JPS6026089Y2 - 続き服 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は続き服に関する。

従来、防塵性、防風性、保温性の高い全閉式続き服にあ
っては、発汗によって衣服内が湿気をおび、むれて不快
感を与えることがある。

本考案は上記のような弊害を一掃するため必要な数ケ所
に通気孔をもった続き服を提供せんとするるものである
。

次に本考案の実施例について説明する。

１は衣服本体で、脇の下部に位置する脇下通気孔２背中
部に位置する背通気孔３、股部に位置する股通気孔４が
夫々形成されている。

脇下通気孔２は、袖構成片５の脇部両側に、第５図に示
す如く、袖付端に向って拡開し、通常の裁断線イより側
方へ突出する被覆片５ａ、５ａを形成し、その袖先端口
より被覆片５ａの基点へまでの両側縁二のみを縫着し、
両波覆片５ａ＊５ａ相互は第３図に示すように縫着する
ことなく単に重合して、袖付縁ホの金縁を身頃部へに縫
着して形成されている。

背通気孔３は、背中部を構成する背部１１にダーツ６を
形成し、その折り返し布６ａの一部に穴かがりミシンに
よって切り孔を設けて形成されている。

股通気孔４は、ズボンの前ファスナー７の下部に、その
下端より幾分上った所に止金８を設け、開閉金具９がフ
ァスナー７の最下端まで下らないようにして、最下端と
止金８間に閉合しないファスナーの開口部を設けて形成
され、該脇道気孔４はファスナー隠し布１０で被覆され
ている。

以上のようであるから、脇下通気孔２にあっては、被覆
片５ａ、５ａの重合によって該脇下通気孔２が外部より
見られない上に、腕の動きによって該脇下通気孔２を通
じて、脇下部の内気が外部に排出されとともに外気が内
部に導入され、衣服内のむれが防止される。

また背通気孔３は、ダーツ６によって外部より見られな
い上に、背の動きによって、背部の内気が外部に排出さ
れるとともに外気が内部に導入され、衣服内のむれが防
止される。

この背通気孔３は、特にダーツ６の折り返し布６ａに血
威したから、該布６ａが、背に直接当る背部１１に比べ
浮き上るので、その通気作用は良好に行なわれる。

更に股通気孔４は、隠し布１０によって外部より見られ
ることがない上に、足、身体の動きによって股部の内気
が外部に排出されるとともに外気が内部に導入され、衣
服内のむれが防止される。

以上のように本考案にあっては、むれ易い場所で、しか
も、腕、背部及び足等の動きによって換気し易い場所で
ある脇下部、背部及び股部の３ケ所に通気孔を設けたこ
とにより全身を覆う続き服であっても全面的に換気が行
なわれむれを防止できる上に、通気孔は全て外部より判
明しないように被覆されているので外観を損なうことも
なく続き服として実用上極めて有効なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は正面図、
第２図は要部の拡大斜視図、第３図は第２図におけるＡ
−Ａ線断面図、第４図は同Ｂ−Ｂ線断面図、第５図は袖
構成片の展開図である。 ２・・脇下通気孔、５・・袖構成片、５ａ・・被覆片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 袖構成片５の基端部である脇部の両側に、基端側に向っ
   て拡開する被覆片５ａ、５ａを張出的に形成し、前記袖
   構成片５の両縁を前記両波覆片５ａ、５ａを残して縫着
   して筒状の袖本体を構威し、該袖本体の基端縁を、脇下
   通気孔２が形成されるように前記被覆片５ａ、５ａを重
   合した状態で身頃部へに縫着すると共に背部１１に形成
   した縦方向のダーツ６の折り返し布６ａ上端に背通気孔
   ３を設け、更にズボンの小便用開口部の下端に、ファス
   ナー隠し布１０で被覆される股通気孔４が形成されるよ
   うにファスナーの止金８を上記通気孔４の上端に設けた
   ことを特徴とする続き服。