JPS5923568B2 - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物

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JPS5923568B2
JPS5923568B2 JP216680A JP216680A JPS5923568B2 JP S5923568 B2 JPS5923568 B2 JP S5923568B2 JP 216680 A JP216680 A JP 216680A JP 216680 A JP216680 A JP 216680A JP S5923568 B2 JPS5923568 B2 JP S5923568B2
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JP
Japan
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weight
resin composition
acrylate
photocurable resin
parts
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JP216680A
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JPS5699215A (en
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栄一郎 滝山
康 諸橋
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Resonac Holdings Corp
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Showa Highpolymer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、光硬化性を損わずに、粘度が低く、しかも皮
膚刺激、かぷれの危険が低減された光硬化性樹脂組成物
に関する。
従来、塗料、印刷インキ等に用いられている光硬化性樹
脂としては、分子中にアクリロイル基を1個以上有する
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニルエステル
樹脂(エポキシ−アクリレート樹脂)、スピラン樹脂等
の不飽和アクリレート系樹脂(以下、アクリレート系樹
脂と略称する)が知られている。
これらアクリレート系樹脂はそれぞれに特長を有し、広
く活用されている。しかし、これらアクリレート系樹脂
が当面する最も大きな問題点は、コスト高を別にすれば
、モノマー兼稀釈剤として適当なタイプが乏しいという
ことである。高沸点のモノアクリレート類、例えばブチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イ
ソノニルアクリレート等は特異な臭気と皮膚に付着した
時の刺激性、ならびに硬化ポリマーの物性を低下させる
等の好ましからざる特性があり、一方、分子量が200
以下程度の多価アルコールのポリアクリレートは、皮膚
刺激性の点で実用性を大きく妨げている。しかし、前述
した各種のアクリレート系樹脂は、スピラン樹脂を除け
ば、その粘度は低いものでも数10ポーズ、高いもので
はシラツプ状ないし固型であつて、そのままでは塗装困
難であるばかりでなく、硬化速度、硬化皮膜の物性上の
問題も加わつて、稀釈剤兼モノマーであるアクリレート
の併用は、必要欠くべからざるものである。
一般に、アクリレート系樹脂に用いられる稀釈剤兼モノ
マーに要求される性能としては、前記のごとき皮膚刺激
のないことの他に、例えば樹脂の溶解性の良いこと、沸
点が高く揮発し難いこと、硬化性を損なわないこと、塗
膜物性が向上すること、低粘度であること、コストの安
いこと等があげられるが、上記の望ましい性質をすべて
同時に備えた稀釈剤兼モノマーはいまだ知られていない
かかる観点から、本発明者らは、前記欠点の改良された
光硬化性樹脂組成物を得るべく種々検討を重ねた結果、
ある種のビニルエステルがアクリレート系樹脂の稀釈剤
兼モノマーとして有用であることを見出し、本発明を完
成した。即ち、本発明l瓢(1)分子量が少なくとも3
00で、且つ1分子中に少なくとも1個のアクリロイル
基を有する不飽和アクリレート系樹脂50〜99重量%
と(2)一般式(但し、R1、R2、R3はアルキル基
を示し、それらの炭素数の合計は7〜9である。
)で表わされるバーサチツク酸ビニルエステル50〜1
重量%との混合物100重量部に対し、(3)光増感剤
を0.1〜10重量部添加してなる光硬化性樹脂組成物
に関する。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、稀釈剤兼モノマーとし
て使用するバーサチツク酸ビニルエステルが、沸点が1
30〜140℃(10顛Hg)、粘度が約2cps(2
5℃)の性質を有し、酢酸ビニルのように低沸点モノマ
ーではないので作業中に揮発の恐れがないこと、アクリ
レート系樹脂との相溶性が良好であること、従来のアク
リレートのような強烈な皮膚刺激が認められないこと、
希釈剤として用いた場合に、例えばモノアクリレートの
ような物性低下を示さない等の特長を有する。
本発明において使用される分子量が少なくとも300で
、且つ1分子中に少なくとも1個のアクリロイル基を有
するアクリレート系樹脂としては、例えば次の種類のも
のがあげられる。(4)エポキシ−アクリレート樹脂 1分子中にエポキシ基を少なくとも2個有するビスフエ
ノールージグリシジルエーテル型、ノボラツクーポリグ
リシジルエーテル型、グリシジルエステル型、過酢酸型
のエポキシ樹脂とアクリル酸との反応生成物である。
(B)ウレタン−アクリレート樹脂 この樹脂には種々なものがあるが、一般的にはアクリロ
イル基とヒドロキシル基とを同一分子中に含む不飽和ア
ルコールを、ポリオール、ポリエーテルまたはヒドロキ
シポリエステルを併用するかあるいは併用せずに、ジイ
ソシアナートと反応させて得られるものである。
(0ポリエステル−アクリレート樹脂 多価アルコール、多塩基酸またはその酸無水物、アクリ
ル酸からなる系を酸性触媒下に直接エステル化して得ら
れるものである。
(T:)スピロアセタールーアクリレート樹脂これは不
飽和スピロアセタールと同一分子中に水酸基とアクリロ
イル基を有する不飽和アルコールとを、飽和多価アルコ
ールまたはヒドロキシポリエステルで変性するか、ある
いは変性せずに反応して得られるものである。
これらアクリレート系樹脂は、1分子中に少なくとも1
個、好ましくは2個のアクリロイル基を有するオリゴマ
一またはポリマーを↓成分として含有するものであるが
、メタアクリロイル基を有するオリゴマ一またはポリマ
ーを少量含んでいてもよい。
アクリレート系樹脂の分子量は、少なくとも300、好
ましくは300〜5000である。分子量が300以下
では、皮膜形成性が充分でない。一方、分子量が極端に
大きすぎる場合は、粘度が高くなりすぎて塗装性が悪く
なるばかりでなく、基材との接着性が低下するので好ま
しくない。上記、アクリレート系樹脂は、2種以上混合
して使用してもよい。また、必要に応じて皮膚刺激性の
少ない多価アルコールのポリアクリレート(例えばトリ
メチロールプロパントリアクリレート)を併用すること
もできる。本発明において使用される前記一般式で表わ
されるバーサチツク酸ビニルエステルとは、R1、R2
、R3の炭素数の合計が7〜9であり、具体的にはR1
はCH3、R2はC4〜6H9〜13、R3はCH3ま
たはC2H5の分枝したカルボン酸のビニルエステルを
含むものである。
このようなバーサチツク酸のビニルエステルは、通常、
オレフインの分解ガスから合成されるものであつて、市
販品としては例えばシエル・ケミカルズ社製のEOva
9ll.e6valO等が知られている。アクリレート
系樹脂とバーサチツク酸ビニルエステルとの混合割合は
、使用するアクリレート系樹脂の種類によつて異なるの
で一概には限定されないが、通常はアクリレート系樹脂
99〜50重量%とバーサチツク酸ビニルエステル1〜
50重量%とからなり、塗膜の性能、硬化速度の点で好
ましい範囲は、アクリレート系樹脂95〜50重量%と
バーサチツク酸ビニルエステル5〜50重量%である。
本発明において使用される光増感剤としては、ベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピ
ルエーテル、アセトフエノン、ベンゾフエノン、アント
ラキノン、ベンゾフエノンまたはベンゾフエノン誘導体
とアミン類との併用系、ベンジル等の従来から一般に使
用されているものがあげられる。
これら増感剤は、2種以上混合して使用してもよい。光
増感剤の配合量は、アクリレート系樹脂とバーサチツク
酸ビニルエステルとの混合物100重量部に対し、0。
1〜10重量部である。
光増感剤の配合量が0.1重量部以下では、硬化に長時
間を要するので好ましくなく、光増感剤の配合量が10
重量部以上では、硬化性に特別顕著な効果が認められな
いばかりか、塗膜が着色したり、塗膜の性能が低下した
りするので好ましくない。本発明の光硬化性樹脂組成物
は、光硬化性を損なわない範囲内で染料、顔料、ガラス
繊維、充填剤等を配合することができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、先に記述したごとく種
々な利点および特長を兼備しているので、塗料、印刷イ
ンキ等として有用である。
以下、実施例によつて本発明をさらに詳しく説明する。
なお、実施例中の部および%は、それぞれ重量部および
重量%を示す。実施例 1 11の三ツロフラスコに、エポキシ樹脂(シエル・ケミ
カルズ社製、エピコート827)を380y1アクリル
酸1447、ジメチルアミン塩酸塩0.157、ヒドロ
キノン0.027を仕込み、120〜130℃に5時間
加熱攪拌すると、酸価4.9のエポキシ−アクリレート
樹脂が得られた。
エポキシ−アクリレート樹脂の分子量は524、粘度は
約3000ポイズで黄褐色のシラツプ状でありそのまま
では塗装は不可能であつた。エポキシ−アクリレート樹
脂70%とバーサチツク酸ビニルエステル(シエル・ケ
ミカルズ社製、VeOvalO)30%とを均一に溶解
させた後、ベンゾフエノン2部、ジメチルアミノエタノ
ール2部加えて光硬化性樹脂組成物を調整した。
樹脂組成物の粘度は20.4ポイズであつた。縦30C
rrL1横30CT!L1厚さ2?の石膏板上に、上記
の光硬化性樹脂組成物を200μ厚になるようにバーコ
ータ一で塗装した後、出力50KWの紫外線照射装置の
ランプ下20CTnのところをコンベヤスピード4m/
分で通過させた。
硬化は5〜10秒で完結した。
硬化皮膜の硬度は鉛筆硬度2Hで靭性があり、光沢に富
んでいた。また、光硬化性樹脂組成物の1/10濃度の
皮膚刺激パツチテストでは6時間後も何らの異常も認め
られず、人体に対する影響は少ないものと判断された。
実施例2および比較例1〜2 11の三ツロフラスコに、ジアリリデンペンタエリスリ
ツト2127、2−ヒドロキシエチルアクリレート23
67、パラトルエンスルホン酸1.27、ヒドロキノン
0.1yを仕込み、90〜92℃で5時間加熱反応する
と、赤外分析の結果、遊離水酸基の約94%が反応した
ものと推定された。
得られたスピロアセタールーアクリレート樹脂は、淡黄
褐色で分子量約450、粘度は4.9ポイズであつた。
スピロアセタールーアクリレート樹脂にバーサチツク酸
ビニルエステル(VeOvalO)、またはブチルセロ
ソルブアクリレート(BCA)を第1表の割合で混合し
た後、混合物100部にベンゾインイソプロピルエーテ
ル1部を加えて光硬化性樹脂組成物を調整した。
得られた光硬化性樹脂組成物の物性値を第1表に示した
第1表から明らかなごとく、本発明の光硬化性樹脂組成
物は、物性の低下を伴なわずに粘度ならびに皮膚刺激性
の低下が可能である。
実施例3および比較例3 21の四ツロフラスコに、アクリ′レ酸2887、無水
フタル酸148y1トリメチルベンジルアンモニウムク
ロリド2.5t1ヒドロキノン0.3Vを仕込み、温度
を130℃に昇温させてからプロピレンオキシド380
Vを温度130〜135℃に保ちながら吹込んだ。
吹込みが終了してから、同温度で更に30分間反応を続
けた後、フラスコを5〜7m77!Hg下に15分減圧
した。次いで、系の温度を80℃に下げ、トリレンジイ
ソシアナート260?を滴下した後、同温度で1時間反
応を続けた。
赤外分析の結果、遊離水酸基はほぼ完全に消失したもの
と認められた。得られたウレタン−アクリレート樹脂&
丸分子量が約1200で淡赤褐色のシラツプ状であり、
そのままでの塗装は不可能であつた。ウレタン−アクリ
レート樹脂60%、トリメチロールプロパントリアクリ
レート(TMPTA)20%およびバーサチツク酸ビニ
ルエステル(VeOvalO)20%を均一に溶解した
混合物の粘度は12.0ポイズであつた。この混合物1
00部に、ベンゾフエノン2部を添加して光硬化性樹脂
組成物(4)を調整した。また、比較例として、ウレタ
ン−アクリレート樹脂60%、トリメチロールプロパン
トリアクリレート(TMPTA)20%およびイソノニ
ルアクリレート20%を均一に溶解した後、混合物(粘
度13.4ポイズ)100部に、ベンゾフエノン2部を
加えて光硬化性樹脂組成物(ト)を調整した。
ボンデライト鋼板上に、上記の光硬化性樹脂組成物八、
(B)をそれぞれに膜厚が100μになるようにバーコ
ータ一で塗装した後、30にwの出力をもつ紫外線照射
装置下20cm、コンベヤスピード4m/分で通過させ
たところ、両光硬化性樹脂組成物ともに硬化は完了して
おり、硬化性の点では両光硬化性樹脂組成物には差が認
められなかつた。しかし、表面硬度とゴバン目密着テス
トでは両光硬化性樹脂組成物に顕著な差が認められた。
その結果を第2表に示した。第2表から明らかなごとく
、本発明の光硬化性樹脂組成物(A)は、光硬化性樹脂
組成吻B)より表面硬度とゴバン目密着テストにすぐれ
ている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1)分子量が少なくとも300で、且つ1分子中
    に少なくとも1個のアクリロイル基を有する不飽和アク
    リレート系樹脂50〜99重量%と(2)一般式▲数式
    、化学式、表等があります▼ (但し、R_1、R_2、R_3はアルキル基を示し、
    それらの炭素数の合計は7〜9である。 )で表わされるバーサチツク酸ビニルエステル50〜1
    重量%との混合物100重量部に対し、(3)光増感剤
    を0.1〜10重量部添加してなる光硬化性樹脂組成物
JP216680A 1980-01-14 1980-01-14 光硬化性樹脂組成物 Expired JPS5923568B2 (ja)

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JPS5699215A JPS5699215A (en) 1981-08-10
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JPS58154765A (ja) * 1982-02-05 1983-09-14 Daicel Chem Ind Ltd 光硬化性樹脂組成物
KR100418999B1 (ko) * 2001-10-22 2004-02-14 삼화페인트공업주식회사 자외선 차단용 아크릴수지 조성물 및 이를 포함하는아크릴도료

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