JPS59206287A - 海洋浮遊構造物係留用平行線ケ−ブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、海洋浮遊構造物を係留する際に用いられる検
査システム内蔵型の平行線ケーブルに関するものである
。

海底油田の開発等に用いられる海洋浮遊構造物の係留索
は、２０〜３０年にわたる長期間の耐久性が要求される
。

一方、吊橋等で使用されている平行線ケーブルは、高い
破断強度、疲労強度と大きい縦弾性係数を持つため、引
張構造部材として最も優れた性能を有している。そこで
この平行線ケーブルを海洋構造物の係留索として使用す
ることが考えられる。

しかしながら、長い年月に及ぶ使用期間中には、海水が
平行線ケーブルに接触するのを防ぐために、前記平行線
ケーブルの外層に被覆されたプラスチック等の防食層が
破れて海水が侵入し、平行線ケーブルを腐食し、ひいて
はケーブルの破断を引き起す可能性がある。

海洋構造物が、・長期間安全に稼動するのな保証するた
めには、稼動期間中に平行線ケーブルを非破壊的に検査
することにより、ケーブル素線の破断状況を検知し、必
要に応じて修理、交換等の措置を講する必要がある。

本発明は、上記のような海水の腐食等により引き起され
るケーブル素線の破断状況を非破壊的に検出し、係留索
の修理、交換を可能にするシステムを内蔵する海洋浮遊
構造物係留用平行線ケーブルに関するものである。

すなわち、本発明は上端および下端ソケット部の間では
互いに電気的に絶縁されたケーブル素線群から構成され
、前記上端および下端ソケット部に設ゆられた電気抵抗
測定用端子を電気抵抗測定器に接続することによりケー
ブル素線群の電気抵抗値を測定し、それによってケーブ
ル素線の破断状況を非破壊的に測定できるようＫしたこ
とを特徴とする海洋浮遊構造物係留用平行線ケーブルに
関するものである。

以下図面により本発明の詳細な説明する。第１図は本発
明ケーブルの縦断側面図を示すもので、１は中心に配置
したケーブル素線群で、各ケーブル素線は絶縁性物質を
被覆されたり、あるいはそれぞれの間をプラスチック等
で充填されること罠より、お互いに電気的に絶縁される
と共に、海水等による腐食を受けないように保護されて
いる。

３・は同様にプラスチックス、ポリエチレン等による二
重、三重の防食効果を持たせた防食層である。

ケーブル素線群１の端部は、各素線に加わる張力が均一
になるように分岐し、上端ソケット４及び下端ソケット
４′内で結合用合金によって鋳込み固定する。したがっ
て、各ケーブル素線は両端のソケット部において電気的
には全部導通短絡状態になっており、両端ソケット部の
間では互（・に絶縁されていることになる。

ソケット４及び４′に加わる張力は、海洋構造物に設け
た支持台５及び、海底に設置した支持台５′によって支
持される。

Ｂ　、　Ｂ’はソケツ）　４　、４’に設けられた電気
抵抗測定用端子であり、これらは電気抵抗測定器７に接
続されることにより、ケーブル素線群１の電気抵抗値が
測定される。すなわち、ケーブル素線１本当りの抵抗な
ｒ（Ω）、ケーブル素線の総本数をＮ（本）とすれば、
前記端子Ｂ　、　Ｂ’間の電気抵抗値Ｒは次式で表わさ
れる。

Ｒ−Ｌ　　（Ω）（１） また、ケーブルの使用期間中に、ｎ（本）のケーブル素
線が腐食疲労等釦より破断したとすれば、そのときのＢ
　、　Ｂ’間の電気抵抗値Ｒ′は次式で表わされる。

’＝＝　　ｒ　　　（Ω）（２） −ｎ 従って、Ｂ、、Ｂ’間の電気抵抗値を測定すれば、ケー
ブル素線の破断本数が求められる。

８は、電気抵抗測定器７の検出信号を受けて、ケーブル
素線の破断本数の計算、測定データの気憶、表示等を行
う信号解析部である。

一方、ケーブル素線の総本数Ｎが大きくなると、（１）
　、　（２）式で４えもれる電気抵抗値が小さくなり、
電気抵抗測定器７の測定精度が問題になることが考えら
れる。

第２図（ａ）及び第２図（ｂ）は、上記の問題を解決す
るもう一つの本発明ケーブルの縦断側面図及び上端ソケ
ット部上面図である。

すなわち、ケーブル素線群は、上端ソケット４内におい
てＭ本ごと（第２図（ｂ）の例では７本ごと）のケーブ
ル素線束として結合用合金加にて鋳込み固定され、かつ
、各素線束はセラミック、あるいは繊維強化プラスチッ
クス等の絶縁性構造材料Ｉにて支持されている。各素線
束ｉはそれぞれ電気抵抗測定用端子Ａｉを持ち、それぞ
れ第２図（ａ）に示すように、スイッチング回路６上の
端子Ａ＋を介して、電気抵抗測定器７に接続されている
。

したがって、ケーブル素線が破断していない時の、端子
Ａｎ、Ｂ’間の電気抵抗値Ｒは（１）式と同様に、Ｒ＝
☆　　（Ω）（３） で与えられ、また、ｍ本のケーブル素線が破断した時の
測定値Ｒ′は（２）式と同様に ”：＝ＭＺｍ　（Ω）（４） で表わされる。

各素線束内のケーブル素線数Ｍは、第２図（ｂ）に示し
たような分割により、ケーブル素線の総本数Ｎよりも充
分小さくすることができるため、このような方法は電気
抵抗測定器に要求される測定精度も厳しくなくて済むと
いう利点を持っている。

このような分割を極端に進めた場合、すなわち、全ての
ケーブル素線を上端ソケット部で絶縁した場合は、電気
抵抗測定器７は、各素線の導通を検査するだけで良く、
最も簡単で、信頼性の高い検査ができるのは言うまでも
ない。

次に本発明の実施例を示す。

ケ・−プル素線の総数Ｎが６００本、ケーブル素線束の
数６０．各ケーブル素線束中のケーブル素線数Ｍが１０
本、ケーブルの全長が５００．、−？？！、ケーブル素
線の１本当りの断面積が０．４　ｉ　、ケーブル素線１
本当りの電気抵抗が２（Ω）であるような、第２図に示
す如き平行線ケーブルを作成し、海水中での耐久試験を
行った。

ケーブル素線の破断本数は、各素線束毎に（４）式を用
いて求め、それらの値を合計した。

第３図は、２年間に渡る海水中での耐久試験を通じて測
定した、ケーブル緊線の破断本数演１１定結果である。

試験後、平行線ケーブルを海水から引き上げ、解体調査
したところ、前記測定結果と、実際のケーブル素線破断
本数は完全に一致して（・た。

以上説明したように、本発明による平行線ケーブルを用
いれば、容易にケーブル素線の破断状況を検知すること
ができるため、迅速的確に補修、交換等の対策を講じる
ことが可能であり、海洋浮遊構造物の安全確保への寄与
は犬なるものである。

また、海中のみならず陸上における係留索製造時検査、
使用開始後の中間点検等も行えることしま勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明ケーブルの縦断面側面図、第２図（ａ
）は、本発明ケーブル他の縦断面側面図、第２図（ｂ）
は同上の上端ソケット部上面図、第３図＆ま、本発明の
実施例におけるケーブル素線破断本数Ｉ１１定例図であ
る。 １はケーブル素線群、３は防食層、４　、４’）ま上端
及び下端ソケット、５　、５’ｋｔ上端及び下端ソケッ
ト支持台、６はスイッチング回路、７を家電気抵抗測定
器、８は信号解析音μ、２０＆ま結合用合金、（９）は
絶縁性構造材料。 Ｂ　、　Ｂ’は上端及び下端ソケットの電気抵抗ｌｉｔ
定用端子、んはケーブル素線束ｉの電気抵抗損１１定用
端子、Ａｉ′はＡｉに対応するスイッチング回路上の端
子。 ４９ 汰７月 Ｎ２局（ａ、） パ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）上端ソケット部と下端ソケット部の間では互いに
   電気的に絶縁されたケーブル素線群から樽成され、前記
   上端ソケット部と下端ソケット部に電気抵抗測定器を接
   続可能としたことを特徴とする海洋浮遊構造物係留用平
   行線ケーブル。
2. （２）上端ソケット部において、ケーブル素線群が、互
   いに絶縁された複数のケーブル素線束に分割され、前記
   各ケーブル素線束と下端ソケット部に電気抵抗測定器を
   接続可能としたことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の海洋浮遊構造物係留用平行線ケーブル。