JPS5923678B2 - 超音波トランスデュ−サ - Google Patents

超音波トランスデュ−サ

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JPS5923678B2
JPS5923678B2 JP5247579A JP5247579A JPS5923678B2 JP S5923678 B2 JPS5923678 B2 JP S5923678B2 JP 5247579 A JP5247579 A JP 5247579A JP 5247579 A JP5247579 A JP 5247579A JP S5923678 B2 JPS5923678 B2 JP S5923678B2
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piezoelectric film
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弘二 大東
俊晴 中西
美代 鈴木
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R17/00Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers
    • H04R17/005Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers using a piezoelectric polymer

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高分子電圧膜を用いた超音波トランスデユー
サに関する。
更に詳しくは、特公昭53−26799号公報において
明らかにされた高分子圧電膜の厚み振動モードを直接的
に利用してなる超音波の発生、受信用の超音波トランス
ジューサの実用性を一層高めた改良された超音波トラン
スデユーサに関する。
高分子圧電材料の音響インピーダンスは、無機圧電材料
の音響インピーダンスの数分の1から1/10であり、
水、生体あるいは有機材料のそれに近い。
従って、これらに伝播する超音波のための好都合な送・
受信子となり得る。
しかるに、高分子圧電膜を超音波トランスデユーサとし
て用いる場合、次に述べるような問題点がある。
すなわち、超音波探傷あるいは超音波診断などの超音波
を利用した装置においては、IMHz〜10 MHzの
周波数が多用されている。
よく知られているように、超音波トランスデユーサにお
いては電気入力に対する音響出力の割合(効率)を大き
くするには、振動子の共振周波数を使用周波数に合わせ
る必要がある。
このためには、目的とする周波数によってあらかじめ定
められた厚さの圧電膜を必要とする。
高分子圧電体の代表例であるポリフッ化ビニリデンの場
合、周波数定数foto = 115 KHz−ctr
t(fo:厚み自由振動子の共振周波数、tO:厚さ)
であるので、例えば、超音波診断に常用されている例え
ば25MHzの超音波を効率よく送・受信するためには
、半波長駆動の場合460μm、174波長駆動の場合
でも230μmの厚さを必要とする。
しかしながら、高分子の圧電性の付与に必要なポーリン
グ電場は、109しi程度を要し、上記の例のような厚
い膜のポーリングには、気体放電の問題など種々の困難
を伴ない、厚い膜の高分子圧電膜を得ることが困難であ
り、通常製作容易な範囲は100μm以下である(第1
の欠点)。
さらに、高分子圧電膜を、目的に応じた周波数の超音波
を発生・受信するのに適した厚みに制御することは、製
作上困難である。
なぜなら、高分子圧電膜は多くの場合、未延伸膜を延伸
後、ポーリングして得られるものであり、延伸、熱処理
等の処理条件によって、出発未延伸膜から得られる最終
圧電膜の厚みは、異なる場合が多いからである。
無機圧電材料と異なり、高分子圧電膜の厚みを通常の研
摩方法によって均一に制御するには極めて手数のかかり
実用的でない(第2の欠点)。
さらにまた、高分子圧電膜は、強誘電性無機圧電材料(
例えばPZT)のように、誘電率が高くない。
したがって、膜厚が犬になると、その電気容量が低下し
、従って、振動子の電気インピーダンスが増大し、電源
とのインピーダンス整合性が悪くなるために、電源から
のエネルギーが振動子に注入できない事情が生じる(第
3の欠点)。
本発明は、高分子圧電体の低音響インピーダンス特性を
損うことなく、厚みの薄い高分子圧電膜を用いて、その
固有の振動数(自由共振周波数)よりも低い周波数の縦
波超音波を効率よく(少い損失で)放射、受信する超音
波トランスデユーサを提供することを目的とする。
この目的を達成する本発明は、次の要旨からなる。
厚み方向に振動する高分子圧電膜の音響動作側の面側に
、前記高分子圧電膜の音響インピーダンスの2倍以上の
音響インピーダンスを有する付加膜を、前記高分子圧電
膜に対して音響的に結合した状態で積層し、かつ、前記
付加膜の厚さを、(3/8 )λ以下(但し、λは、前
記高分子圧電膜の自由共振周波数での前記付加膜内にお
ける音波の波長)とすることにより、前記高分子圧電膜
の固有の共振周波数よりも低い周波数の縦超音波を効率
よく送受することを特徴とする超音波トランスデユーサ
本発明に云う高分子圧電膜としては、たとえば、ポーリ
ングによって圧電性が付与され、膜の厚み方向に圧電性
を有する高分子膜が用いられ、このような高分子膜を形
成する高分子材料としては、ポリフッ化ビニリデン(以
下PVDFと記述することがある)あるいはその共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル系重合体、
強誘電体セラミックたとえばジルコン・チタン酸鉛の粉
末が混入された高分子材料がある。
高分子圧電膜の音響動作側の面とは、高分子圧電膜の2
つの膜面のうち、高分子圧電膜の厚み振動モードを利用
して、所望の音響伝播媒体への音波の発信あるいは所望
の音響伝播媒体からの音波の受信に際して、この音響伝
播媒体に向いている側の面を意味する。
以下において、この面を高分子圧電膜の前面と称する場
合がある。
高分子圧電膜の音響動作側の面に、直接あるいは間接的
に、付加膜が設けられてなるとは、高分子圧電膜の音響
動作側の面と付加膜とが、直接々して音響的に一体化さ
れている形態、あるいは、高分子圧電膜の音響動作側の
面と付加膜とが、本発明の作用効果をそこなわない範囲
で、他の目的をもって介在される介在層(たとえば電極
層)を介して、間接的に位置するが音響的に一体化され
ている形態を意味する。
この付加膜を、以下において前面付加膜と称する場合が
ある。
付加膜は、本発明の目的達成のための必須の構成要件で
あり、その音響インピーダンス(Z)の値と、高分子圧
電膜の音響インピーダンス(ン)の値とが、Z/Zo≧
2の条件を満足し、かつ、その厚み(1)は、3λ/8
以下(但し、λは圧電膜の自由共振周波数での付加膜内
における音波々長)であり、好ましくは、0.5μm以
上で1λ/4以下であり、更に好ましくは、1μmを超
え1λ/8以下である条件を満足するものである。
なお、従来、高分子圧電膜の前面(同時に背面にも)に
電極を形成するために、A1等の金属を蒸着することが
知られているが、この厚さは高々1000λ(=0.1
μrIL)であり、これらは、抵抗値が大きく、かつ、
摩擦等によって剥離しやすく不安定であり、本発明にお
いて、付加膜として後述の材料中より、導電性のものを
選択することにより、抵抗値の低い安定した電気的接続
が形成できる利点も得られる。
なお、また、特開昭53−25389号公報には、厚さ
約10μmのポリ弗化ビニリデン膜の背面(あるいは前
面)に0.1 mmの金板を接着した超高周波帯域超音
波の集束用凹面トランスデユーサが提案されている。
しかし、このトランスデユーサで採用されている金板の
厚さ0.1 ml!は、3,3λの厚さに相当〔但し、
λは、前記ポリ弗化ビニリデン膜の自由共振周波数(1
10MHz)での前記金板(音速3200 m1sec
)内における音波の波長〕シ、今仮に、このような厚
みを有する金板を、ポリ弗化ビニリデン膜の前面に設け
た場合には急激に周波数の狭帯域性が現われ、実際の生
体の診断等に用いるときの分解能が低下するなど実用面
で欠点が表われる。
本発明においては、後述する特定の厚さ以下の厚さの付
加膜を用いることにより、共振周波数の広帯域性を保持
しつつ共振周波数の低周波帯域化を実現するものである
付加膜を形成する材料としては、Al、Cu、Ag。
Sn、An、Pb等の金属、セラミックフィルム、ガラ
ス薄膜、高分子中に金属粉末あるいはセラミック粉末を
混入したもの等が挙げられ、これらのメッキ、箔状物あ
るいは膜状物の接着、ペースト状物の塗布等を高分子圧
電膜の音響動作側の面に直接あるいは間接的になすこと
により付加膜が形成される。
次に、本発明を具体的実施態様を用いて更に詳細に説明
する前に、各実施態様において用いられる各種特性値の
定義並びにその測定手法について説明する。
膜状圧電体の厚み方向に、張力T1電場Eが働くとき、
厚み振動子の歪みS1電気変位りとT。
Eの関係は次の基本式で与えられる。
T=C5−hD 。
=−h8+βD(1)ここでC*(!:p*は力学損失
、誘電損失を考慮した複素弾性率(aT/as)Dと複
素電気感受率(aE/aD)sであり、力学損失正接ψ
−tanδm1誘電損失正接ψ−tanδeと次の関係
がある。
C*=C(1+jφ)、β8=β(1+jψ)*−1− “一戸−“(1−jψ) また、hは圧電定数(実数)である。
厚さt1面積A1密度ρ、音速Vの圧電体の表、裏面に
おいてそれぞれFl、 F2の負荷(力)が加わり、U
l、U2の速度で運動し、(角振動数ω)、電極間に電
圧v1電流工、が流れるときには、これらの間には、 の関係が成立する(例えば池田拓部「固体の音波物性」
(和田へ三久編)p57(槙書店1967)。
;ここで である。
非圧電膜に対しては、(1)においてh=。とおけばよ
い。
一般に、トランスデユーサの一般的構成は第1図に示す
如くになる。
ここで0,1゜2、n、fで示した層はそれぞれ、圧電
膜、前方の非圧電膜、(1,2,・・・・・・n)、お
よび伝播媒体(水、生体等)であり、1′、2′、・・
・・・・m′。
bで示された層は後方非圧電膜である。
これらは必要に応じて接着層、電極、保護膜、支持板、
反射板であってもよく、また本発明に云う付加層であっ
てもよい。
e 、 e’は電極である(厚み、質量を無視しである
)。
第1図の系を駆動する場合の等何回路は、(1)式をも
とに、各層の界面における力と、変位が連続であり、ま
た圧電体内部での実電荷が零であるとして求められる。
その結果を第2図に示す。第2図において、 であり、ZAi、Zci、Z’ Aj、z/aj等も、
それぞれの層のZ−ρv、v、t、ψから同様な表式で
あられされる。
Φ=hCoは、二次側コイルの巻線比である。
第2図の回路をZsの内部インピーダンスを持つ電源に
接続する場合、の4端子網回路をまとめると第3図の如
く表わされる。
電源からみたトランスデユーサの電気インピーダンスを
ZLとする。
このとき、電源からのエネルギーPoは次のよう※に配
分、消費される(第4図)。
ZsとZinの不一致による反射Pr、トランスデユー
サへの入力エネルギーPr(−Po−Pr)、前方への
音響放射エネルギーPAf1背面への音響放射エネルギ
ーPAb1およびトランスデユーサの内部消費(熱)エ
ネルギーPthoここでP th=Pr (PAf+p
Ab)である。
ここでである。
したがって次のように、各種の損失が定義される。
ここで、非破壊超音波検査用のトランスデユーサの実用
性を高めるには、TLfが出来るだけ広帯域で小さくな
るように、また、TLbが大きくなるように設計する必
要があることが明らかになる。
本発明をなすに当って、作成したトランスデユーサの特
性の測定、評価方法は、次の通りである。
作成したトランスデユーサのCLf、TLf、MLを次
の方法で実測した。
まずCLfの測定は第5図に示すように、トランスデユ
ーサを既知のインピーダンス(50Ω)を持つ、高周波
パルス電源で励振し、発生した超音波パルスを水中に放
射する。
これを真鍮ブロックで反射させ、同じトランスデユーサ
で受信する。
受信4号を増幅、検波して出力をシンクロスコープ上に
表示する。
一方、励振電圧を減衰器を通し、同じ増幅器で増幅・検
波して、シンクロスコープ上に表示する。
二つの表示が同じになるように、減衰器の減衰量(aB
)を決める。
これを各周波数で実行する。減衰量をLmesとすると
、CLfは次の量になる。
CLf−(Lmes −Lref−Lw−6)/2(d
B) (6)である。
上式において、Lrefは真鍮の反射損失、Lwは水に
よる超音波の吸収と波面の広がりによる損失、6dBパ
ルスエコー法に付随する、送受信のインピーダンスの並
列接続による損失である(菊池、中鉢応用物理、第36
巻、第11号、P927(1969))。
なお、本発明の実施例の条件ではLref +Lwはほ
ぼ1dBある。
MLを求めるために、超音波の反射の無視できる水槽に
トランスデユーサを入れ、そのインピーダンスzLを電
気入力に対する反射電圧およびその位相を第6図の装置
で測定することによって求めた。
本発明の実施例では、高分子圧電体として、一軸延伸し
たポリフッ化ビニリデンを120℃において10’VA
の電場で1時間ポーリングして得られる圧電膜を使用し
た。
その圧電定数、音速等、電気・音響的性質は本発明者の
一人が報告した、高分子圧電膜自由振動子の共振法によ
って決定された(大東、J 、Appl、Phys、
47 、949(1975))。
本実施例におけるトランスデユーサの理論的評価には、
諸々の物質の物性値として、次の値が用;いられている
(Kt : coupl ing constant
)次に、本発明を、具体的実施例並びに比較実施例を用
いて、更に詳細に説明する。
第7図は、本発明に係る超音波トランスデユーサの代表
的態様の模式図であり、第7図イ〜トの各図において、
図の下方が音響伝播媒体が位置する側であり、従って、
図において高分子圧電膜11の下面が高分子圧電膜11
の音響動作側の面に相当する。
第7図イ〜トにおいて、高分子圧電膜11の音響動作側
の面には、直接あるいは間接的に、高分子圧電膜11の
音響インピーダンス(Zo )の値の2倍以上の大きさ
の値の音響インピーダンス(Z)を有する厚さが3λ/
8以下の付加膜12が設けられている。
一対の電極13.13は高分子圧電膜11の両面に設け
られている。
なお、付加膜12が導電性材料からなるときは、一方の
電極13を省略し、付加膜12に兼務させた構造とする
ことができ、この場合の例を第7図口に示す。
第7図ハは、第T図イに示しγこトランスデユーサの前
面に、高分子材料からなる付加層14を位置せしめた形
式のものであり、また、第7図二は、第7図イに示した
トランスデユーサの背面に、高分子材料からなる付加層
14を位置せしめた形式のものであり、更にまた、第7
図ホは、第7図イに示したトランスデユーサの前面およ
び背面に、それぞれ高分子材料からなる付加層14.1
4を位置せしめたものである。
第7図へは、第7図イに示したトランスデユーサの背面
に音響反射板15を取り付けたもので、第7図へにおい
て、第7図イに示したトランスデユーサの代りに第7図
ロ〜ホに示したトランスデユーサを反射板15の前面に
取り付けた形式もある。
第7図トは、支持体16の前面に第7図イに示したトラ
ンスデユーサを取り付けた形式のもので、第7図トにお
いて、第7図イに示したトランスデユーサの代りに第7
図ロ〜へに示したトランスデユーサを支持体16の前面
に取り付けた形式もある。
なお、上記付加層14は、付加層14の音響インピーダ
ンスをZpを、高分子圧電膜11の音響インピーダンス
をZOとすると0.2<Zp/Z。
〈2、好ましくは、0.3<Zp/Zo<2、より好ま
しくは、0.5 <Z p / Z o < 2なる関
係を満足する材料、通常は、高分子材料、たとえば、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、PMM
A1ポlJスチレン、ABS、ポリエチレン、塩化ビニ
ル、ポリイミド、芳香族ポリアミド、ポリフッ化ビニリ
デン等からなる。
なお、また、反射板15は、高分子圧電膜11および支
持体16よりも音響インピーダンスの十分大きい物質、
一般には、金属たとえばAu 、Cu 、Wから形成さ
れる。
なお、さらに、支持体16は、種々の固体材料から形成
されるが、反射板15を用いる場合には音響インピーダ
ンスの小さい材料、たとえば、高分子材料で形成するこ
とができ、この高分子材料としては、たとえば、PMM
A、PS 、ABS。
ベークライト、エポキシ樹脂を用いることができる。
実施例1および比較実施例 第8図は、本発明に係る超音波トランスデユーサの具体
例の1例の模式的構造図および比較例の模式的構造図並
びにそれぞれの場合の効果を示すグラフである。
厚さ76μmのPVDF圧電膜11の背面に蒸着された
A7からなる厚さ0.1μmの電極13が位置し、圧電
膜11の前面には、厚さ5.10,20.40μmから
なるAgペーストを塗布して一方の電極を兼務した本発
明の条件を満足した付加膜12が形成され、一方、この
ような付加膜12がない、すなわち別途電極を形成し前
記付加膜に相当するAgペーストの厚さ0のものと、本
発明の条件外の一方の電極を兼務したAgペーストの厚
さが100μmのものを用意し、かつ、これらの前面に
ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる厚さ2
5μmの付加層14を形成した計6種類のトランスデユ
ーサを用意した。
なお、付加膜12の厚さが5.10,20.40μmの
ものは、これらの厚さがほぼ1λ/40゜1λ/20,
1λ/10,1λ15に相当する。
なお、また、Agペースト100μmは、はぼ1λ/2
に相当する。
なお、さらに、ここでは、導電性Agペーストの音速を
3000m/s、密度を5.0gr/clとした。
上記6個の各トランスデユーサの損失(TLf)の周波
数特性を第8図のグラフに示した。
このグラフから明らかな通り、本発明の条件を満足した
付加膜を有するトランスデユーサは、付加膜を有さない
比較例に比べ、高分子圧電膜11の厚みが同じであって
もより低周波帯域において損失(TL f )の最小値
を示し、厚さの厚い高分子圧電膜を極めて困難な製造条
件の下に製作しなくても、製作容易な条件下で製造され
た比較的薄い高分子圧電膜を用い、かつ、特定の条件を
満足した付加膜を用いることにより生体の診断等に用い
ることができる低周波帯域に共振周波数を有するトラン
スデユーサが実現できることを示している。
一方、Agペーストが100μmに達する、すなわち、
付加する膜の厚みが1λ/2=4λ/8と本発明の条件
の範囲外となると、共振周波数がより低周波に移行する
ものの、急激に狭帯域性が現われ、実際の生体の診断等
に用いるときの分解能が低下するなど、実用面で欠点が
表われるのである。
実施例2および比較実施例 第9図は、本発明に係る超音波トランスデユーサの具体
例の他の1例の模式的構造図および比較例の模式的構造
図並びにそれぞれの場合における効果を示すグラフであ
る。
厚さ76μmのPVDF圧電膜11の背面に厚さ100
μmのCuからなる反射板15が取り付けられ、この反
射板15の背面は、PMMAからなる支持体16に支持
され、一方、PVDF電圧膜電圧膜剤1には、厚さ5゜
10.20.60pmからなるCu板を接着して、本発
明の条件を満足した付加膜12が形成され、一方、この
ような付加膜を有さない単に電極のみを別途設けたもの
、すなわち、付加膜12の厚み0のものからなる6種類
のトランスデユーサを用意した。
上記6個の各トランスデユーサの損失(TLf)の周波
数特性は、第9図のグラフに示す通りであった。
このグラフから明らかな通り、本発明の条件を満足して
いる付加膜12を有するトランスデユーサは、付加膜を
有さないトランスデユーサよりも低周波側に共振周波数
を有し、この程度の低周波において共振周波数を有する
トランスデユーサを高分子圧電膜のみの加工、すなわち
、厚みの厚い高分子圧電膜にて作成することは、事実上
困難であり、本発明にいう付加膜の著しい効果が読みと
れるのである。
実施例 3 第10図は、実施例2に述べた付加膜12の厚さが5.
10.20μmのトランスデユーサについて、これらの
付加層12の前面に、厚さ25μmのポリエチレンテレ
フタレート(PET)からなる付加層14を付は加えて
なるトランスデユーサの模式的構造とその効果を示すも
のである。
第10図と第9図とを比較すると、本発明に云う付加膜
12に更に付加層14を加えることにより、本発明の超
音波トランスデユーサの共振周波数は一層低周波側に、
しかも、狭帯域化の現象がほぼ現われることなく、移行
することが明らかである。
以上に種々の実施例、比較例を用いて示した通り、本発
明に係る電気−音響変換素子は、共振周波数の低減化、
広帯域特性の保持効果を奏し、かつ、厚い高分子圧電膜
を格別に用いることなく、製作容易な薄い高分子膜を用
いてこのような効果が達成できるので、厚い高分子膜を
用いた際に現われる電気容量の増大による不利益もなく
、きわめて低電気容量で動作するトランスデユーサの提
供にも効果あるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、トランスデユーサの一般的構成を説明する図
、第2図は、第1図の系を駆動する場合の等価回路図、
第3図は、第2図の回路を内部インピーダンスを持つ電
源に接続する場合の4端線回路図、第4図は、第3図に
おいて、電源からのエネルギーPoの配分、消費状態を
説明する図、第5図は、損失CLfを測定するための方
法装置の説明図、第6図は、損失MLを測定するための
方法装置の説明図、第7図は、本発明に係る超音波トラ
ンスデユーサの種々の実施態様を説明する模式図、第8
図および第9図は、本発明に係るおよび比較のためのト
ランスデユーサ装置の模式的構造図およびそれらの効果
を示すグラフ、第10図は、本発明に係る超音波トラン
スデユーサの模式的構造図およびそれらの効果を示すグ
ラフである。 図面の簡単な説明、11・・・・・・高分子圧電膜、1
2・・・・・・付加膜、13・・・・・・電極、14・
・・・・・付加層、15・・・・・・反射板、16・・
・・・・支持体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 厚み方向に振動する高分子圧電膜の音響動作側の面
    側に、前記高分子圧電膜の音響インピーダンスの2倍以
    上の音響インピーダツスを有する付加膜を、前記高分子
    圧電膜に対して音響的に結合した状態で積層し、かつ、
    前記付加膜の厚さを、(3/8 )λ以下(但し、λは
    、前記高分子圧電膜の自由共振周波数での前記付加膜内
    における音波の波長)とすることにより、前記高分子圧
    電膜の固有の共振周波数よりも低い周波数の縦超音波を
    効率よく送受することを特徴とする超音波トランスデユ
    ーサ。
JP5247579A 1979-05-01 1979-05-01 超音波トランスデュ−サ Expired JPS5923678B2 (ja)

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