JPS5919685Y2 - 雨衣 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、雨水流入阻止及びぼた付き除去のための袖口
部の良好なる絞り目的の遠戚化、及び、蒸れ防止等のた
めのわきの下部分または胴部分等任意箇所の開閉の可能
化、並びに雨がやんだ際に袖部分を内方に折込んでのチ
ョッキ状着用の許容化等を図ったことを特徴とする雨衣
に関するものである。

本考案の構成を図面に示す実施例について詳細に説明す
れば次の通りである。

図に於て、１は雨衣主体であって、該雨衣主体１はその
両側部、すなわち袖口かられきの下を経て裾部に至る部
分に、連続的なスリットが形成されており、該スリット
には連続的なファースナ＝２．２が夫々取付けられてい
る。

また、雨衣主体１の袖口であるが、これは被着者の手首
部分にフィツト可能とする如き絞り部１ａ、１ａがその
下面側に形成されている。

尚、使用するファースナーは、カーブ部分の開閉のスム
ーズ化を図るために、その両側部に第２図に示す如き帯
状片２Ｆ、２ａが取付けられているテープ状のものを使
用することが望ましい。

上記したファースナ−２，２には夫々四つの開閉金具が
取付けられており、その形態は下記の通りである。

３は袖口部開閉金具であって、袖口方向に移動させるこ
とに依ってファースナーが閉鎖し、袖口部の締めが許容
化されるように戊っている。

４は通常はわきの下部分に位置させる移動用第１の開閉
金具であって、袖口方向に移動させることに依って、フ
ァースナーの開放が威されるように構成されている。

５は上記移動用第１開閉金具４に対し通常はその下方に
接した状態で位置させられている移動用第２開閉金具で
あって、袖口方向に移動させることに依ってファースナ
ーの閉鎖が威されるように構成されている。

尚。移動用第１及び第２開閉金具４，５は、これを適宜
操作することに依り、雨衣主体１のわきの下部分、上腕
部、胴部等任意箇所に所望大きさの蒸れ防止用たる通気
孔を形成するためのものであるが、該開閉金具４゜５は
雨衣主体１の胴部の中間部分に位置させることに依り、
ポケット形成用の開閉金具としての使用も可能化される
ようになっている。

すなわち、該開閉金具４，５はこれを適宜操作すること
に依り、雨衣主体１の胴部側方にポケット状開口部を形
成し、本考案を警察官用雨衣としての利用時には、ここ
から警棒または挙銃を容易に取出すことが許容化される
ように或っている。

６は裾部開閉金具であって、上昇させることに依りファ
ースナーが開放され、雨衣主体１の裾部が開かれるよう
に戒っている。

尚、図示の実施例は通常の雨衣であるが、これを両面着
用式のものであっても本考案の実施は可能である。

この場合、ファースナー及び各開閉金具を両面式のもの
を使用するわけである。

本考案は以上のような構成を有するものであって、本考
案は第１図に示す如き状態で着用に供するものであるが
、この時、袖口部開閉金具３を操作することに依り袖口
部分のファースナーを開放させた状態で被着し、然る後
、該開閉金具３を介してファースナーを閉鎖させれば、
本考案の着用が極めて容易化される。

すなわち、袖口部分は絞り部１ａ、ｌａを設けて着用者
の手首にフィツトし、これに依り雨水流入阻止及び鉄部
のぼた付き除去が威されるような形態となっており、従
って、在来の如きファースナ−２，２が不存在のもので
あると、袖口部分を通すに際して着用衣服の袖口がまく
れてしまうと云うような弊害が生するも、本考案に依れ
ば、袖口部開閉金具３を上記の如く操作することに依り
、このような弊害発生を絶無とする。

また、本考案の着用に伴い蒸れが生じた場合、第１図に
示す如き状態に於て、移動用第１及び第２開閉金具４，
５を操作することに依り、雨衣主体１のわきの下部分、
または胴部分、若しくは上腕部分等、任意箇所に所望の
大きさの通気用スリットを形成すれば、極めて良好なる
通気効果を奏することとなる。

また、本考案を警察官が着用する場合、上記開閉金具４
，５を第４図に示す如く雨衣主体１の胴部の中間帯りに
位置させておけば、非常事態発生に伴う警棒または拳銃
の取出しに際しては、移動用第２開閉金具５を降下させ
てファースナ−２を開くことに依り、これの取出しが極
めて迅速に達成化されることとなる。

尚、このような取出し等のためのポケットの形成位置調
節は、移動用第１及び第２開閉金具４，５の停止位置を
任意に設定することに依って可能化される。

また、裾部開閉金具６はこれを上昇させることに依り、
雨衣主体１の両側部下端にスリットが形成されることと
なり、この場合、裾部が着用者の脚部にからみつくこと
がなくなり、従って、迅速なる行動、例えば走る等の行
動が極めて楽になる。

更に、本考案の着用中に雨がやんだ場合、これを脱いで
手に持っていることは極めて邪魔となるが、本考案に依
れば、第３図に示す如く袖口部開閉金具３を移動用第１
開閉金具４の位置まで移動させることにより軸部を一枚
布状と成すと共に、これを雨衣主体１の内側に折込んで
しまい、この状態で着用に供すれば、軸部が存在しない
チョッキ状の衣服となるため、本考案を着用したままで
も腕部分は解放され、腕の動きが自由化されると共に暑
さを感することがない。

更にこの場合、移動用第２開閉金具５を下方に移動させ
ることに依り雨衣主体１の両側部にスリットを大きく開
設しておけば、良好なる通気効果を奏し、結局、本考案
を脱ぐことなく、これを被着していないがの如き行動の
自在性及び通気性を得ることが許容化され、これを脱い
で所持する場合に於て生ずる邪魔性は全く解消化される
こととなる。

本考案に依れば、既述した如く、雨水流入阻止等のため
の袖口部の良好なる絞り目的の達成化、蒸れ防止のため
のわきの下部分或は胴部分若しくは上腕部分等に対する
任意開閉の可能化、並びに、雨がやんだ際に袖部分を内
部に折込んでのチョッキ状着用の許容化等が図られるこ
ととなるがら、本考案は雨衣としてその利用価値はとみ
に高いものがある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は本
考案の正面図、第２図は第１図に於けるＸ−Ｘ線方向か
ら見た本考案に於ける要部たるファースナ一部分を示す
拡大図、第３図は袖部分を折込んだ状態にある本考案の
正面図、第４図は胴部中間に開閉用ポケットを形成した
状態にある本考案の正面図である。 １・・・・・・雨衣主体、１ａ・・・・・・絞り部、２
・・・・・・ファースナー、３・・・・・・袖口部開閉
金具、４・・・・・・移動用第１開閉金具、５・・・・
・・移動用第２開閉金具、６・・・・・・裾部開閉金具
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 袖口の下面側に絞り部１ａ、１ａを形成してなる雨衣主
   体１の両側部に、袖口かられきの下を経て裾部に至る部
   分に連続的なスリットを形成すると共に、該スリットに
   は連続的なファースナ−２，２を夫々取付け、該ファー
   スナ−２，２は、その袖口部分には袖口部開閉金具３を
   、また裾部分には裾部開閉金具６を夫々移動可能に取付
   けられ、更に、該両開閉金具３，６の間には、わきの下
   部分あるいは胴部分等任意位置変更可能とする移動用第
   １及び第２開閉金具４，５を取付け、上記各開閉金具中
   、開閉金具３，５は袖口方向への移動に伴いファースナ
   ー閉鎖が威され、他の開閉金具４，６は裾部方向への移
   動に伴いファースナー閉鎖が威されるように構成したこ
   とを特徴とする雨衣。