JPS59185758A - 高珪素球状黒鉛鋳鉄 - Google Patents

高珪素球状黒鉛鋳鉄

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JPS59185758A
JPS59185758A JP5864983A JP5864983A JPS59185758A JP S59185758 A JPS59185758 A JP S59185758A JP 5864983 A JP5864983 A JP 5864983A JP 5864983 A JP5864983 A JP 5864983A JP S59185758 A JPS59185758 A JP S59185758A
Authority
JP
Japan
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cast iron
silicon
spheroidal graphite
graphite cast
oxidation resistance
Prior art date
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Pending
Application number
JP5864983A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Oguro
大黒 貴
Shuji Ono
修二 小野
Shintaro Matsuo
松尾 信太郎
Yukio Fujioka
藤岡 幸夫
Toyohiro Shimizu
清水 登弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、内燃機関用排気マニホールドや、過給機のタ
ービン・ハウジングなど内燃機関において燃焼した排気
ガスに曝らされるため、高温′強度と耐酸化性を必要と
する高珪素球状黒鉛鋳鉄に関する。
排気マニホールドや過給機のタービン・−・ウジングに
は、従来、表1にその一例を示すねずみ鋳鉄又は、JI
S規格でFCD 40 *FCD 4sとして表示され
るフェライト系球状黒鉛鋳鉄が使用されていたが、排気
ガス温度の上昇とともに強度が不足し、かつこの強度不
足に伴って著しく酸化し、表面に大量の酸化スケールが
発生するという問題が生じた。
これらの問題を解決するため、これまでに珪素を4.0
〜4.5%に高めた高珪素球状黒鉛鋳鉄が開発されてい
る。この材料の化学成分の一例を表1に示す。この耐酸
化性は、前記のねすみ鋳鉄やFCD 40等のフェライ
ト系球状黒鉛鋳鉄に比較して優れているが、高温強度が
不十分である。
一方、高温強度と耐酸化性の両者が優れた材料として表
1に化学成分の一例を示すニッケルを多量に含むオース
テナイト系球状黒鉛鋳鉄があるが、この材料は、ニッケ
ルを多量に含むため、他の材料に比較して著しく高価で
あるという問題を有している。
本発明は、以上の諸点に鑑みてなされたもので、高珪素
球状黒鉛鋳鉄にほぼ匹敵できる耐酸化性を有し、かつ高
珪素球状黒鉛鋳鉄よシも優れた高温強度を示し、しかも
オーステナイト系球状黒鉛鋳鉄よシも安価な高珪素球状
黒鉛鋳鉄を提供するものである。
すなわち本発明は、炭素2.8〜3.5%、珪素3.8
〜4.5チ、マンガン0.45係以下、リン0、[15
q6以下、硫黄0.02チ以下、クロム0.2〜1.0
チ、マグネシウム0.02〜o、osq6を含み、残シ
鉄から成ることを特徴とする高温においても高い強度と
優れた耐酸化性を示す高珪素球状黒鉛鋳鉄に関するもの
である。
本発明においては、耐酸化性を付与するために珪素を3
.8〜4,5チに増加させると同時に、高温強度を付与
するためにクロムを0.2〜1.0係添加した。そして
、クロム添加してもフェライト基地を確保できるように
マンガン、リン。
硫黄、マグネシウムの添加量を制限したものである。
本発明鋳鉄は、内燃機関用排気マニホールドや過給機の
タービン・ハウジングなどのように   ゛燃焼した排
気ガスに曝らされる部材に適用できる。
本発明の最大の要点は、耐酸化性、高温強度及びコスト
の3点を同時に両立させるために、従来から耐酸化性が
優れていることが知られているフェライト基地を有する
高珪素球状黒鉛鋳鉄にクロムを0.2〜1.0%するこ
とによって、高珪素球状黒鉛鋳鉄の耐酸化性を維持しつ
つ、高温強度を一段と向上させたことであシ、添加した
クロムは比較的安価で、しかもその添加量も1チ以下の
ため、コスト的にもオーステナイト系球状黒鉛鋳鉄に比
較して非常に有利である。
なお、クロムを鋳鉄に添加してパーライト基地を強化し
、高強度パーライト鋳鉄を作ることは公知の技術である
が、クロムは炭化物形成元素のため、これをフェライト
系球状黒鉛鋳鉄に添加すれば、延性や耐酸化性を低下さ
せる遊離炭化物やパーライトを形成させるために、クロ
ムをフェライト系球状黒鉛鋳鉄に添加することは有害と
されていた。
そこで本発明では、これらのクロム添加による問題点を
克服するだめに、フェライト形成元素である珪素を耐酸
化性の向上も兼ねて3.8〜4.5チに増化させるとと
もに、炭化物及びパーライトの形成を促進させる元素で
あるマンガンを0.45%以下、リンをo、os%以下
、硫黄をo、o2%以下及びマグネシウムを0.02〜
0.05係に押さえて、クロムを最大1.0係添加して
も使用状態でフェライト基地を90係以上確保できるよ
うにしたのである0 このように、クロムを0.2〜1.0%添加しても、フ
ェライト基地を90%以上確保した本発明鋳鉄は、従来
のフェライト基地を有する高珪素鋳鉄に比較して、特に
高温強度の向上が顕著である。
次に、本発明を表2及び表3に示す実施例に基づいて具
体的に説明する。
表2の1〜10は本発明鋳鉄の化学成分のうち主要元素
である炭素、珪素、マンガン、クロム、及びマグネシウ
ムの含有量を種々変化されたものと、それらによって得
られた鋳鉄の機械的性質及び酸化試験結果を示したもの
である。
機械的性質は高周波誘導溶解炉によって溶解した溶湯を
JIS B号試験片に鋳造し、それからJIS Z 2
201の4号引張試験片を切出して試験した結果、得ら
れた値である。
また酸化増量値は、前記JIS B号試験片から20 
X 25 X 5tam  の板状試験片を切出し、9
50℃の電気炉中にj 25 Hr  静置し、その試
験前後の重量を測定して算出したものである。
表3は、表1及び表2に示す鋳鉄の600℃における引
張性質を示したものである〇次に、各元素の範囲を規定
した理由を以下に記す。
■  炭  素  : 炭素は、珪素とともに鋳鉄の組織を決定する最も重要な
元素である。炭素が2.8%未満になると、パーライト
組織が析出し、耐酸化性が低下するので、その下限を2
.8条とする。
壕だ、本発明鋳鉄は、後記するごとく耐酸化性の向上に
最も寄与する珪素を最大4.5%含むので炭素を3.5
係よシも多く添加すると、それが溶解中に溶湯の表面に
浮上してカーボン・ドロスとなシ、表面欠陥を発生させ
るので、炭素の上限を3.8%とする。
■  珪  素  : 珪素は、耐酸化性を確保する上で、本発明鋳鉄で規定し
た7成分のうち最も重俄な元素□ である。珪素量が増加すると耐酸化性は向上するが、3
.8%未満ではその効果は小さいので、その下限を3.
8%とする。一方、珪素量が増加するほど耐酸化性は向
上するが、それが4.5%を越えると延性や靭性が極端
に低下するので、その上限を4.5qbとする0■ マ
ンガン: マンガンは、パーライト形成元素であるので、多くなる
とパーライトが析出し1.耐酸化性が低下する。この事
は、表2の5及び6を見ても分かる。すなわち、マンガ
ンが少ないほど耐酸化性が向上するが、マンガンを極端
に下げるにはマンガンを除去した高価な地金を使用しな
ければならないので、その上限をコスト及び耐酸化性の
両方を考慮して0.45係とする。
■  り  ロ  ム ニ クロムは、本発明鋳鉄における最も重要な元素で、これ
を添加することによって強度、特に高温強度が改善され
る。その下限としては、0.2%未満になると強度の改
善度が小さいので、0.2%とする。一方、1.o%を
越えると遊離炭化物が析出し始め、耐酸化性が低下する
と同時に延性や靭性が低下するので、その上限を1.0
チとする。
■ マグネシウム: マグネシウムは、黒鉛の球状化剤として球状黒鉛鋳鉄の
元素として不可欠なものである。
マグネシウムが0.2%未満になると黒鉛の球状化が不
完全とな多、強度が低下するので、その下限を肌2%と
する。一方、マグネシウム量が増加すると炭化物が析出
し、耐酸化性が低下するので、その上限をo、os%と
する。
■ リン及び硫黄ニ リン及び硫黄は、球状黒鉛鋳鉄におけ・る不純物元素で
あり、これらが多く含まれると遊離炭化物が析出し、耐
酸化性とともに、延性や靭性が低下する。このため、こ
れらの元素はできる限多少ない方が良い。しかし、極端
にその含有量を下げようとすると、高純度で、高価な地
金を使用せざるを得ないので、それらの上限を、リンの
場合肌05%、硫黄の場合0.02%とする。
以上詳述したように、本発明の高珪素球状黒25)、 
フェライト系球状黒鉛鋳鉄(FCD40)、高珪素球状
黒鉛鋳鉄に比較して、耐酸化性(第2表参照)とともに
、高温強度(第6表参照)が改善されるのである。
復代理人  内 1)   明 復代理人  萩 原 亮 − 手続補正書 特許庁長官 若杉和夫殿 昭和58年4月5日提出の特許願 (1)2、発明の名
称 高珪素球状黒鉛鋳鉄 3、補止をする者 小作との関係  特許出願人 ji:  +’li   東京都千代田区丸の内二丁目
5番1号4、復式 理 人 1、i−+(Ii  東京都港区虎)門−丁目16番2
号2補正の対象 (1)  明細書の「特許請求の範囲」の項(2)  
明細書の「発明の詳細な説明」の項&補正の内容 (1)明細書1頁の特許請求の範囲を別紙の通シ訂正す
る。
(2)  同4頁10行の「マグネシウム102〜(L
05チ」を[マグネシウム[1,02〜l106チ]と
訂正する。
(3)  同6頁9行の[マグネシウムを[102〜C
Losjtrマグネシウム’e0.02〜CLOJと訂
正する。
(4)同12頁9行のl’−Q、f)5%]を「o、 
o bチ」と訂正する。
特許請求の範囲 炭素2.8〜6.5チ、珪素3.8〜4.5チ、マンガ
ン0.45%以下、リン0.05%以下、硫黄0.02
チ以下、クロム0.2〜1.0%、マグネシウム0.0
2〜0.06%を含み、残シ鉄から成ることを特徴とす
る高温においても高い強度と優れた耐酸化性を示す高珪
素球状黒鉛鋳鉄。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 炭素2.8〜3. s 、% 、珪素3.8〜4.5チ
    、マンガン0.45%以下、リンo、os%以下、硫黄
    0.02ヂ以下、クロム0.2〜1.0係、マグネシウ
    ム0.02〜0.05係を含み、残シ鉄から成ることを
    特徴とする高温においても高い強度と優れた耐酸化性を
    示す高珪素球状黒鉛鋳鉄。
JP5864983A 1983-04-05 1983-04-05 高珪素球状黒鉛鋳鉄 Pending JPS59185758A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03146637A (ja) * 1989-11-01 1991-06-21 Kusaka Reametaru Kenkyusho:Kk 鋳鉄及びその改質方法
KR20030028909A (ko) * 2001-10-04 2003-04-11 현대자동차주식회사 자동차 엔진 배기계용 주철 조성물
JP2018154863A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 株式会社アイメタルテクノロジー 球状黒鉛鋳鉄及び排気系部品

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JPH03146637A (ja) * 1989-11-01 1991-06-21 Kusaka Reametaru Kenkyusho:Kk 鋳鉄及びその改質方法
KR20030028909A (ko) * 2001-10-04 2003-04-11 현대자동차주식회사 자동차 엔진 배기계용 주철 조성물
JP2018154863A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 株式会社アイメタルテクノロジー 球状黒鉛鋳鉄及び排気系部品

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