JPS5920465B2 - 熱転写紙用剥離層の製造法 - Google Patents

熱転写紙用剥離層の製造法

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JPS5920465B2
JPS5920465B2 JP13437074A JP13437074A JPS5920465B2 JP S5920465 B2 JPS5920465 B2 JP S5920465B2 JP 13437074 A JP13437074 A JP 13437074A JP 13437074 A JP13437074 A JP 13437074A JP S5920465 B2 JPS5920465 B2 JP S5920465B2
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JP
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thermal transfer
transfer paper
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wax
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JPS5161318A (ja
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聖 酒井
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Shikoku Paper Manufacturing Co
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Shikoku Paper Manufacturing Co
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱転写用紙の製造方法に関し、更に詳しくは熱
転写用紙の剥離層に特定のワックスとテルペンとの配合
物を使用することにより熱転写時に剥離層のワックスが
被写体上に移行することのない熱転写紙用剥離層の製造
法に係るものである。
従来から転写紙の製造には大別して次の2方法が行なわ
れている。すなわち、その一つの方法は転写時に水を使
用する水転写紙と称せられるものを造る方法であり、こ
の場合には転写時の剥離層として易水溶性物質、例えば
デキストリンまたは澱粉系のものなどが用いられている
。水転写紙の場合には現在広く一般に使用されているよ
うに自動化が困難であり結局人手によつて作業が進めら
れている。その理由としては易水溶性物質と雌も水に溶
解するまでに若干の時間を要し以下に述べる熱転写紙の
場合のようにほとんど瞬間的に溶融しないことが考えら
れる。上記の如く水転写紙の有する欠点を解決するため
に近年に至つて熱を利用する熱転写紙が出現して来た。
この熱転写紙は熱を利用するものであるから水転写紙の
場合と異なり自動化が容易であり、その転写速度の点で
大きいメリットを持つている。熱転写紙を更に分類する
と衣料関係において主として利用されている昇華染料を
用いる昇華法がその一つである。しかしこの昇華法にお
いてはポリエステル系繊維に限られて実施され、漸く最
近に至つて一部アクリル繊維に利用され始めた程度であ
り、その点が欠屯である。他の熱転写法としては箔を転
写するホットスタンピング法がある。
この方法は一般に剥離性のある紙に箔をラミネートした
もの、あるいは単色のカラーを印刷したものが使用され
ている。すなわち、ホットプレッシャーヘッドにデザイ
ンが施され熱転写紙の裏面からホットプレッシャーが掛
かつた部分だけが被写体上に転写される方法である。こ
の場合には複雑な模様を転写することができないという
欠点を有している。上記したような欠点を除去するため
の提案として米国特許第2970076号(1961)
があるが、この場合は転写紙の印刷には水転写紙の場合
と同じ物質を使用し熱転写に必要な熱溶融タイプの剥離
層と転写時に被写体への転写を容易ならしめるための感
熱接着層を有するホツトデイカールと称せられているも
のが市販されている。
この方法によれば上記した欠点が除去され熱転写紙の特
徴である自動化が可能であると称せられており水転写の
場合に250〜400個/日といわれている転写速度が
50〜60個/分(24000〜28800個/日)に
までスピードアップされると言われている。しかしなが
ら上述の米国特許についても陶磁器、タイル、ホウロー
などの場合に転写段階では全く問題がないのであるが、
転写後にグレーズ(釉薬)を塗布して焼成する段階に入
る際にグレーズを撥じいて均一な被膜を被写体上に形成
することができない欠点を有している。このことは熱転
写紙の剥離層であるワックスが原紙面から被写体上へ移
行するため水系のグレーズが撥じくことに原因するもの
である。この欠点を除去するために上述の熱転写紙を使
用する場合には被写体の表面温度を、200℃以上にま
で上昇させ、ワックスを蒸散させることによつて漸く解
決させている。しかし実際に転写に必要な被写体の温度
は100℃程度で充分であり、結局必要以上の余分な熱
エネルギーを浪費している結果となる。
また被写体温度を200℃以上に保持するためには、こ
の工程においても100℃に保持する場合と比較して格
段の大容量の設備を必要とし、その装置も複雑化するか
ら熱の損失も大きくなり実用上の欠点も顕著である。本
発明者は上記欠点に着眼し、熱転写紙の剥離層が転写時
に被写体面へ移行し難い物質を選択するか、若しくは若
干の移行が起こるとしても水性グレイズに対して馴染み
やすい物質を混合するか、何れかの方法につき検討を行
つた結果、上述の欠点を解消する方法を開発したのであ
る。
以下に本発明方法を詳細に説明する。
本発明においては熱転写用紙の剥離層に極性が小さく、
分子量の小さい融点の低いワックス、特に石炭系ワック
スをアルコール変性したエステルワックスを使用する。
最も好適にはオクタデシルビニルエーテルから成るへキ
スト合成社より市販されている。″WaxV’’(商品
名)がある。ただし、このエステルワックス単独では上
述の欠点を除去することができないので、更に、このエ
ステルワックスに極性が大きく、分子量の小さい融点の
低いテルペンを特定範囲の比率に配合することによつて
、その相剰効果により所求の目的を達成することに成功
したものである。すなわち、テルペンはワックスと異な
り熱接着性を有しているので配合比率によつて熱転写時
の剥離に軽重を生じるが、適当な配合比を選べば実用上
問題がないことが判つた。そこで種々研究を重ねた結果
、エステルワツクスニテルペンの配合比率を30〜70
%:70〜30%とした場合に良好な結果を得られるこ
とを究明した。
テルペンを配合する効果は剥離層の被写体への移行を押
えることによりグレイズの撥じき現象を防止する点にあ
るが、テルペン配合率が30%以下になると撥じき現象
が表われるし、70%以上になると剥離が重くなり転写
不能となるので配合率を30〜70%と規制した。この
規制比率の範囲内であればテルペンの接着性がワックス
を取り込む性質を示しつつ、しかもテルペン自身の大な
る極性により、たとえ剥離層が被写体上へ移行した場合
でも水溶性グレイズに対して馴染みが良いため均一なグ
レイズのフィルムを被写体上に形成させることができる
利点を有しているのである。本発明法によつて製造され
た熱転写用紙を用いる場合には転写時の被写体温度は剥
離層の融点を若干オーバーする100℃前後で充分であ
り、前述の200℃以上の場合と比較して工程上の簡素
化が可能であり、また、熱エネルギーの損失も少なく工
業的実施面での利益は非常に大である。
以上、本発明法によつて得られた熱転写用紙の使用上の
利点について説明したが、ワックスにテルペンを配合す
ることに依つて熱転写用紙を製造する際にも以下に述べ
るようなメリットが存するのである。この場合のテルペ
ンに70〜80℃の融点のものを用いた理由は熱転写温
度を100℃以下に保たせるためである。熱転写用紙は
一般的には図に示す如き構成より成つており図中1は原
紙、2はバリヤー層(耐油性樹脂が内添されている場合
は存在しない)、3は剥離層、4はクリア一層を示す。
剥離層としてワックスが単独に使用された場合、バリヤ
ー層の有無に拘わらず接着が弱く更にワックス自身に可
撓性が無いため熱転写用紙の折り曲げなどに対して物理
的な脱落が起こりやすいという欠点があつた。けれども
、ワックスにテルペンを配合することによつて上記の欠
点は解消されたのである。次に印刷適性を向上させるた
めに剥離層すなわちワックス層の上にクリア一層として
アクリル樹脂または、その他の樹脂がコーティングされ
るのであるが、この場合にワックスが単独使用された時
には塗布液を撥じく現象が起こり均一なフィルムを得る
ことが困難となる。しかし極性の大きいテルペンを配合
する本発明法による場合には上記欠点が除かれ溶剤タイ
プの樹脂に限らず水溶性エマルジョンタイプの樹脂をコ
ーティングすることも可能となる。以上、テルペンを配
合することによつて製造上のみならず製品の使用上にお
いても従来の転写用紙とは異なつた多くの利点を発揮す
る熱転写用紙を製造することに成功したものである。
次に実施例を挙げて更に説明を捕足する。
実施例1 耐油性樹脂スコツチバンFC−807(フッソ系樹脂、
3M社)を木材バルブに対して0.2%内添した耐油紙
にWaxV(M.p.5O℃、分子量888)4部、テ
ルペン(M.p.8O℃)6部、DC−3−PA(界面
活性剤、トーレシリコーン社)2部をトルエン90部に
混合溶解して得た溶液を塗工速度20m/Mmで、エア
ーナイフコーターを用いて乾燥後の皮膜が2〜3μにな
るよう塗布し、熱風乾燥炉(80℃)を通して乾燥した
かくして得られた熱転写用紙に通常の熱転写製造上の印
刷を施し、被写体温度100℃にて転写した結果、非常
に良好であつた。更に転写された被写体にグレイズ(S
iO235%、Al2O34%、NaO25%、CaC
O32%、PbO2O%、P2O3l4%の配合比率で
35%濃度に水に分散させた)をスプレーして焼成を行
なつた結果、均一なグレイズの皮膜を得た。かくして剥
離層が転写時に被写体上に移行の少ない、水性グレイズ
に対して馴染みやすい熱転写用紙を得たのである。実施
例2WaxV(M.p.5O℃分子量888)4部、テ
ルペン(M.p.8O℃)6部、DC−3−PA(界面
活性剤)3部をトルエン90部に混合溶解する。
かくして得られた塗布液を通常のポリエチレンラミネー
ト紙に塗工スピード20m/Mm、エアーナイフコータ
ーを用いて乾燥後の皮膜が2〜3μになるよう塗布し、
熱風乾燥炉を用いて(80℃)乾燥した。次に実施例1
では実施しなかつたがクリア一層としてプライマールA
C−61(アクリルエマルジョン)20部、エレノン遥
20(界面活性剤、第一工業薬品)3部、水80部の混
合溶液を上記剥離層の上に塗工速度20m/mへエアー
ナイフコーターを用いて、乾燥後の皮膜2〜3μになる
よう塗布し熱風乾燥炉(100℃)を通して乾燥した。
このようにして得られた熱転写用紙に実施例1と同様の
処理を施し、テストした結果、実施例1と比較して水性
グレイスに対する馴染みは同等であり、印刷適性の面で
はクリア一層を設けただけに優れた熱転写用紙を得るこ
とができた。実施例3 WaxV(M.p.5O℃分子量888)5部、テルペ
ン(M.p.8O℃)5部、SH−30(界面活性剤、
トーレ.シリコーン社)2部をトルエン90部に混合溶
解し、この溶液を通常のポリビニルアルコールを塗布し
た耐油性のある原紙に塗工速度20m/7ninでロー
ルコーターを用いて乾燥後の皮膜が2〜3μになるよう
塗布し熱風乾燥炉(80℃)を通して乾燥した。
次にクリア一層としてエチルセルロース13部をメチル
エチルケトン87部に溶解した溶液を上記の剥離層の上
に、塗工速度20m/Miでロールコーターを用いて乾
燥後の皮膜が4〜5μになるように塗布し熱風乾燥炉(
80℃)に通し乾燥した。このようにして得られた熱転
写用紙に実施例1と同様の処理を施しテストした結果、
実施例2と同程度の優れた熱転写用紙が得られた。実施
例4 耐油性樹脂スコツチバンFC−807(フッソ樹脂3M
社)を木材バルブに対して0.2%内添した耐油紙にW
axV4部、テルペン6部、DC一3−PA3部をトル
エン90部に混合溶解して得た塗布液を、塗工速度20
m/770F1でエアーナイフコーターを用いて乾燥後
の皮膜が2〜3μになるよう塗布し熱風乾燥炉に(80
℃)通して乾燥した。
次にクリア一層としてバラロイドB−44(アクリル酸
エステル、ROhm&Haas社)10部、DC−3−
PA2部をメチルエチルケトン90部に溶解した塗布液
を上記剥離層の上に塗工速度20m/Mmでロールコー
ターを用いて乾燥後の皮膜が2〜3μになるよう塗布し
熱風乾燥炉(80℃)に通して乾燥した。かくして得ら
れた熱転写用紙に実施例1と同様の処理を施しテストし
た結果、実施例2と同様、優れた熱転写用紙が得られた
【図面の簡単な説明】
図は本発明方法によつて製造された熱転写用紙の構成を
説明するための拡大断面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 耐油性を有する表面平滑な通常の紙に融点50〜8
    0℃のエステルワックス30〜70%と融点70〜80
    ℃のテルペン70〜30%とを配合し炭化水素系溶剤に
    溶解した溶液を剥離層として塗布することを特徴とする
    熱転写紙用剥離層の製造法。
JP13437074A 1974-11-25 1974-11-25 熱転写紙用剥離層の製造法 Expired JPS5920465B2 (ja)

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JPS5161318A JPS5161318A (ja) 1976-05-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0651433B2 (ja) * 1985-03-12 1994-07-06 ゼネラル株式会社 感熱転写記録媒体
JPS61206693A (ja) * 1985-03-12 1986-09-12 General Kk 感熱転写記録媒体
JPS6237189A (ja) * 1985-08-12 1987-02-18 General Kk 感熱転写記録媒体
JP2579145B2 (ja) * 1986-01-30 1997-02-05 コニカ株式会社 感熱転写記録媒体

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