JPS5923823Y2 - 掘削装置

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【考案の詳細な説明】本考案はアースオーガ等の建設工事用回転圧入体の下端
に取付けて回転圧入体の貫入速度を向上させる目的の掘
削装置に関するものである。

以下その詳細を図面について説明すれば、１は基板で図
示例では正方形の平板に開口２を４個所形成したもので
あるが、棒状のフレームを組合せた構造体としてもよく
正方形以外の任意形状の場合もある。

又、この基板１の開口２に臨む縁は下縁が開口２へ向け
て突出した傾斜面イと、上縁が開口２へ向けて突出した
傾斜面口等を形成するようにするとよい。

この傾斜面１２口は、第２図において掘削装置を右回転
（即ち時計の針の回る方向、以下正回転という）にて回
転圧入することを想定した場合を示している。

３は該基板１上中央に固定したパイプ、４はその上に固
定した回転圧入体の接続用フランジで、５は補強用リブ
であり、６は回転圧入体でその下端のフランジ７に該フ
ランジ４をボルト止めするものである。

８は角棒体のフレームで図示の場合、基板１の四隅の下
側に各フレーム８の上端を固定し、下端は該回転圧入体
６の軸芯の延長線の一点に向けて集合させて一体に回定
し、下端ハは錐状に尖らせである。

又、各フレーム８の外側適所には第３図に示すような固
定掘削刃９を設けるが′、この刃９の向きはフレーム８
の正回転方向を第３図の矢印方向とすると刃９も同じ方
向に向ける。

又、図示の場合、各掘削刃９は各フレーム８に交互に異
なる位置に設けである。

本考案は上記の構造であり、回転圧入体６が回転しつつ
地中に貫入するさい、本考案掘削装置は圧入体６の先頭
となって地盤中に切り込んでいく。

このさい、本考案掘削装置は従来の円錐状のものと異な
ってフレーム８により構成されているため、掘削された
土はフレーム８内の中空部に入るから、地盤の掘削が極
めて円滑に行なわれるが特に本考案の場合、フレーム８
の外側に掘削刃９が取付けであるためフレーム８のみの
場合に比較して掘削力が更に増大する。

即ち、フレーム８群内の中空部１０に土壌が充満した場
合においても掘削刃９によって掘削力は衰えないのであ
る。

又、図示例のように基板１に開口２を設けておけばフレ
ーム８や掘削刃９で掘削された土がこの開口２を経て基
板１上に移動するので沖空部１０に土壌が停滞すること
なく掘削時の抵抗が更に少なくなり掘削能率を更に向上
させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の側面図、第２図は同上の一部切欠
平面図、第３図は第１図Ａ−Ａ線の拡大断面図である。１・・・・・・基板、２・・・・・・開口、４・・・・
・・フランジ、６・・・・・・回転圧入体、８・・・・
・・フレーム、９・・・・・・固定掘削刃。