JP5069222B2 - 水性カルバミン酸アンモニウム流れを濃縮するための方法 - Google Patents

水性カルバミン酸アンモニウム流れを濃縮するための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5069222B2
JP5069222B2 JP2008511070A JP2008511070A JP5069222B2 JP 5069222 B2 JP5069222 B2 JP 5069222B2 JP 2008511070 A JP2008511070 A JP 2008511070A JP 2008511070 A JP2008511070 A JP 2008511070A JP 5069222 B2 JP5069222 B2 JP 5069222B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ammonium carbamate
stream
pressure
mpa
plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008511070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008540518A (ja
Inventor
ヨハネス, ヘンリカス メネン,
チャイ, チェン チェオエ,
Original Assignee
スタミカーボン ビー. ブイ.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スタミカーボン ビー. ブイ. filed Critical スタミカーボン ビー. ブイ.
Publication of JP2008540518A publication Critical patent/JP2008540518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5069222B2 publication Critical patent/JP5069222B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C273/00Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C273/02Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups of urea, its salts, complexes or addition compounds
    • C07C273/12Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups of urea, its salts, complexes or addition compounds combined with the synthesis of melamine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/15Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reaction of organic compounds with carbon dioxide, e.g. Kolbe-Schmitt synthesis

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Description

発明の詳細な説明
本発明は、メラミンを調製するためのプロセスにおいて形成され、NH、COおよび任意成分としてのHOから本質的になるガス流れを、尿素を調製するために使用する方法に関する。
そのような方法は、国際公開第98/08808A1号パンフレットに開示されている。公知のプロセスにおいては、そのガス流れは、メラミンを調製するための高圧プロセスから発生し、そのガス流れが、尿素を調製するためのストリッピングプロセスの高圧セクションに直接供給される。
その公知の方法の欠点は、その結果としての、メラミンおよび尿素を調製するための複合プロセスを安定して運転することが困難であることであって、一方のプロセスにおける圧力変動が、ガス流れを介して、他方のプロセスに容易に影響してしまう可能性があり、その結果運転が不安定となる。また別な欠点は、そのメラミンプロセスが、前記尿素プロセスの高圧セクションよりも高い圧力である場合に、その公知の方法の最適な運転が達成される点にある。
本発明の目的は、前記の欠点を抑制、さらには回避しながらも、メラミンを調製するためのプロセスにおいて形成されたガス流れを使用するエネルギー的に高効率な方法を提供することである。
前記目的は、水性カルバミン酸アンモニウム流れを濃縮するための方法で、ガス流れを使用することにより達成される。尿素を調製するためのプロセスにおいて形成され、0.20MPa〜0.90MPaの間の圧力、35℃〜95℃の間の温度を有し、少なくとも25重量%のHOを含む、水性カルバミン酸アンモニウム流れを濃縮するための方法は、
−その水性カルバミン酸アンモニウム流れを、1.0MPa〜7MPaの間の圧力に昇圧する、昇圧工程と、
−その水性カルバミン酸アンモニウム流れを、メラミンを調製するためのプロセスにおいて形成され、NH、COおよび任意成分としてのHOから本質的になり、その水性カルバミン酸アンモニウム流れよりも低いHO含量を有するガス流れと接触させ、そのガス流れがその水性カルバミン酸アンモニウム流れの中に吸収されて、15〜35重量%の間のHOを含む濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが形成されるようにする、凝縮工程と、
−その濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れを分離し排出させる、排出工程と
を含む。
本発明による方法では、メラミンを調製するためのプロセスから得られるガス流れを、尿素を調製するために、効率よく安定な方法で使用することが可能であるという利点を有する。公知の方法に比較して安定性が向上するのは、メラミンを調製するためのプロセスで発生する原料物質を尿素プロセスの高圧合成セクションの中に、ガス状の形態ではなく液状の形態で導入するという事実からの結果である。本発明による方法のさらなる利点として、(たとえばガス流れに対して、または尿素を調製するためのプロセスに対して)、尿素を調製するためのプロセスの中へそのガス流れを導入することを可能とするための、余分な水を供給する必要がないということもさらにある。本発明による方法のさらなる利点としては、メラミンを調製するためのプロセスからのガス流れの圧力を、尿素プラントの高圧セクションにおける圧力と少なくとも同程度とする必要がないということが挙げられる。
独国特許出願公開第14 68 207A1号明細書には、二酸化炭素および可能であれば水を含むアンモニア蒸気から尿素を調製するためのプロセスが開示されている。そのアンモニア蒸気は、尿素からメラミンの合成から発生させてもよい。そのアンモニア蒸気を、混合/凝縮装置に導入し、そこで尿素調製反応器からの流出物から得られたリサイクル流れである、他のガス状の含水アンモニア流れとそれらを混合する。混合が済んだら、蒸気を凝縮させる。次いでその液体流れを反応器に戻してフィードする。
国際公開第02/090323A号パンフレットには、アンモニアおよび二酸化炭素から尿素を調製するためのプロセスが開示されており、そこでは、尿素、カルバミン酸アンモニウムおよび未転化のアンモニアを含む尿素合成溶液が合成ゾーンの中で形成され、その尿素合成溶液の一部が、その合成ゾーンから、1〜4MPaの圧力で運転中の中圧処理ゾーンへと輸送され、その中圧処理ゾーンからのガス流れが、尿素回収セクションからの低圧カルバミン酸アンモニウム溶液の中に吸収される。国際公開第02/090323A号パンフレットは、メラミンを調製するためのプロセスにおいて形成されるガス流れの使用には、関していない。
国際公開第03/087043A号パンフレットには、尿素プロセスにおいて、アンモニアおよび二酸化炭素から尿素を調製するためのプロセスが開示されており、そこでは、その合成セクションにはスクラバーが含まれており、その中で合成セクションからのオフガス流れからアンモニアおよび二酸化炭素が精製され、またそこでは、そのスクラバーは圧力1〜5MPaで運転される中圧スクラバーである。国際公開第03/087043A号パンフレットもまた、既存の尿素プロセスを改良するためのプロセスおよび高圧合成セクションを含む尿素プラントに関するものであって、そこでは中圧スクラバーが使用されている。国際公開第03/087043A号パンフレットは、メラミンを調製するためのプロセスにおいて形成されるガス流れの使用には、関していない。
国際公開第2004/011419A号パンフレットには、圧縮セクション、高圧合成セクション、尿素溶融物が形成される尿素回収セクション、および場合によっては粒状化セクションを含む尿素プラントの能力を増大させるためのプロセスが開示されており、メラミンプラントをさらに組み込み、尿素プラントの尿素回収セクションからの尿素溶融物の全部または一部をメラミンプラントに供給し、メラミンプラントからの残留ガスの全部または一部を尿素プラントの高圧合成セクションおよび/または尿素回収セクションに戻すことにより、その尿素プラントの能力を増大させている。
独国特許出願公開第20 53 358A1号明細書には、二酸化炭素含有ガス、たとえば尿素からメラミンを合成する際に発生するオフガスを、尿素を調製するためのプラントへフィードするためのプロセスが開示されている。その尿素を調製するためのプラントには、高圧セクションならびに、低圧および中圧セクションを有する未転化のアンモニアおよび二酸化炭素を回収するためのリサイクルセクションが含まれる。リサイクル流れとしてのカルバミン酸アンモニウム溶液を、低圧セクションにおいて0.1MPa〜0.4MPaの間の圧力で発生させ、次いで中圧セクションにおいて1〜3MPaの間に昇圧させる。その中圧セクションから、リサイクル流れの圧力を再び上げて、1.5〜6MPaの間とし、高圧セクションより手前に設置した吸収ゾーンへ供給する。その吸収セクションへは、二酸化炭素含有ガス、たとえば尿素からメラミンを合成する際に発生するオフガスもまたフィードする。
英国特許公告第1 148 767A号明細書には、メラミンを合成するためのプロセスが開示されており、そのプロセスは、180〜200℃、180〜220kg/cmで運転され、その生成物が40〜60kg/cmに減圧される、尿素を製造するための水系の二酸化炭素−アンモニア設備、および360〜450℃、60〜150kg/cmで運転される、メラミンを製造するための尿素−アンモニア設備からなり、後者の設備の副生物である、メラミン廃ガスは、前者の設備における尿素合成に使用され、前者の設備で得られた尿素はメラミン合成のための後者の設備に循環されるが、ここで、メラミン反応容器の上部から排出されるその廃ガス(アンモニアおよび二酸化炭素を含む)は、尿素製造設備中の水性カルバミン酸アンモニウムのリサイクル回路の中の、130〜160℃、60〜150kg/cmで運転されている廃ガス吸収セル(waste gas absorption cell)の中に直接導入され、そこで得られた濃縮された水性カルバミン酸アンモニウムを尿素製造設備における尿素合成のために使用するが、その廃ガスの顕熱とカルバミン酸アンモニウムの生成熱とを未反応のカルバミン酸アンモニウムの分解およびスチームの発生に使用し、過剰のアンモニアを、その廃ガスセルの中で液状アンモニアとして回収している。
国際公開第2005/080321A号パンフレット(2005年9月1日発行)には、尿素およびメラミン製造のための複合プロセスが開示されている。尿素は、高圧尿素合成セクションおよびカルバメート水溶液から尿素を分離するための尿素回収セクションを含む尿素プラントで製造され、メラミンは、メラミンプラントで製造されるが、ここでメラミン合成の副生物として発生するオフガスは、少なくとも2バールの圧力でそこから排出されて、高圧尿素合成セクションにリサイクルされる。
本発明による方法は、水性カルバミン酸アンモニウム流れの濃縮に関する。本明細書においては「濃縮」とは、重量パーセントとして表されるHO含量が低下することを意味すると理解されたい。本明細書の意味するところでは、濃縮は、水性カルバミン酸アンモニウム流れからHOを抜き出すというよりは、水性カルバミン酸アンモニウム流れにHO以外の化合物を優先的に添加することにより、主として達成される。本発明による方法は、以下において説明するような方法で運転されて、水性カルバミン酸アンモニウム流れのHO含量が、全体として、水性カルバミン酸アンモニウム流れに関して少なくとも3重量%低下させるようにするのが好ましい。HO含量を、より好ましくは少なくとも5重量%、さらにより好ましくは少なくとも8重量%さらには10重量%、最も好ましくは少なくとも15重量%低下させる。後ほど説明するが、特に固形物の生成を避けたいという要望からくる実務的な制限からから考えて、水性カルバミン酸アンモニウム流れのHO含量の低下を、多くとも30重量%まで、より好ましく多くとも25重量%までとするのが好ましい。
本明細書においては、「水性カルバミン酸アンモニウム流れ」とは、実質的に液状の流れであって、その中で水が連続相となっており、カルバミン酸アンモニウムを、そのまま溶解させた形態もしくは固体の形態のいずれか、またはNH無しおよび/またはCO無しの形態で含むものと理解されたい。
本発明においては、水性カルバミン酸アンモニウム流れは、尿素を調製するためのプロセスの中で形成されたものである。原理的には、NHおよびCOをベースとするすべてのタイプの尿素を調製するためのプロセスが、これには適している。そのようなプロセスは、自体公知であるが、ウルマンズ・エンサイクロペディア・オブ・インダストリアル・ケミストリー(Ullmann’s Encyclopaedia of Industrial Chemistry)、ワイリー・VCH・フェルラーク・GmbH・アンド・カンパニー(Wiley−VCH Verlag GmbH & Co))、1996、またはその電子版であるDOI:10.1002/14356007.a27_333(オンライン、オンラインポスティングデート、2000年6月15日)の尿素のセクションの第3章「製造」に記載されているようなプロセスである。具体的には、前記エンサイクロペディアの章3.3.1に記載のようないわゆる慣用されているプロセスと、章3.3.2に記載のようないわゆるストリッピングプロセスとのいずれもが適している。
当業者に理解され、また本明細書で考慮されている「ストリッピングプロセス」とは、尿素合成反応器の流出物の中に存在しているようなカルバミン酸アンモニウムが、COまたはNHのいずれかの分圧が低下するという条件下で、高い全体圧のところで、大幅にNHおよびCOに分解させられるという原理に基づいているものである。COストリッピングプロセスにおいては、反応器の流出物の中にCOを導入することによって、NHの分圧低下が達成される。NH−ストリッピングプロセスにおいては、すでに存在している過剰のNHおよび/または反応器の流出物の中へ過剰のNHを導入することによって、低いもしくは低くされたCO分圧の結果として、カルバミン酸アンモニウムの分解が起きる。
したがって、ストリッピングプラントの中で実施されるストリッピングプロセスの特徴は、熱エネルギーの入力を用いるかあるいは全面的にそれをベースとして、(典型的にはストリッパー中で)反応器の流出物に対してストリッピング作用が実施されるということである。COストリッピングプロセスにおいては、COをストリッパーに添加するが、これが、消費されるフレッシュなCOの大部分、あるいはさらには75%、90%さらには全部を占める。「フレッシュなCO」とは、独立した粗原料流れとして導入される、その中にNHをまったくもしくは実質的に含まないCOを意味している。
ストリッピングプラントにおいて実施されるようなストリッピングプロセスのさらなる特徴は、ストリッピングが行われる圧力が、11MPa〜20MPaの間、好ましくは12.5〜19MPaの間にあるということである。好適かつ典型的には、ストリッピング処理が実施される圧力は、反応器内の圧力と実質的に等しい。「実質的に等しい」ということは、ストリッパー内の圧力が、反応器内よりも0.5MPa以上高かったり、0.5MPa以上低かったりすることがなく、ストリッピングプロセスが実施されるストリッピングプラントの中には、反応器とストリッパーとの間に、たとえばバルブのような圧力を低下させるような手段が存在していないということを意味している。
反応器およびストリッパーは、尿素ストリッピングプラントにおける尿素ストリッピングプロセスを実施するためのいわゆる高圧セクションの中核をなす構成部分である。通常かつ好適には、(その中で、ストリッパーから出て行くガス状流れを凝縮させてそれを反応器にフィードするための)凝縮器もまた、前記高圧セクションの一部である。凝縮器は、反応器そのものと一体化させてもよい。
ストリッピングプロセスにおけるストリッピング処理の効果は、そのようにして発生されたガス状流れが、尿素に転化されなかった粗原料をかなりの割合で含んでいることである。これは通常、反応器に戻してフィードされる尿素に転化されなかった粗原料合計の少なくとも25重量%であって、尿素に転化されなかった粗原料の好ましくは少なくとも40、50、60、またはさらには少なくとも70重量%が、高圧セクションの中で、ストリッパーと凝縮器とを介して、反応器に戻してフィードされる。
ストリッピングプロセスの原理に従ったストリッピング処理のさらなる効果は、ストリッパーから出るガス状流れが、比較的低いパーセントのHO、典型的には10重量%未満、さらには8、6、5、さらに4重量%のHOを含むことにある。
尿素を調製するためのそのようなプロセスのすべてにおいて、すでに公知で慣用されるプロセスさらにはストリッピングプロセスに含まれているように、その水性カルバミン酸アンモニウム流れは、0.20MPa〜0.90MPaの間、または0.20MPa〜0.60MPaの間の圧力で形成され、少なくとも25重量%の水を保持しているが、このことは、未反応の粗原料が、形成された尿素から分離され、直接的または間接的に合成セクションに戻されるようなプロセス、およびそのようなプロセスが実施されるプラントの部分においては、特にあてはまる。前記の部分には、低圧セクションが含まれる。「低圧」とは、本明細書においては、大気圧〜1MPaの間の圧力を意味している。前記の部分には、中圧セクションが含まれていてもよい。「中圧」とは、本明細書においては、1MPa〜10MPaの間の圧力を意味している。尿素を分離するためのプラントには、高圧セクションもまた含まれる。「高圧」とは、本明細書においては、10MPa〜約30MPaの間の圧力、もしくは10MPaから30MPaの間のより狭い範囲を意味するが、それについては、本明細書の該当箇所で示す。
本発明の文脈においては、「高圧」および「低圧」という用語は、メラミンを調製するためのプロセスに関連しても使用されるが、その場合には、そこで示されるようなまた別な意味合いを有する。
昇圧工程にかけるよりも前には、水性カルバミン酸アンモニウム流れの圧力は、0.20〜0.80MPaの間、0.20MPa〜0.60MPaの間、0.25〜0.60MPaの間または0.25MPa〜0.55MPaの間、より好ましくは0.30MPa〜0.50MPaの間とするのが好ましいか、またはそうなるようにする。水性カルバミン酸アンモニウム流れの温度は、35℃〜95℃の間または50℃〜95℃の間であるが、好ましくはその温度は60℃〜90℃の間、より好ましくは65℃〜85℃の間である。尿素を調製するためのプラントの低圧セクションにおいて形成される水性カルバミン酸アンモニウム流れが、本発明において望まれる範囲の温度を有していないような場合には、予熱工程または予冷工程を、昇圧工程より前または昇圧工程中に実施されるように、組み入れて、水性カルバミン酸アンモニウム流れの温度を所望の範囲内に確実に入れるようにするべきである。水性カルバミン酸アンモニウム流れのHO含量は、少なくとも25重量%または30重量%であるが、この含量は、0.20MPa〜0.90MPaの間の前記圧力で起きる固形物粒子の顕著な生成を防止するのに、実際望ましいものである。前記固形物粒子は通常、カルバミン酸アンモニウムからなる。尿素を調製するためのプロセスにおいて、カルバミン酸アンモニウム流れ中の水の量を限定する、一般的な見地からすると、それらの流れが直接的または間接的に中間的な操作を介して尿素合成セクションに供給される場合は特に、水性カルバミン酸アンモニウム流れは通常、60重量%以下、好ましくは50重量%未満のHOを含む。
水性カルバミン酸アンモニウム流れのNH/COのモル比は、公知のように、NH−およびCO−誘導の化合物たとえばカルバミン酸アンモニウムがすべて、モル当量のNHおよびCOに転化されるとして計算されるが、これらのことを考慮に含めて、典型的かつ好ましくは、1〜5の間、または4であるか、より好ましくは前記の比が、1.5〜3の間または2.5とする。
本発明による方法には昇圧工程が含まれるが、そこでは水性カルバミン酸アンモニウム流れを昇圧して、1MPa〜7MPaの間の圧力とする。昇圧は、たとえばポンプを使用するなど、各種適切な方法で実施することができるが、そのような方法は、水性カルバミン酸アンモニウム流れの腐食性を考慮にいれた条件のように、当業者には自体公知である。カルバミン酸アンモニウムが結晶析出するのを防止するために最小限必要とされる、水性カルバミン酸アンモニウム流れの中の水の量は、とりわけ圧力に依存し、圧力が高い程、必要とされる水の最小量は少なくなる。公知のように、固形のカルバミン酸アンモニウムの存在または生成に影響する、さらに重要な因子は温度である。
昇圧工程の結果として、結晶化カルバミン酸アンモニウムを存在(または増加)させることなく、水性カルバミン酸アンモニウム流れのHO含量を低下させることが可能である。昇圧工程において圧力を1MPa〜7MPaの間に上昇させることが好ましいが、より好ましくは1.5〜6の間または5MPa、最も好ましくは2〜4.5MPaの間または4MPaに、圧力を昇圧工程において上昇させる。
昇圧工程における圧力の上昇は、好ましくは少なくとも0.5または1MPa、より好ましく少なくとも1.5MPaまたは2MPaである。圧力をより高くまで昇圧すると、結晶化されたカルバミン酸アンモニウム粒子のような固形物粒子を生成させることなく、水性カルバミン酸アンモニウム流れをかなりの程度まで濃縮することが可能となるという利点がある。圧力の上昇は、その圧力が7MPaを超える高さとなることがない様にするべきである。
本発明による方法においては、昇圧工程の後が凝縮工程である。この工程においては、水性カルバミン酸アンモニウム流れをガス流れと接触させる。そのガス流れはメラミンを調製するためのプロセスにおいて生成したものであるが、このことは、そのガス流れがメラミンを調製するためのプロセスにおいて生成し、尿素からメラミンを合成する際に直接的または間接的に形成された副生物を含んでいることを意味すると理解されたい。公知のように、それらの副生物は主としてNHおよびCOである。原理的には、そのガス流れは、尿素からメラミンを調製するための各種のプロセスにおいて形成することが可能であって、たとえば、ウルマンズ・エンサイクロペディア・オブ・インダストリアル・ケミストリー(Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry)、電子版、「メラミンおよびグアナミン」の章、ワイリー・VCH・フェルラーク・GmbH・アンド・カンパニー(Wiley−VCH Verlag GmbH & Co))、DOI:10.1002/14356007.a16_171、アーティクル・オンライン・ポスティング・デート(Article Online Posting Date):2001/03/15に記載されているプロセスが挙げられる。そのようなプロセスの例は、5〜25MPaの間の圧力および325℃〜450℃の間の温度で、触媒を用いずに、溶融尿素を転化させて液状メラミンとする、いわゆる無触媒、高圧液相プロセス、および大気圧から1、2または3MPaの間の圧力で、触媒を用いて、尿素を転化させてガス状メラミンとする、いわゆる触媒、低圧気相プロセスである。
そのガス流れを生成させる一例は、自体公知であるが、液相プロセスにおける反応器中や、反応器よりも下流側に設置されたガス/液分離装置において、液状メラミンからガス状反応生成物を分離させることである。所望により、本発明による方法において使用するより前に、プロセスにフィードされる液状尿素の中にそのガス流れを通過させることもできる。すると、そのガス流れはNHとCOとから本質的になるようになる。「から本質的になる」およびそれと等価の用語は、他の成分が存在していたり、他の処置が取られていたりしても、それらが本発明の作用や効果に対して大きな影響を与えることがないという、通常の意味合いを有している。
ガス流れを生成させるためのまた別な例は、自体公知の、メラミンを調製するための低圧気相プロセスにおいて生成したガス状反応混合物の、水流の手段による冷却で形成されるガス状反応生成物を分離する手段によるものである。そのようにして形成されたガス流れは、NHとCOの他にHOを含む。
本発明の一つの実施態様においては、そのガス流れは、いわゆる脱離器(desorber)から分離されるが、このものは、自体公知の塔であって、それにはメラミンを調製するための低圧気相プロセスで生成した水性カルバミン酸アンモニウム流れがフィードされ、それからはガス流れが放出されるが、それは、その組成、特にHO含量に関する組成の結果として、本発明による方法におけるガス流れとして使用するのに適している。
そのガス流れは、NH、COおよび任意成分としてのHOから本質的になる。先に説明したように、HOの存在とその量は通常、そのガス流れが形成されたメラミンプロセスの実施態様によって決まってくる。そのガス流れの中のNHおよびCOは、メラミンプロセスにおける副生物として生成したものであってよいが、自体公知のように、補助的な物質としてそれに供給されたものであってもよい。さらに、そのガス流れには、10重量%までの他の化合物、たとえば尿素やメラミンが含まれていてもよい。そのガス流れには、好ましくは7未満、より好ましく5重量%未満、さらには実質的に0重量%の他の化合物が含まれる。
そのガス流れを、凝縮工程(以下において説明する)において、水性カルバミン酸アンモニウム流れと接触させるが、その目的は、水性カルバミン酸アンモニウム流れを濃縮させることにある。当然のことであるが、そのガス流れ中の水分含量は、水性カルバミン酸アンモニウム流れよりも低くなければならない。そのガス流れの水分含量は、水性カルバミン酸アンモニウム流れのそれよりも少なくとも10重量%低いのが好ましく、少なくとも20重量%低いのがより好ましいが、ここで重量パーセントは、その流れ全体に対するものである。このことは、水性カルバミン酸アンモニウム流れをより強度に濃縮することが可能となるという利点を有する。そのガス流れが40重量%未満の水を含んでいるのが好ましいが、本発明の好ましい実施態様においては、そのガス流れが、15重量%未満、さらには10重量%未満、5重量%未満の水を含むか、あるいは実質的に水を含まない。
そのガス流れはメラミンを調製するためのプロセスにおいて形成されたものであり、好ましくかつ可能であれば、以下において説明する凝縮工程の開始時には、その圧力と温度を変化させない。圧力をさらに変化させることがなく、特に昇圧させることなく、そのガス流れを水性カルバミン酸アンモニウム流れと直接接触させるように、昇圧工程を実施するのが好ましい。しかしながら、本発明のまた別な実施態様においては、そのガス流れを、別個にそして少なくとも部分的に凝縮させて、中間のカルバミン酸アンモニウム流れを形成させる。その中間のカルバミン酸アンモニウム流れは実質的に無水状態であり、たとえば、国際公開第98/32731A号パンフレット、第3ページ9〜14行および第4ページ20〜36ページに開示されているようなカルバミン酸アンモニウム流れに相当するものとなりうる。さらに、その中間のカルバミン酸アンモニウム流れが水性であってもよく、それは液体であってもあるいはガス/液混合物であってもよい。本発明のこの実施態様においては、ガス流れに代えて、この中間のカルバミン酸アンモニウム流れを凝縮工程にフィードする。さらにこの代替えの実施態様においては、カルバミン酸アンモニウムの生成の際に放出される熱の全部ではないとしても大部分が、その中間のカルバミン酸アンモニウム流れの生成の際に放出されており、この熱は、公知のような手段によって、回収することができる。
その凝縮工程において、水性カルバミン酸アンモニウム流れとガス流れが相互に接触されて、ガス流れ中のNHとCOとが、水性カルバミン酸アンモニウム流れの中に全面的または少なくとも部分的に吸収される。接触は自体公知の方法を使用して実施することが可能であるが、そのような方法としてはたとえば、凝縮器の中でそのガス流れを凝縮させて、その際に放出される熱は冷却水中に消散させ、水性カルバミン酸アンモニウム流れもまた凝縮器に供給させて、そのガス流れをそのままの形態または凝縮された形態で吸収させる方法がある。接触はたとえば、塔へその二つの流れを供給し、そこでそれらを並流的または、向流的に接触させることにより、塔の中で実施することができる。そのような塔は、ガス流れを連続相として設計することが可能であるが、水性カルバミン酸アンモニウム流れを連続相として設計することも可能である。公知のように、充填物を用いてその二つの流れの間の接触を促進させることができる。前記凝縮器と塔を組み合わせて使用することにより接触を実施することも可能である。
水性カルバミン酸アンモニウム流れの中にそのガス流れを吸収させる際に、NHとCOとからカルバミン酸アンモニウムが生成することの結果として、熱が放出される。したがって、先にも説明したように、凝縮工程の際に熱の排出ができるようにしておくのが有利である。これは、自体公知の手段により実施可能であって、たとえば熱交換器を使用し、次いでそれをたとえばスチーム発生の目的に使用することができる。
水性カルバミン酸アンモニウム流れの中にガス流れを吸収させるか、または中間のカルバミン酸アンモニウム流れを水性カルバミン酸アンモニウム流れと組み合わせるかのいずれかの結果、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが形成される。カルバミン酸アンモニウムが固形物の形態で生成することを調節し、それが無いようにすることが重要であるが、その理由は、その濃縮されたカルバミン酸アンモニウムの中にあまりにも大量の固形物があると不利となるからである。先にも説明し、また公知のことであるが、水の中に溶解可能なカルバミン酸アンモニウムは、その圧力に依存する。したがって、吸収されるガス流れの量は、好ましくは、一般的に使用される圧力で、その濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れに、10または8重量%未満の固形物の形態のカルバミン酸アンモニウム、好ましくは6、5または4重量%未満、最も好ましくは3、2、1重量%の固形物の形態のカルバミン酸アンモニウムが含まれるか、または、実質的に含まないかさらにはまったく含まないようにする。凝縮工程の間に熱交換を行わせて、その形成された濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが、75℃〜160℃の間または80℃〜140℃の間、より好ましくは85℃〜130℃の間または90℃〜120℃の間、最も好ましくは95℃〜110℃の間の温度を有するようにするのが好ましい。その熱交換は、自体公知の、たとえば熱交換器の手段によって実施してもよい。形成のところで説明したような、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れの温度を達成するためには、水性カルバミン酸アンモニウム流れを濃縮しながら冷却するような方法で熱交換を実施することが必要となるであろうが、同時に、固形物の沈殿の危険性の観点から、濃縮されつつある水性カルバミン酸アンモニウム流れの温度が、(たとえ局部的であっても)低くなりすぎないようにすることが重要であることが見出された。したがって、好ましくは、熱交換作用のために使用される冷却媒体の温度を、40〜110℃の間、好ましくは70〜100℃の間とする。冷却媒体(好ましい冷却媒体は水である)をこのように比較的高い温度とすることは、当業者には公知であり、日常的な計算からも判ることであるが、その熱交換表面をかなり大きくする必要がある。このことは、凝縮工程の一部の間に冷却媒体が、実際は、形成中の濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れの温度を上げているということさえも意味している。
メラミンを調製するためのプロセスにおいて生成するガス流れのN/Cモル比は、水性カルバミン酸アンモニウム流れのN/C比とは異なっていてもよい。そのような場合には、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れのN/C比は、水性カルバミン酸アンモニウム流れのN/C比からは外れるであろうが、このずれは、N/C比を、その次の尿素調製に適切な範囲の範囲外としてしまう可能性がある。もしもそのようになる場合には、追加のNHまたはCOを導入して、尿素合成反応器の中でN/C比が所望の範囲内に入るようにするのが好ましい。追加のNHまたはCOの導入は、凝縮工程の間またはその後で、それを濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れと組み合わせる形で実施することができるが、反応器へフィードされる各種の他の流れに直接フィードする形をとることも可能である。好ましい実施態様においては、濃縮されたカルバミン酸アンモニウムのN/Cモル比を、2.0〜3.0の間、好ましくは2.3〜2.6の間とするが、このことは、追加のNHまたはCOを注入することにより実施するのが好ましい。
本発明による方法における凝縮工程の後で、その濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れを、必要であってかつそのようにすでに実施されてはいない場合には、ガス流れおよび水性カルバミン酸アンモニウム流れから分離し、排出させる。
本発明の一つの実施態様においては、その濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れを、尿素の合成のために使用する。濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れの圧力を12.5〜20MPaの間または13〜19MPaの間にまで上昇させ、これまた通常12.5〜20MPaの間の圧力で運転されている、尿素を調製するためのストリッピングプロセスの高圧セクションに供給するのが好ましい。その濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れを、その流れが、直接かつさらなる圧力の調整をすることなく、ストリッピングプロセスの高圧セクションに供給できるような圧力に上昇させるのが好ましい。そのような高圧セクションには、自体公知のように、少なくとも一つの反応器、一つのストリッパーおよび好ましくはさらに凝縮器が含まれる。その濃縮されたカルバミン酸アンモニウムは、前記高圧セクション内の凝縮器または反応器に、直接もしくは中間の配管または装置を介して、供給されるのが好ましい。尿素を調製するためのストリッピングプロセスは、好ましくは、いわゆるCOストリッピングプロセス、NHもしくは自己ストリッピングプロセス、またはACESストリッピングプロセスである。前記のプロセスは自体公知であって、本発明の記述のはじめの方、または、たとえば、先に述べたウルマンズ・エンサイクロペディア・オブ・インダストリアル・ケミストリー(Ullmann’s Encyclopaedia of Industrial Chemistry)の尿素のセクションの章3.3.2.1、3.3.2.2、および3.3.2.3を参照されたい。
本発明の好ましい実施態様においては、そのストリッピングプロセスは、尿素を調製するためのCOストリッピングプロセスである。本発明は、中圧セクション(これは、約1MPa〜約10MPaの間の圧力で運転されるセクションを意味する)を有していないCOストリッピングプロセスを実施するためのプラントで特に有利であるが、それによって、低圧セクション(これは、およそ大気圧〜約1MPaの間の圧力でということを意味する)において形成され、公知の方法で高圧セクションに直接供給される水性カルバミン酸アンモニウム流れを、本発明による方法の手段によって濃縮することが可能であり、比較的少量の水を尿素合成反応器に供給して、その結果合成反応器をより高効率で運転することが可能となる。中圧で実施されるプロセス工程を含まないCOストリッピングプロセスにおいて、あるいは中圧で実施されるプロセス工程を含まないその他各種の尿素を調製するためのプロセスにおいて本発明を実施するということは、結局は、一連の中圧工程、すなわち本発明における少なくとも昇圧工程、凝縮工程および排出工程を導入するということになる。
本発明による方法を、尿素を調製するためのCOストリッピングプロセスにおいて実施するとすれば、メラミンを調製するためのプロセスから導入されるCO(C)の、ストリッピング剤として使用されるフレッシュなCO(C)に対する比率を考慮するのが好ましい。C/Cのモル比を、多くとも3、より好ましくは多くとも2または1、最も好ましくは多くとも0.5または0.25とするのが好ましい。前記の比は、好ましくは少なくとも0.05または0.1である。メラミン調製からのプロセスからのNH−およびCO含有流れを直接的に尿素プラントの高圧セクションに供給する場合に比較して、ストリッピング処理の効率にマイナスの妨害が出る危険性を抑制しているのが本発明による方法の利点ではあるが、顕著な量のフレッシュなCOを利用できるように残しておいて、ストリッピング処理が満足のいくように実施できるようにすれば、さらに好ましい。
それとの類推で、本発明による方法を、尿素を調製するためのNHストリッピングプロセスにおいて実施するとすれば、メラミンを調製するためのプロセスから導入されるNH(N)の、ストリッピングプロセスに導入されるフレッシュなNH(N)に対する比率を考慮するのが好ましい。N/Nのモル比を、多くとも3、より好ましくは多くとも2または1、最も好ましくは多くとも0.5または0.25とするのが好ましい。N/Nのモル比は、好ましくは少なくとも0.05または0.1である。
したがって、本発明による方法は、尿素を合成するためのプラントの安定性および/または能力を向上させるために使用することができる。これは、本発明のプロセスを実施するのに好適な尿素を合成するためのプラントを建設することにより達成することができる。本発明によるそのようなプラントには、高圧合成セクションを含むが、高圧合成セクションとは、約10MPa〜約30MPaの間、または10MPa〜30MPaの間のより狭い範囲の圧力で運転されるセクションを意味し、その圧力は、本明細書においては、適用される場合には指示される。本発明によるそのようなプラントにはさらに、低圧再循環セクション、およびその低圧再循環セクションにおいて形成された水性カルバミン酸アンモニウム流れを高圧合成セクションへ供給するための手段が含まれる。そのプラントに、水性カルバミン酸アンモニウム流れの圧力を1MPa〜7MPaの間まで昇圧させるための手段が含まれていないような場合には、本発明による方法においては、そのような手段をさらに組み入れる。さらに、本発明の方法においては、水性カルバミン酸アンモニウム流れを1.0MPa〜7MPaの間の圧力で、メラミンを調製するためのプロセスの中で生成され、NH、COおよび任意成分としてのHOから本質的になるガス流れまたはガス/液流れまたは液流れと接触させるための手段がさらに組み入れられるが、その追加の手段が、そのガス流れが少なくとも部分的に、好ましくは全面的に水性カルバミン酸アンモニウム流れの中に吸収されて、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが形成できるようにする。尿素を合成するためのプラントの能力を向上させることに対応させるためには、一つまたは複数の他の装置の能力を増強させることが好ましいかさらには必須となるが、このことは、メラミンを調製するためのプロセスにおいて生成するようなNHおよびCOを予め含有していない流れを、粗原料として尿素を合成するためのプラントに導入したような場合には、特にあてはまる。尿素ストリッピングプラントにおいて能力増強が必要となりうる装置の例としては、高圧セクションにおける、反応器および/またはストリッパーおよび/または凝縮器などが挙げられる。
本発明の方法において追加で組み入れられた手段には、吸収されるガス流れの量を設定して、その濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが15〜35重量%の間のHOを含むようにすることを可能とするプロセス調節手段が含まれているのが好ましい。次いで、その濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れを、水性カルバミン酸アンモニウム流れと全面的または部分的に置き換えて、高圧合成セクションに供給する。尿素を調製するためのプラントは、慣用されているプラントであってよいが、好ましくは、その尿素を調製するためのプラントがストリッピングプラント(その意味するところは、ストリッピングプロセスを運転するのに適したプラント)であって、そのストリッピングプラントの高圧セクションには反応器とストリッパーとが含まれ、その際にその反応器の流出物が、熱を用いるかおよび/またはCOを用いたストリッパーの中で処理され、またその際に、その反応器とストリッパーとの間には、圧力を低下させるような装置が存在していない。適合させるプラントには、1MPa〜10MPaの間の圧力で運転される吸収器または凝縮器を含むセクションが存在していないのが好ましい。
尿素を合成するためのプラントの能力を増強させるための上述の方法に密接に関連するが、本発明はさらに、尿素を合成するためのプラントに関し、そのプラントには高圧合成セクションおよび低圧再循環セクションが含まれ、そのプラントには、低圧再循環セクション中で生成した水性カルバミン酸アンモニウム流れを高圧合成セクションに供給するための手段が含まれている。本発明によるプラントには、水性カルバミン酸アンモニウム流れの圧力を1MPa〜7MPaに上昇させるための手段が含まれ、本発明によるプラントにはさらに、1MPa〜7MPaの間の圧力で、水性カルバミン酸アンモニウム流れを、メラミンを調製するためのプロセスにおいて形成され、NH、COおよび場合によってはHOから本質的になるガス流れまたはガス/液流れまたは液流れと接触させるための手段が含まれ、その手段は、ガス流れが水性カルバミン酸アンモニウム流れの中に吸収されて、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが形成されることを可能とするようなものである。そのプラントに、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが15〜35重量%の間のHOを含むように、ガス流れの量を設定するための手段が含まれているのが好ましい。次いで、その濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れを、水性カルバミン酸アンモニウム流れと全面的または部分的に置き換えて、高圧合成セクションに供給する。尿素を調製するためのプラントは慣用されているプラントであってよいが、その尿素を調製するためのプラントがストリッピングプラントであるのが好ましいが、このことは、ストリッピングプロセスを運転するのに適したプラントを意味している。
本発明による方法のいくつかの実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図面における最上位の桁の数字は、図面の番号と同じである。異なった図面で数字の最後の2桁が一致した場合には、それらは同一の要素である。
図1においては、尿素は、合成塔102の中で約14MPaの合成圧力で調製される。その流出物、すなわち合成溶液を、配管104を介して高圧ストリッパー106に供給し、そこで配管108を介して供給されるCOを用いてその合成溶液をストリッピングし、それによって、未反応の粗原料の大部分をその合成溶液から蒸気の形で分離し、配管110を介して高圧凝縮器112に供給する。合成流出物は、配管114を介して排出され、バルブ116の手段により圧力を低下させて約0.4MPaとし、低圧再循環セクション118に供給する。ここで、残存していた未反応の粗原料を、自体公知の方法により水性カルバミン酸アンモニウム流れの形で回収し、それを、配管120を介して圧縮機122に供給する。低圧再循環セクションからはさらに、尿素そのものも水溶液の形態で回収され、配管124を介して排出される。圧縮機122において、水性カルバミン酸アンモニウム溶液の圧力を上昇させて合成圧力とし、次いで、それを、配管126を介してスクラバー128に供給し、そこで、配管130を介して供給される合成塔102からのオフガスを可能な最大限まで吸収させる。不活性ガスのような残存ガスはすべて、配管129から排出される。次いで、その水性カルバミン酸アンモニウム溶液を、配管132を介してエジェクター134の中に吸引させるが、そのエジェクターは、配管136を介して供給されるNHによって駆動される。エジェクターを出た流れは、配管138を介して高圧凝縮器112に供給され、ストリッパー106から供給されるガス状流れと共に凝縮されて、粗原料の流れを生成し、それが配管140を介して合成塔102に供給される。合成塔102、ストリッパー106、凝縮器112、およびスクラバー128は、そのプラントの高圧セクションの部分である。
図2においては、本発明によるプラントおよび方法を説明する。図1に示した状況と比較して、ここでは、低圧再循環セクション218から配管220を介して抜き出された水性カルバミン酸アンモニウム流れがまず、ポンプ242の手段によって昇圧されて約2MPaとなり、次いで、配管244を介して凝縮器246に供給される。配管248を介して、メラミンを調製するための高圧、無触媒プロセスで生成されたガス流れが凝縮器246に供給される。そのガス流れは、NHおよびCOから本質的になり、2MPaの圧力となっている。凝縮器246の中で、そのガス流れが水性カルバミン酸アンモニウム流れの中に吸収され、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが生成する。その濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが、配管250を介して排出され、圧縮機222に送られて、合成圧力にまで昇圧される。凝縮器246において吸収されなかったガスはすべて、配管252を介して排出される。
図3においては、メラミンを調製するための低圧、無触媒プロセスから得られ、40〜50重量%のHOを含み、約2MPaの圧力を有する、水性カルバミン酸アンモニウム流れが、配管354を介して脱離器356に供給される。脱離器356にはさらに、配管358を介してスチームが供給される。脱離器356からのボトム流れはHOから本質的になり、配管360を介して排出される。脱離器356のトップからは、ガス流れが排出されるが、それは、NH、CO、およびHOから本質的になり、配管362を介して吸収器364に供給される。さらに、結晶化を防止する目的で、吸収器364には配管366を介して水が供給される。吸収器364からのトップ流れはNHから本質的になり、配管368を介して排出され、(通常、冷却するか、部分的もしくは全面的に凝縮されてから)配管370を介して部分的にリサイクルされる。吸収器364からのボトム流れは、水性カルバミン酸アンモニウム流れであって、配管372を介して圧縮機374に排出され、そこでほぼ尿素合成圧力にまで昇圧されて、それによって、その水性カルバミン酸アンモニウム流れを配管376を介して、配管326中の水性カルバミン酸アンモニウム流れと組み合わせることが可能となる。
図4においては、本発明によるプラントおよび方法を説明する。図3において示した実施態様に比較して、低圧再循環セクション418から来る水性カルバミン酸アンモニウム流れの一部をポンプ442に供給して、そこで約2MPaにまで昇圧され、次いで配管478を介して吸収器464に供給されると、この水性カルバミン酸アンモニウム流れが462を介して供給されたガス流れを吸収することが可能となり、それによって、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが形成され、それが配管472を介して圧縮機474へと排出され、そこで昇圧されて、配管476を介して尿素ストリッピングプラントの高圧セクションに供給される。本発明のこの実施態様においては、尿素合成セクションに供給される流れには、図3の公知の実施態様においては必要とされ、配管366を介して実施されていたような水はまったく供給されない。
図5に、国際公開第98/08808A1号パンフレットに開示されている、現行技術による実施態様を示す。この実施態様においては、メラミンを調製するための高圧、無触媒プロセスから得られるガス流れを、ガス状の形態で、配管580を介して尿素ストリッピングプラントの高圧セクションに直接導入する。尿素ストリッピングプラントの高圧セクションにおける圧力よりも約0.3MPa高い圧力を有するそのガス流れを、ストリッパーと凝縮器との間にある配管に導入する。
図6は、現行技術による実施態様を示す。図2における本発明による実施態様に比較して、242におけるような昇圧工程は実施しない代わりに、水性カルバミン酸アンモニウム流れを、配管620を介して618から凝縮器646に直接フィードし、凝縮工程にかける。
本発明を、例を挙げて説明するが、それに限定される訳ではない。
[実施例1]
COストリッピングプロセスを、図2に従った尿素CO−ストリッピングプラントで実施するが、そのプラントは、配管220中の水性カルバミン酸アンモニウム流れの組成が下記のようである状態で運転する:
NH=9,522kg/h
CO=7,125kg/h
O=5,344kg/h
このことは、0.4MPaの圧力を有するその水性カルバミン酸アンモニウム流れが、24.3重量%のHOを含んでいるということを意味しているが、これは、図1におけるような現行技術によるストリッピングプラントで実施する際の代表的な数値であり、そのようなプラントにおいては、この水性カルバミン酸アンモニウム流れを次いで昇圧させ、尿素を合成するために使用する。
本発明においては、その水性カルバミン酸アンモニウム流れを、ポンプ242を用いて、その圧力を0.4MPaから1.8MPaへと昇圧させ、90℃の温度を有するようにする。次いで、配管244を介してその水性カルバミン酸アンモニウム流れを凝縮器246に供給する。配管248を介して、ガス流れをこの凝縮器に供給するが、その組成は、18,641kg/hのNHおよび16,082kg/hのCOである。そのガス流れは、メラミンを調製するための高圧プロセスから得られるもので、実質的に水を含まない。そのガス流れは、メラミンプロセス中、8MPaの圧力で形成させる。凝縮器の中でそのガス流れを、安定した状態で、カルバミン酸アンモニウム流れの中に完全に溶解させると、その結果、以下の組成を有する濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが、温度120℃、圧力5.7MPaで得られる:
NH=28,163kg/h
CO=23,207kg/h
O=5,344kg/h
温度を120℃に維持するために、熱交換を適用し、この方法で56GJ/hの量のエネルギーをスチームの形態で回収する。ガス流れを吸収させた結果として、水の相対量は23.4から9.4重量%と低下するが、ただし固形物(たとえば、固形のカルバミン酸アンモニウム)の生成はまったく起きない。メラミンプロセスから供給されるガス流れのフィードの不安定さはすべて、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れを形成させる間に容易に吸収されてしまう。したがって、不安定化の影響が、プラントの高圧セクションに持ち込まれることはない。その濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れは、配管250を介してポンプ222に供給され、そこで昇圧されて14MPaとなる。
メラミンを調製するためのプロセスから得られるガス流れを使用しない、現行技術による尿素を調製するためのストリッピングプラントの実施態様を示す図である。 メラミンを調製するための無触媒、高圧プロセスから得られるガス流れを、水性カルバミン酸アンモニウム流れの中に吸収させる、本発明による実施態様を示す図である。 メラミンを調製するための低圧、触媒プロセスから得られるガス流れを濃縮セクション内で処理した後で、水性カルバミン酸アンモニウム流れとしてメラミンを調製するためのストリッピングプラントへ供給する、現行技術による実施態様を示す図である。 メラミンを調製するための低圧、触媒プロセスから得られるガス流れを、水性カルバミン酸アンモニウム流れの中に吸収させる、本発明による実施態様を示す図である。 メラミンを調製するための高圧、無触媒プロセスから得られるガス流れを、尿素ストリッピングプラントの高圧セクションの中に直接導入する、現行技術による実施態様を示す図である。 図2における本発明による実施態様に比較して、昇圧工程を実施せず、その代わりに、水性カルバミン酸アンモニウム流れを直接凝縮工程にかける、現行技術による実施態様を示す図である。

Claims (16)

  1. 尿素を調製するためのプロセスにおいて形成され、0.20MPa〜0.9MPaの間の圧力、35℃〜95℃の間の温度を有し、少なくとも25重量%のHOを含む、水性カルバミン酸アンモニウム流れを濃縮するための方法であって、
    −前記水性カルバミン酸アンモニウム流れを、1.0MPa〜7MPaの間の圧力に昇圧する、昇圧工程と、
    −前記水性カルバミン酸アンモニウム流れを、メラミンを調製するためのプロセスにおいて形成され、NH およびCO を含み、前記水性カルバミン酸アンモニウム流れよりも低いHO含量を有するガス流れと接触させ、前記ガス流れが前記水性カルバミン酸アンモニウム流れの中に吸収されて、15〜35重量%の間のHOを含む濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが形成されるようにする、凝縮工程と、
    −前記濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れを分離し排出させる、排出工程とを含む方法。
  2. 前記昇圧工程に導入された前記水性カルバミン酸アンモニウム流れが、0.20MPa〜0.60MPaの間の圧力および50℃〜95℃の間の温度を有し、前記昇圧工程において前記水性カルバミン酸アンモニウムが1MPa〜7MPaの間の圧力に昇圧される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記凝縮工程の間に熱交換を実施し、前記熱交換が、冷却媒体を用いて実施され、前記冷却媒体が40℃〜110℃の間にある温度を有している、請求項1または2に記載の方法。
  4. −前記水性カルバミン酸アンモニウム流れが、尿素を調製するためのCOストリッピングプロセスにおいて形成され、
    −前記濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが、12.5〜20MPaの間に昇圧され、尿素を調製するためのストリッピングプロセスの高圧セクションに供給される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. −前記水性カルバミン酸アンモニウム流れが、尿素を調製するためのCOストリッピングプロセスにおいて形成されるが、ここで、反応器において尿素を合成する工程およびストリッパー中でCOを用いて前記反応器の流出物をストリッピングする工程が、高圧セクションの中で、同一の圧力で実施され、前記圧力が12.5〜20MPaの間にあり、
    −前記濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが、12.5〜20MPaの間に昇圧されて、前記高圧セクションに供給されるが、ここで少なくとも前記合成工程およびCOストリッピングプロセスのストリッピング工程が実施される、
    請求項4に記載の方法。
  6. メラミンを調製するためのプロセスから生成するCO(CM)と、ストリッピング剤として使用されるフレッシュなCO(CS)との間のモル比が、0.05〜3の間にある、請求項4または5に記載の方法。
  7. 前記ガス流れが、メラミンを調製するための触媒、低圧、気相プロセスにおいて形成されたものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ガス流れが、メラミンを調製するための非触媒、高圧、液相プロセスにおいて形成されたものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記ガス流れが、凝縮工程にフィードされるよりも前に、少なくとも部分的に凝縮され、それによって、中間のカルバミン酸アンモニウム流れが形成され、前記中間のカルバミン酸アンモニウム流れが凝縮工程にフィードされる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法を実施するのに好適とするために、尿素を合成するためにプラントを適合させる方法であって、前記プラントが高圧合成セクションおよび低圧再循環セクションを含み、前記プラントが、前記低圧再循環セクションにおいて生成した水性カルバミン酸アンモニウム流れを前記高圧合成セクションに供給する手段を含む方法において、
    −前記プラントが、前記水性カルバミン酸アンモニウム流れを1MPa〜7MPaの間に昇圧させるための手段を含まない場合には、そのような手段を追加して組み入れ、
    −前記水性カルバミン酸アンモニウム流れを1MPa〜7MPaの間の圧力で、メラミンを調製するためのプロセスの中で生成され、NH およびCO を含むガス流れまたはガス/液流れまたは液流れと接触させるための手段がさらに組み入れられるが、前記追加組み入れ手段が、前記ガス流れが前記水性カルバミン酸アンモニウム流れの中に吸収されて、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが形成できるようにすることを特徴とする方法。
  11. 前記追加組み入れ手段が、吸収されるガス流れの量を設定して、前記濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが15〜35重量%の間のHOを含むようにするのに使用することが可能な、プロセス調節手段を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記適合されるプラントに、1MPa〜10MPaの間の圧力で運転される吸収器または凝縮器を含むセクションが存在しない、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記プラントの高圧セクションが、反応器およびストリッパーを含み、その際に前記反応器の流出物が前記ストリッパー中で、熱を用いるかおよび/またはCOを用いて処理され、その際に、前記反応器と前記ストリッパーとの間に圧力を低下させる装置が存在していない、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 尿素を合成するためのプラントであって、前記プラントが高圧合成セクションおよび低圧再循環セクションを含み、前記プラントが、前記低圧再循環セクションにおいて形成された水性カルバミン酸アンモニウム流れを前記高圧合成セクションに供給する手段を含むプラントにおいて、
    −前記プラントが、水性カルバミン酸アンモニウム流れを1MPa〜7MPaの間の圧力に昇圧させるための手段を含み、
    −前記プラントが、前記水性カルバミン酸アンモニウム流れを1MPa〜7MPaの間の圧力で、メラミンを調製するためのプロセスの中で形成され、NH およびCO を含むガス流れと接触させるための手段をさらに含み、前記手段が、前記ガス流れが前記水性カルバミン酸アンモニウム流れの中に吸収されて、濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが形成できるようにすることを特徴とするプラント。
  15. 前記プラントが、吸収されるガス流の量を設定して、前記濃縮されたカルバミン酸アンモニウム流れが15〜35重量%の間のHOを含むようにするのに使用することが可能な手段を含む、請求項14に記載のプラント。
  16. 前記プラントが、尿素を調製するためのストリッピングプラントである、請求項14または15に記載のプラント。
JP2008511070A 2005-05-13 2006-05-15 水性カルバミン酸アンモニウム流れを濃縮するための方法 Active JP5069222B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL1029038 2005-05-13
NL1029038 2005-05-13
PCT/NL2006/000249 WO2006121332A1 (en) 2005-05-13 2006-05-15 Method for concentrating an aqueous ammonium carbamate stream

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008540518A JP2008540518A (ja) 2008-11-20
JP5069222B2 true JP5069222B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=35407073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008511070A Active JP5069222B2 (ja) 2005-05-13 2006-05-15 水性カルバミン酸アンモニウム流れを濃縮するための方法

Country Status (12)

Country Link
US (1) US7893298B2 (ja)
EP (1) EP1879857A1 (ja)
JP (1) JP5069222B2 (ja)
KR (1) KR101320276B1 (ja)
CN (1) CN101175717B (ja)
AU (1) AU2006244735B2 (ja)
CA (1) CA2606784C (ja)
EA (1) EA019704B1 (ja)
EG (1) EG26377A (ja)
MY (1) MY148227A (ja)
NO (1) NO345213B1 (ja)
WO (1) WO2006121332A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1392300B1 (it) * 2008-12-18 2012-02-24 Eurotecnica Melamine Luxemburg Zweigniederlassung In Ittigen Procedimento per riciclare a un impianto urea una corrente di off-gas prodotti in un impianto melammina
CA2933474C (en) 2013-12-17 2018-10-30 Stamicarbon B.V. Integrated production of urea and melamine
GB2552040B (en) * 2016-12-01 2018-08-01 Univ Loughborough Process for reducing nitrogen oxides
KR20220032548A (ko) * 2019-07-08 2022-03-15 에이.와이. 래보레이토리즈 리미티드 카밤산암모늄 용액의 제조 방법

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL276149A (ja) * 1961-03-29 1900-01-01
GB1148767A (en) * 1965-10-25 1969-04-16 Nissan Chemical Ind Ltd Process for the production of melamine
DE2053358A1 (en) * 1970-10-30 1972-05-04 Badische Anilin & Soda Fabrik AG, 6700 Ludwigshafen Supply of waste gases for ureau synthesis - using a controlled ammonia to carbon dioxide ratio
NL1017990C2 (nl) * 2001-05-03 2002-11-05 Dsm Nv Werkwijze voor de bereiding van ureum.
WO2002090232A1 (en) 2001-05-04 2002-11-14 Lift-Tech As Elevator structure
WO2003010089A1 (en) * 2001-07-24 2003-02-06 Dsm Ip Assets B.V. Method for obtaining an ammonium carbamate solution from a gas mixture containing nh3, h2o and co2
NL1020388C2 (nl) * 2002-04-15 2003-10-17 Dsm Nv Werkwijze voor de bereiding van ureum.
NL1021637C2 (nl) * 2002-07-29 2004-01-30 Dsm Nv Werkwijze voor het vergroten van de capaciteit van een ureumfabriek.
US20070032650A1 (en) 2004-02-20 2007-02-08 Urea Casale S.A. Integrated process for urea and melamine production

Also Published As

Publication number Publication date
AU2006244735A1 (en) 2006-11-16
EA200702484A1 (ru) 2008-04-28
JP2008540518A (ja) 2008-11-20
EA019704B1 (ru) 2014-05-30
NO20076352L (no) 2008-01-22
NO345213B1 (no) 2020-11-09
EG26377A (en) 2013-09-10
US7893298B2 (en) 2011-02-22
MY148227A (en) 2013-03-29
CA2606784A1 (en) 2006-11-16
CN101175717B (zh) 2011-07-06
KR101320276B1 (ko) 2013-10-22
CN101175717A (zh) 2008-05-07
EP1879857A1 (en) 2008-01-23
CA2606784C (en) 2013-07-30
WO2006121332A1 (en) 2006-11-16
WO2006121332A8 (en) 2007-01-25
AU2006244735B2 (en) 2012-02-16
US20090069597A1 (en) 2009-03-12
KR20080007363A (ko) 2008-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200172475A1 (en) Urea Manufacturing Method And Urea Manufacturing Apparatus
US6852886B2 (en) Process for the preparation of urea
EP0093466B1 (en) Process for the preparation of urea
AU2002303036A1 (en) Process for the preparation of urea
JP5069222B2 (ja) 水性カルバミン酸アンモニウム流れを濃縮するための方法
US4504679A (en) Process for synthesizing urea
CA2312763C (en) Process for the preparation of urea
EP2521710B1 (en) A urea stripping process for the production of urea
CA2553388C (en) Method for increasing the capacity of an existing urea process
EP3619194B1 (en) Process and plant for the synthesis of urea
US7091379B2 (en) Process and plant for the production of urea
WO2024112198A1 (en) Urea melamine plant with melamine off-gas condenser

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090319

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20101004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120816

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5069222

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250