JPS5921269B2 - 管板と管のシ−ル溶接方法 - Google Patents

管板と管のシ−ル溶接方法

Info

Publication number
JPS5921269B2
JPS5921269B2 JP10182377A JP10182377A JPS5921269B2 JP S5921269 B2 JPS5921269 B2 JP S5921269B2 JP 10182377 A JP10182377 A JP 10182377A JP 10182377 A JP10182377 A JP 10182377A JP S5921269 B2 JPS5921269 B2 JP S5921269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
welding
start point
pipe
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10182377A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5435145A (en
Inventor
保身 名倉
孝夫 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10182377A priority Critical patent/JPS5921269B2/ja
Publication of JPS5435145A publication Critical patent/JPS5435145A/ja
Publication of JPS5921269B2 publication Critical patent/JPS5921269B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各種熱交換器や蒸気発生器などの管と管板を
気密状に固着させるシール溶接法の改良 。
に関する。第1図a、bは、熱交換器等の管1と管板2
の代表的な継手形式を示す正面図と側面図である。
管1を管板2vc固着させ気密を保たせるには、一般に
拡管法が広く採用されている力ζ胴側、管側の流体が接
触すると危険な場合や流体が有毒な場合、管側の圧力が
高い場合、あるいは高い熱効率を維持させたい場合には
第2図a、bに示すようなシール溶接が併用される。こ
のシール溶接は上述した理由により完全な継手品質が要
求される。ところが、第3図に示すようにこのシール溶
接部3Vcは、内部にときどき気孔4が生じることがあ
る。著しい場合には、内部のみならず表面にまで現われ
る程大きい気孔4が生じるのである。従来のシール溶接
は溶接トーチ5を円周状の溶接線に沿つて回転移動させ
ながら管1と管板2を円周隅肉溶接する。そして、アー
クが溶接開始点6に戻つてきた時にこれを5wwn程越
えてすでに溶接し終えた溶接開始部分を重ねて溶接し溶
接を完了させる。既述の気孔4の大部分は上述の重ねて
溶接される溶接部すなわぢ溶接開始点6近傍に発生する
のである。勿論、この従来のシール溶接方法においても
気孔が発生するのを妨げる工夫は為されている。(1)
溶接部への酸化スケール・油脂類の付着(2)風やシー
ルドガスの不足のために十分なシールド効果が得られな
い(3)管や管板の材質が含ガス性である。などの気孔
発生原因に十分に対処されているのである。にもかかわ
らず気孔がときどき発生する。この問題力体発明の解決
しようとする点である。本発明は、より完全なシール溶
接継手を得るためにときどき生じる気孔の発生を防止し
得る管板と管のシール溶接方法を提供することを目的と
する。期かる目的を達成するため本発明者が種々研究し
た結果、以下に述べることがわかつた。本発明が問題と
している代表的な気孔発生状態を示す第3図を今一度参
照し説明する。気孔4に隣接して管1と管板2との間に
極く僅かな間隙1が見受けられる。この間隙Tは、アー
ク熱により管1が軸方向に熱膨張することにより内径方
向に縮少変形する結果生じる。管板2の熱容量は管1に
比較して非常に大きく無視できる。間隙1内のガスはお
そらく溶接のシールドガスと考えられる。このil隙T
はアークが接近するにつれて生じ、アークが遠ざかると
消滅する。つまり、アークの回転移動と共に円周方向に
移動するのである。勿論、間隙7内のガスも当然間隙7
の移動に伴つて移動する。そして、このガスは溶接開始
点6を越えて重ねて溶接される部分(溶接開始点近傍)
において、圧縮され外部へ噴き出そうとするのであるが
、溶接部3の反対側は十分に密着されているために再溶
解されている溶着部から噴き出そうとしてここに気孔4
を生じることを発見するに至つた。本発明は斯かる発見
に基づき溶接開始点近傍に発生する管と管板との間の間
隙を溶接前にあらかじめ潰すことにより気孔の発生を防
ごうとするもので、熱交換器等の管板と管をシール溶接
する方法において、円周状の溶接線に沿つて隅肉溶接を
行なう一方、前記管内に装置されこの管の溶接開始点近
傍だけを内方から押し拡げる拡管治具にて溶接によつて
溶接開始点近傍に生じる管と管板との間の間隙を押し潰
して密着させ、この密着状態下に溶接開始点近傍の管と
管板とを溶接開始点を越えて重ねて溶接し溶接を完了す
るようにしたことを特徴とする。更に、図面に示す一具
体例に基づいて本発明方法を詳細に説明する。
まず、管1の溶接開始点6近傍だけを内方から押し拡げ
る拡管治具について説明すると、第4図A,bに示すよ
うに、拡管治具は、管1の内面に接する二片の当て金具
8と軸方向に移動しこの当て金具8を径方向に押し拡げ
るテーパ金具9とより構成されている。
前記当て金具8は二片以上あれば良い。管1内全域に位
置するように3〜4片あるいはそれ以上に具備しても良
いが、溶接開始点6近傍に接する当て金具8以外の金具
にはぬすみ10が設けられ、溶接開始点6を除く他の溶
接部3を押し拡げぬように設けられている。これは、定
常的な溶接部3の膨張・収縮に外乱を与えるとむしろ気
孔発生の危険性が高まるからである。この当て金具8と
テーパ金具9とは、ほぞと溝によつて軸方向にのみ摺動
し得るように接合されている。また、前記テーパ金具9
は、その中央にめねじ11が穿たれており、これにねじ
棒(図示省略)を螺入して回転させることにより当該テ
ーパ金具9を軸方向に移動させるように設けられている
。このテーパ金具9の移動によつて前記当て金具8を径
方向に押し出すように設けられている。斯様に構成した
拡管治具を用いた本発明方法を以下において詳細に説明
する。まず、上述の如く構成された拡管治具を管1内に
装置してからねじ棒を回転させてテーパ金具9を引つ張
り当て金具8によつて管1の溶接開始点6近傍のみを管
板2に向けて押し出す。この時、溶接開始点6近傍を除
く他の部分に接する当て金具8にはぬすみ10が取つて
あるので溶接部3から離れた部分には拡管のための力が
働いても溶接部3には働かか八この状態で溶接開始点6
から円周状の溶接線に沿つて隅肉溶接を進める。前述し
たように、この溶接のアーク熱によつて管1と管板2と
の間には間隙7が生じる。そして、この間隙7はアーク
の移動に伴つて一緒に移動する。アークが溶接開始点6
近傍にかかつた時この部分も熱膨張して管1と管板2と
の間に間隙7が生じようとするのであるが、もともと拡
管治具によつて管1が外に向けて押し拡げられているた
めにこの当て金具8で押されている溶接開始点6近傍に
は間隙7は生じない。而して、アークの移動に伴つて移
動してきた間隙7内のガスは、溶接開始点6VC至る直
前にこのすでに溶接済みの溶接開始点6と最前部のピー
ドとの間の未溶接部側から噴き出されてしまう。第6図
に示すのは、この拡管治具を用いた本発明方法によるシ
ール溶接と従前の方法によるシール溶接とによる気孔発
生頻度を比較した実験結果で、溶接法はTIG溶接、開
先は隅肉(重ね)溶接、アーク電流は90アンペア、溶
接速度は11cm/Minl総継手数は100である。
この実験結果より明かなように、従来方法によると10
(!)前後の発生率で気孔4が発生していたのに、本発
明によると1〜2%程度の著しく低い発生率で気孔4が
発生することが分かる。ほとんど気孔が発生することを
考慮する必要がないほどである。勘様に、本発明方法に
よれば気孔の発生をほとんど防止し得、完全なシール溶
接継手を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは熱交換器等の管束を示す正面図、bはその右
側面図、第2図aは第1図に示す管束の一部である管と
管板とを拡大したA−A矢視拡大断面図、bはその右側
面図で左半分を図示省略、第3図は更に管と管板のシー
ル溶接部を拡大したA−A矢視拡大断面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱交換器等の管板と管をシール溶接する方法におい
    て、円周状の溶接線に沿つて溶接を行なう一方、前記管
    内に装置されこの管の溶接開始点近傍だけを内方から押
    し拡げる拡管治具にて溶接によつて溶接開始点近傍に生
    じる管と管板との間の間隙を押し潰して密着させ、この
    密着状態下に溶接開始点近傍の管と管板とを溶接開始点
    を越えて重ねて溶接し溶接を完了するようにしたことを
    特徴とする管板と管のシール溶接方法。
JP10182377A 1977-08-25 1977-08-25 管板と管のシ−ル溶接方法 Expired JPS5921269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10182377A JPS5921269B2 (ja) 1977-08-25 1977-08-25 管板と管のシ−ル溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10182377A JPS5921269B2 (ja) 1977-08-25 1977-08-25 管板と管のシ−ル溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5435145A JPS5435145A (en) 1979-03-15
JPS5921269B2 true JPS5921269B2 (ja) 1984-05-18

Family

ID=14310825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10182377A Expired JPS5921269B2 (ja) 1977-08-25 1977-08-25 管板と管のシ−ル溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5921269B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0510688Y2 (ja) * 1988-02-26 1993-03-16

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5647290A (en) * 1979-09-28 1981-04-28 Hitachi Ltd Welding method of pipe and pipe plate
JPS56119002U (ja) * 1980-02-13 1981-09-10

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0510688Y2 (ja) * 1988-02-26 1993-03-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5435145A (en) 1979-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3892119B2 (ja) タンク容器およびタンク容器を形成するための方法
US6953907B2 (en) Method for metallurgically joining a tube to a member
US4028789A (en) Method of installing a sleeve in one end of a tube
US2536039A (en) Fluid heat exchange installation and method of forming the same
US3809309A (en) Diffusion bonding apparatus
US4386728A (en) Hermetic sealing of abutment joints by non-vacuum focused energy welding
US3670140A (en) Joining of tubes to tube plates
US2970719A (en) Welded tank structure and method of making same
US2145937A (en) Welding and welded joint
US20060016788A1 (en) Method for welding employing current
JPS5921269B2 (ja) 管板と管のシ−ル溶接方法
US1990738A (en) Cold holder and method of making the same
US3986735A (en) Methods for welding two metal pieces of tubing with their ends to each other and to pipe-lines consisting of pieces of tubing thus welded to each other
US4249577A (en) Process and apparatus for sealing gas lines
US2878837A (en) Pneumatic jacket for aircraft combustion apparatus
US4264801A (en) Method of welding tube to header of heat exchanger
US1319185A (en) Cartridge-case
JPS58107293A (ja) 薄肉管状体の溶接方法
US3165082A (en) Weld-controlling, pipe-aligning band
US2928166A (en) Tube welding
US3209122A (en) Method of arc-welding
JPS59500856A (ja) 2つの部材を溶接する方法
JPH09182979A (ja) アルミニウム管と銅管との接合方法
JPS5813270B2 (ja) 狭開先片面溶接方法
JPS63154281A (ja) レ−ザシ−ル溶接方法