JPS59197532A - 粗銅の乾式精製法 - Google Patents
粗銅の乾式精製法Info
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- JPS59197532A JPS59197532A JP7000883A JP7000883A JPS59197532A JP S59197532 A JPS59197532 A JP S59197532A JP 7000883 A JP7000883 A JP 7000883A JP 7000883 A JP7000883 A JP 7000883A JP S59197532 A JPS59197532 A JP S59197532A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、転炉用溶融粗銅を真空処理するととにより該
粗銅中に存在するAs 、 Sb、 Bi 、 Pb
等の不純物を揮発除去すると同時に、燃料、酸化性ガス
、不活性ガス、還元性ガス等の吹込により粗銅を攪拌し
、脱酸及び脱硫を促進する粗銅の乾式真空精製法に関す
る。
粗銅中に存在するAs 、 Sb、 Bi 、 Pb
等の不純物を揮発除去すると同時に、燃料、酸化性ガス
、不活性ガス、還元性ガス等の吹込により粗銅を攪拌し
、脱酸及び脱硫を促進する粗銅の乾式真空精製法に関す
る。
銅製錬においては、銅精鉱は基本的に、自溶炉における
溶錬、転炉における錬銅及び精製炉における精製の各工
程を経て電解用陽極としての精製粗鋼となるが、上記工
程による不純物の除去は必ずしも十分に達成されていな
い。%−に原料中に不純物が多い場合には、精製後も残
留不純物が許容しえない程に多くなる。従って、従来技
術では、不純物の多い原料は不純物の少ない原料と混合
希釈するなどの手段を講じることにより、不純物の混入
量が多くなりすぎないようかなり厳しい原料管理をする
必要があった。
溶錬、転炉における錬銅及び精製炉における精製の各工
程を経て電解用陽極としての精製粗鋼となるが、上記工
程による不純物の除去は必ずしも十分に達成されていな
い。%−に原料中に不純物が多い場合には、精製後も残
留不純物が許容しえない程に多くなる。従って、従来技
術では、不純物の多い原料は不純物の少ない原料と混合
希釈するなどの手段を講じることにより、不純物の混入
量が多くなりすぎないようかなり厳しい原料管理をする
必要があった。
製錬工程の最終的役割を担う精製炉は元米主として転F
出粗銅中のガス化成分、即ち硫黄と酸素の減少、殊に酸
素の減少のために設けられた炉であり、粗銅中に含まれ
る過剰のitを除去する即ち還元処理を実施するに適し
た構成を有しているから、As、 Sb、 Bi、
Pb等のような重金属不純物の除去には向いていない。
出粗銅中のガス化成分、即ち硫黄と酸素の減少、殊に酸
素の減少のために設けられた炉であり、粗銅中に含まれ
る過剰のitを除去する即ち還元処理を実施するに適し
た構成を有しているから、As、 Sb、 Bi、
Pb等のような重金属不純物の除去には向いていない。
これら不純物の除去率向上のために、転炉あるいは精製
炉においてカルシウム化合物又はナトリウム化合物を添
加して上記不純物を石灰スラグ又はソーダスラグとして
除去する方法も提唱されている。しかし、この方法は、
添加物と溶鋼の接触をいかに緊密に行なうかが問題であ
り、一般に高い除去率を望むことはできず、加えて生成
スラグと溶鋼との分離性が悪いという難点もあった。
炉においてカルシウム化合物又はナトリウム化合物を添
加して上記不純物を石灰スラグ又はソーダスラグとして
除去する方法も提唱されている。しかし、この方法は、
添加物と溶鋼の接触をいかに緊密に行なうかが問題であ
り、一般に高い除去率を望むことはできず、加えて生成
スラグと溶鋼との分離性が悪いという難点もあった。
人s、 Sb、Ei、Pb等の不純物は爾後の電解工程
に重大な悪影響を及ぼすので極力これらを低減すること
が必要であるのみならず、積極的にこれらを除去して製
錬所の不純物許容能力を上げることにより不純物の多い
鉱石でも大量に使用でき゛る能力を確立することが切望
されている。
に重大な悪影響を及ぼすので極力これらを低減すること
が必要であるのみならず、積極的にこれらを除去して製
錬所の不純物許容能力を上げることにより不純物の多い
鉱石でも大量に使用でき゛る能力を確立することが切望
されている。
本発明者等は、転炉用溶融粗銅の上記不純物を効果的に
除去する方法を模索するうちに、該溶融粗銅に真空精製
処理を適用することによりきわめて効率的に上記不純物
を除去することができることを見出した。更に、真空適
用と併行して燃料、酸化性ガス、還元性ガス、不活性ガ
ス等を吹込むことにより溶融粗銅を攪拌しつつ脱酸及び
脱硫を進行せしめるのが効果的であることも見出した。
除去する方法を模索するうちに、該溶融粗銅に真空精製
処理を適用することによりきわめて効率的に上記不純物
を除去することができることを見出した。更に、真空適
用と併行して燃料、酸化性ガス、還元性ガス、不活性ガ
ス等を吹込むことにより溶融粗銅を攪拌しつつ脱酸及び
脱硫を進行せしめるのが効果的であることも見出した。
ところで、純銅或いは銅合金の真空溶解或いは真空鋳造
は古くから行われている。これらは主に溶融メタル中の
酸素、イオウ、水素等の不純物を減少し、又は混入防止
を計りメタルのより良い特性を発揮させるためのもので
あり、転炉用粗銅な銅電解用陽極板製造工程に備えて真
空処理する本発明とは異なったカテゴリーにあるもので
ある。
は古くから行われている。これらは主に溶融メタル中の
酸素、イオウ、水素等の不純物を減少し、又は混入防止
を計りメタルのより良い特性を発揮させるためのもので
あり、転炉用粗銅な銅電解用陽極板製造工程に備えて真
空処理する本発明とは異なったカテゴリーにあるもので
ある。
次に、特開昭49−26116号は真空を利用した銅マ
ットの不純物揮発除去法を開示している。しかし、マッ
トと粗銅では、マットは硫化物で一般に銅品位78%以
下で多種多量の不純物を含み、他方粗銅は銅品位97%
以上であり、両者を真空処理に関して同列に論じること
はできない。また、管理された品質の銅陽極板を電解工
場に供給するためにはどうしても転炉用粗銅そのものの
不純物を銅電解用陽極板製造工程前に除去する手段を確
立する必要がある。マットと粗銅を較べると、粗銅にお
いては不純物量が少ない反面不純物が不活性となってお
り、マットにおける真空処理の作用及び効果から粗銅に
対するその作用効果を全く予測しえない。斯様にマット
の真空処理と転炉用粗銅の真空処理もまた別のカテゴリ
ーに属するものである。
ットの不純物揮発除去法を開示している。しかし、マッ
トと粗銅では、マットは硫化物で一般に銅品位78%以
下で多種多量の不純物を含み、他方粗銅は銅品位97%
以上であり、両者を真空処理に関して同列に論じること
はできない。また、管理された品質の銅陽極板を電解工
場に供給するためにはどうしても転炉用粗銅そのものの
不純物を銅電解用陽極板製造工程前に除去する手段を確
立する必要がある。マットと粗銅を較べると、粗銅にお
いては不純物量が少ない反面不純物が不活性となってお
り、マットにおける真空処理の作用及び効果から粗銅に
対するその作用効果を全く予測しえない。斯様にマット
の真空処理と転炉用粗銅の真空処理もまた別のカテゴリ
ーに属するものである。
この他、実験室規模での粗銅の真空精製についての報告
ふ幾つかあるが、一般にAs及びsbに関、しては除去
率が低く粗銅の真空精製は適当でないと結論づけられて
いる。こうしたるつぼ試験と工業的規模での実施との間
では、設備、取扱量等の面から差異が大きく、この事実
が本発明とは相反する結論を導いたものと推察される。
ふ幾つかあるが、一般にAs及びsbに関、しては除去
率が低く粗銅の真空精製は適当でないと結論づけられて
いる。こうしたるつぼ試験と工業的規模での実施との間
では、設備、取扱量等の面から差異が大きく、この事実
が本発明とは相反する結論を導いたものと推察される。
本発明者等は、こうした報告の存在にもかかわらず、工
業的規模での粗銅真空処理を敢えて試み、成功を納めた
ものである。
業的規模での粗銅真空処理を敢えて試み、成功を納めた
ものである。
最後に、鉄鋼製錬においては、10年以上前から真空精
製技術が用いられており、近年はDH法或いは皿洗がも
つともすぐれた真空精製法として定着している。しかし
ながら、鉄鋼製錬における真空精製は鉄鋼中の炭素、は
素、窒素、水素等の不純物を減少することを目的とす°
るものであり、本発明の場合のように重金属不純物の除
去を目的とするものとは根本的に異なる。また、鉄鋼の
場合には真空精製工程からの産物は圧延等の加工に供さ
れる鉄鋼インゴットであり、粗銅真空精製工程からの産
物が銅電解陽極板であることを考慮する時、両者のプロ
セス中での立場も全く異なる。
製技術が用いられており、近年はDH法或いは皿洗がも
つともすぐれた真空精製法として定着している。しかし
ながら、鉄鋼製錬における真空精製は鉄鋼中の炭素、は
素、窒素、水素等の不純物を減少することを目的とす°
るものであり、本発明の場合のように重金属不純物の除
去を目的とするものとは根本的に異なる。また、鉄鋼の
場合には真空精製工程からの産物は圧延等の加工に供さ
れる鉄鋼インゴットであり、粗銅真空精製工程からの産
物が銅電解陽極板であることを考慮する時、両者のプロ
セス中での立場も全く異なる。
このように、転炉用粗銅の真空精製の工業化を示唆する
先行技術や周辺技術は存在しない。こ′うした状況の中
で、本発明は、前述した通り、斯界で始めて転炉用粗銅
の工業的真空精製処理に取組み、その工業化に成功した
ものであり、従来の転炉−精製炉プ四セスに替る、一層
効率的効果的な転炉−真空処理設備プロセスを開拓した
ものであり、その工業的意義は太きい。
先行技術や周辺技術は存在しない。こ′うした状況の中
で、本発明は、前述した通り、斯界で始めて転炉用粗銅
の工業的真空精製処理に取組み、その工業化に成功した
ものであり、従来の転炉−精製炉プ四セスに替る、一層
効率的効果的な転炉−真空処理設備プロセスを開拓した
ものであり、その工業的意義は太きい。
概略的に述べると、本発明は、銅電解用陽極板を製造す
る工程において、転炉用溶融粗銅を真空処理することに
より該粗銅中の不純物を揮発除去L、同時に燃料と蒸気
及び(或いは)酸素含有ガスとの混合物、還元性ガス、
中性ガス及び酸化性ガスの群から選択される少くとも一
種を吹込むことにより溶融粗銅を攪拌し、脱硫及び(或
いは)脱酸を行うことを特徴とする粗銅の乾式精製法を
提供するものであり、特にDHタイプ或いはRIl[タ
イプの吸上げ部を有する真空炉を使用することにより有
利に実施しうる。又、燃料と酸素含をコ籏との混合比、
即ち、酸素比の適切なコントロールにより、還元性及び
溶鋼温度が適正水、準に調節されうる。
る工程において、転炉用溶融粗銅を真空処理することに
より該粗銅中の不純物を揮発除去L、同時に燃料と蒸気
及び(或いは)酸素含有ガスとの混合物、還元性ガス、
中性ガス及び酸化性ガスの群から選択される少くとも一
種を吹込むことにより溶融粗銅を攪拌し、脱硫及び(或
いは)脱酸を行うことを特徴とする粗銅の乾式精製法を
提供するものであり、特にDHタイプ或いはRIl[タ
イプの吸上げ部を有する真空炉を使用することにより有
利に実施しうる。又、燃料と酸素含をコ籏との混合比、
即ち、酸素比の適切なコントロールにより、還元性及び
溶鋼温度が適正水、準に調節されうる。
以下、本発明について具体的に説明する。
転炉において産出される転炉用粗銅は、既述したとおり
、いまだかなりの量の不純物と硫黄及び酸素を含有して
いる。不純物としては、操業条件及び原料状況によって
変動するが、0.03〜0.08%Ei、0.03〜0
.04%Sb、o、z〜0.3%As。
、いまだかなりの量の不純物と硫黄及び酸素を含有して
いる。不純物としては、操業条件及び原料状況によって
変動するが、0.03〜0.08%Ei、0.03〜0
.04%Sb、o、z〜0.3%As。
0.015〜Q、030 %pb、 0.001〜0
.002%Znが代表例である。硫黄は0.01〜0.
02%、そして酸素は0.50〜0.60%程度含まれ
ている。
.002%Znが代表例である。硫黄は0.01〜0.
02%、そして酸素は0.50〜0.60%程度含まれ
ている。
不純物の多い鉱石の割合が多いと、不純物量は更に増加
しうる。
しうる。
従来法に従えば、転炉用粗銅は、傾転型の精製炉にお′
いて必要なら羽目からの空気吹込や添加剤投入により硫
黄並びに不純物を除いた後、表面に浮いた酸化物を炉外
に取除(跋かき作業が行われ、その後アンモニア等の還
元剤を使用して還元処理即ち脱酸されていた。しかしな
がらこの方法では不純物が充分に除去しえず52本発明
に従えば真空処理によって上記不純物の除去を計ろうと
するものである。
いて必要なら羽目からの空気吹込や添加剤投入により硫
黄並びに不純物を除いた後、表面に浮いた酸化物を炉外
に取除(跋かき作業が行われ、その後アンモニア等の還
元剤を使用して還元処理即ち脱酸されていた。しかしな
がらこの方法では不純物が充分に除去しえず52本発明
に従えば真空処理によって上記不純物の除去を計ろうと
するものである。
転炉用粗銅は、取鍋、保持炉、加熱炉、傾転炉等に移さ
れた後、真空処理を受ける。転炉用粗銅の産出時温度は
1100〜1200°Cであり、必要なら1350℃ま
での温度に真空適用前に加熱してもよい。真空処理中溶
銅温度が低下するので転炉用温度を高目にするか或いは
予備加熱を行うことが好ましい。
れた後、真空処理を受ける。転炉用粗銅の産出時温度は
1100〜1200°Cであり、必要なら1350℃ま
での温度に真空適用前に加熱してもよい。真空処理中溶
銅温度が低下するので転炉用温度を高目にするか或いは
予備加熱を行うことが好ましい。
取鍋、炉等内の粗銅は真空処理を受けると同時に、燃料
と蒸気及び(或いは)酸素含有ガスとの混合物、還元性
ガス、中性ガス及び酸化性ガスのうちの少くとも一種の
吹込みにより激しく攪拌されつつ、脱酸及び脱硫される
。燃料としては、ブタンやプロパン等の石油液化ガス(
LPG )、メタン等の天然ガス、C0−H9混合ガス
に代表される気体燃料、重油等の液体燃料並びに微粉炭
等の固体燃料が用いられる。還元性ガスとしてはアンモ
ニアガスが代表例である。酸素含有ガスとしては、空気
、酸素富化空気等が使用される。中性ガスとしては、窒
素、アルゴン等が代表例である。これらは単独で或いは
併用して使用される。吹込渡体の代表例は、アンモニア
ガス、アンモニアガス+不活性ガス、LPG+空気、L
PG十空気+蒸気である。吹込は、取鍋、傾転炉等内の
溶融粗銅浴に直接行ってもよいし、真空炉において行っ
てもよい。
と蒸気及び(或いは)酸素含有ガスとの混合物、還元性
ガス、中性ガス及び酸化性ガスのうちの少くとも一種の
吹込みにより激しく攪拌されつつ、脱酸及び脱硫される
。燃料としては、ブタンやプロパン等の石油液化ガス(
LPG )、メタン等の天然ガス、C0−H9混合ガス
に代表される気体燃料、重油等の液体燃料並びに微粉炭
等の固体燃料が用いられる。還元性ガスとしてはアンモ
ニアガスが代表例である。酸素含有ガスとしては、空気
、酸素富化空気等が使用される。中性ガスとしては、窒
素、アルゴン等が代表例である。これらは単独で或いは
併用して使用される。吹込渡体の代表例は、アンモニア
ガス、アンモニアガス+不活性ガス、LPG+空気、L
PG十空気+蒸気である。吹込は、取鍋、傾転炉等内の
溶融粗銅浴に直接行ってもよいし、真空炉において行っ
てもよい。
真空処理設備自体については鉄鋼業界において多くの真
空脱ガス法が確立されており、ここでもそれら技術をそ
のまま或いは修正を加えて実施しうる。真空処理法とし
ては次のものが使用しうる:(イ)湯面法 溶鋼を収納した取鍋その他の容器を真空槽内に納置し、
湯面からの不純物揮発化及び脱ガスを計るものである。
空脱ガス法が確立されており、ここでもそれら技術をそ
のまま或いは修正を加えて実施しうる。真空処理法とし
ては次のものが使用しうる:(イ)湯面法 溶鋼を収納した取鍋その他の容器を真空槽内に納置し、
湯面からの不純物揮発化及び脱ガスを計るものである。
容器内でその底部から流体吹込みを行い、溶鋼を激しく
攪拌させるのが効果的である。
攪拌させるのが効果的である。
(ロ)流滴法
真空室内に予じめ取鍋を納置し、真空室内を排気して減
圧した後に、真空室上部に設置された中間取鍋内に収納
された転炉用粗銅を小滴として飛散させながら注出する
方法であり、溶銅が真空室内に入ると溶釧滴中に溶解し
ているガス及び不純物が急激な圧力低下のため溶鋼から
離脱する現象を利用するものである。中間取鍋には、転
炉からの粗銅を受取る受取取鍋を利用して粗銅が注入さ
れる。取鍋内で流体吹込みにより粗銅は激しく攪拌され
る。
圧した後に、真空室上部に設置された中間取鍋内に収納
された転炉用粗銅を小滴として飛散させながら注出する
方法であり、溶銅が真空室内に入ると溶釧滴中に溶解し
ているガス及び不純物が急激な圧力低下のため溶鋼から
離脱する現象を利用するものである。中間取鍋には、転
炉からの粗銅を受取る受取取鍋を利用して粗銅が注入さ
れる。取鍋内で流体吹込みにより粗銅は激しく攪拌され
る。
(ハ)真空吸上げ法
この方法は鉄鋼業界でDHタイプ真空炉(これはDpr
tmund且δrder社により開発され、その頭文字
をとってDll法と呼ばれる)を使用する方法である。
tmund且δrder社により開発され、その頭文字
をとってDll法と呼ばれる)を使用する方法である。
DHタイプ冥空炉は真空槽の下部に単一の吸上兼下降管
(脚)を設け、上部の真空槽及び下部の取鍋な相対的に
所定のサイクルで上下動せしめ、取鍋内の溶銅を真空槽
内に吸上げて、真空槽内で真空処理した後、取鍋内に戻
す操作を反覆するものである。吸上管内を上昇して真空
構内で真空処理された溶鋼は取鍋内に戻されるに際して
未処理溶鋼と激しく攪拌されて均一に混合し、逐次真空
処理効果を高めていく。吸上管の中間部、下部のような
適宜の位置に吹込口を設けるのが効果的である。
(脚)を設け、上部の真空槽及び下部の取鍋な相対的に
所定のサイクルで上下動せしめ、取鍋内の溶銅を真空槽
内に吸上げて、真空槽内で真空処理した後、取鍋内に戻
す操作を反覆するものである。吸上管内を上昇して真空
構内で真空処理された溶鋼は取鍋内に戻されるに際して
未処理溶鋼と激しく攪拌されて均一に混合し、逐次真空
処理効果を高めていく。吸上管の中間部、下部のような
適宜の位置に吹込口を設けるのが効果的である。
に)循環法
吸上用と排出用の管(脚)を具備する真空炉を用いて取
鍋或いは炉内の溶鋼にこれら管を浸漬し、吸上管から真
空炉を経由して排出管への循回溶鋼流れを創出すること
により#鼾を真空処理するものである。鉄砲業界ではR
E法(Ruhrstah1社及び旦eraus社共同開
発)と呼ばれる、吸上管にアルゴン等の不活性ガスを吹
込み、エアリフトポンプの原理によって連続脱ガス方式
が汎用されている。エアリフト用不活性ガスの代りに、
或いはそれに加えて上記流体を吹込むのが好都合である
。
鍋或いは炉内の溶鋼にこれら管を浸漬し、吸上管から真
空炉を経由して排出管への循回溶鋼流れを創出すること
により#鼾を真空処理するものである。鉄砲業界ではR
E法(Ruhrstah1社及び旦eraus社共同開
発)と呼ばれる、吸上管にアルゴン等の不活性ガスを吹
込み、エアリフトポンプの原理によって連続脱ガス方式
が汎用されている。エアリフト用不活性ガスの代りに、
或いはそれに加えて上記流体を吹込むのが好都合である
。
真空処理は、溶融相鍋温度=1100〜1350°C1
そして真空度0.1〜10 ttrmHgの条件におい
て好適に行いうる。流体吹込みによる粗銅の十分なる撹
拌によって溶融粗銅の真空処理効果を高め、従来除去困
難であったAs、 Sb、 Bi、 Pbがきわめて効
果的に除去され、併せて吹込流体の作用と真空作用とに
よって酸素及び硫黄の除去も効果的に進行する。脱硫と
脱酸は、S+20→SO2↑の反応式かられかるように
粗銅中のSとOの量比がずれているとどちらかが粗銅中
に残留するのでガス吹込の空気比をコントロールするこ
とにより粗銅中の0量を調節する必要がある。
そして真空度0.1〜10 ttrmHgの条件におい
て好適に行いうる。流体吹込みによる粗銅の十分なる撹
拌によって溶融粗銅の真空処理効果を高め、従来除去困
難であったAs、 Sb、 Bi、 Pbがきわめて効
果的に除去され、併せて吹込流体の作用と真空作用とに
よって酸素及び硫黄の除去も効果的に進行する。脱硫と
脱酸は、S+20→SO2↑の反応式かられかるように
粗銅中のSとOの量比がずれているとどちらかが粗銅中
に残留するのでガス吹込の空気比をコントロールするこ
とにより粗銅中の0量を調節する必要がある。
図面は本発明の好ましい具体例を示す。
第1図は真空吸上げ式の実施法を示す。転炉出粗銅は、
取鍋lに収容されており、粗銅浴中には真空炉3の脚り
が浸漬されている。取鍋の代りに誘導炉を用いることも
できる。真空炉3は、クレーン等により吊下げられるか
或いは油圧式昇降装置(図示なし)によって上下動自在
に支持されている。溶鋼を真空処理するに際して、真空
炉を減圧し、真空炉を降下して吸上げ管を粗銅洛中深く
浸漬すると溶鋼は真空炉内に圧力差及びヘッドにより決
定される所定高さまで上昇して真空下に曝される。所定
時間この状態に保持した後真空炉を上昇すると、真空炉
内の溶鋼は取鍋に戻り、取鍋内粗銅と混合する。この過
程を毎分数回繰返すことにより、取鍋内粗銅全体が真空
処理されうる。
取鍋lに収容されており、粗銅浴中には真空炉3の脚り
が浸漬されている。取鍋の代りに誘導炉を用いることも
できる。真空炉3は、クレーン等により吊下げられるか
或いは油圧式昇降装置(図示なし)によって上下動自在
に支持されている。溶鋼を真空処理するに際して、真空
炉を減圧し、真空炉を降下して吸上げ管を粗銅洛中深く
浸漬すると溶鋼は真空炉内に圧力差及びヘッドにより決
定される所定高さまで上昇して真空下に曝される。所定
時間この状態に保持した後真空炉を上昇すると、真空炉
内の溶鋼は取鍋に戻り、取鍋内粗銅と混合する。この過
程を毎分数回繰返すことにより、取鍋内粗銅全体が真空
処理されうる。
同時に脚りに設けられた羽口5を通して前述した流体が
吹込まれる。粗銅は激しく攪拌された状態で真空炉に吸
上げられて真空下に曝される。脚りの下端に羽目を設け
てもよい。取鍋の代りに底部に吹込み口を備える容器或
いは傾転炉を用いてもよい。M2図は、例えば傾転炉1
1を用いた場合を示す。
吹込まれる。粗銅は激しく攪拌された状態で真空炉に吸
上げられて真空下に曝される。脚りの下端に羽目を設け
てもよい。取鍋の代りに底部に吹込み口を備える容器或
いは傾転炉を用いてもよい。M2図は、例えば傾転炉1
1を用いた場合を示す。
第3図は、皿タイプの循環法を採用した場合の本発明の
具体例を示す。この場合も、取鍋1に納められた転炉高
祖胴中に定置真空炉3の吸上げ管Ll及び下降管LQが
浸漬されている。吸上げ管LIKは羽口5が設けられ、
ここからエアーリフト作用兼攪拌用の前記流体が吹込ま
れる。こうして、取鍋内粗銅は吹込流体と混合下で吸上
げ管により吸上げられて真空炉内に入り、真空に曝され
た後下降管を通して取鍋に戻る循回流れが創生される。
具体例を示す。この場合も、取鍋1に納められた転炉高
祖胴中に定置真空炉3の吸上げ管Ll及び下降管LQが
浸漬されている。吸上げ管LIKは羽口5が設けられ、
ここからエアーリフト作用兼攪拌用の前記流体が吹込ま
れる。こうして、取鍋内粗銅は吹込流体と混合下で吸上
げ管により吸上げられて真空炉内に入り、真空に曝され
た後下降管を通して取鍋に戻る循回流れが創生される。
特に真空炉においては、電極6を設け、発生し得るダス
トおよびメタルの固着を未然に防ぐことが好ましい。
トおよびメタルの固着を未然に防ぐことが好ましい。
粗銅の疵空精製の場合、鉄鋼のそれとは違って、重金属
不純物が比較的多量に挿発除去される為、これら不純物
凝固粉粒な洗浄、ろ過等の方法によって除去するダスト
除去装置10を設置する必要がある。第1及び2図の場
合、真空炉3は上下動を許容するようダスト除去装置及
び真空系と自在継手により接続されている。
不純物が比較的多量に挿発除去される為、これら不純物
凝固粉粒な洗浄、ろ過等の方法によって除去するダスト
除去装置10を設置する必要がある。第1及び2図の場
合、真空炉3は上下動を許容するようダスト除去装置及
び真空系と自在継手により接続されている。
真空条件及びガス吹込み条件を適切に選定することによ
り、不純物除去と脱ガスとが同時的に効果的に達成され
、現行の精製炉工程を排除するととができる。本発明は
、従来除去困難であったAs +Sb、 Bi 、 P
b等の不純物の除去の工業化に成功したものであり、き
わめて有意義である。
り、不純物除去と脱ガスとが同時的に効果的に達成され
、現行の精製炉工程を排除するととができる。本発明は
、従来除去困難であったAs +Sb、 Bi 、 P
b等の不純物の除去の工業化に成功したものであり、き
わめて有意義である。
実施例1
下表に示す転炉用溶融粗銅1トンを取鍋に受け、そのま
ま第1図に示したようなりPIタイプの吸上げ部を有す
る真空炉を用いて真空処理を行った。その吸上げ管中間
に設置された羽口より加熱及び脱酸を目的として、LP
G 150り/分子空気3001/分の混合物を20分
間、更に引続いてLPG2009/分十空気200 i
t/分十蒸気1007/分の混合物を20分間吹込みつ
つ炉内圧を3 idlgで40分間処理した。炉内圧が
3 xmllgと比較的高いにもかかわらず、sb及び
ABを従来より多量に除去しえた。炉内圧をもつと下げ
ることによりsb及びAs除去率は更に改善される。尚
、試験試料とした転炉粗銅を現行の精製法で処理して得
たアノードの分析値を比較例として下表に付す゛。
ま第1図に示したようなりPIタイプの吸上げ部を有す
る真空炉を用いて真空処理を行った。その吸上げ管中間
に設置された羽口より加熱及び脱酸を目的として、LP
G 150り/分子空気3001/分の混合物を20分
間、更に引続いてLPG2009/分十空気200 i
t/分十蒸気1007/分の混合物を20分間吹込みつ
つ炉内圧を3 idlgで40分間処理した。炉内圧が
3 xmllgと比較的高いにもかかわらず、sb及び
ABを従来より多量に除去しえた。炉内圧をもつと下げ
ることによりsb及びAs除去率は更に改善される。尚
、試験試料とした転炉粗銅を現行の精製法で処理して得
たアノードの分析値を比較例として下表に付す゛。
実施例2
転炉用溶融粗銅1トンを傾転炉に受け、1300℃に加
熱した。この粗銅な取鍋に受け、第3図に示したような
冊タイプの吸上げ部を有する真空炉を用いて真空処理を
行った。その吸上げ部の片方に設置された羽口より、攪
拌及び、脱酸を目的として、アンモニアガスを200り
/minで吹込みつつ、炉内圧0.5 mmHgで25
分間真空処理すると、下表のごとく電解用アノードとし
て鋳造できる品質の粗銅が得られた。尚、試験試料とし
た転炉粗銅を現行の精製法で処理して得たアノードの分
析値を比較例として下表に付す。
熱した。この粗銅な取鍋に受け、第3図に示したような
冊タイプの吸上げ部を有する真空炉を用いて真空処理を
行った。その吸上げ部の片方に設置された羽口より、攪
拌及び、脱酸を目的として、アンモニアガスを200り
/minで吹込みつつ、炉内圧0.5 mmHgで25
分間真空処理すると、下表のごとく電解用アノードとし
て鋳造できる品質の粗銅が得られた。尚、試験試料とし
た転炉粗銅を現行の精製法で処理して得たアノードの分
析値を比較例として下表に付す。
第1図、第2図及び第3図は本発明を実施する好ましい
具体例設備の概略図である。
具体例設備の概略図である。
1:取鍋(或いは誘導炉)
3:真空炉
L:吸上げ管
L 1 + LQ ’吸上げ管、下降管5:羽口
10:ダスト除去装置
11:傾転炉
第2図
第3図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 l)銅電解用陽極板を製造する工程において、転炉用溶
融粗銅を真空処理することにより該粗銅中の不純物を揮
発除去し、同時に燃料と蒸気及び(或いは)酸素含有気
体との混合物、還元性ガス、中性ガス及び酸化性ガスの
群から選択される少くとも一種を吹込むことにより溶融
粗銅を攪拌し、脱酸及び(或いは)脱硫を行うことを特
徴とする粗銅の乾式精製法。 2)真空処理がDHタイプ或いはRHタイプの吸上げ部
を有する真空炉を用いて実施される特許請求の範囲第1
項記載の方渚。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7000883A JPH0247528B2 (ja) | 1983-04-22 | 1983-04-22 | Sodonokanshikiseiseiho |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7000883A JPH0247528B2 (ja) | 1983-04-22 | 1983-04-22 | Sodonokanshikiseiseiho |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59197532A true JPS59197532A (ja) | 1984-11-09 |
JPH0247528B2 JPH0247528B2 (ja) | 1990-10-22 |
Family
ID=13419140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7000883A Expired - Lifetime JPH0247528B2 (ja) | 1983-04-22 | 1983-04-22 | Sodonokanshikiseiseiho |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0247528B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01224141A (ja) * | 1988-03-03 | 1989-09-07 | Nippon Mining Co Ltd | 連続鋳造方法及び装置 |
CN105603199A (zh) * | 2016-02-14 | 2016-05-25 | 杨伟燕 | 一种铜冶炼渣的资源化处理方法 |
CN105695761A (zh) * | 2016-03-13 | 2016-06-22 | 杨伟燕 | 一种高杂质铜冶炼渣的资源化回收系统 |
CN105695749A (zh) * | 2016-02-14 | 2016-06-22 | 杨伟燕 | 一种从高杂质铜冶炼渣中回收铅、锌、砷、锑、铋以及锡的方法 |
-
1983
- 1983-04-22 JP JP7000883A patent/JPH0247528B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01224141A (ja) * | 1988-03-03 | 1989-09-07 | Nippon Mining Co Ltd | 連続鋳造方法及び装置 |
CN105603199A (zh) * | 2016-02-14 | 2016-05-25 | 杨伟燕 | 一种铜冶炼渣的资源化处理方法 |
CN105695749A (zh) * | 2016-02-14 | 2016-06-22 | 杨伟燕 | 一种从高杂质铜冶炼渣中回收铅、锌、砷、锑、铋以及锡的方法 |
CN105695761A (zh) * | 2016-03-13 | 2016-06-22 | 杨伟燕 | 一种高杂质铜冶炼渣的资源化回收系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0247528B2 (ja) | 1990-10-22 |
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