JPS5919530B2 - N−置換アミノ酸のエステルまたはその酸付加塩の製造法 - Google Patents

N−置換アミノ酸のエステルまたはその酸付加塩の製造法

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JPS5919530B2
JPS5919530B2 JP4317476A JP4317476A JPS5919530B2 JP S5919530 B2 JPS5919530 B2 JP S5919530B2 JP 4317476 A JP4317476 A JP 4317476A JP 4317476 A JP4317476 A JP 4317476A JP S5919530 B2 JPS5919530 B2 JP S5919530B2
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tertiary alkyl
acid
ester
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亮二 菊本
和夫 大窪
章 丸山
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Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はN一置換アミノ酸のエステルまたはその酸付加
塩の製造法に関する。
さらに詳しくは本発明は下記一般式(ハ / R1 HNN(I) R2−COO−R3 (上記一般式(I)中でR1は炭化水素残基を表わし、
R2はアルキレン基を表わし、R3は第三アルキル基を
表わす。
)で表わされるN一置換アミノ酸の第三アルキルエステ
ルを酸分解し、次いで下記一般式(■)R4−OH(■
)(上記一般式(■)中でR4は第三アルキル基以外の
アルキル基、アリール基またはアラルキル基を表わす。
)で表わされるアルコールまたはフェノールでエステル
化して抗トロンビン剤として有用なNし(7−メトキシ
ー2−ナフタレンスルホニル)−LーアルギニンーN−
(2■、メチルチオエチル)グリシンエチルエステル等
の医薬の中間原料として使用される下記一般式(9/R
” HN画 \ R2−C00=R4 (上記一般式Qll)中でR3およびR2は一般式(I
)で定義されているとおりであり、R4は一般式(1)
で定義されているとおりである。
)で表わされるN一置換アミノ酸のエステルまたはその
酸付加塩を好収率で取得する新規な製造法に関する。
上記一般式11)で表わされるN一置換アミノ酸のエス
テルの合成法としては、下記一般式(5)(上記式中で
、Xはハロゲン基を表わし、R2およびR4はすでに定
義されているとおりである。
)で表わされるハロゲノカルボン酸のエステルと下記一
般式(7)で表わされるアミンを反応させる方法が考え
られるが、この方法では副生物としてアミドが得られる
ので、収率よく、N一置換アミノ酸のエステル(H)を
収得することはできない。
しかし、下記一般式(至) (上記式中で、X,R2およびR,はすでに定義されて
いるとおりである。
)で表わされるハロゲノカルボン酸の第三アルキルエス
テルと上記一般式(7)で表わされるアミンを反応させ
れば、副生物としてアミドが得られないので、収率よく
本発明方法の原料である、上記一般式(1)で表わされ
るN一置換アミノ酸の第三アルキルエステルが得られる
本発明方法に従つて、このようにして得られたN一置換
アミノ酸の第三アルキルエステルを酸分解してのち、上
記一般式()で表わされるアルコールまたはフエノール
で、エステル化すれば、本発明で目的とする上記一般式
(自)で表わされるN一置換アミノ酸のエステルが得ら
れる。
本発明で原料として用いられるN一置換アミノ酸の第三
アルキルエステルの製造法について詳述すると第一アミ
ン類の使用量はハロゲノカルボン酸の第三アルキルエス
テルに対し等モル以上あればよいが好ましくは2〜15
倍モルが最適である。
この反応では、ハロゲン化水素が脱離するためNaOH
,KOH,K2CO,,Na2CO,など一般無機塩基
類あるいはトリエチルアミン、ピリジンなどの3級アミ
ン類を反応系に添加してもよい。塩基の使用量は別に定
めるものではないがハロゲノカルボン酸の第三アルキル
エステルに対して1〜2倍モル量であれば十分である。
反応は無溶媒で十分進行するが場合によつては不活性有
機溶媒を用いてもよい。
不活性有機溶媒としてはメタノール、エタノール等のア
ルコール類;テトラヒドロフラン、エチルエーテル等の
エーテル類;四塩化炭素、クロロホルム等の塩素系溶媒
:ベンゼン、トルエン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒が
挙げられる。反応温度は使用する原料により異なり別に
定めるところではないが、発熱が激しいときには、冷却
しながら反応温度を一定に保つ必要があり、また反応速
度が遅い化合物については、加熱を必要とする。
以上の理由から反応温度はO〜150℃の範囲が好まし
い。反応時間は原料の種類あるいは反応温度の選定によ
つて異なり別に定められたものではないが15分から1
0時間の範囲にある。
反応は第一アミン類の中へ攪拌しながらハロゲノカルボ
ン酸の第三アルキルエステルを約5分〜60分かけて滴
下して行われる。
反応が十分完了したのを見定めてから使用した溶媒ある
いは過剰の未反応第一アミン類を留去し、残留物にNa
OH水溶液と抽出溶媒(エーテル、クロロホルム、ベン
ゼン等)とを加えよく振とうし有機層を分取する。溶媒
を留去してから残査物を蒸留精製することによつて非常
に簡便にしかも収率よくN一置換アミノ酸の第三アルキ
ルエステルを取得することができる。既述のとおり、本
発明はN一置換アミノ酸の第三アルキルエステルを酸分
解し、ついでアルコールまたはフエノールでエステル化
してN一置換アミノ酸のエステルを収率よく製造するた
めの簡便な方法に関する。
一般式(1)で表わされるN一置換アミノ酸の第三アル
キルエステルは一般的手段による加水分解法によつては
分解されにくいが、酸処理によつて容易に酸分解し、N
一置換アミノ酸の酸付加塩に分解することが分つた。
この性質を応用しN一置換アミノ酸の第三アルキルエス
テルを酸で分解し、次いで任意に選ばれたアルコールま
たはフエノールを反応させることによつて対応するN一
置換アミノ酸エステルを得ることができる。
当該反応は酸分解次いでエステル化の二段反応で十分進
行するが相当するアルコールまたはフエノール中で酸分
解しながらエステル化を同時に行う一段法でも十分進行
する。
さらに詳しく説明するとN一置換アミノ酸の第三アルキ
ルエステルは一般式(1)で表わされるが、一般式(1
)中でR,の炭化水素残基としては通常C,〜ClOの
アルキル基、C3〜C,Oのシクロアルキル基、C4〜
ClOのシクロアルキルアルキル基、C6〜ClOのア
リール基、C7〜Cl5のアラルキル基、C2〜C,。
のアルコキシアルキル基、C2〜ClOのアルキルチオ
アルキル基等を挙げることができる。R2としてはメチ
レン、エチレン、エチリデン、トリメチレン、プロピレ
ン等の通常炭素数10以下、好ましくは5以下の側鎖を
有してもよいアルキレン基が挙げられ、R3としては、
t−ブチル基、t−ペンチル基、t−ヘプチル基等の通
常炭素数10以下の第三アルキル基を挙げることができ
る。
酸分解反応に用いる酸としては、ハロゲン化水素(HC
I,HBr,HF)、硫酸等の鉱酸、トルエンスルホン
酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸等が挙げられる
N一置換アミン酸の第三アルキルエステルはこのような
酸と接触させることにより、容易に酸分解されるが、反
応に際して不活性有機溶媒例えば酢酸エチル、ベンゼン
、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
一般有機溶媒を使用することもできる。
一段法による場合は、酸と同時にアルコールまたはフエ
ノールを加えて反応させればよい。
酸の使用量は一般式(1)で表わされるN一置換アミノ
酸の第三アルキルエステルに対し、1倍モル以上である
が、好ましくは1〜5倍モルである。またエステル化に
用いられるアルコールまたはフエノールは上記一般式(
)で表わされるが、一般式()中でR4は第三アルキル
基以外の通常C,〜C,Oのアルキル基、C6〜C,O
のアリール基またはC7〜C,2のアラルキル基を表わ
す。具体的なアルコールまたはエステルとしてはメタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサ
ノール、オクタノール、デカノール、フエノール、ナフ
トール、ベンジルアルコール、フエネチルアルコール等
を挙げることができる。
上記アルコールまたはフエノールの使用量はN置換アミ
ノ酸の第三アルキルエステルに対し1倍モル以上、好ま
しくは1〜10倍モルである。エステル化に際しては副
生する水を共沸脱水しながら反応を行なえば平衡が移動
し、反応を促進することができるのみならず、反応を完
結することができて有利である。共沸脱水させるための
溶媒としては、先に挙げたベンゼン等の炭化水素系溶媒
あるいはクロロホルム等の塩素系溶媒が一般に用いられ
る。
反応温度は室温から200℃までの温度が用いられるが
、好ましくは40℃から溶媒またはアルコールもしくは
フエノールの沸点までの温度が適当である。
反応終了後、析出した結晶を分離するか、あるいは石油
エーテルあるいはエチルエーテルなどを加えて固形化さ
せて分離するか、または溶媒あるいは過剰のアルコール
、フエノール等を除去して残渣を分離して、これを適当
な溶媒で再結晶すればN一置換アミノ酸のエステルを純
度よく取得することができる。
このようにして得られるN一置換アミノ酸のエステルは
適当な酸付加塩として、高純度でしかも好収量で取得す
ることができる。
次に本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例 1 N−メトキシエチルグリシンのt−ブチルエステル30
.09(0.16モル)をベンゼン150meに溶解し
、p−トルエンスルホン酸一水和物39.29(0.2
モノ(へ)を加える。
攪拌下、110℃で3時間還流後、ベンジルアルコール
34.390.317モル)加え、30分後、Dean
−Stark管でエステル化により生じる水を共沸脱水
する。10時間後、ベンゼンを減圧工で留去し、エチル
エーテルを加えて析出する結晶を沢過する。
この結晶を酢酸エチルで再結晶することにより、融点9
5〜96℃のN−(2−メトキシエチノ(ハ)グリシン
のベンジルエステル・p−トルエンスルホン酸塩が54
.8f1(87.4%)得られる。実施例 2 N−ベンジルグリシンのt−ブチルエステル18.79
(0.1モノ(ハ)とp−トルエンスルホン酸一水和物
24.79(0.13モル)、ベンジルアルコール32
.49(0.3モル)およびベンゼン100iを加え実
施例1と同様Dean−Stark管をつけて反応で生
成する水を共沸脱水しながら5時間還流する。
放冷するとN−ベンジルグリシンのベンジルエステル・
p−トルエンスルホン酸塩が393f!(92%)針状
晶として得られる。融点140〜143℃o以下上記実
施例1,2に従つて各種N一置換アミノ酸のエステルを
合成した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I )(上記一般
    式( I )中でR_1は炭化水素残基を表わし、R_2
    はアルキレン基を表わし、R_3は第三アルキル基を表
    わす。 )で表わされるN−置換アミノ酸の第三アルキルエステ
    ルを酸分解し、次いで下記一般式(II)R_4−OH(
    II)(上記一般式(II)中でR_4は第三アルキル基以
    外のアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表わ
    す)で表わされるアルコールまたはフェノールでエステ
    ル化することを特徴とする下記一般式(III)▲数式、
    化学式、表等があります▼(III)(上記一般式(III)
    中でR_1およびR_2は一般式( I )で定義されて
    いるとおりであり、R_4は一般式(II)で定義されて
    いるとおりである。 )で表わされるN−置換アミノ酸のエステルまたはその
    酸付加塩の製造法。
JP4317476A 1976-04-16 1976-04-16 N−置換アミノ酸のエステルまたはその酸付加塩の製造法 Expired JPS5919530B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02101796U (ja) * 1989-02-01 1990-08-14

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JPH02101796U (ja) * 1989-02-01 1990-08-14

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