JPS5918521B2 - ロ−タ熱曲り防止法 - Google Patents

ロ−タ熱曲り防止法

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JPS5918521B2
JPS5918521B2 JP54135161A JP13516179A JPS5918521B2 JP S5918521 B2 JPS5918521 B2 JP S5918521B2 JP 54135161 A JP54135161 A JP 54135161A JP 13516179 A JP13516179 A JP 13516179A JP S5918521 B2 JPS5918521 B2 JP S5918521B2
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JP
Japan
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rotor
thermal
bending
adjustment piece
temperature atmosphere
Prior art date
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Expired
Application number
JP54135161A
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English (en)
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JPS5660804A (en
Inventor
敏美 丹
勝邦 久野
貴夫 溝井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は蒸気タービンのロータ熱的シ防止法に係り、特
に大型蒸気タービンのロータ材質の不均一による熱曲り
を防止する方法に関するものである。
蒸気タービンのロータについて、その材質の均質性を確
認するだめに素材メーカにおいて、テストピースを作り
電気炉内でそのテストピースを加熱し、曲り量を測定す
る方法(加熱振れ試験)が採用されている。
この方法は、曲り量の測定精度の面で、その許容値を、
可能な限り小さくしても、約17100 mmが限度で
ある。
したがって、素材メーカより供給される素材の均一性は
テストピースの大きさで、熱曲りが約17100mm以
下のものである。
一方、ロータ材の熱曲り量は同一素材を使用しても大型
のもの程大きくなる傾向をもっている。
近年、蒸気タービンが大容量化するに伴い、翼長、ロー
タ長さおよびロータ径が増大し、テストピースでの許容
値を可能な限り小さな材料を使ったとしても、運転中の
熱曲りによる振動ベクトル変化は、ロータの直径と長さ
に比例するため、振動上許容できない大きさとなる。
これ等の現象を第1図、第2図および第3図に従ってさ
らに詳しく説明する。
第1図に示されるように、動翼2を多段に備えだロータ
1は、左右1個ずつの軸受3にて支持されている。
該ロータ1にて運転中に熱曲りが発生すると、第2図に
示されるように、左右の軸受3で測定される振動ベクト
ル変化4,4′は、負荷が0%から100%まで変化す
ると、それぞれAからB、AからB′へと変化する。
常温もしくは負荷0%のときの振動ベクトルA及びAは
カウンタウェイトを調整することによって、はソ許容値
以下にすることは容易である。
しかし、タービンの負荷上昇に伴って生ずる振動ベクト
ル変化は、ロータの雰囲気温度の上昇に伴う熱曲りに基
因しておシ、常温でのロータバランスをいかに上手に行
ったとしても、これを小さく抑えることはできない。
負荷θ%の振動ベクトルA及びA′と負荷100%の振
動ベクトルB及びB′の差Vはロータ材質の不均一とロ
ータの大きさによって変る。
ロータ材質の均一性が同一である場合、振動変化量Vは
第3図のような特性を示す。
第3図に、ロータの直径りと軸受間の距離りとを乗じた
値を横軸に、振動変化量Vを縦軸にとると、DXLに比
例してVが大きくなる。
特に、10100O級の焼ばめロータを一体型ロータに
した場合、Dx4.=zo、、7程度となり、振動変化
量v= 100μとなり0%負荷でロータのバランスを
とっても、定格で振動が大きくなり、安全な運転ができ
なくなる。
本発明の目的は高温雰囲気中で生ずるロータの熱曲りを
強制的に矯正するロータ熱油り防止法を提供することに
ある。
更に熱曲り矯正用のために用いられる調整片による、常
温時のロータのアンバランスをも解消できるロータの熱
曲り防止法を提供することを目的としている。
本発明の特徴は高温雰囲気中でロータに生ずる熱曲りの
方向をあらかじめ求め、熱曲りの内側となるロータの箇
所に、ロータ材よりも大なる熱膨張係数の調整片を埋め
込んでロータと調整片との熱膨張係数の差によってロー
タに前記熱曲げとは反対の曲げ力を与え、前記曲シと逆
相にロータを曲げ、該ロータの熱曲りを矯正するところ
に存し、この構成により高温雰囲気温度に追従して生ず
るロータの熱曲りを矯正しうるロータの熱曲り防止法を
得たものである。
本発明の他の発明の特徴は高温雰囲気中でロータに生ず
る熱曲りの傾向をあらかじめ求めておき、熱曲りの内側
となるロータの箇所に、ロータ材よりも大なる熱膨張係
数の調整片ををり付け、該調整片と円周方向の対称位置
にはカウンタウェイトを設け、蒸気温度の上昇前は前記
カウンタウェイトによりロータのバランスをとり、高温
雰囲気中では前記ロータと調整片との熱膨張係数の差に
よってロータに、熱曲りとは反対向きの曲げ力を与え、
前記的りと逆相にロータを曲げ、該ロータの熱曲りを矯
正するところに存し、この構成により調整片が重量が大
なる場合であっても、調整片による、常温時のロータの
アンバランスを解消し5るロータの熱曲り防止法を得た
ものである。
以下本発明を図面に基づいて説明する。
第4図、第5図および第6図は本発明の一実施態様を示
すもので、蒸気タービンのロータ1には、動翼2が多段
に設けられており、ロータ1の両端は軸受3,3で支持
されている。
第4図に示すロータ1は、図面でロータ1の中央が下に
凸形となるような熱曲りの傾向を示すものである。
熱的シの傾向はロータを高温雰囲気中におくか、または
ロータの円周上の数個所よりテストピースを取り出し、
熱クリープ試験を行うことにより、どの方向に曲るかが
判る。
ロータ1の熱曲りの内側すなわち、第4図の図面の上方
に溝を切り、そこにロータ材よシも犬なる熱膨張係数の
調整片6を埋め込んでいる。
調整片6を設ける位置は熱曲りが大きく表われるロータ
の中央部でしかも、ロータの円周上の一部分、その位置
はロータが熱曲げを起したとき、内側となる部分に設け
られる。
前記調整片6は、ロータ1が低合金鋼、例えばCr−M
oV鋼またはNiCrMo−V鋼で形成されているとき
は、該ロータ材よりも熱膨張係数の大きい18−8ステ
ンレス鋼等で形成される。
また前記調整片6は第4図ないし第6図に示される実施
例では、ロータ1の軸方向と直交する正面、すなわち第
6図の矢印eからみて台形に形成されている。
そしてこの実施例ではロータ1の調整片6を取り付ける
べき前記位置に、前記調整片6を嵌合させうる嵌合溝5
を形成し、該嵌合溝5に前記調整片6を嵌め込み、調整
片6に形成されたねじ孔7に止めねじ8をねじ込み、前
記調整片6を固定している。
い11 調整片の熱膨張係数a1=lr×1o (1/’C)
、ロータの熱膨張係数α。
=12X10 (1/℃)であるとき、高温雰囲気中
で両者の熱膨張係数の差に基づいてロータ1内に生ずる
軸方向の作用力F (kg)は次の式によって表わされ
る。
F=Δα×ΔTXEXS ただし、Δα:熱膨張係数の差(1/’C)(Δα=α
、−α0 ) ΔT:温度変化(℃) E:ヤング率(ky/mA ) S:接解面積(−) (第6図において5=HXK) 一例としてΔα=α −α =5X10 (1/’
C) 0 ΔT=300℃、E= 2. l x 10’ kg/
1ttA、5=KXT=20X40=800−とすると
F=5X10 X300X2.IXlX104X80
0=25200 前記作用力Fは第5図に矢印で示されるように、ロータ
1の熱曲りを強制的に打ち消す方向、すなわち前記熱曲
りと反対方向にロータ1を曲げる方向に作用し、しかも
この作用力Fはロータ1の熱曲りを矯正するに十分な大
きさである。
そして図示実施例の如く、ロータ1の嵌合溝5に調整片
6を嵌め込んで固定すると、前記作用力Fを十分に伝達
させることができる。
つぎに第7図は本発明の他の発明の実施例を示すもので
ロータ1に前記調整片6を増り付け、さらに調整片6の
取り付は位置とはロータ1の円周方向における対称位置
に、カウンタウェイト用の嵌合溝9を形成し、該嵌合溝
9にカウンタウェイト10を取り付けている。
このカウンタウェイト10はロータ材と同じ熱膨張係数
の材料で形成され、また調整片6と同じ重量に形成され
ている。
そして前記カウンタウェイト10は調整片6の重量が大
きい場合に、調整片6によるロータ1のアンバランスを
解消すべく作用し、従って前記カウンタウェイト10と
調整片6とによシ室温およo−高温雰囲気内でのロータ
1のバランスヲ保つことができる。
本発明は以上説明した構成、作用のもので、蒸気温度に
追従するロータの熱油シを防止でき、ロータを振動的に
安定ならしめうる効果がある。
また本発明の他の発明は調整片の重量が大きい場合に、
カウンタウェイトの作用により蒸気温度上昇前のロータ
のアンバランスを解消しうる格別な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の蒸気タービンのロータの概略図、第2図
は熱曲りを生ずるロータの振動ベクトル変化図、第3図
は従来のロータのロータ径と長さに比例して増加する振
動変化図、第4図は本発明の正面図、第5図は本発明の
作用説明図、第6図は本発明の実施に使用される調整片
の拡大斜視図、第7図は本発明の他の発明の正面図であ
る。 1・・・ロータ、5・・・調整片の嵌合溝、6・・・調
整片、7・・・調整片のねじ孔、8・・・同止めねじ、
9・・・カウンタウェイトの嵌合溝、10・・・カウン
タウェイト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高温雰囲気中で使用されるロータの高温雰囲気中で
    の熱曲りの傾向をあらかじめ求め、熱曲りの内側となる
    個所にのみ、ロータ材よりも犬なる熱膨張係数の材料よ
    りなる調整片を埋め込み、ロータと調整片吉の熱膨張係
    数の差により、高温雰囲気中でロータに前記熱曲りの方
    向とは逆の方向の曲げ力を発生させて、ロータの熱曲り
    を矯、正することを特徴とするロータ熱油り防止法。 2 高温雰囲気中で使用されるロータの高温雰囲気中で
    の熱曲りの傾向をあらかじめ求め、熱曲りの内側となる
    個所に、ロータ材よりも大なる熱膨張係数の調整片を埋
    め込み、更に、前記調整片を設けたことにより生ずるア
    ンバランスを打ち消す位置にロータ材とほぼ同一熱膨張
    係数の材料よりなるカウンタウェイトを設け、常温雰囲
    気中では前記カウンタウェイトによりロータのバランス
    をとり、高温雰囲気中ではロータと調整片との熱膨張係
    数の差により、ロータの前記熱曲りの傾向とけ逆の方向
    の曲げ力を発生させて、ロータの熱曲りを矯正すること
    を特徴とするロータ熱油り防止法。
JP54135161A 1979-10-22 1979-10-22 ロ−タ熱曲り防止法 Expired JPS5918521B2 (ja)

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JPS5660804A JPS5660804A (en) 1981-05-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6218916U (ja) * 1985-07-19 1987-02-04

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