JPS5920432Y2 - マンホ−ルにおける異物落下防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、とくに送電線等を敷設するための地下洞路
に連通ずるマンホール内での工事（例えばマンホール首
部の高さ調整工事）中にレンガ片や砂礫などの異物の落
下を防止するために前記地下洞路と前記マンホールとの
交差部に仮設される異物落下防止装置に関する。

従来、マンホール内での工事に際し、地下洞路に敷設さ
れた送電線等を落石から防護するために主工事に先立っ
て行う防護工事や主工事終了後に行う撤去工事等の耐滑
工事に労力や時間を余分に要するばかりでなく、主工事
中地下洞路内に落下、滞積した異物を搬出するために多
大の労力を要する欠点があった。

本考案の目的は、上記欠点に鑑み、マンホール内での工
事中、地下洞路内への異物落下を確実に防止して工事の
省力化に寄与しうるマンホールにおける異物落下防止装
置を提供することである。

次に、本考案の一実施例を図面にしたがって説明すると
、図中、Ｔは送電線束Ｓを敷設するために路面Ｒに沿っ
て地中に穿設された縦断面長方形状の地下洞路であって
、その四周にはコンクリートが打設さＩ’ｌ−るととも
に、その底面Ｔ１の中央部には水溜升Ｗが長手方向に沿
って凹設されている。

Ｍは地下洞路Ｔに対し垂直状に交差して連字されたマン
ホールであって、その上端は路面Ｒに開口される一方、
その下端は地下洞路の天井面Ｔ２に対し段差状に連通さ
れ、連通口りが形成されている。

次に、地下洞路ＴとマンホールＭとの交差部Ｋに立設さ
れた本例の異物落下防止装置Ｅについて説明すると、１
は丸パイプ状に形戊された主杆であって、その平端部付
近には掛止孔１ａ〜１ａが上下離隔状に貫設される一方
、その上部付近には縦長状の案内孔１ｂ〜１ｂが本例で
は側周面の３分割部位に対し並列状に開設され、さらに
、その中央部付近の内部には上面に凹部２ａをもって支
持ブロック２が嵌着されている。

３は主杆１の下端部に対し上下のスライド可能に内嵌さ
れた支杆であって、主杆１の掛止孔１ａに対応して貫設
された掛止孔３ａ〜３ａをもつ丸パイプ状に形成され、
かつ、その下端部には座板３ｂが付設されていて、この
支杆３の掛止孔３ａと主杆１の掛止孔１ａとに対し選択
的に貫入される連結ボルト４を介して主杆１と支杆３と
が主杆１の高さ調節可能に連結されるとともに、主杆１
は水溜升Ｗ内にて支承される支杆３を介して地下洞路Ｔ
の底面Ｔ１上に立設される。

５は主杆１の上端部付近に対し水平回動可能に内嵌され
た調節杆であって、その下端部５ａが支持ブロック２の
凹部２ａに係合して支持される一方、その上端部付近に
設けたフランジ部５ｂが主杆１の上端に対し着脱可能に
嵌着されたキャップ６に係合してその上動が規制され、
さらに、下端部５ａと７ランノ部５ｂとの間にはねじ部
５Ｃが螺設されている。

７は調節杆５を回動操作するために調節杆５の上端に対
し横状に取着されたバンドルである。

８は主杆１の上部付近に連結された支持台であって、主
杆１に外嵌された筒片８ａと、主杆１に内嵌され、かつ
、調節杆５のねじ部５Ｃに螺合されたねじ片８ｂとが上
下に連設されるとともに、この筒片８ａとねじ片８ｂと
は筒片８ａの下端に対しフランジ状に固着された台板８
Ｃと、ねじ片８ｂ側周面の３分割部位に対し放射状に構
出され、かつ、主杆１の案内孔１ｂを通じて台板８Ｃの
下面にそれぞれ固着されたアーム片８ｄ〜８ｄを介して
一体状に形成されていて、この支持台８は調節杆５の回
動にて螺進または螺退するねじ片８ｂを介して上下移動
可能である。

９．９は前記連通口を密閉するために支持台８の台板８
ａ上に対し突合せ状に並置された受板であって、それぞ
れ連通口りを閉塞しうる直径をもつ円盤を２分割してな
る半円形板状に形成され、その中心部には支持台８の筒
片８ａを挾持状に嵌合しうるように嵌合部９ａ、９ａが
それぞれ半円形状に凹設されている。

１０．１０は両受板９の上面に対しそれぞれ突設された
取手、１１．１１は取手１０と主杆１との間に掛装され
たチェーンである。

続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効果につい
て説明する。

さて、地下測路Ｔに連通ずるマンホールＭ内で工事を行
うに際し、交差部Ｋに異物落下防止装置Ｅを仮設すると
きには、地下測路Ｔの高さに対応して支杆３を介して水
溜升Ｗ上に立設した主杆１の掛止孔１ａと支杆３の掛止
孔３ａとに対し連結ボルト４を選択的に貫入して主杆１
の高さを粗調節してからバンドル７を水平回動して調節
杆５を回動すると、ねじ片８ｂを介して上動する支持台
８にて支承されて受板９が地下測路Ｔの天井面Ｔ２に圧
接され、主杆１が水溜升Ｗ上に載置される支杆３の座板
３ｂと天井フランジ面Ｔ２に圧接される受板９を介して
上下方向に突張られて安定に立設されるとともに、連通
口りを受板９にて密閉状態に保持することができる。

このため、マンホールＭ内での工事中作業者が受板９上
に乗降して同受板９上で安全に作業しうるとともに、工
事中マンホールＭの側壁や路面Ｒより落下した異物は受
板９にて受承されて受板９上に滞積され、地下洞路Ｔ内
への異物落下を確実に防止しつる結果、地下洞路Ｔ内の
送電線束Ｓが工事中に落石等にて破損される危険を未然
に防止し、ひいては送電線のための防護工事や防護物の
撤去工事や、地下側路内に落下滞積した異物を搬出する
ための手数を排除して工事の省力化をはかりうる効果が
ある。

なお、工事終了後仮設した異物落下防止装置Ｅを撤去す
るときにはバンドル７を前記水平回動方向と逆方向に回
動して支持台８とともに受板９を下動させると、連通口
りが開放され、受板９を取外して主杆１等を引上げるこ
とができる。

゛すなわち、本考案は送電線などのための地下
測路とこの地下測路に連通されるマンホールとの交差部
に仮設される異物落下防止装置であって、前記地下測路
の底面上に立設される主杆の上端部付近に対し上下の移
動可能に連結した支持台にて支承される受板が前記交差
部に形成された連通口を密閉しうるように構成したこと
によって、前記マンホール内での工事中、前記地下側路
内への異物落下を確実に防止することができ、ひいては
工事の省力下をはかることができるため、マンホールに
おける異物落下防止装置として極めて実用的に優れた考
案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はマンホ
ール内に仮設した異物落下防止装置を示す側面図、第２
図は同装置の拡大縦断面図、第３図は第２図のＸ−Ｘ線
断面図、第４図は受板を示す平面図である。 １・・・・・・主杆、８・・・・・・支持台、９・・・
・・・受板、Ｋ・・・・・・交差部、Ｌ・・・・・・連
通口、Ｍ・・・・・・マンホール、Ｓ・・・・・・送電
線束、Ｔ・・・・・・地下測路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 送電線などのための地下洞路とこの地下洞路に連通され
   るマンホールとの交差部に仮設される異物落下防止装置
   であって、前記地下洞路の底面上に立設される主杆の上
   端部付近に対し上下の移動可能に連結した支持台にて支
   承される受板が前記交差部に形戊された連通口を密閉し
   うるように構成したことを特徴とするマンホールにおけ
   る異物落下防止装置。