JPS5919029Y2 - 針収納ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は針の出し入れが容易にかつ収納時に収納空間が
密閉されるように改良した縫い針等の針収納ケースに関
する。

従来、針収納ケースとして厚紙を中途で屈曲して重合さ
せ、重合空間内に針を係止部材に突きさしておくような
ものがある。

この形態のケースでは収納空間は三方が開いたものとな
るので針が紛失したりして携帯用としては不適当であり
、また外気の湿気により錆付くという欠点があり、針の
出し入れも容易ではなかった。

本考案は以上のような問題を解消しようとするもので、
縫い針の出し入れが簡単に行えかつ収納時に収納空間が
密閉されるようにした針収納ケースを提供することを目
的とし、同針収納ケースは台紙の一面側に同台紙の上部
を除いて上端開口の扁平凹部断面を有するカバーを取付
け、同カバー上端より上方の台紙位置にその幅方向の少
くとも一部に第１切欠部を設け、同第１切矢部の所要量
上方に台紙上端部分を屈曲自在となす折線を同様に台紙
幅方向に形成し、第１切矢部の切欠端から上記折線に達
する第２切矢部を設け、さらに台紙の折線より上方側を
なす位置に上記カバー内を進退自在かつ屈曲自在な針取
付板の上端を取付け、台紙上部屈曲時に第１切欠部及び
第２切欠部により区画形成される舌片が上記縫い針取付
板の内面を屈曲押上げるように構成したことを特徴とす
る。

以下、添付図面に示す実施例に基いて説明すれば第１図
と第２図に各々本考案に係る針収納ケース１の正面図と
側面図が示されており、同ケースは台紙２、同台紙の一
面側に同台紙の上部を除いて貼付される扁平凹部断面を
有する透明プラスチック材等よりなるカバー３及び同カ
バー内を進退自在に台紙２の上部側に上端を固着される
針取付板４（以下取付板と称す。

）より主部を構成している。

台紙２は厚手の紙若しくはプラスチック板等より形成さ
れ、また取付板４はカバー３を同様に透明プラスチック
材よりなりかつ屈曲自在な可撓性を有している。

第３図において台紙２はその両端に幅方向に所要長さ切
開された第１切欠部５が設けられ、同切欠部の切欠端か
ら上方に向けて切開される第２切欠部６が設けられ、か
つ同第２切大部の上端間を結ぶように台紙２を屈曲自在
をなす折線７が形成される。

この第１．第２切欠部６と折線７により、台紙２の折線
７より上方側の操作部８を押せば、同操作部８は折線よ
り折れ曲り、かつ第４図のように第１．第２切欠部５，
６により区画形成される舌片９，９がその下端縁９ａ、
即ち第１切欠部５の上部側切欠縁が折線７を回動中心と
するように円弧状軌跡を描いて同図矢印のように移動す
る。

取付板４は前述のように上端を台紙２の操作部８に貼着
され、かつその幅は第１切欠部５，５の双方に達するよ
うに配設される。

また第５図のように取付板４の上部側には幅方向に円弧
状の段部４ａが設けられ、カバー３には取付板４収納時
に同段部４ａ全長を嵌合する円弧状断面の凹部３ａを形
成し、同図のように両部の嵌合によって針収納空間を密
閉することができる。

１０は取付板４に貼付される紙片若しくは布片等よりな
る針Ｎを突きさして支持するバンドである。

第６図に針Ｎを取出す方法の説明図が示されており、同
図ａのように操作部８を押し曲げると舌片９の下端縁９
ａが取付板４の内側面を押し上げるように回動し、これ
によって取付板４が上昇する。

このとき段部４ａは取付板４が可撓性を有するためにカ
バー３の凹部３ａとの係合を解くことは容易である。

同図すのようにさらに操作部８を押し曲げれば、取付板
４がさらに上昇し、針Ｎがカバー３より露呈して同針を
指先でつまんで取出すことができる。

この取付板４の上昇量は舌片９の下端縁９ａと折線７間
の距離に相当するもので、第１．第２切欠部５，６及び
折線７の相対形成位置により上記のような針取出しが簡
単に行えるものである。

また針の収納には操作部８を逆転させれば、取付板４が
カバー３内に下降して収納され、かつ段部３ａと凹部４
ａとが嵌合して針Ｎ収納部分が密閉される。

尚、第７図に示すように台紙２の中央部に第１切欠部５
を、同切欠部両端から所要高さの第２切欠部６，６を、
同第２切欠部上端から幅方向に折線７を形成すれば、第
８図のように操作部８を押し曲げれば、舌片９が同様に
取付板４を上昇させることができる。

以上のように本考案によれば、針の取出し及び収納がワ
ンタッチで容易に行えるとともに、針収納空間を密閉で
きるので収納時に針が錆付いたりすることを防止できる
という効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る針収納ケースの正面図、第２図は
同側面図、第３図は台紙上部の正面図、第４図は台紙上
部の操作部を折り曲げた状態の斜視図、第５図は第１図
のＩ−Ｉ線矢視図、第６図は針の取出し方法を示す説明
図、第７図と第８図は各々他の台紙の実施例を示す正面
図と、操作部を投り曲げた時の斜視図である。 １：針収納ケース、２：台紙、３：カバー、４：針取付
板、５：第１切欠部、６：第２切欠部、７：折線、９：
舌片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １６台紙の一面側に同台紙の上部を除いて上端開口の扁
   平凹部断面を有するカバーを取付け、同カバー上端より
   上方の台紙位置にその幅方向の少くとも一部に第１切矢
   部を設け、同第１切欠部の所要量上方に台紙上端部分を
   屈曲自在となす折線を同様に台紙幅方向に形成し、第１
   切欠部の切欠端から上記折線に達する第２切矢部を設け
   、さらに台紙の折線より上方側をなす位置に上記カバー
   内を進退自在かつ屈曲自在な針取付板の上端を取付け、
   台紙上部屈曲時に第１切矢部及び第２切矢部により区画
   形成される舌片が上記針取付板の内面を屈曲押上げるよ
   うに構成したことを特徴とする針収納ケース。 ２、カバー上部と針取付板に、同針取付板をカバー内収
   納時に互いに嵌合しあうカバー内密閉用の凹部と段部を
   各々幅方向に形成したことを特徴とする実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の針収納ケース。