JPS5923933Y2 - 燃料と空気との混合装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は燃料と空気との混合装置に関する。

従来、霧状の液体燃料やガス体燃料と、これらの燃料を
燃焼させるための空気とを混合するための装置としては
内周面が凹凸面によって形成された管内を燃料を含む空
気を通過させるように構成されたものが公知であるが、
この装置は混合効果が充分でなく、燃料の完全燃焼が得
られない欠点があった。

この考案は上述にかんがみて、混合効果が極めて良好な
燃料と空気との混合装置を提供することを目的とする。

この考案の要旨は燃料と空気との流れの下流において円
筒とこの円筒内に同心的に配置した円柱部材とを設け、
円筒と円柱部材と全螺旋形の翼によって連結し、螺旋翼
はこれを網によって形成するものである。

以下図示された実施例に基いてこの考案の構成を説明す
る。

第１図、第２図において板金製の円筒１の内部に同心的
に円柱部材２が配設され、円筒１と両端が円錐形に形成
された円柱部材２とは２個の螺旋翼３，４によって互に
連結されている。

螺旋翼３，４は所定メツシに編まれた金網により成形さ
れ、互に２重の右ねじの関係を保ちつつ２７０旋回し、
螺旋翼３の左端縁３ａと螺旋翼４の左端縁４ａとは同一
直径線上にあるように形成され、したがって、それぞれ
の右端縁３ｂと４ｂも同一直径線上にある。

そして、円筒１には左方から矢印Ａ方向に燃焼用空気が
圧送され、螺旋翼３，４の上流には下流に向かって霧状
の液体燃料、または、ガス体燃料を噴出するノズル５が
円筒１の中心に配設されている。

次にこの考案の装置の作用を説明する。

矢印Ａ方向に圧送される気流はノズル５から噴出される
燃料とともに円筒１内を右方へ流れて螺旋翼３，４の左
端縁に至るが、螺旋翼３，４は金網によって成形されて
いるので気流の一部分はこれを透過して直進するが、他
の部分は螺旋翼３，４に沿って旋回する。

したがって、直進する気流と旋回する気流とが交差する
こととなり攪拌作用を起こし燃料と空気とが混合される
。

また、螺旋翼３，４が金網であって、その表面が凹凸面
となっているので、このことからも燃料と空気との混合
作用が促進される。

この考案によれば上述のように、円筒内に円柱部材を同
心的に配設し、これら両部材を螺旋形翼で連結し、かつ
この螺旋形翼を網によって成形するように構成したので
、この装置を通過する気流は気流相互の交差による攪拌
作用と螺旋翼表面の凹凸面による効果によって空気と燃
料とは完全に混合され、良好な混合気体となり、良好な
燃焼が期待できる。

なお、螺旋翼はこの実施例では２重ねし形になるように
２個設けたが、これを１個で１重ねし形にするとか、ま
たは、２個以上の多重ねじ形に形成することができる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示し、第１図は一部断面正面図
、第２図は第１図における■■−■■矢視断面側面図で
ある。 １・・・・・・円筒、２・・・・・・円柱部材、３，４
・・・・・・螺旋形翼、５・・・・・・燃料ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃料を含む空気流の下流に設けられた燃料と空気との混
   合装置であって、円筒と、この円筒内に同心的に配設さ
   れた円柱部材と、円筒の内面と円柱部材の外周面に沿っ
   て設けられた螺旋翼とを具備し、この螺旋翼は網によっ
   て成形されたことを特徴とする燃料と空気との混合装置
   。