JPS5918945Y2 - 自動車の予備タイヤ保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、不整地走行用自動車等に使用される自動車の
予備タイヤ保持装置に関するものである。

従来、第１図及び第２図に示すように、不整地走行用自
動車１においては、その予備タイヤ２は、自動車後部に
植設されたポル）３． ３． ３を予備タイヤ２のホイ
ール４のボルト挿通孔４ａに挿通させてナツト等で固定
していた。

４ｂは車軸挿通孔である。

したがって、予備タイヤ２を取外した場合には、ボルト
３． ３． ３が後方へ大きく突出しているので安全性
の上で好ましいものではなかった。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点を除去し、予
備タイヤを取外した場合に突出部分を生じない、自動車
の予備タイヤ保持装置を提供することにある。

以下、本考案の一実施例を第３図ないし第５図に基づい
て説明する。

管材から戒る固定部材６は自動車ボテ゛イー１ａの後部
に支持材５を介して固定され、固定部材６の側面にはほ
ぼ水平方向にネジ孔６ａが形成されている。

そして、固定部材６にはまた、ブラケット７．８が溶接
等で固定され、このブラケット７゜８によって、一端に
つまみ９ａを有するロッド９が回転自在に支持されてい
る。

ロッド９の他端にはナラ）９ｂ、９ｃが螺合し、ロッド
９の抜は止め機能をはたしている。

一方、ロッド９には先端を予備タイヤ２のホイール４の
車軸挿通孔４ｂの上縁に係止する係止部にしたタイヤホ
ルダ１０がナツト１０ａ、１０ｂによって一体的に固定
され、タイヤホルダ１０はブラケット８内に位置してい
る。

したがって、つまみ９ａを手で握持してロッド９を回転
すれば、タイヤホルダ１０も一体的に回転する。

タイヤホルダ１０は、第５図に示すように、タイヤ吊下
げ位置Ａと格納位置Ｂとの間で回転できれば十分である
。

そして、タイヤホルダ１０とブラケット８との間にはコ
イルスプリング１１が介装され、コイルスプリング１１
の弾発力により、タイヤホルダ１０は常時格納位置Ｂ方
向へ回動付勢されている。

予備タイヤ２を取付けるには、ロッド９のつまみ９ａを
手で握持してロッド９を回転させ、これにより、タイヤ
ホルダ１０をコイルスプリング１１の弾発力に抗して格
納位置Ｂからタイヤ吊下げ位置Ａまで回転させる。

そして、予備タイヤ２のホイール４の車軸挿通孔４ｂの
上縁をこのタイヤホルダ１０の先端の係止部に係止させ
、その後、押え板１３の両端を車軸挿通孔４ｂに係止さ
せ、予備夕イヤ固定用ボルト１２を押え板１３の中央に
設けた孔１３ ａとホイール４の車軸挿通孔４ｂを通し
てネジ孔６ａに螺合させればよい。

また、予備タイヤ２を取外したときには、タイヤホルダ
１０はコイルスプリング１１の弾発力により、タイヤ吊
下げ位置Ａから格納位置Ｂまで自動的に回動し、格納さ
れる。

以上、説明したように、本考案の予備タイヤ保持装置に
よれば、タイヤホルダが予備タイヤ取外し時に自動的に
格納されるから、極めて安全であるという効果を生ずる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の不整地走行用自動車の後方斜視図、第２
図は従来の予備タイヤ保持装置の斜視図、第３図は本考
案装置の要部斜視図、第４図は本考案装置の要部断面図
、第５図は予備タイヤ吊下げ状態を示す本考案装置の縦
断面図である。 １ａ・・山動車ボディー ２・・・予備タイヤ、４・・
・ホイール、６・・・固定部材、６ａ・・・ネジ孔、７
，８・・・ブラケット、９・・・ロッド、１０・・・タ
イヤホルダ、１１・・・コイルスプリング、１２・・・
予備タイヤ固定用ボルト、Ａ・・・タイヤ吊下げ位置、
Ｂ・・・格納位置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車ボディーに取付けた固定部材に予備タイヤ固定用
   ボルトを螺合するためのネジ孔を形成し、該固定部材に
   ロッドを支持させると共に、該ロッドで、先端をホイー
   ルの車軸挿通孔の上縁に係止する係止部にしたタイヤホ
   ルダを、タイヤ格納位置とタイヤ吊下げ位置との間で回
   転変位可能に、しかも該タイヤホルダを常時前記格納位
   置方向へ回動付勢して支持し、前記予備タイヤ固定用ボ
   ルトを、両端をホイールの車軸挿通孔に係止させた押え
   板を貫通させて前記固定部材のネジ孔に螺合させるよう
   に構成したことを特徴とする自動車の予備タイヤ保持装
   置。