JPS59197000A - 液体噴射混気式吸引装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １１飢１ 本発明は、液体や気体の流体または粉粒体等の固体ある
いは流体内に固体が混在したもの等の吸引対称物を噴射
流を利用して吸い上げる吸引装置に関し、ジェットポン
プや真空ポンプあるいは空気圧縮器等の分野に利用され
る吸引装置に関する。

従来例 一般に、液体噴射流を液体中に向けて噴射すると、噴射
出口近傍において液体の渦流が発生し、このため噴射流
の流速が大幅に低下し、噴射流の運動エネルギー損失が
増大し、このため噴射流による吸上刃が低下する現象が
知られている。

上記従来の問題を解決するために、特公昭５４−４２６
８２号公報にいわゆる液体噴射混気式吸引装置が提供さ
れている。

第１図はこの液体噴射混気式吸引装置を示している。こ
の吸引装置は液体噴射管４より噴射される噴射流Ａの周
囲に空気層を形成し、もって液体噴射管４の出口部にお
ける渦流の発生を防止することを特徴とするものである
。さらに詳述すれば、図において２は吐出管であって、
該吐出管２の側聖断定位置に吸引管１を接続し、吐出管
２の上記吸引管接続部の後方端壁２ｂに一本の液体噴射
管４を貫通・接続するとともにその後方端側壁２ａに空
気導入管３を接続し、上記液体噴射管４より液体すなわ
ち噴射流Ａを吐出管２の前方に向かってかつ上記空気導
入管３より空気を吸入しつつ噴射することにより、吸引
対称物を吸引管１から吸引して吐出管２の前方に圧送す
るようにしている。この構成においては、空気導入管３
より吸入される空気は、液体噴射管４より噴射されるｌ
ｌｌ射流Ａの周囲を包むようになり、その結果、液体噴
射管４の出口部に渦流がほとんど発生せず、噴射流Ａは
極端な速度低下を生じることなく大きな運動エネルギー
で吐出管２の前方に向かって走行する。

上記改良型吸引装置は定常運転時にはその目的を十分に
達成し非常に優れたものであるが、一方起動時に大きな
問題を含んでいる。

すなわちこの吸引装置を起動させるためには、吸引管１
の出口部１ａに、吸引対称物を吸引するに十分な負圧が
発生する必要がある。ところが、上じて空気を導入する
こと自体が負圧発生条件に相反しており、その上噴射流
Ａが空気層によって包まれる結果、噴射流Ａが長い距離
に渡って崩れることなく一本の束となっと吐出管２内を
走行するため、吐出管２内には噴霧状の水滴が発生しが
たく、吐出管２の長い距離に渡って噴射流Ａと吐出管２
の壁面の間に厚い空気層が存在し、このため吸引管１の
出口部１ａに十分な負圧が発生しないのである。従って
、この改良型吸引装置においては起動が不可能であるか
または非常に困難となり、いわゆる「呼び水」を使用す
る必要がある。

上記の如き改良型吸引装置の問題点を解消するため、第
１図中一点鎖線で示した如く、吐出管２の内壁所定位置
に環状隆起部６を設けるか、あるいは液体噴射管４の出
口部近傍内壁に環状隆起部５を形成した改良案が提供さ
れている。このような環状隆起部５または６を形成する
ことにより、液体噴射管４の出口部に導かれる流体はこ
の環状隆起部５に衝□突して擾乱され液体噴射管４の前
方に噴霧状水滴を発生するか、または液体噴射管４から
噴射された噴射流Ａが吐出管２内の環状隆起部６に衝突
して該環状隆起部６の周囲で噴霧状の水滴が発生する。

従って、吐出管２の環内は噴射流Ａと噴霧状水滴により
充満され、これにより強ノコな空気吸引力が発生し、吸
引管１の出口部１ａに十分な負圧を得ることができる。

ところが、上記改良案は、この吸引装置の起動を支障な
く行なうという目的は達成しているものの、噴射流Ａは
環状隆起部５または６により大きな抵抗を受けその流速
が低下するとともに運動エネルギーも大幅に低下するた
め、上記液体噴射温気式吸引装置の本来の目的を損うこ
とになる。

ＬＬ１慢１江 従って、本発明は、噴射流の速度および運動エネルギー
の維持という液体噴射混気式吸引装置の本来の目的を損
うことなくかつ起動がなんら支障なく容易に行なえるよ
うにすることである。

水　明の　゛・乍　・　Ｊ果 上記目的を達成するため、本発明は以下の如く構成した
。

すなわち、上記吐出管の吸引管接続部の後方端壁に接続
される液体噴射管の個数を２以上とし、各液体噴射管よ
り噴射される噴射流が吐出管内における拡散途中で互い
に干渉することにより吐出管内に飛散液滴が発生・充満
するように構成した。

上記構成においては、飛散液滴が全体として大きな表面
積を持つことになり、このため吐出管２内の空気やガス
を強力に吸引することができ、吸引管１の出口部１ａに
十分な負圧を得ることが可能となり、従って何ら特別の
起動操作をすることなく容易に起動を行なえ上記目的を
達成できる。

また上記２つ以上の液体噴射管より噴射される各噴射流
は吐出管２の前方に向かってすなわち同一方向に走行り
゛るため、たとえ両噴射流の間に干渉が生じても、その
流速や運動エネルギーの低下は極めて少く効率のよい吸
引を行なうことができる。　さらに上記構成によれば、
吸引管の出口部近傍に飛散液滴または噴霧状液滴を発生
・充満させることができるため、吐出管の長さ寸法は仕
較的小さくてよく、従って吸引装置自体の小型化を達成
できる。

以下に本発明の一実施例を第２１．３図に基づいて詳細
に説明する。

本実施例に係る吸引装置の概略構成は第１図に示した従
来例と同じであって、図中１２は吐出管、１１は吐出管
１２の側壁所定位置に接続した吸入管、１３は吐出管１
２の上記吸引管接続部の後方側壁１２ａに接続したガス
導入管である。このガス導入管Ｂには上記従来例の如く
空気を導入してもあるいは他のガス、例えばスチームを
導入してもよい。第２図によく示すように、この実施例
においては、吐出管１２の後端壁１２ｂには２本の液体
噴射管１４ａ。

１４、ｂを貫通・接続している。この２つの液体噴射管
１４ａ、１４ｂは互いに平行に配置しており、それらか
ら噴射される噴射流Ａ１およびＡ２は平１行にかつ吐出
管２の前方に向かって走行する。

周知の如く、液体噴射管１４ａ、　１４ｂから噴射され
る噴射流Ａ＋　、Ａ２は噴射管の出口から遠ざかる示の
如く末広がり状にしだいに拡散することになり、２つの
噴射流ＡＩ　、Ａ２は所定の個所から互いに干渉するよ
うになり、この結果吐出管１２内には噴霧状の水滴Ｂが
発生・充満することになる。

この２つの噴射流Ａ＋、へ２の干渉開始点は各液体噴射
管１４ａ、１４ｂがら噴射される噴射流Ａ＋　、　Ａ２
の流速や吐出管１２の管径等の寸法設計等により規定さ
れ、この干渉開始点は吸引管１１の出口部１１ａの近傍
にくるように設計するのが好ましい。

上記の如く吸引管１１の出口部１１ａの近傍において噴
霧状水滴Ｂが発生・充満すると、これらの水滴Ｂが大き
な吸引力で吸引管１１内の残存空気を吸引するため、こ
の出口部１１ａには迅速にかつ十分な負圧を得ることが
できる。従ってこの装置の起動も迅速かつ容易に行なう
ことができる。

上記構成の吸引装置はジェットポンプや真空ポンプある
いは空気圧縮器に好適に適応することができる。なお空
気以外の真空ポンプまたは圧縮器に適応する場合は、ガ
ス導入管１３に適当な吸引ガスを導入するように構成す
ればよい。

上記実施例は液体噴射管の個数を２つとした場合につい
て説明したが、本発明は液体噴射管の個数を２以上とし
それらの噴射流の干渉を達成しようとするものであるか
ら３個４個あるいはそれ以上の個数であってもよいこと
はいうまでもない。

以上説明したように本実施例によれば、液体噴射管より
噴射される噴射流の速度および運動エネルギーを十分保
持しつつかつ起動を容易に行なえるという目的を達成で
きるとともに、吐出管の寸法構成を短くすることが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例に係る液体噴射温気式吸引装置の縦断面
図、第２図は本発明の一実施例にかかる液体噴射混気式
吸引装置の横断面図、第３図は第２図■−■線断面図で
ある。 １１・・・吸引管、１２・・・吐出管、１２ａ・・・後
端部側壁、１２ｂ・・・後端壁、１３・・・ガス導入管
、１４ａ、１４ｂ・・・液体噴射管。 特　許　出　願　人　株式会社神戸製鋼所−６３′、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）吐出管の側壁に吸引管を接続し、吐出管の上記吸
   引管接続部の後方端壁に液体噴射管を接続するとともに
   、その後方端側面にガス導入管を接続し、上記液体噴ｆ
   Ａ管より液体を吐出管の前方に向かってかつ上記ガス導
   入管よりガスを吸入しつつ噴射することにより吸引対称
   物を吸引管から吸引して吐出管の前方に圧送するように
   した吸引装置において、 上記吐出管の上記吸引管接続部の後方端壁に、２以上の
   液体噴射管を接続し、各液体噴射管より噴射される噴射
   流が吐出管内における拡散途中で互いに干渉することに
   より吐出管内に飛散液滴が発生・充満するようにしたこ
   とを特徴とする液体噴射混気式吸引装置。