JPS5918785Y2 - 電子機器ユニツトの収納架枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子機器ユニットの収納枠に関するものである
。

通信機器装置特に交換機においては、リレー、クロスバ
スイッチ等よりなる回路部を実装した複数個の電子機器
ユニットを架枠に多段に且つ挿脱可能に収納して構成さ
れる。

この種の架枠として従来は第１図の断面図で示す如き構
造のものが適用されていた。

すなわち、電子機器ユニットは通常挿脱方向ａの奥行寸
法がそれと直角な幅寸法に比べはるかに大きいため、前
後２本の架枠部材２゜２′を対向させて床面上に設置す
ると共に、該架枠部材２，２′の高さ方向にユニット１
の高さ寸法と適合する間隔ど棚３を多段に配設して構成
されている。

該棚３は各架枠部材２，２′の架柱間に取付けた連絡部
材４，４′と該連絡部材４，４′間に複数個列状に直交
配置されたガイドレール５よりなり、該ガイドレール５
を案内としてユニット１が挿脱自在に収納される。

また、架枠部材２の裏面側には該架枠部材２の架柱に沿
って配された幹東線６を支持するための金具７と、該幹
束線６より分岐し棚３に沿って導入された枝束線８を支
持するための金具９が設けられている。

そして、この架枠は架枠部材２，２′を床面上に対設し
て一体化し、次に該架枠の底面を基準として夫々の架枠
部材２．２’に連絡部材４，４′を所定間隔で溶接固定
した後、該連絡部材４，４′上にガイドレール５をネジ
固定して棚３を組立てるものであった。

この様な構造からなる従来においては、前後２本の架枠
部材を用いるため、床面の水平状態により各架枠部材２
，２′が上下に位置ずれした状態で一体化される可能性
があり、この際には棚３が傾斜して設けられたり、或は
棚間隔がユニット１の高さ寸法より小さくなったりし、
ユニット１の挿脱不能や挿脱動作が重くなる事態を招く
。

このため従来では各架枠部材のレベリング作業を要し、
またその作業は該架枠部材が重量的に重いため面倒で大
変な作業であった。

その上、従来では架枠２．２′に連絡部材４，４′を溶
接固定しているが、この手段だと材料の熱ひずみにより
棚間隔に狂いを生じるためそのひずみ除去の作業を要し
、この作業は架枠部材が重く大形であるゆえ極めて大変
で多数の作業者を要していた。

本考案は上記従来の欠点を解決できる電子機器ユニット
の収納架枠を提供するものであり、以下、本考案の一実
施例を第２図、第３図を参照しながら詳細に説明する。

尚、第２図は本考案に係る収納架枠の断面図であり、第
３図は第２図の斜視図である。

図において、１０は架枠部材、１１は長短２種類のガイ
ドレール１４．１４’を枠部材１３に一体化形成した棚
、１２は冷風の通風口、１５は架枠部材１０の架柱内面
にユニット１の高さ寸法と適合する間隔でネジ固定した
冶金具、１６は幹束線、１７は該幹束線１６を支持する
ための金具、１８は枝東線である。

なお、上記棚１１は枠部材１３に、前後方向に向けられ
たガイドレール１４．１４’を複数本並列に、該ガイド
レールを案内とし複数のユニット１がそれぞれに挿脱可
能な所定間隔でネジ止め、或いは適宜歪を生しない範囲
で溶接固着され一体化されている。

図から明らかな通り、本架枠においては該架枠部材１０
は従来の前後２本に対し前方側の架枠部材に相当する１
本のみであるが、該架枠部材１０は従来のものより強度
的に強くしである。

又、枠部材１３は架枠部材１０の奥行幅よりも奥行幅が
大きく前端面ばほぼ一致するよう、そして後端側は大き
く架枠部材１０から突出する枠形で断面が口型とし断面
二次モーメントが大きくなるように設計してあり、台金
具１５は電子機器ユニットおよび棚１１を塔載しても大
丈夫な機械的強度をもつ。

そして、本架枠は架枠部材１０の対向内面に、該架枠部
材１０の高さ方向に後述するよう棚１１を多段に配置す
るが、これら各段をユニット１の高さ寸法と適合する間
隔となるよう夫々同一ピッチで予め設けられたネジ穴と
台金具１５のネジ穴とを一致させてネジ１９．１９’に
より台金具１５を架枠部材１０に固定し、該合金具１５
上にガイドレール１４、１４’を備えた一体化棚１１を
載置してネジ２０により固定すれば組立が完了する。

台金具１５は互いに直交する３面体であって、この台金
具１５の後端面と架枠部材１０の後端折込み部１００が
接してねじ１９で連結固定され、架枠部材１０同士の対
向面と台金具１５の側面とが接して前端側をネジ１９′
で連結固定される。

かかる構成により枠部材の両端部の前側端部が一対の架
枠部材に取付けられ電子機器ユニットを収容した際、各
欄の重心はネジ１９により固定された箇所で支持し、か
つ前側端部で支持することによる回転モーメントを極力
小さくしている。

また、東線処理は、枠部材１３の後方面左右端に配され
た幹束線６を支持するための金具１７と、ガイドレール
１４の１４′より更に裏面方向に突出した終端部分を利
用し、該終端部分に枝束線１８を糸でむすび付けること
により行なわれる。

以上の如く、本考案によれば台金具は小形で軽量である
ため架枠部材に同一ピッチで正確に取付けることは容易
であり、依って簡単な作業により各欄を水平に設けるこ
とができ、従来の如き大変なレベリング作業を削除でき
る。

また、ガイドレールが東線支持金具兼用としたため、部
品点数の減少や組立作業の簡単化が図れるなど、その実
用上の効果は著しいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電子機器ユニットの収納架枠を示す断面
図、第２図は本考案に係る収納架枠を示す断面図、第３
図は第２図の斜視図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 架枠の奥行幅が実装される電子機器ユニット幅よりも小
   さい左右一対の架枠部材と、前記一対の架枠部材間にあ
   って前記架枠部材にそれぞれ取着せしめられた棚とより
   威る架枠において、前記棚は前記架枠部材の奥行幅より
   も奥行幅が大きく枠形に一体化されてなる枠部材にその
   前後方向に向けられ所定間隔に間隙を設けてガイドレー
   ルを複数本並列にかつ所定個所のガイドレールは延長さ
   れてその延長終端部分を東線支持金具とすべくに備え、
   前記一対の架枠部材の対向間に台金具の後端と該架枠部
   材の後端折込み部及び架枠部材同士の対向面と台金具の
   側面とで個定される該台金具に該枠部材の前側端部の両
   端部が載置されそれぞれがネジによって取付は固定され
   てなることを特徴とする電子機器ユニットの収納架枠。