JPS5919605B2 - 送電線 - Google Patents

送電線

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JPS5919605B2
JPS5919605B2 JP55129605A JP12960580A JPS5919605B2 JP S5919605 B2 JPS5919605 B2 JP S5919605B2 JP 55129605 A JP55129605 A JP 55129605A JP 12960580 A JP12960580 A JP 12960580A JP S5919605 B2 JPS5919605 B2 JP S5919605B2
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power transmission
transmission line
sound pressure
divided
radius
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貞夫 阪部
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Kansai Electric Power Co Inc
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Kansai Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は低風音化された送電線に関する。
周知のように、送電線はアルミや銅等のように抗張力の
高い断面円形の素線を、鋼線の外周の長手方向に撚り合
わせて構成される。このような送電線は、10m/秒程
度またはそれ以上の風速の風が当たると、通常のACS
R(鋼心アルミ撚線)などの表面に、カールマン渦が生
じ、うなりに似たエオルス音と称される風音を発生する
。このような風音は、送電線を架設している付近の住民
に不快感を与えるので、これを低減することが望まれて
いる。第1図は従来の送電線より発生する風音について
周波数(H2)の帯域別に音圧レベル(dB)を測定し
た特住図である。
この測定例では、最大の音圧レベルを有する周波数帯域
から1オクターブ幅Aを3等分したーオクターブ幅毎に
音圧レベルを10秒評価によつて測定したものである。
この音圧レベルが大きいほど耳障りな風音となるが、従
来の送電線は音圧レベルが非常に高かつた。特に、最大
音圧レベルの周波数帯域の風音が非常に耳障りな音とな
る。それゆえに、この発明の目的は、音圧レベルの低い
低風音化された送電線を提供することである。
この発明を要約すれば、最外層が外周表面の平滑な複数
の分割導体を撚り合わせた層からなりかつ複数の分割導
体の一定数毎の隣接する両分割導体の外側の角に曲率半
径に(m)の円弧からなる複数の溝を形成し、曲率半径
に(m)と、電線の直径D(m)と、となりあう溝の中
心に対する角度θ(度)との関係を、10−も+10g
θ>255に選んで構成した送電線である。以下に図面
を参照してこの発明の具体的な実施例について説明する
第2A図はこの発明の一実施例の送電線の全体の断面図
を示し、第2B図は分割導体13の拡大断面図を示す。
構成において、この実施例の送電線10は、内層11お
よび12と最外層13とから構成される。この内層11
は第2A図では省略して示されているが、通常内層12
のように断面円形の素線を撚り合わせた層で構成されい
いる。この発明の特徴となる最外層13は、断面から見
てリング形状でありかつその外周表面が平滑な導体を放
射状に分割して複数(n−3+−)の分割導体131〜
13nとし、この複数の分割導体を送電線の長手方向に
撚り合わせて構成されている。ここで言う分割導体は、
セグメント素線と称される場合もある。これらの複数の
分割導体131〜13nは、第2B図に示すように、外
側の両角が曲率半径rの円弧状に形成される。そして、
分割導体131〜13nが内層12の外周に環状に並べ
られて長手方向に撚り合わせられることによつて、この
実施例の送電線10が構成される。これによつて、送電
線10の外周面には、曲率半径r(m)の2つの円弧の
分割面に近い側を突き合わせ、かつ分割面から離れた側
を分割導体の外周表面につらねたような形状、換言すれ
ばラツパ形状の溝14が複数本形成される。この実施例
の送電線は、最外層が断面円形の素線を撚り合わせた層
から成る従来の送電線、および最外層が表面平滑なパイ
プ層から成る送電線に生ずるカールマン渦の形成状態を
分析した結果、着意したものである。
ところで、前記送電線10における最適形状を見出すた
めに、曲率半径r(m)、電線直径(外径)D(m)、
となりあう溝14の中心に対する角度(以下開き角と称
す)θ(度)と、最大音圧レベル差ΔL(DB)との関
係を実験により求めた。ここで最大音圧レベル差ΔL(
DB)とは、最外層が円形素線を撚り合わせた層から成
る従来の送電線の最大音圧レベルを基準としたとき、同
一直径を有するこの実施例の送電線10の最大音圧レベ
ルとの差を言う。この実験では、80儂X8Oc!nの
低騒音風洞を用い、吹出口から50C!nの位置に送電
線10を置いて行なつた。
また、実験では風速が15m/秒、25m/秒の2種類
で行なつた。このように、風速を代表的に2つの値に選
んだのは、次の理由による。すなわち、風速15m/秒
以下では送電線による風音の音圧レベルが小さいので、
風音対策を検討する必要lがない。一方、風速35m/
秒以上では送電線による風音に比べて風速による周囲の
騒音の方が大きくなる、いわゆる暗騒音となるので、送
電線による風音が問題とされないためである。このよう
な条件において、この実施例の送電線10の曲率半径r
(m)、外径D(m)、溝の開き角θ(度)を適当に異
ならせた実測結果と、同一直径D(m)の従来の送電線
の実測結果とを対比した場合における風速別の最大音圧
レベル差ΔL(DB)を第1表に示す。第3図は従来の
送電線と第2A図に示す送電線10との風音について周
波数の帯域別に音圧レベルを測定した特件図である。
特に、実線は従来の送電線の場合を示し、点線は第2A
図に示す構造の送電線10の音圧レベルを示す。ここで
、最大音圧レベルとなる周波数帯域における従来の送電
線の音圧レベルとこの実施例の送電線10の音圧レベル
との差、すなわち最大音圧レベル差がΔLで示される。
第1表において、最大音圧レベル差ΔL(DB)が負(
−)の場合は、同一直径における従来の送電線に比べて
この実施例の送電線10の方が最大音圧レベルの低いこ
とを意味する。
この第1表を検討した結果、電線の直径D(m)と曲率
半径r(m)とは低風音化に当たつて相関関係にあると
考えられる。すなわち、曲率半径r(m)と電線の直径
D(m)との比、いわゆる曲率半径比率右が最大音圧レ
ベル差ΔLと相関関係にある。一方、開き角θ(度)の
変化に対する最大音圧レベル差ΔLの変化は、曲率半径
比率Lに比べて軽微であ〜 Dるが、
全く無関係とは言えない。
そこで、開き角θと最大音圧レベル差ΔLとの関係は、
開き角θ(度)の対数(すなわち10gθ)で表わすの
が適当である。したがつて、最大音圧レベル差ΔLは送
電線10の形状との関係で表現するとすれば、送電線1
0の形状係数Kは次式で表現できることがわかつた。そ
こで、第1表に示すデータを形状係数との関係で整理す
ると、第2表および後述の第4図を得た。
第4図は第2A図の実施例における送電線10の形状係
数Kと最大音圧レベル差ΔLとの関係を風速別に示した
図である。図において・および実線aは風速15m/秒
における形状係数Kと最大音圧レベル差ΔLとの関係を
示し、×および実線bは風速25m/秒における形状係
数Kと最大音圧レベル差ΔLとの関係を示す。第4図か
ら電線の直径D(m)と曲率半径r(m)とは、常に曲
率半径比率Lによつてのみ最大音圧)
Dレベル差ΔLに対して影響を与えることが確
認された。
また、開き角θ(度)は10gθの形で最大音圧レベル
差ΔLに影響を及ぼすことが確認された。この場合にお
いて、最大音圧レベル差ΔLに対する曲率半径比率Lの
影響は、θ(または10gθ)Dの影響よりも大きく、
形状係数Kが一定の場合であれば風速が大きいほど最大
音圧レベル差ΔLが低くなることが確認された。
ここで、最大音圧レベル差ΔLは負の値にならなければ
、風音を低減する効果がない。以上の分析に基づいて、
第4図を考察すると、最大音圧レベル差がOより小(す
なわち負)となる風速別の形状係数は、風速15m/秒
では形状係数K〉3.05の範囲、風速25m/秒では
形状係数K〉2.55の範囲において、風音の低減効果
を発揮できることが理解できる。
ところで、一般に、風速の低い領域においては、最大音
圧レベルの値自体が風速の高い領域における値よりも低
い。以上のことを考慮すると、風音問題が顕著に生ずる
風速25m/秒において最大音圧レベル差ΔLが負の値
となる形状係数、すなわち形状係数Kが2.55よりも
大きな値となるように、送電線10の直径D(m)、曲
率半径r(m)、開き角θ(度)のそれぞれを選ぶこと
により、風音問題の生ずる相対的に高い風速領域におい
て、最大音圧レベルを低下させることができ、低風音効
果を発揮できることがわかつた。なお、曲率半径比率h
や開き角θ(度)は、その値を大きくとることによつて
、形状係数Kの値を大きくすることができかつしたがつ
て低風音効果をより一層発揮できる。
しかしながら、送電線の構造設計上、分割導体131〜
13nの高さや開き角θ(度)を大きくした場合におけ
る分割導体の撚り合わせなどに制限があるため、実際に
送電線を製造するに当たつては曲率半径比率L≦±D−
6ゝ開き角θ≦180当程度が一般的な限界になると予
測される。
ただし、この発明の技術思想は、この値に限定されるも
のではない。この場合において、曲率半径比率も=青と
しかつ開き角θ−180てとしたとき、形状係数K=3
.92となり、形状係数K〉2.55なる条件を満足し
ている。すなわち、第2A図の実施例の送電線10は、
実際の送電線の構造設計に十分適用し得るものであり、
前記データもこの範囲をカバーしている。第5図はこの
発明の他の実施例の送電線20の断面図である。
この実施例の送電線20は、開き角θ(度)が40のを
越えて分割導体の円周方向長さが大きな場合において、
最外層23の分割導体を撚り合わせるのに困難件を伴な
うので、それを補うために考えた構造である。すなわち
、この実施例の送電線20は、断面から見てリング形状
の最外層23の導体を相対的に小さな開き角θ1′.X
:[メj:!Lj7弄ニ:1;咋文:ずつの分割導体をグ
ループ化して分割導体群とし、同一グループの分割導体
のうち外側となる分割導体の外側の角のみを曲率半径r
(m)の円弧状に形成したものである。
たとえば、第5図に示す実施例の送電線20は、開き角
度θ−45に、θ1=15送とした場合の例であり、3
個の分割導体231〜233,234〜236,・・・
23(n−2)〜23nで一つのグループの分割導体群
23a,23b,・・・23hが構 ・成される。
そして、同一グループにおける中央の分割導体232,
235,・・・23(n−1)の両側面およびそれに隣
接する側の分割導体231ならびに233,234なら
びに236,・・・23(n−2)ならびに23nの角
には何ら円弧が形成されない。そして、中央の分割導体
を挟む左右の分割導体231および233,234およ
び236,・・・23(n−2)および23nの外側の
角には、曲率半径r(m)の円弧が形成されている。こ
れによつて、送電線20の最外層23には、分割導体群
の数(すなわち分割導体の個数を1つのグループの分割
導体群に含まれる導体の個数で除算した数)の溝24が
形成されることになる。この実施例のように、隣接する
溝の開き角θ(度)で囲まれる分割導体群を複数個の分
割導体で構成することにより、開き角θおよび分割導体
の円周方向長さが大きな送電線であつても、撚り合わせ
が容易となり、容易に製造できる利点があるO以上のよ
うに、この発明は、最外層が外周表面の平滑な複数の分
割導体を撚り合わせた層からなりかつ複数の分割導体の
一定数毎の隣接する両分割導体の外側の角に曲率半径r
(m)の円弧からなる複数の溝を形成し、曲率半径r(
m)と電線の直径D(m)と開き角θ(度)との関係を
、10・も+IOgθ〉2.55に選ぶことによつて、
送電線の風音を著しく軽減でき、低風音化された送電線
を実現し得るなどの特有の効果が奏される。
なお、本願出願人は、本願の発明者と同一の発明者によ
つてなされた発明であつて、本願発明と目的を異にする
低風圧化された送電線を特願昭54−147478号と
して既に出願している。本願発明と先に出願した発明と
は、その一部において構造を同一にする部分がある。そ
こで、本願では、その対象として、「風速をV(m/S
ec)としたとき、の関係になる曲率半径rの円弧が分
割導体6外餌−の角に形成された送電線」を含まない送
電線とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は周波数の帯域別に送電線の風音の音圧レベルを
測定した特件図である。 第2A図はこの発明の一実施例の送電線10の断面図を
示し、第2B図は送電線10の分割導体の拡大断面図を
示す。第3図は従来の送電線とこの実施例の送電線10
の周波数帯域別における風音の最大音圧レベル差を示す
図である。第4図は第2A図に示す実施例の送電線10
の形状係数Kと最大音圧レベル差ΔLとの関係を風速別
に示す図である。第5図はこの発明の他の実施例の断面
図である。図において、10および20はこの発明の送
電線、11,12,21,22は内層、13,23は最
外層、131〜13n,231〜23nは分割導体、2
3a〜23hは分割導体群を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電線の最外層が、断面から見てリング形状でありか
    つその外周表面が平滑な導体を放射状に分割して複数の
    分割導体にされ、複数の分割導体を長手方向に撚り合わ
    せた層からなり、前記複数の分割導体の一定数ごとの隣
    接する両分割導体の外側の角に曲率半径r(m)の円弧
    を形成し、前記電線の直径をD(m)とし、となりあう
    溝の中心に対する角度をθ(度)としたとき、10・r
    /D+logθ>2.55の関係になる曲率半径r(m
    )の2つの円弧(但し、風速をV(m/sec)とした
    とき、▲数式、化学式、表等があります▼ の関係になる曲率半径rの円弧を除く)を突き合わせて
    なる複数本の溝を有することを特徴とする送電線。
JP55129605A 1979-11-13 1980-09-17 送電線 Expired JPS5919605B2 (ja)

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US06/206,132 US4356346A (en) 1979-11-13 1980-11-12 Transmission conductor
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4864479A (ja) * 1971-12-09 1973-09-06
JPS5651444A (en) * 1979-09-20 1981-05-09 Bayer Ag Novel sulfenylated acylurethanes* their manufacture and antimicrobial containing them

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