JPS59215943A - 内燃機関のマニホ−ルドガスケツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、内燃機関のマニホールドガスケットで、特
に遮熱板としての機能を兼ね備えた排気マニホールド側
のマニホールドガスケットに関する。

一般に、自動車用内燃機関においては、吸、排気ボート
を有するシリンダヘッドと吸、排気マニホールドとの接
合部をシールするために、両者の接合面間にマニホール
ドガスケットが介装される。

このマニホールドガスケットは、多気筒内燃機関の場合
は通常、石綿とカーボン等のガスケット材料を用いて多
気部分が吸、排気マニホールドの接合フランジ面の形状
に沿って一体的に成形される。

そして、上記マニホールドガスケットのうち排気マニホ
ールド側に用いられるものには、シリンダヘッドの排気
マニホールド接合部の近傍に取り付けられた点火栓（及
びそのハイテンションコード）や燃料噴射弁を、排気熱
で高温となる排気マニホールドの熱的影醤から保護する
ために、遮熱板としての機能を兼ね備えているものがあ
る。

例えば、第１図ないし第３図（実願昭５５−１６９３２
１号参照）に示すように、まず排気ボート１０を有する
シリンダヘッド１１に、各々の排気ボート１０に一致す
るようにして排気マニホールド１２が、マニホールドガ
スケット１３を介してボルト１４により結合される。

そして、上記マニホールドガスケット１３は、排気マニ
ホールド１２の接合フランジ面の形状に沿って、全気筒
にわたり一体に形成されたガスケット本体部１８と、該
本体部１８の上辺部全機関上方に所定の長さで延出して
形成した遮熱板部１５とからなり、これらは鉄板及びス
テンレス等金属の一枚板を用いて一体成形される。

従って、上記遮熱板部１５によりシリンダヘッド１１に
取り付けられた点火栓１６及びそのハイテンションコー
ド１７等が上述した排気マニホールド１２の高熱から遮
熱されるのである。

−万、上記ガスケット本体部１８には、排気マニホール
ド１２の各ブランチに通じる所定径の通孔（排気ポート
孔）１９並びに取り付けのだめのボルト孔２０が各々形
成される。

これら各孔１９．２０のシール部の周囲に、っまり各孔
１９．２０の周口部に、上記排気マニホールド１２の接
合フランジ面と大きさ全一致させて形成された、石綿と
カーボン等からなるリング状のガスケット部材２１が個
々的に貼設される。

図中では、通孔１９とこれに近接したボルト孔２０のガ
スケット部材２１が一体に形成されているが、これら全
分離して形成しても良い。

同、必中２２は通孔１９の周口部にガスケット本体部１
８の両面に亘って施された鉄板等金属製のグロメット（
補強環）である。

このようにしてマニホールドガスケット１３が形成され
るため、ガスケット部材２１により従前と同様にシール
機能が達成されると共に、遮熱板部１５によって点火栓
１６等を排気マニホールド１２の熱的影響から保護する
ことができる。

ところが、このような従来のマニホールドガスケットに
あっては、上述したようにガスケット本体部１８と遮熱
板部１５とが一枚の金属板で一体に成形されると共に、
遮熱板部１５は単に一重に形成される構造となっていた
ため、排気マニホールド１２等の熱が金属製のグロメッ
ト２２からガスケット本体部１８に介して遮熱板部１５
に容易に伝わり、これによって過熱板部１５がかなりの
高温（略２００℃）になるという問題点があった。

つ１す、高温となる遮熱板部１５のそれ自体の熱で直接
点火栓１６等の周囲の空気全加熱し、該点火栓１６等を
熱で劣化させることになり、遮熱板としての本来的な機
能が充分に得られないのである。

そこで、この発明は遮熱板部の簡単な構造変更により、
遮熱機能が大きく向上するマニホールドガスケット全提
供することを目的とする。

そのために、この発明では前述したようなマニホールド
ガスケットにおいて、ガスケット本体部とこれに連なる
遮熱板部と全金属の一枚板で一体成形すると共に、上記
ガスケット本体部に形成されたすくなくとも排気ボート
孔の周口部にのみガスケット部材を貼設する一重、上記
遮熱板部をその内側に所定の間隙を有するようにシリン
ダヘッド側に折り返して二重板状に形成し、かつ上記間
隙に断熱材を介装するように構成される。

これによれば、上述した遮熱板部の構造により、排気マ
ニホールド等の熱がグロメットからガスケット本体部を
介して遮熱板部に高温の１ま伝わったとしても、遮熱板
部においてその外側板部から内側板部へは相当長い伝熱
経路全通って熱が伝わることになるため、高温の１筐伝
わることはなく途中で外気に放熱してし貰い、結局シリ
ンダヘッドに近接する内側板部は低温保持されてその遮
熱機能が向上されるのである。

以下、この発明の一実施例全図面に基づいて説明する。

第４図及び第５図において、ガスケット本体部１８とこ
れに連なる遮熱板部１５とが一枚の金属板を用いて一体
成形されたマニホールドガスケット１３が示されている
。

そして、この実施例の特徴は上記遮熱板部１５が、その
先端部においてシリンダへラド１１　（第１図参照）側
に所定の長さで折り返され、内側板部１５Ａと外側板部
１５Ｂとからなる二重構造に形成されると共に、画板部
１５Ａ、１５Ｂの間には所定の間隙ｔが設けられ、該間
隙ｔにガスケツト部材２１と同様の断熱材２３が介装さ
れる点にある。

尚、図中２４は遮熱板部１５の折り返し先端部において
両板部１５Ａ、１５Ｂｋ結合するリベットである。

その他、通孔１９の同口部に貼設されるガスケット部材
２１がガスケット本体部１８の両面に亘って設けられる
点以外は第１図ないし第３図と同様なので、第１図ない
し第３図を参照してここでは詳しい説明は省略する。

このような構成のため、上述したガスケット部材２１に
より良好なシール機能が達成されると共に、遮熱板部１
５によって点火栓１６等を排気マニホールド１２の熱的
影響から保護することができる。

特に、この実施例では上記遮熱板部１５が一枚板を折り
返した二重構造になっているため、たとへ排気マニホー
ルド等の熱がグロメット２２からガスグツト本体部１３
を介して遮熱板部１５に高温の１１伝わったどしても、
遮熱板部１５では断熱材２３の介在によりその外側板部
１５Ｂから内側板部１５Ａへは相尚長い伝熱経路を通っ
て熱が伝わることになるので、高温のまま伝わることは
なく途中で外気に放熱してしまい、結局シリンダヘッド
１１に近接する内側板部１５Ａは低温（略１５０℃）に
保持される。

また、この実施例では従来例に比して遮熱板部１５の構
造が若干複雑になることから、遮熱板部１５全体の熱容
量も大きくなって高温になりにくい。

このようにして、遮熱板部１５における遮熱機能が向上
される結果、シリンダヘッド１１上の点火栓１６等周囲
の空気を排気熱等により加熱する度合が従来に比べて一
段と小さくなり、点火栓１６等が有効に保護される。

以上説明したようにこの発明によれば、遮熱板部を二重
構造にして、グロメットヲ介しての伝熱により、遮熱板
部自体が高温となることをなくすようにしたので、マニ
ホールドガスケットの遮熱機能が一段と向上するという
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の全体側面図、第２図はその部正面図、
第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第４図及び第５図は
この発明の実施例の側面及び正面図である。 １２・・・排気マニホールド、１１・・・シリンダヘッ
ド、１６・・・点火栓、１３・・・マニホールドガスケ
ット、１８・・・ガスケット本体部、１５・・・遮熱板
部、２１・・・ガスケット部材、１５Ａ・・・内側板部
、１５Ｂ・・・外側板部、２３・・・断熱材。 特許出願人　　１］産自動東味弐会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 排気マニホールドの熱がシリンダヘッド上の点火栓等に
   伝達されるのを防ぐ遮熱板としての機能ｋ　（ＩＮえた
   マニホールドガスケットにおいて、ガスケット本体部と
   これに連なる遮熱板部とを金属の一枚板で一体成形する
   と共に、上記ガスケット本体部に形成されたすくなくと
   も排気ボート孔の筒口部にのみガスケット部材を貼設す
   る一方、上記遮熱板部をその内側に所定の間隙を有する
   ようにシリンダヘッド側に折り返して二重板状に形成す
   ると共に、上記間隙に断熱材全介装したことを特徴とす
   る内燃機関のマニホールドガスケット。