JPS5922613B2 - 釘及びその製造方法 - Google Patents

釘及びその製造方法

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JPS5922613B2
JPS5922613B2 JP1889179A JP1889179A JPS5922613B2 JP S5922613 B2 JPS5922613 B2 JP S5922613B2 JP 1889179 A JP1889179 A JP 1889179A JP 1889179 A JP1889179 A JP 1889179A JP S5922613 B2 JPS5922613 B2 JP S5922613B2
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JP
Japan
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nail
ring
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driven
holding force
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JP1889179A
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竹男 宮澤
栄人 大貫
正之 山田
忠喜 太田
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Max Co Ltd
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Max Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は被打込材、特に薄肉鋼板のような被打込材に対
する保持力(引抜耐力)が強く、打込み状態が安定する
釘及びこの釘の製造方法に関するものである。
従来、釘の胴部の外周に外径が同一径の多数のリング状
山部とリング状谷部が軸方向に交互に配設されてなるリ
ング状係止部を有する釘、いわゆるストレー) IJン
グ状釘は被打込材に対する保持力が強く打込状態が安定
する釘であることは良く知られている。
すなわち、この釘は被打込材に打込んだ際、上記リング
状係止部が被打込材内で喰い込むように係合するため、
被打込材に対する保持力は強く打込状態の安定度は高い
しかし、上記釘を肉厚の薄い薄肉鋼板に打込んだ場合、
針足先端部によって開口された該鋼板の釘保持部分はリ
ング状係止部の針足先端部側のリング状山部によって一
挙に拡径され、上記釘保持部分の内径が上記リング状山
部の外径よりも大径となり、いわゆるバカ穴に変形して
しまうことが生じた。
したがって、上記釘保持部分の釘の保持力は弱くなって
しまい打込み状態が不安定であった。
そこで、本発明は肉厚の厚い被打込材に対しては従来と
同様に保持力が強く、なお且つ肉厚の薄い被打込材に対
しても保持力が強く、打込み状態が安定する新規な釘を
提供することを目的とする。
また、本発明は上記釘の量産性に優れた新規な製造方法
を提供することを目的とする。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づき具体的に説
明する。
第1図は本発明の一実施例を示す釘の拡大側面図である
この釘1は円盤状の拡径頭部2と、外周に多数のリング
状山部4a 、4b 、4c”、とリング状谷部40a
、40b 、40c・・・が軸方向に交互に配設され
てなるリング状係止部4を有する胴部5と、鋭角に切削
された針足先端部3とからなり、上記リング状山部4
a 、4 b 、4 c・・・の外径はリング状山部4
a 、4 b 、4 c・・・の配設位置が胴部先端
側、すなわち針足先端部3に向うに従つて漸減するテー
パ状をなしている。
上記リング状山部4a 、4b t 4cm、には各環
状頂部8a、8b、8c・・・から図中上方側のリング
状谷部40 a t 40 b t 40 c・・・に
向う環状上面部7 a 、7 b 、7 c・・・が形
成され、また、上記頂部8 a 、8 b 78 c・
・・から図中下方側のリング状谷部40b 、40c・
・・に向うに従って細径となる環状傾斜面9a)9b、
9c・・・が形成されている。
なお、この傾斜面9a 、9b t 9c・・・の傾斜
面αは針足先端部3に向うに従って小さくなっている。
したがって、上記上面部7a t 7b 、 7c・・
・の面積は胴部5の基端側、すなわち頭部2側に向うに
従って広くなっている。
すなわち、上記リング状山部4a、4b、4c・・・の
被打込材に対する食い付き、すなわち保持力は胴部50
頭部2側に向うに従って徐々に強くなる。
また、上記山部4a 、4b 、4cmの頂部8a、8
b、8c・・・付近は肉厚状となっているので打込時の
衝撃によって上記山部4 a 、4 b 、4 c・・
・が欠けてしまうようなことはなく、上記衝撃力に十分
耐え得るものである。
また、胴部5の針足先端部3近傍は等径軸部10となっ
ている。
したがって、釘1を被打込材に打込んだ時、被打込材に
は上記等径軸部10の外径大の仮穴が開口されるので、
被打込材に釘を打込んだ時の衝撃によって上記被打込材
に亀裂が形成されるようなことはない。
そこで、第2図に従い上記構成からなる釘1を例えば石
コウボード11と薄肉鋼板であるネダ鋼12の二層から
なる被打込材に打込んだ時、上記ネダ鋼12に上記釘1
の胴部5が打込まれてい〈状態を説明する。
先ず、第2図Aに示すように釘1の鋭角な針足先端部3
が石コウボード11層を突き抜はネダ鋼12に突刺さる
この状態において、上記ネダ鋼12には上記針足先端部
3の外径大の穴13aが開口し、針足先端部3の周壁3
aK沿うように切端し片14aが図中下方に折曲形成さ
れる。
次に、上記穴13aは第2図Bに示すように等径軸部1
0で拡径され後述する釘保持部13cを形成するための
仮穴13bが開口される。
この状態においても、切端し片14b/、ri上記軸部
100周壁10aに沿うようにさらに図中下方に折曲形
成されていく。
そして、第2図Cに示すように外径が全体としてテーパ
状をなすリング状係止部4が上記仮穴13bに食い込ん
で来ると、上記仮穴13bは上記リング状係止部4の各
リング状山部の環状傾斜面に沿いながら環状頂部を乗り
越え段階的に徐々に拡径されて釘保持部13cが形成さ
れてくる。
この状態において、上記切端し片141j:上記リング
状山部の外形形状に沿うように密着し、リング状谷部に
入り込み、上記釘保持部13cは上記リング状山部を包
むように係合する。
そして、第3図りに示すように釘打込終了時において、
ネダ鋼12の釘保持部13dにおける胴部5の係合状態
は強固なものとなり打込み状態が安定する。
このように、上記釘1をネダ鋼12に打込んだ場合、ネ
ダ鋼12の釘保持部13cはリング状係止部4のリング
状谷部に係合しながら段階的ではあるが徐々に拡径され
る。
したがって、従来のように打込むと同時に釘保持部が一
挙に拡径され、いわゆるバカ穴になるようなことはなく
、ネダ鋼12に対する保持力は強く、打込み状態は安定
する。
また、誤って釘1を打ち損じリング状係止部4の基端側
までネダ鋼12が係合し々いような状態が起きてもリン
グ状係止部4の中途部はネダ鋼12に確実に係合してい
るので、打ち損じを気に止める必要はない。
また、上記リング状係止部4のリング状谷部にネダ鋼1
2の釘保持部13cが入り込み、この釘保持部13cに
形成されている切端し片14bが上記リング状山部を包
むように係合するため、釘保持部13cの釘1の胴部5
に対する遊びはなく、保持力は強いものである。
したがって、上記釘1のリング状係止部4のどの部分に
おいてもネダ鋼12に対する保持力は強いものが得られ
打込み状態が安定する。
すなわち、上述した技術的効果を開示する実験結果を第
3図に従い説明する。
この実験は従来のストレートリング状釘100と本発明
の釘1のネダ鋼12に対する保持力(引抜耐力)を比較
したものである。
すなわち条件は第3図Aに示す如く、同一長さLの上記
各釘100゜1を石コウボード11の上端面11aから
ネダ鋼12の下端面12aまでの厚さtの被打込材に打
込み、上記各釘100.1の針足先端部101゜3がネ
ダ鋼12の下端面12aから長さL′貫通した状態にお
いてのものである。
なお、本発明の釘1のリング状係止部4の外径の傾斜角
度(テーパ角度)は2°〜3°に設定しである。
そして、上記合釘100,1のネダ鋼12に対する保持
力と上記被打込材の厚さtとの関係を第3図Bのグラフ
に示す。
なお、このグラフの横軸は厚さtであり、縦軸はネダ鋼
12の釘保持部102.13における上記合釘100
、1の保持力Fである。
また、上記グラフ中の○印は従来の釘100を示し、Δ
印は本発明の釘1を示す。
グラフに示す如く、従来の釘100の保持力Fの最高値
はt−12mmのときの約18kg/本である。
本発明の釘1の保持力Fの最高値はt二12龍のときの
約28kg/本である。
したがって、上記被打込材の厚さtが同一の場合従来の
釘100よりも本発明の釘1の方が保持力Fが強いもの
であることが上記実験結果より明らかである。
また、従来の釘100における厚さj=10mm位のと
きの保持力Fが本発明の釘1における厚さt = 7
mmの保持力Fとほぼ等しく、本発明の釘1は被打込材
の厚さtが小さくても強い保持力Fが得られている。
したがって、グラフから明らかなように全体的に被打込
材の厚さtに関係なく本発明の釘1の方が保持力が強い
ものである。
次に、第4図に従い本発明の釘1の製造方法について説
明する。
まず、第4図Aに示すように引抜加工された長尺かつ同
一径の線材の一端を図示しないヘッドにより抑圧(又は
欧打)することにより成形された拡径頭部2を有するス
トレート針30を製造する。
なお、上記線材の他端はカッティングされ鋭角な針足先
端部3を形成する。
次に第4図Bおよび第4図Cに示すようにダイス面50
,50の山部51及び谷部52が転造時の転がり方向に
対して平行に延在し、このダイス面50.50が素材と
なるストレート針30の胴部5の軸方向、すなわち軸線
31に互にβ°傾斜する一対の平ダイス(転造ダイス)
60,61間に上記ストレート針30の胴部5を介在さ
せる。
なお、上記山部51の高さhはそれぞれ均一である。
そして、第4図りに示すように上記ダイス60゜61の
一方のダイス60を固定するとともに他方のダイス61
を上記一方のダイス60側に押圧しながら、矢印A方向
に平行移動させる。
そうすると、ストレート針30の胴部5は上記他方のダ
イス61の移動に追随して矢印A方向に移動する。
そうすると、上記胴部5の表面部は塑性変形し、第4図
Eに示すように上記各ダイス60,61の各谷部52,
52・・・に流れ込み、胴部5の外周に複数のリング状
山部4a 、4b 、4cm及びリング状谷部40a、
40b、40c・・・が成形される。
しかし、上記各ダイス60,61のダイス面50゜50
が傾斜しているために、上述の塑性変形は胴部5の首下
部2a側で多く起こり、針足先端部3側、図中下方側で
は殆んど塑性変形は起きない。
したがって、上記ダイス60,61によって上記胴部5
に成形されたリング状山部4a、4b、4c・・・の外
径は針足先端部3に向うに従って漸減するテーパ状をな
す。
すなわち、本発明の釘はストレート針の胴部を転造加工
することによって製造することができる。
したがって、旋盤等の工作機械を使用する製造方法より
も生産速度が速く、量産性に優れている。
また、上記旋盤等のように切りくずを出さないので材料
の節約が図られる。
また、素材となるストレート針の表面部だけが塑性変形
し、軸心部は殆んどもとのま捷であるので品質の良い釘
を製造することができる。
寸だ、釘の谷部に応力集中を受けるので上記谷部は加工
硬化され、またその面がなめらかであるため切削加工よ
りも強度の点においても優れている。
なお、本発明の製造方法は上記実施例に限定されず、例
えば、上記各ダイスのダイス面がストレート針の胴部の
軸方向に対して傾斜するように上記各ダイスのダイス面
の各山部を切削加工することによって構成された転造ダ
イスを使用することもできる。
以上のように、本発明の釘によれば保持力(引抜耐力)
は薄肉鋼板に使用された場合にも極めて強く、打込み状
態は安定する。
また、本発明の釘の製造方法によれば生産速度が速く量
産性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す釘の拡大側面図、第2
図Aないし第2図DH上記釘が被打込材に打込まれてい
く状態を示す拡大側面図、第3図は従来の釘と本発明の
釘との被打込材に対する保持力の実験結果を示す図であ
り、第3図Aは上記合釘を被打込材へ打込んだ状態を示
す側面図、第3図Bは上記合釘の保持力Fと被打込材の
厚さtとの関係を示すグラフである。 第4図は本発明の釘の製造方法の一実施例を示す図でア
シ、第4図Aは素材となるストレート針の側面図、第4
図Bは転造ダイスの拡大縦断面図、第4図Cは転造ダイ
スのダイス面の正面図、第4図りないし第4図Eは釘の
製造工程を示す図である。 1・・・・・・釘、3・・・・・・針足先端部、4・・
・・・・リング状係止部、4 a j 4 b j 4
e・・・・・・リング状山部、5・・・・・・胴部、
30・・・・・・ストレート針、31・・・・・・胴部
の軸線140 a 、40 b 、40 c・・・・・
・リング状谷部、50,50・・・・・・ダイス面、5
1・・・・・・山部、52・・・・・・谷部、60,6
1・・・・・・平ダイス(転造ダイス)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 多数のリング状山部とリング状谷部が軸方向に交互
    に配設されてなるリング状係止部を胴部外周に有し、少
    なくとも上記各リング状山部の外径(dlJlタング状
    の配設位置が胴部先端側に向うに従って漸減するように
    したことを特徴とする釘。 2 ダイス面の山部及び谷部が転造時の転カリ方向に対
    して平行に延在し、このダイス面が素材となるストレー
    ト釘の胴部の軸方向に互に任意角度傾斜するように配設
    した一対の転造ダイス間に、上記ストレート釘の胴部を
    介在させて転造するようにしたことを特徴とする釘の製
    造方法。
JP1889179A 1979-02-20 1979-02-20 釘及びその製造方法 Expired JPS5922613B2 (ja)

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JPH0528219Y2 (ja) * 1987-06-09 1993-07-20

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