JPS5920289Y2 - ボ−ル打出し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テニスボール等の球技用ボールを自動的に打
出すボール打出し装置に関する。

従来、野球やテニス等の球技の練習用にそれら球技に使
用するボールを自動的に打出しそれら球技の練習効果の
向上を図るようにしたボール打出し装置が用いられてい
る。

この種のボール打出し装置として、例えば所定のボール
供給部からボール保持部に供給された野球やテニス等の
球技用ボールを、駆動モータによって回動操作されると
ともにこの回転操作によって伸張され弾性エネルギが蓄
積されるスプリングの復帰力によって急速回転させられ
るボール打出し片で打出すようにしたものが知られてい
る。

ところで゛、このようなボール打出し片の回転動によっ
て球技用ボールを打出すようにしたボール打出し装置に
あっては、上記ボール打出し片によって打出されるボー
ルはボール保持部において一定の固定的位置に保持され
るため、ボール打出し片によるボールに対する打点位置
は供給されるいずれのボールに対しても一定である。

そのため、このボール打出し機から打出される球技用ボ
ールの打出し方向等の球筋はほぼ一定である。

しかし、野球やテニス等の球技のゲーム中におけるボー
ルの状態は常に一定のものではない。

そのため、練習中においても、種々の状態にあるボール
を打つ練習が必要であり、またそのような練習を行なう
ことが望まれている。

そこで、上述したようなボール打出し片の回動運動によ
って球技用ボールを打出すようにしたボール打出し装置
において、ボール打出し片によって打出されるボールに
対する打点を可変させることによって、上記ボールの打
出し方向を可変し種々の状態のボール打出しを可能とし
、種々の態様のボール打ち練習を行なえるようにしたも
のが提案されている。

この種のボール打出し機は、第１図に示すように、駆動
モータ１の出力軸にギヤーボックス２に収納された減速
ギヤを介して連結された低速回転する駆動軸３にボール
打出し片４を回動させるように作動する駆動ピン５を一
側面に植立した回転円盤６が取付けられている。

この回転円盤６には、上記駆動軸３に対し偏心させた位
置に植立された支軸７を介してボール打出し片４が軸着
されている。

このボール打出し片４の遊端側にはボール打出し部８が
形成されるとともにボール打出し部８と対向する一側面
に、上記駆動ピン５と当接しこの駆動ピン５からの回転
付与力を受ける駆動ピン当接部９が形成されている。

また、上記ボール打出し片４の基端側には、上記駆動ピ
ン５によって回転させられるこのボール打出し片４の回
転によって伸張され弾性エネルギが蓄積されるスプリン
グ１０の一端が係止されている。

そして、回転円盤６に植立された駆動ピン５とボール打
出し片４の駆動ピン当接部９とは、上記駆動ピン５の所
定回転角度範囲で相対当接するように構成されている。

そして、上記駆動ピン５は、第１図中矢印Ｘ方向に駆動
モータ１によって回転させられていき上記駆動ピン当接
部９と当接を始める第１の回転位置がら上記当接が解除
される第２の回転位置までボール打出し片４を回転駆動
させるとともにスプリング１０を伸張させこのスプノン
グ１０に弾性エネルギを蓄積させる。

そして、ボール打出し片４は、駆動ピン５との当接を解
除される第２の回転位置がら上記伸縮されたスプリング
１０によって急速回転をさせられ図示しないボール供給
部からボール保持部１１へ供給されたテニス用ボール等
の球技用ボールＢを打出す作用をする。

従って、ボール供給部から供給されたボールＢは、ボー
ル保持部１１へ供給されたとき急速回転するボール打出
し片４によって殴打されるように、上記ボール打出し片
４のボール打出し部８の回転範囲中における上記第２の
回転位置上に位置するように保持される。

すなわち、ボール打出し片４が急速回転に移る第２の回
転位置で殴打されるようにボールＢを保持するボール保
持部１１が設けられボール打出し装置を構成する。

このボールＢを保持するボール保持部１１は、ボール供
給部がら供給され案内筒１２に案内されて転動する上記
ボールＢを受は止め得るように形成した凹状の係止部１
３と、この係止部１３に送り込まれたボールＢの係止位
置を規制する位置決め板１４とから構成されている。

そして、上記係止部１３はボール打出し片４の回転範囲
内に臨んで設けられるため、上記打出し片４が回転通過
し得るように切欠き１５ ａが設けられている。

またこの係止部１３は案内筒１２側から先端に向って斜
傾させられて、送り込まれたボールＢが先端側へ転動す
るように形成されている。

また、位置決め板１４は、上記係止部１３の先端から延
設された例えば一対の支持棒１５に貫通孔１６を介して
挿通され、上記支持棒１５に対し移動自在とされている
。

この位置決め板１４の支持棒１５に対する取付は位置を
可変することによって上記係止部１３におけるボールＢ
の係止位置を可変し得るようになっている。

なお、この位置決め板１４は節度機構を介して支持棒１
５に取付け、その取付は位置を段階的に可変し得るよう
にしたものでもよい。

このように位置決め板１４を可変操作してボールＢの係
止位置を可変させると、ボール打出し片４の上記ボール
Ｂに対する打点位置が変わり、ボールの打出し方向が可
変される。

すなわち、位置決め板１４を操作して、第２図中符号ａ
で示す位置に移動し、ボール打出し片４がボールＢの中
心Ｐを殴打するように上記ボールＢの係止位置を規制す
れば、ボールＢはボール打出し片４の回転軌跡の接線方
向である第２図中符号イで示す矢印方へ打出される。

また、位置決め板１４を第２図中符号すで示す位置に移
動し、ボール打出し片４がボールＢの中心Ｐがずれた右
側部を殴打するように規制すれば、上記ボールＢは第２
図中符号口で示す方向へ打出され、さらに上記位置決め
板１４を第２図中符号Ｃで示す位置へ移動し、ボール打
出し片４がボールＢの左側部を殴打すればこのボールＢ
は第２図中符号八で示す方向へ打出される。

このようにボール打出し片４によるボールＢの打点位置
を可変すれば、殴打によってこのボールＢに生ずる回転
方向が変えられ打出し方向も自在に可変することができ
る。

なお、ボールＢの打出し方向の正確な可変を自在に行う
ためには、ボール打出し片４に形成されるボール打出し
部８のボールＢとの当接面は円弧をもって形成されてい
ることが望ましい。

これはボールＢに対する打点位置を正確に可変するため
である。

また、ボール打出し片４によるボールＢの打点位置を変
えるためには、ボール保持部１１を第３図に示すように
構成してもよい。

すなわち、係止部１３の案内筒１２と対向する側に立上
り壁１６ ａを設け、この立上り壁１６ａに貫通孔１７
を介して先端に位置決め片１８を設けたスライド棒１９
を挿通し、このスライド棒１９のスライド操作によって
上記位置決め片１８の位置を可変しボールＢの係止位置
を可変するようにしてもよい。

上述した例のものは、いずれもボール位置決め手段の位
置を手動操作により可変操作し、ボールに対するボール
打出し片の打点位置を可変するものであるが、本考案は
ボール位置決め手段として回転中心よりの距離が異なる
外周を有しモータにより回転される回転板を用い、自動
的に可変操作するようになすとともにボールの打出し方
向をランダムに可変し得るようになしたものである。

すなわち、ボールＢの係止位置を自動的に可変するには
、第４図Ａ及びＢに示すように外周面に適宜凸状部２０
と凹状部２１を形成した回転板２２を駆動モータ２３や
回転ソレノイド等の駆動軸２４に取付けるとともに上記
回転板２２の外周面が係止部１３内へ臨むように配設す
る。

そして、上記回転板２２を回転させれば、この回転板２
２の外周面に形成した凸状部２０と凹状部２１が順次進
出して行きボールＢの係止位置を可変する。

このように形成した回転板２２をボールＢの位置決め部
材として用いれば常時駆動モータ２３により回転される
上記回転板２２により自動的にボールＢの係止位置が可
変できるばかりか、上記回転板２２の外周面に設ける凸
状部２０と凹状部２１をランダムに形成しておけばそれ
に従ってボールＢの係止位置も可変され、ボールＢの打
出し方向もランダムとなりテニス等球技の練習効果を挙
げることが可能となる。

上述したように、本考案によればボールの打出し方向を
自動的に且つランダムに可変できるので、種々の態様で
打出されるボールの打込み練習が可能となる。

従って、実際のゲーム中におけるボールと同様の状態に
あるボールの打込みができ練習効果の向上を図ることか
゛できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の説明に供するボール打出し装置の概略
斜視図であり、第２図は位置決め板の可変によってボー
ルの打出し方向が可変される状態を説明する平面図であ
る。 第３図はボール保持部の他の例を示す断面図である。 第４図Ａは本考案を構成する回転板を示す平面図であり
、第４図Ｂは本考案の一実施例を示す断面図である。 ４・・・・・・ボール打出し片、１１・・・・・・ボー
ル保持部、１３・・・・・・係止部、２２・・・・・・
回転板、Ｂ・・・・・・ボール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボール供給部からボール保持部に供給される球技用ボー
   ルを回動操作されるボール打出し片で押出すようにした
   ボール打出し装置において、上記ボール保持部に移動自
   在としたボール位置決め手段を設け、該ボール位置決め
   手段は回転中心よりの距離が異なる外周を有し常時モー
   タにより回転される回転板が用いられ、ボール打出し片
   によって打出されるがボールに打する打点位置を可変と
   することによってボールの打出し方向がランダムに可変
   されるようにしたことを特徴とするボール打出し装置。