JPS59232230A - 細粒組織層を有するステンレス鋼管の製造法 - Google Patents
細粒組織層を有するステンレス鋼管の製造法Info
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- JPS59232230A JPS59232230A JP10618683A JP10618683A JPS59232230A JP S59232230 A JPS59232230 A JP S59232230A JP 10618683 A JP10618683 A JP 10618683A JP 10618683 A JP10618683 A JP 10618683A JP S59232230 A JPS59232230 A JP S59232230A
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- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
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- C21D1/68—Temporary coatings or embedding materials applied before or during heat treatment
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- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
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- C21D9/08—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for tubular bodies or pipes
- C21D9/14—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for tubular bodies or pipes wear-resistant or pressure-resistant pipes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、優れた耐水蒸気酸化性を示すところの、表
面に細粒組織層を有するステンレス鋼管の製造方法に関
するものである。
面に細粒組織層を有するステンレス鋼管の製造方法に関
するものである。
近年、ボイラ等のような高温水蒸気環境下において使用
されるオーステナイト系ステンレス鋼部材に高温水蒸気
酸化の問題が指摘されるようになシ、これまで、前記問
題に対処するための様々な方策が提案されてきた。
されるオーステナイト系ステンレス鋼部材に高温水蒸気
酸化の問題が指摘されるようになシ、これまで、前記問
題に対処するための様々な方策が提案されてきた。
その代表的なものとして、次のような耐高温水蒸気酸化
対策をあげることができる。即ち、■ 溶体化処理後の
鋼管内面に浸炭処理を施し、その後再溶体化して該鋼管
内面に細粒組織層全形成する方法(特公昭49−412
57号公報)、■ 溶体化処理後の鋼管内面に冷間加工
を施し、その後900〜1160℃で30秒〜2時間の
再溶体化を行って該鋼管内面に細粒組織層を形成する方
法(特開昭52−30172号公報)、■ ガス窒化(
N2濃度:15%以上の雰囲気、或いはNH3ガス雰囲
気での窒化)、又はソルト窒化(例えば、KCN、Na
CN等の塩浴での窒化)によって鋼管内面を窒化した後
、溶体化処理を行って該鋼管内面に細粒組織層を形成す
る方法(特開昭56−81658号公報、特開昭57−
29530号公報)、 等である。
対策をあげることができる。即ち、■ 溶体化処理後の
鋼管内面に浸炭処理を施し、その後再溶体化して該鋼管
内面に細粒組織層全形成する方法(特公昭49−412
57号公報)、■ 溶体化処理後の鋼管内面に冷間加工
を施し、その後900〜1160℃で30秒〜2時間の
再溶体化を行って該鋼管内面に細粒組織層を形成する方
法(特開昭52−30172号公報)、■ ガス窒化(
N2濃度:15%以上の雰囲気、或いはNH3ガス雰囲
気での窒化)、又はソルト窒化(例えば、KCN、Na
CN等の塩浴での窒化)によって鋼管内面を窒化した後
、溶体化処理を行って該鋼管内面に細粒組織層を形成す
る方法(特開昭56−81658号公報、特開昭57−
29530号公報)、 等である。
しかしながら、前記■の方法によって得られた鋼管では
、結晶粒界における炭化物析出挙動が顕著なため、耐粒
界腐食性が極めて悪いという問題点が、捷だ前記■の方
法では、再溶体化温度に上限が存在するので、材質によ
っては(例えば、5US321Hでは)、十分な高温強
度全確保するのに必要な溶体化温度で処理すると細粒組
織層が粒成長を起して粗粒化してし捷うという問題点が
、それぞれ存在することが明らかと々つたのである。
、結晶粒界における炭化物析出挙動が顕著なため、耐粒
界腐食性が極めて悪いという問題点が、捷だ前記■の方
法では、再溶体化温度に上限が存在するので、材質によ
っては(例えば、5US321Hでは)、十分な高温強
度全確保するのに必要な溶体化温度で処理すると細粒組
織層が粒成長を起して粗粒化してし捷うという問題点が
、それぞれ存在することが明らかと々つたのである。
そして、前記■の方法は、母材中に窒化物を析出させ、
その結晶粒成長抑制作用によって調料表面の細粒化を達
成するものであるが、本発明者等の検別の結果、鋼表面
の細粒化には、鋼表面を直接1匂ガスに接触させガから
少なくとも1100℃以」二の高温に加熱する必要があ
り、1100℃未満の温度での熱処理では、ガス窒化が
進行しないので表面のみに細粒組織層を有する鋼を得ら
れないということが判明し、また、前記■の方法にて管
内面に細粒組織層を形成した鋼の水蒸気酸化試験の結果
では、生成されるスケールは極めて剥離しやすいという
欠点を有していることか明らかとなった。そして更に、
この場合の表面細粒組織層は耐粒界腐食性に劣るもので
ある他、その厚みや結晶粒度のバラツキが太きいという
欠点も指摘されたのである。
その結晶粒成長抑制作用によって調料表面の細粒化を達
成するものであるが、本発明者等の検別の結果、鋼表面
の細粒化には、鋼表面を直接1匂ガスに接触させガから
少なくとも1100℃以」二の高温に加熱する必要があ
り、1100℃未満の温度での熱処理では、ガス窒化が
進行しないので表面のみに細粒組織層を有する鋼を得ら
れないということが判明し、また、前記■の方法にて管
内面に細粒組織層を形成した鋼の水蒸気酸化試験の結果
では、生成されるスケールは極めて剥離しやすいという
欠点を有していることか明らかとなった。そして更に、
この場合の表面細粒組織層は耐粒界腐食性に劣るもので
ある他、その厚みや結晶粒度のバラツキが太きいという
欠点も指摘されたのである。
その上、前記■の方法には次のような不都合があったの
である。
である。
即ち、工業生産規模での鋼管のガス窒化では、N2ガス
通気設備が必要で、設備の改造や新規設備導入の必要か
ら、製品コストの上昇を避けることができない。
通気設備が必要で、設備の改造や新規設備導入の必要か
ら、製品コストの上昇を避けることができない。
本発明者等は、上述のような問題点を別の方法で改善す
る方策を検討した結果、 所定量のアンモニウム塩を含んだ溶液にステンレス鋼管
を浸漬するか、又はこのような溶液を塗布する等の手段
によって、前記鋼管の表面をアンモニウム塩含有゛溶液
で濡らした後、その鋼管全体を加熱すると、比較的低温
で娩ステンレス鋼表面が容易に窒化し、耐水蒸気酸化性
等の耐食性に優れた均一微細な表面細粒組織層が得られ
るとの知見を得、これを応用すれば、高温の処理を必要
とすることなく、かつ従来一般の熱処理炉をそのまま使
用するだけでオーステナイト系ステンレス鋼管内面に均
一微細な細粒組織層を形成することができ、もって優れ
た耐水蒸気酸化性を示すステンレス鋼管をコスト安く製
造し得ることを見出すに至ったのである。
る方策を検討した結果、 所定量のアンモニウム塩を含んだ溶液にステンレス鋼管
を浸漬するか、又はこのような溶液を塗布する等の手段
によって、前記鋼管の表面をアンモニウム塩含有゛溶液
で濡らした後、その鋼管全体を加熱すると、比較的低温
で娩ステンレス鋼表面が容易に窒化し、耐水蒸気酸化性
等の耐食性に優れた均一微細な表面細粒組織層が得られ
るとの知見を得、これを応用すれば、高温の処理を必要
とすることなく、かつ従来一般の熱処理炉をそのまま使
用するだけでオーステナイト系ステンレス鋼管内面に均
一微細な細粒組織層を形成することができ、もって優れ
た耐水蒸気酸化性を示すステンレス鋼管をコスト安く製
造し得ることを見出すに至ったのである。
即ち、ステンレス鋼表面を、例えば炭酸アンモニウム含
有溶液で濡らすことにより該表面に溶液中の炭酸アンモ
ニウムが均一に付着することとなるが、炭酸アンモニウ
ムを加熱して行くと、70℃近くの温度で、 (NH4)2C!03 →2NHs +H20+002
なる反応によって熱分解を起しアンモニアガスを発生す
るが、この熱分解によって生じたアンモニアガスは反応
性が極めて強く、鋼と速かに反応してこれを窒化せしめ
る。そして、この反応は上述のように比較的低い温度で
も生ずるため、前記■の方法では高温処理ゆえに粒界に
析出物が集中する傾向があるのに対して、本発明法では
窒化により析出する窒化物の析出状況は微細・均一に分
散することとなシ、溶体化処理で均一な微細結晶粒度を
容易にしかも安定に得ることが可能となった。
有溶液で濡らすことにより該表面に溶液中の炭酸アンモ
ニウムが均一に付着することとなるが、炭酸アンモニウ
ムを加熱して行くと、70℃近くの温度で、 (NH4)2C!03 →2NHs +H20+002
なる反応によって熱分解を起しアンモニアガスを発生す
るが、この熱分解によって生じたアンモニアガスは反応
性が極めて強く、鋼と速かに反応してこれを窒化せしめ
る。そして、この反応は上述のように比較的低い温度で
も生ずるため、前記■の方法では高温処理ゆえに粒界に
析出物が集中する傾向があるのに対して、本発明法では
窒化により析出する窒化物の析出状況は微細・均一に分
散することとなシ、溶体化処理で均一な微細結晶粒度を
容易にしかも安定に得ることが可能となった。
また、水蒸気酸化スケール密着性の点でも、前記■の方
法にて処理し、た鋼に比べて良好な点、析出物が微細・
均一に分散していて粒界に集中していないことがら耐粒
界腐食性にも問題がない点等、従来の問題点が一挙に解
決し得ることが明らかになったのである。
法にて処理し、た鋼に比べて良好な点、析出物が微細・
均一に分散していて粒界に集中していないことがら耐粒
界腐食性にも問題がない点等、従来の問題点が一挙に解
決し得ることが明らかになったのである。
この発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、
オーステナイト系ステンレス鋼管の少なくとも内面を、
溶液1007中にアンモニウム塩が52(無水換算)以
上含まれる溶液で濡らした後、該鋼管全体−41ooo
℃以上で溶体化することによシ、少なくとも内面に耐水
蒸気酸化性、一般大気酸化抵抗性、その他の高温腐食抵
抗性に優れた細粒組織層を有するステンレス鋼管とする
点に特徴を有するものである。
溶液1007中にアンモニウム塩が52(無水換算)以
上含まれる溶液で濡らした後、該鋼管全体−41ooo
℃以上で溶体化することによシ、少なくとも内面に耐水
蒸気酸化性、一般大気酸化抵抗性、その他の高温腐食抵
抗性に優れた細粒組織層を有するステンレス鋼管とする
点に特徴を有するものである。
々お、この発明の方法において対象となるオーステナイ
ト系ステンレス鋼管は、 Cr:14〜25係(以下、組成割合を表わす裂は重量
係とする)、 Ni:8〜35%、Si:1%以下、Mn:2%以下。
ト系ステンレス鋼管は、 Cr:14〜25係(以下、組成割合を表わす裂は重量
係とする)、 Ni:8〜35%、Si:1%以下、Mn:2%以下。
全含有するとともに、必要に応じて更に、Ti:1%以
下、Mo:3%以下、Nb:2%以下。
下、Mo:3%以下、Nb:2%以下。
M:0.6%以下、Cu:4.0%以下。
のうちの1種以上を含み、
Fe及び不可避不純物:残9、
から成る成分組成のものが好ましいが、各成分量を上記
のように定めることが推奨される理由を以下に述べる。
のように定めることが推奨される理由を以下に述べる。
■ Cr
0r含有量を14係以上とするのは、ボイラチューブ用
のオーステナイト系ステンレス鋼では、Cr量が14多
未満の場合、耐水蒸気酸化性の改善を図ることが困難な
ためである。一方、Or含有量が25%を越えると、母
材の耐水蒸気酸化性自体が極めて優れたものとなってい
るので、表面細粒化処理が不必要となるからである。
のオーステナイト系ステンレス鋼では、Cr量が14多
未満の場合、耐水蒸気酸化性の改善を図ることが困難な
ためである。一方、Or含有量が25%を越えると、母
材の耐水蒸気酸化性自体が極めて優れたものとなってい
るので、表面細粒化処理が不必要となるからである。
■ Ni
上記Or含有量に対して、オーステナイト組織を維持す
る目的でCr量に応じて8〜35係のNii加える。
る目的でCr量に応じて8〜35係のNii加える。
■ Si、 Mn、 Ti、 Mo、 Nb、 M、及
びOuこれらの元素の含有量がそれぞれの制限値を越え
ると高温強度の低下を来たしたり、製管性、溶接性及び
組織安定性等で好ましくない影響が生じる。
びOuこれらの元素の含有量がそれぞれの制限値を越え
ると高温強度の低下を来たしたり、製管性、溶接性及び
組織安定性等で好ましくない影響が生じる。
アンモニウム塩としては現在知られているもののいずれ
を使用しても良好な結果を得ることができるが、熱分解
によって処理の面倒な残渣を生ずることのない炭酸アン
モニウムが最も好ましいものとして推奨される。
を使用しても良好な結果を得ることができるが、熱分解
によって処理の面倒な残渣を生ずることのない炭酸アン
モニウムが最も好ましいものとして推奨される。
アンモニウム塩全溶解する溶媒としては、水が最も好ま
しいが、水の代9に有機溶媒を使用腰アンモニウム塩を
含んだ有機溶媒溶液としてステンレス鋼表面に適用して
も何ら差支えがない。
しいが、水の代9に有機溶媒を使用腰アンモニウム塩を
含んだ有機溶媒溶液としてステンレス鋼表面に適用して
も何ら差支えがない。
アンモニウム塩含有溶液でステンレス鋼管表面を濡らす
手段としては、該鋼管全体を前記溶液中に浸漬した後引
き上げる方法、ハケ等で溶液を鋼管表面に塗布する方法
、スプレーにて鋼管表面に溶液を塗布する方法等、どの
ような手段を採用しても良い。このように、アンモニウ
ム塩含有溶液で鋼管表面を濡らすことにょシ、濡らした
表面全体にアンモニウム塩が均一に付着することとなる
。
手段としては、該鋼管全体を前記溶液中に浸漬した後引
き上げる方法、ハケ等で溶液を鋼管表面に塗布する方法
、スプレーにて鋼管表面に溶液を塗布する方法等、どの
ような手段を採用しても良い。このように、アンモニウ
ム塩含有溶液で鋼管表面を濡らすことにょシ、濡らした
表面全体にアンモニウム塩が均一に付着することとなる
。
そして、鋼の窒化は付着アンモニウム塩によってなされ
るので、窒化にょ9生ずる細粒層のバラツキはほとんど
生じないのである。また、管端からの空気の巻き込みに
ょる常客もこの場合には生ずることがなく、極めて均一
な細粒層が得られるのである。
るので、窒化にょ9生ずる細粒層のバラツキはほとんど
生じないのである。また、管端からの空気の巻き込みに
ょる常客もこの場合には生ずることがなく、極めて均一
な細粒層が得られるのである。
アンモニウム塩溶液は、その溶液中に鉄イオン等の他成
分が存在していても良く、従って、例えば鋼管を硝フッ
酸等で酸洗した後水洗するような場合、使用する洗浄水
溶液中にアンモニウム塩を溶かし込んでおけば、水洗後
そのまま溶体化熱処理するだけで表面細粒層を得ること
ができる。
分が存在していても良く、従って、例えば鋼管を硝フッ
酸等で酸洗した後水洗するような場合、使用する洗浄水
溶液中にアンモニウム塩を溶かし込んでおけば、水洗後
そのまま溶体化熱処理するだけで表面細粒層を得ること
ができる。
溶体化熱処理温度及び処理時間等については従来と同様
で良く、何ら特別な条件を設定する必要がない上、炉雰
囲気も大気で十分処理が可能である。
で良く、何ら特別な条件を設定する必要がない上、炉雰
囲気も大気で十分処理が可能である。
そして、本発明に適用されるステンレス鋼管素材として
は、例えば冷間引抜きや冷間圧延等の素材全面に加工の
加わったもの、或いはショット加工やロールハンマ加工
等のように素材表面に30μm以上の加工層を生じたも
ののいずれをも採用でき、また如何なる種類の熱間加工
を施したものであっても変わらない効果を得ることがで
きる。
は、例えば冷間引抜きや冷間圧延等の素材全面に加工の
加わったもの、或いはショット加工やロールハンマ加工
等のように素材表面に30μm以上の加工層を生じたも
ののいずれをも採用でき、また如何なる種類の熱間加工
を施したものであっても変わらない効果を得ることがで
きる。
次に、この発明において、溶液中のアンモニウム塩濃度
、及び溶体化温度を前記の通りに限定した理由全説明す
る。
、及び溶体化温度を前記の通りに限定した理由全説明す
る。
まず、アンモニウム塩含有溶液濃度全、溶液100g当
ジアンモニウム塩52以上としたのは、アンモニウム塩
がこの値に不足すると鋼管表面に付着するアンモニウム
塩量が不十分となり、生成細粒層厚みが30μm以上の
優れた耐水蒸気酸化性を示す製品とならないからである
。
ジアンモニウム塩52以上としたのは、アンモニウム塩
がこの値に不足すると鋼管表面に付着するアンモニウム
塩量が不十分となり、生成細粒層厚みが30μm以上の
優れた耐水蒸気酸化性を示す製品とならないからである
。
また、溶体化温度が1000℃未満では鋼管の高温強度
を確保することが困難である上、十分な細粒層が得られ
ないことから、溶体化温度11000℃以上と定めた。
を確保することが困難である上、十分な細粒層が得られ
ないことから、溶体化温度11000℃以上と定めた。
次いで、この発明全実施例により説明する。
実施例
まず、第1表に示される如き化学成分組成を有する4種
のオーステナイト系ステンレス鋼冷間引抜き素管全準備
した。鋼管のサイズは、いずれも外径が50.8mm(
2インチ)、肉厚が6閾、長さが1000咽であった。
のオーステナイト系ステンレス鋼冷間引抜き素管全準備
した。鋼管のサイズは、いずれも外径が50.8mm(
2インチ)、肉厚が6閾、長さが1000咽であった。
次にこれら鋼管表面を第2表に示されるような手段を用
いてアンモニウム塩溶液で濡らしてから、同じく第2表
に示される条件にて溶体化熱処理を行った。このときの
熱処理雰囲気はいずれも大気であった。
いてアンモニウム塩溶液で濡らしてから、同じく第2表
に示される条件にて溶体化熱処理を行った。このときの
熱処理雰囲気はいずれも大気であった。
但し、第2表中、試験番号11で示されるものは、窒素
ガス雰囲気中で加熱して窒化するという従来法を示すも
のである。
ガス雰囲気中で加熱して窒化するという従来法を示すも
のである。
このような処理を施した鋼管を酸洗してスケール除去し
た後、ミクロ試料にて内面細粒組織層の結晶粒度及び厚
みを測定した。該測定には光学顕微鏡を使用した。
た後、ミクロ試料にて内面細粒組織層の結晶粒度及び厚
みを測定した。該測定には光学顕微鏡を使用した。
この測定結果を第2表に併せて示した。
第2表に示される結果からも、本発明の方法によれば、
厚みが70〜120μmで、A S T M No。
厚みが70〜120μmで、A S T M No。
が8.5〜95という、極めて良好な耐水蒸気酸化性を
示す細粒組織層を有するステンレス鋼管が得られるのに
対して、ガス窒化による従来法(試験番号11のもの)
では、A、 S T lvl No、7.5〜9.0と
いう粒度のバラツキの大きな細粒組織層しか得られない
ことが明らかである。
示す細粒組織層を有するステンレス鋼管が得られるのに
対して、ガス窒化による従来法(試験番号11のもの)
では、A、 S T lvl No、7.5〜9.0と
いう粒度のバラツキの大きな細粒組織層しか得られない
ことが明らかである。
そして、本発明方法によって得られる細粒組織層を有す
る鋼管は、上記耐水蒸気酸化性の他に、一般大気酸化性
もが改善されてお9、またその他の高温腐食現象に対し
ても有効に作用する。従って、その用途は極めて広いも
のであるが、これは主として細かい結晶粒界を通じて内
方より供給されるCr量が、粗粒層を有するものに比し
て相対的に多くなることに起因するからである。
る鋼管は、上記耐水蒸気酸化性の他に、一般大気酸化性
もが改善されてお9、またその他の高温腐食現象に対し
ても有効に作用する。従って、その用途は極めて広いも
のであるが、これは主として細かい結晶粒界を通じて内
方より供給されるCr量が、粗粒層を有するものに比し
て相対的に多くなることに起因するからである。
第3表は、本発明方法によるステンレス鋼管及び従来の
ガス窒化ステンレス鋼管の内面耐食試験結果を示したも
のであり、本発明方法による鋼管としては前記本発明法
1によって得られた鋼管を、従来鋼管としては前記従来
法11によって得られた鋼管を使用した。そして、粒界
腐食試験は、650℃X0.5hr後空冷という事前熱
処理を施した鋼管を硫酸・硫酸銅溶液中に24hr浸漬
したときの細粒層の腐食の有無(有:X、無゛○)で評
価する5trauSs試験によって行い、水蒸気酸化試
験は、温度:650℃の水蒸気中に500hr被曝後に
生成した内層スケールの厚みで評価した。また、スケー
ル剥離の有無についても観察した。
ガス窒化ステンレス鋼管の内面耐食試験結果を示したも
のであり、本発明方法による鋼管としては前記本発明法
1によって得られた鋼管を、従来鋼管としては前記従来
法11によって得られた鋼管を使用した。そして、粒界
腐食試験は、650℃X0.5hr後空冷という事前熱
処理を施した鋼管を硫酸・硫酸銅溶液中に24hr浸漬
したときの細粒層の腐食の有無(有:X、無゛○)で評
価する5trauSs試験によって行い、水蒸気酸化試
験は、温度:650℃の水蒸気中に500hr被曝後に
生成した内層スケールの厚みで評価した。また、スケー
ル剥離の有無についても観察した。
この第3表に示される結果からも、本発明方法ニヨッて
得うれるステンレス鋼管の優れた耐水蒸気酸化性、優れ
た耐粒界腐食性を確認することができる。
得うれるステンレス鋼管の優れた耐水蒸気酸化性、優れ
た耐粒界腐食性を確認することができる。
第1図は、前記本発明法1によって得られた鋼管の断面
ミクロ組織写真図であり、この図面からも、窒化による
窒化物は微細分散していて、粒界第 3 表 に析出物が顕著に集中していないことがわかる。
ミクロ組織写真図であり、この図面からも、窒化による
窒化物は微細分散していて、粒界第 3 表 に析出物が顕著に集中していないことがわかる。
上述のように、この発明によれば、ムラの無い均一細粒
組織層を内面に有し、優れた耐水蒸気酸化性金有するオ
ーステナイト系ステンレス鋼管内面部な設備を要するこ
となく簡単容易に量産することが可能となるなど、工業
上有用な効果がもたらされるのである。
組織層を内面に有し、優れた耐水蒸気酸化性金有するオ
ーステナイト系ステンレス鋼管内面部な設備を要するこ
となく簡単容易に量産することが可能となるなど、工業
上有用な効果がもたらされるのである。
第1図は、本発明方法によって得られるステンレス鋼管
内面部の断面ミクロ組織写真図である。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1)和 夫 ほか1名 183− $1図 100
内面部の断面ミクロ組織写真図である。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1)和 夫 ほか1名 183− $1図 100
Claims (1)
- オーステナイト系ステンレス鋼管の少なくとも内面凱溶
液1002中にアンモニウム塩が52(無水換算)以上
含まれる溶液で濡らした後、該鋼管全体11000℃以
上で溶体化すること全特徴とする、表面に細粒組織層を
有するステンレス鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10618683A JPS59232230A (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | 細粒組織層を有するステンレス鋼管の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10618683A JPS59232230A (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | 細粒組織層を有するステンレス鋼管の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59232230A true JPS59232230A (ja) | 1984-12-27 |
Family
ID=14427173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10618683A Pending JPS59232230A (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | 細粒組織層を有するステンレス鋼管の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59232230A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62278230A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-03 | Nippon Steel Corp | オーステナイト系ステンレス電縫鋼管の製造方法 |
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1983
- 1983-06-14 JP JP10618683A patent/JPS59232230A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62278230A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-03 | Nippon Steel Corp | オーステナイト系ステンレス電縫鋼管の製造方法 |
JPH0246652B2 (ja) * | 1986-05-26 | 1990-10-16 | Nippon Steel Corp |
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