧縮された塩素は線20により圧縮されたガス混合物を
冷却するために冷却器22に送られる。
コンプレッサーがスチームエジェクターの形をとらない
ならば、第1ガス−液接触塔12を去るガス混合物の温
度、コンプレッサー19の上流側及び下流側の相対圧及
び最終溶液に所望される二酸化塩素及び塩素の絶対濃度
に応じて冷却器を省略することができる。
コンプレツーの上流側と下流側との間の圧力の変化を最
小に維持するように圧力差と温度とのパラメータバラン
スさせることが好ましい。
このような冷却を行う場合、第2ガス−液接触帯域28
の運転温度を上記二酸化塩素優勢な濃度における塩素水
和物の生成温度より高く維持するものとする。
塩素放出線24が線20中の所望割合の塩素を系から放
出するため(こ設けられる。
塩素の放出は普通一般に行われている条件の下で、及び
最終二酸化塩素−塩素水溶液中に所望される二酸化塩素
濃度下で線17中の二酸化塩素−塩素溶液に溶解できな
い全塩素の部分を除去するのに使用される。
線24によって放出される塩素の割合は線10中のガス
混合物の全塩素の少割合、代表的には10体積%より少
い量にすぎない。
このようにして放出された塩素はflljこ水に溶解し
、後でこの発明の実施態様の操作によって製造される最
後二酸化塩素−塩素水溶液と合併され、それによって放
出された塩素は生成水溶液中に存在する。
線24中での塩素放出はまた系から空気を除去するのに
も役立つ。
或はまた、放出した塩素はこれを第1及び第2力性抽出
工程で使用する水酸化ナトリウム溶液中に吸収させ、塩
素分を漂白プラントに導入し、付加的な水の導入を避け
ることができる。
更に別の方法は放出した塩素を水酸化ナトリウム溶液に
吸収し、こうして生成した次亜塩素酸塩を第1漂白工程
へ供給してもよい。
また、その他の方法は放出した塩素を水素と反応させ、
生成した塩化水素を二酸化塩素発生器のようなパルプ工
場における他の壕所で使用してもよい。
線24で塩素を放出する代りに、例えば並列に運転して
いる二酸化塩素発生器からの別の圧さく塩素を線20中
の塩素−空気ガス混合物中に供給してもよい。
残りの圧さくした塩素を線25によって、緊密なガスー
液向流接触を可能となす任意の便宜な構造の第2ガス−
液接触帯域28を含有する第2ガス−液接触塔26の下
端に供給する。
第2ガス−液接触帯域の圧力はコンプレッサー19の下
流側の圧力に相当する圧力、代表的には大気圧である。
線25中の塩素ガスの温度は線17中の二酸化塩素水溶
液中の温度と実質上同じ温度すなわち約7℃であるのが
好適である。
線17中の二酸化塩素−塩素水溶液は第2ガス−液接触
塔26の頂部に送られ、線25により供給される塩素と
接触する。
二酸化塩素−塩素水溶液が第2ガス−液接触帯域28を
通って下降すると、該水溶液は塩素−空気の上昇流と向
流接触する。
塩素は第1ガス−液接触帯域14中より第2ガス−液接
触帯域28中では高分圧をもつから、塩素tti上記上
記水溶液上って吸収され、若干の二酸化塩素は脱離され
る。
得られた塩素富化二酸化塩素−塩素水溶液は線30(こ
より第2ガス−液接触塔26から取り出される。
水溶液Oこ溶解された塩素の増加した濃度は上記水溶中
の最初の塩素濃度、接触帯域12及び28中の塩素の分
圧の差、接触帯域28の温度、ガス相と水性相の相対流
速及び接触帯域28の高さζこ依存する。
これらのパラメータを制御することによって線30の溶
液中で塩素及び二酸化塩素の溶解度の限度までの塩素対
二酸化塩素の任意の相対的割合を達成できる。
第2ガス−液接触帯域28から生ずる二酸化塩素、塩素
及び空気のガス混合物は線32により第1ガス−液接触
基12にリサイクルされ、二酸化塩素と塩素との相対的
割合が線32における二酸化塩素と塩素との相対的割合
の値と同じ第1ガス−液接触帯域14における高さに相
当する第1ガス−液接触帯域14の高さhoこおいて第
1ガス−液接触基12に供給し、その結果第1ガス−液
接触帯域14へ線32中のガス混合物の導入はその点に
おける接触帯域14に存在するガス相−液相平衡に実質
上悪影響を与えることはない。
線32中のガス混合物の一部或は全部を第3図に示すよ
うに二酸化塩素発生器にリサイクルしてもよい。
この場合においては線32に含有される空気は二酸化塩
素発生器の不活性ガス所要量の少くとも一部を与える。
塩素が放出されない場合従って空気が線24により系か
ら放出されない場合、線32中のガス混合物は系に空気
の蓄積されるのを阻止するために二酸化塩素発生器ヘリ
サイクルすることが必要である。
この場合、空気は閉環系中を循環し、漏洩分を補供する
以外に外部からの供給を必要としない。
線32中のガス混合物を全部二酸化塩素発生器ヘリサイ
クルし、塩素−空気を線24により放出する場合には、
線24によって放出した空気を補充するのに必要なだけ
の程度の量の外部の空気の導入が必要である。
線25中の塩素の全部を第2ガス−液接触基26に通す
必要がない場合には、線25における塩素の一部を二酸
化塩素発生器ヘリサイクルして二酸化塩素に対する付加
的な希釈剤として作用させる。
このような塩素リサイクルは代表的には線32中の二酸
化塩素、塩素及び空気のガス混合物の全部または一部を
二酸化塩素発生器ヘリサイクルするのと結合して行うと
よい。
或は線25中の塩素ガスの一部を線32中のガス混合物
の場合のように第1ガス−液接触帯域14にリサイクル
してもよい。
第1ガス−液接触帯域14を1個の連続したガス−液接
触帯として説明した。
そしてこのようQこそれを運転するのが好適であるが、
しかし所望によりこの第1ガス−液接触帯域14を高さ
hで分割して2つの部分に分離してもよい。
従ってこの発明のこの実施態様0こおいては、二酸化塩
素−塩水溶液が線10によって供給される最初のガス混
合物から生成され、単にガスを水に吸収させることによ
って得られるのより一層高割合の塩素を含有する。
第1図に記載の系は線24で塩素を放出する場合は別と
して、物質収支がバランスしているから線30の二酸化
塩素−塩素水溶液は線10における最初のガス混合物の
全部の二酸化塩素及び線10における最初のガス混合物
の全部の塩素、但し線24により放出した量だけ少い塩
素を含有する。
線18の塩素ガスの大部分または全部が別の水性媒体で
はなく線17の二酸化塩素−塩素水溶液(こ吸収される
から、代表的には第1漂白工程で使用するための漂白プ
ラントへの線30中の水溶液の供給液は上記第1漂白工
程へ二酸化塩素及び塩素漂白剤を搬送する水の量を著し
く減少させ、それによって取扱う流出液の体積を減少さ
せ、また漂白プラント中で使用前のガス吸収用に要する
冷却水の体積及び漂白プラントで使用前の加熱を要する
水溶液の体積を減少させる。
第1図の実施態様においては、線17の二酸化塩素−塩
素水溶液は全部塩素吸収のためQこ第2ガス−液接触基
26に送られて、漂白プラントの第1漂白工程で使用す
るのに好適な塩素富化二酸化塩素−塩素化溶液を線30
において生ずる。
このような操作は、実質上塩素を含まない二酸化塩素製
造可能な別の二酸化塩素製造操作が使用される場合、或
はCDEDEDまたはDcEDED漂白手順の第2及び
第3漂白工程で使用するための低塩素濃度をもつ二酸化
塩素水溶液を造るために多数のこのような操作を使用す
る場合に使用することを意図するものである。
線17の二酸化塩素−塩素水溶液が上記第2及び第3漂
白工程で使用する二酸化塩素溶液において許容できる塩
素濃度をもつ場合には、漂白プラントの二酸化塩素全要
求量を製造する1個の二酸化塩素発生器を使用すること
が可能であり、線17の二酸化塩素−塩素水溶液の一部
を第2及び第3漂白工程へ直接送給し、線17の残余の
水溶液を塩素富化のために第2ガス−液接触基26に供
給し、線30の塩素富化二酸化塩素−塩素水溶液を第1
漂白工程で使用することが可能である。
しかし線17の二酸化塩素−塩素水溶液中の塩素濃度が
漂白プラントの上記後段階の漂白工程で使用するのに許
容できる濃度よりも高い場合には、これらの漂白工程で
要求される割合の二酸化塩素−塩素水溶液中こなるまで
塩素脱離操作を行って塩素濃度を低下させる。
このような塩素脱離操作を第2図の実施態様に説明する
この実施態様においては第1図に示す参照番号と同じ事
項については同じ参照番号をもって呼ぶものとする。
この実施態様では第3ガス−液接触基33を付加的に含
み、第1ガス−液接触基12から回収した線17の二酸
化塩素−塩素水溶液は第2ガス−液接触基26と第3ガ
ス−液接触基33とに分割さ札上記第2塔26には線3
4により、上記第3塔33には線36(こより送給され
る。
第3ガス−液接触基33は緊密なガスー液向流接触を可
能となす慣用の構造の第3ガス−液接触帯域38を含む
二酸化塩素−塩素水溶液が第3ガス−液接触帯域38を
通して下降すると、線40により第3ガス−液接触基3
3に供給される空気または他の不活性ガスの上昇流と向
流接触する。
二酸化塩素及び塩素の両者共に空気によって水溶液から
脱離され、従って二酸化塩素、塩素及び空気のガス混合
物が線42により第3ガス−液接触基33の頂部から除
去される。
線36の水溶液中の二酸化塩素の量は塩素の量よりかな
り多いから、第3ガス−液接触帯域38で二酸化塩素と
塩素との両者を脱離することは水性相の二酸化塩素と塩
素との両者の絶対濃度の低下効果をもち、線440こよ
り第3ガス−液接触基33の底部を去る少割合の溶解塩
素を含有するに過ぎない二酸化塩素水溶液を生じ、該水
溶液中の塩素の割合は不活性ガス量、第3−ガスー液接
触帯滅38の運転温度、線44の水溶液中の所望の二酸
化塩素濃度、線36の水溶液中の二酸化塩素及び塩素の
最初の濃度及び第3ガス−液接触帯域38の高さに依存
する。
第3ガス−液接触帯域38はできるだけ低い温度、好適
には約10℃未満の温度で運転するのが好適であり、同
時に第3ガス−液接触帯域38は第1ガス−液接触帯域
14の温度より高い温度で運転することが肝要である。
線42の二酸化塩素、塩素存び不活性ガスのガス混合物
を第1ガス−液接触帯域14に高さh2のところで送給
するために第1ガス−液接触帯域12にリサイクルする
上記高さh2は二酸化塩素と塩素との相対割合が線42
のガス混合物の二部ヒ塩素と塩素との相対割合値と同じ
値をもつ第1ガス−液接触帯域14における高さに相当
する。
同様に、線32のガス混合物を、線42の送給位置より
上で、且つ二酸化塩素と塩素との相対割合が線32のガ
ス混合物中の二酸化塩素と塩素との相対割合値と同じ値
をもつ第1ガス−液接触帯域14における高さに相当す
る高さhlのところで第1ガス−液接触帯域14に送給
するために第1ガス−液接触帯域基12ζこリサイクル
する。
線32及び線42のガス混合物を第1ガス−液接触帯域
14に導入しても該接触帯域14Iこおいてそれぞれの
導入点で存在するガス相−液相の平衡に悪影響を与える
ことはない。
第1図の実施態様と同じように、第1ガス−液接触帯域
14はこれを1個のガス−液接触帯域として説明したが
、第1カス−液接触帯域14を高さhl及び高さh2で
分割して3個の区域に分けることも可能である。
しかし、図に説明したように、1個の連続したガス−液
接触帯域を備えることが好ましい。
こうして第2図の実施態様では線30において塩素が富
化した二酸化塩素−塩素水溶液を生じ。
線44においては塩素が減少した二酸化塩素−塩素水溶
液を生じ、これらの水溶液を合併すれば線24によって
系から放出された塩素だけ少いが、線10中に含有され
る全二酸化塩素及び塩素を含有する。
線30及び44中の2つの溶液中の薬剤の濃度は上に検
討した種々のパラメータの適当な選択によって、及びそ
れぞれ第2ガス−液接触基28へ線34により送給する
、及び第3ガス−液接触基33へ線36により送給する
線17の二酸化塩素−塩素水溶液の割合を変えることに
よって制御することができる。
線30の塩素富化二酸化塩素−塩素水溶液は漂白プラン
トの第1工程における漂白溶液を得るのに使用でき、一
方、線44の塩素が減少した二酸化塩素−塩素水溶液は
漂白プラントの第2及び第3漂白工程における漂白溶液
を得るのに使用できる。
線30及び44の水溶液中において漂白プラントへ二酸
化塩素及び塩素を搬送する水の体積は漂白プラントへ上
記漂白用薬剤を供給するのに普通使用される水の体積よ
り著しく少いから慣用の操作に比較して上に一層詳細瘉
こ論述したようにかなりの経済的利益が得られるのであ
る。
線24により代表される塩素の放出は線34の二酸化塩
素−塩素の割合の水溶液への塩素の限定された溶解度の
ためにこの実施態様においては必要である。
この放出した塩素を別個に水に溶解し、これを線30の
塩素富化二酸化塩素−塩素水溶液と後で合併しても全体
の水の所要量を著しく増大するものではなく、この全体
の水の所要量は線18の全塩素を第1漂白工程へ送給す
るために線17の二酸化塩素溶液の少くとも一部と合併
する前に別個に水に溶解する先行技術の配列よりも顕著
な節減をなすものである。
第1図の実施態様に関連して述べたように、線32の二
酸化塩素、塩素及び空気のガス混合物は第1ガス−液接
触基12でなく二酸化塩素発生器ヘリサイクルしてもよ
い。
第3図の実施態様はこのような操作を説明するものであ
る。
この図においても第1図及び第2に特定した類似の事項
を使用する場合には同じ参照番号を採用した。
第3図の実施態様においては、線32の二酸化塩素、塩
素及び空気のガス混合物を線24によって放出した空気
または漏洩によって失われた空気を補充するために線5
0ζこよって供給される付加的な空気で補充後線48t
こより二酸化塩素発生器へ供給する。
反応薬剤を二酸化塩素発生器46へ線52により送給し
、固体副生物を線54により除く。
線52中の反応薬剤は塩素酸すt−IJウム、還元剤及
び酸を含み、線54の固体副生物は酸の陰イオンのナト
リウム塩である。
前述のカナダ特許第825.084号、826,577
号または913.328号に概説する操作の一つを二酸
化塩素発生器46において使用できる。
二酸化塩素、塩素、スチーム及び空気のカス混合物を線
56によってコンデンサー584こ通し、ここでスチー
ムを必要な程度にガス混合物から凝縮させる。
得られた混合物は線10により第1ガス−液接触基12
に送給される。
例 第1ガス−液接触基12中1807/g1Hgの圧力の
第1図に示す装置を設置した53.19MH,9の二酸
化塩素、29.295MH,9の塩素を含有する二酸化
塩素、塩素、スチーム、空気の混合物を線10により1
0理論段階を備えた第1ガス−液接触帯域14の底部に
送給する。
水を線16により約5°Cの温度で第1ガス−液接触基
12へ送給し、約1[/l(gpl)の二酸化塩素及び
約24g/lの塩素を含有する水溶液を線17により回
収する。
線18により第1ガス−液接触基12から取り出した塩
素及び空気をより高い圧力のものに圧さくし、次いで圧
さくしたガスを第2ガス−液接触基26の底部に送給し
た。
線17の二酸化塩素−塩素水溶液を第2ガス−液接触基
26の頂部に送給し、圧さくしたガスと向流接触させた
約10El/lの二酸化塩素と約7 g/lの塩素とを
含有する水溶液を線30中で回収した。
従ってこの発明は二酸化塩素及び塩素の所望の濃度をも
つ二酸化塩素−塩素水溶液を与え、且つ漂白プラントへ
送給する漂白操作Qこおけろ水性媒体の体積を顕著に減
少できる多用性、融通性ある方法を提供するものである
この発明の範囲内で改変が可能である。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の1実施態様のフローシートであり、
第2図はこの発明の第2の実施態様のフローシートであ
り、第3図は第2図の実施態様の改変形である。 第4図は第1図ないし第3図の実施態様において使用す
る第1接触塔における二酸化塩素及び塩素の分圧及び濃
度を説明するグラフである。 図中:12・・・・・・第1ガス−液接触基、14・・
・・・・第1ガス−液接触帯域、19・・・・・・コン
プレッサー、22・・・・・・冷却器、24・・・・・
・塩素放出線、26・・・・・・第2ガス−液接触基、
28・・・・・・第2ガス−液接触帯域、33・・・・
・・第3ガス−液接触基、38・・・・・・第3ガス−
液接触帯域、46・・・・・・二酸化塩素発生器、58
・・・・・・コンデンサー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 二酸化塩素と塩素とのガス混合物を水と接触させて
    その全部の二酸化塩素と一部の塩素とを該ガス混合物か
    ら溶解することによって該ガス混合物から二酸化塩素−
    塩素水溶液を製造する方法において、第1ガス−液接触
    帯域番こおける上記水との接触から回収した塩素ガスの
    分圧を上記ガス混合物中の塩素の分圧を越る値に増大さ
    せ、水との接触により生成した二酸化塩素−塩素水溶液
    を増大した分圧の塩素とを第2ガス−溶接触帯域瘉こお
    いて接触させて水溶液中の溶解塩素の濃度を増大させる
    ことを特徴とする方法。 2 二酸化塩素発生帯域からの二酸化塩素と塩素とのカ
    ス混合物がスチーム及び不活性ガスをも含み、水との接
    触操作を大気圧より低い圧力の第1ガス−嵌接触媒帯域
    中で向流的に行って、スチームを凝縮させ、水との接触
    から生じ、且つ第1ガス−液接触帯域から取出した塩素
    −不活性カスのガス混合物の塩素分圧を、該ガス混合物
    を圧さくすることによって二酸化塩素、塩素、スチーム
    及び不活性ガスの最初の混合物中の分圧を越える値に増
    大させて、大気圧に等しいか或はそれ以下の圧力の塩素
    −不活性第2ガス混合物となし、第1ガス−液接触帯域
    において生成した二酸化塩素−塩素水溶液を塩素−不活
    性第2カス混合物と第2ガス−液接触帯域で向流的Oこ
    接触させて二酸化塩素−塩素水溶液中に塩素を溶解させ
    る、特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 不活性ガス、未溶解塩素及び第2ガス−液接触帯域
    での接触中に除去された二酸化塩素含有残存ガスを第2
    ガス−液接触帯域から第1ガス−液接触帯域ヘリサイク
    ルするか、あるいは前記残存ガスを、第1ガス−液接触
    帯域へ送給される二酸化塩素、塩素、スチーム及び不活
    性ガスのガス混合物を生成する二酸化塩素発生帯域ヘリ
    サイクルする、特許請求の範囲第2項記載の方法。 4 塩素−不活性ガス第2ガス混合物の一部を二酸化塩
    素発生帯域へ送給する、特許請求の範囲第2項記載の旋
    流 5 塩素−不活性ガス第2ガス混合物と第1ガス−液接
    触帯域から第2ガス−液接触帯域へ送る二酸化塩素−塩
    素水溶液とが実質上同じ温度である、特許請求の範囲第
    2項ないし第4項のいずれかに記載の方法。 6 第1ガス−液接触帯域と第2ガス−液接触帯域とが
    約10°C未満の温度をもつ、特許請求の範囲第2項な
    いし第5項のいずれかに記載の方流7 二酸化塩素発生
    帯域からの二酸化塩素、塩素、スチーム及び不活性ガス
    のガス混合物を水と接触させてその全部の二酸化塩素と
    一部の塩素とを該ガス混合物から溶解することによって
    該ガス混合物から二酸化塩素−塩素水溶液を製造する方
    法において、第1ガス−液接触帯域における上記水との
    接触から回収した塩素ガスの分圧を上記ガス混合物中の
    塩素の分圧を越る値に増大させ、第1ガス−液接触帯域
    からの二酸化塩素−塩素水溶液の一部だけを第2ガス−
    液接触帯域において増大した分圧の塩素を含む塩素−不
    活性ガスー第2ガス混合物と向流接触させて水溶液中の
    溶解塩素の濃度を増大させ、上記水溶液の残余は第3ガ
    ス−液接触帯域において不活性カスと第1カス−液接触
    帯域に入る水の温度より高い温度で向流接触させて溶解
    塩素濃度の減少した二酸化塩素水溶液を生成させ、不活
    性ガス及び水溶液から除かれた二酸化塩素及び塩素を含
    有する第3ガス−液接触帯域からの残存ガスを第1ガス
    −液接触帯域にリサイクルすることを特徴とする方法。 8 第3カス−液接触帯域の温度が約10℃未満で、第
    1ガス−液接触帯域へ送給される水の温度より約3℃な
    いし約6°C高い、特許請求の範囲第7項記載の方法。
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