JPS5918360Y2 - スピ−ドメ−タドライブ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフォークリフト等の産業車両の車速を検出する
スピードメータドライブ装置に関するものである。

通常車両のスピードメータのドライブ装置は変速装置の
出力軸の回転を検出するものであり、そのために出力軸
にウオームを固定すると共に、このウオームと噛合する
ウオームホイールをトランスミッションケースによる支
持し、このウオームホイールの回転から車速を検出して
いた。

しかしフォークリフト等の産業車両のように、最高速度
が２０ｋｍ／ｈ未満の自動車および被牽引車においては
、スピードメータおよび走行距離計の装着が義務づけら
れていない（車両保安基準第４６条参照）。

したがってフォークリフト等の産業車両においては通常
スピードメータは装備していない。

しかしながらユーザによっては構内の安全速度規制や、
運転者の不安を解消する理由からスピードメータの装着
を希望する場合がある。

このためフォークリフト等の産業車両ではスピードメー
タ付きのものと、スピードメータなしのものとの二種類
を用意する必要がある。

したがって従来行われている方法としては、スピードメ
ータドライブ装置が装着できるようにあらかじめ、トラ
ンスミッションの出力軸および゛ケースを加工しておき
、スピードメータを装着しない車両の変速機の場合は、
トランスミッションケースのスピードメータドライブ装
置の取付は部に盲プラグ等をねじ込んでおき、スピード
メータを装着する車両の場合は、そのトランスミッショ
ンケースにスピードメータドライブ装置を取付けるよう
にしていた。

しかしながら上述の如き従来の方法では、スピードメー
タを必要とする一部の車両のために全てのトランスミッ
ションケースにスピードメータドライブ装置取付は用の
加工を施すことは非常に不経済であるばかりでなく、ス
ピードメータドライブ装置を装着するには変速機を分解
しなければならないため非常に繁雑であるという問題が
あつた。

本考案は上述の如き従来方法の問題点を解消するため考
案したもので、トランスミッションケースにはスピード
メータドライブ装置装着用の加工は何等施すことなく、
シかも車速検出装置の装着に際しても変速機を分解する
ことなく装着できるスピードメータドライブ装置を提供
することを目的とするものである。

以下図面につき本考案の実施例を説明する。

図中１はフォークリフトのトランスミッションケース、
２はトルクコンバータ、３はインプットシャフト４はメ
インインシャフト、５はリバースギヤ、６はクラッチド
ラム、７はフォワードギヤ、８はリダクションギヤ、９
はファイナルドライブピニオン、１０はファイナルドラ
イブピニオンシャフト、１１はピニオンシャフトスペー
サー、１２はピニオンシャフトベアリング、１３（第２
図参照）はアイドラーシャフト、１４はアイドラーギヤ
、１５はリダクションドライブギヤである。

本考案においては、ファイナルドライブピニオンシャフ
ト１０の端面１０ａ（第３図参照）に、中心７Ｌ１６ａ
を有するリテーナプレート１６をボルト１７により着脱
自在に設け、このリテーナプレート１６をボルト１７に
より締めっけることによりリダクションギヤ８をスペー
サー、１１およびベアリング１２を介してシャフト１０
に固定するようにする。

また中心孔１６ａはセレーション孔とするが、キー溝（
図示せず）を有する孔とする。

そしてリテーナプレート１６の外側のトランスミッショ
ンケース１のベアリング嵌を孔１ａ内に嵌入すると共に
、外側フランジ部１８ａ（第４図参照）を介してボルト
１９によりケース１に固定するようにしたベアリングキ
ャップ１８に、前記中心孔１６ ａと嵌合する軸２０を
有するスピードメータ用ギヤ装置Ｂを設ける。

第１図、第３図および第４図はギヤ装置Ｂとして、軸２
０と結合したウオーム（図示せず）と、このウオームと
噛合するウオームホイール（図示せず）とをベアリング
キャップ１８と一体のケース１８ ｂ内に内蔵し、スピ
ードメータケーブル２１により回転を取出すものである
。

また第５図はスピードメータドライブ装置Ｂとして磁電
変換方式を採用した場合の実施例で、２２は軸２０に固
着した磁石、２３は磁電変換素子、２４はコードで゛あ
る。

なお図中２５はＯリングで゛ある。第６図はスピードメ
ータを必要としない場合の処置を示すもので、この場合
は前記ベアリングキャップ１８の代りに薄板製のベアリ
ングキャップ２６をケース１に装着しておけばよい。

尚特には図示しないが、第２図に示すアイドラシャフト
１３の端面にスピードメータドライブ装置を設けてもよ
いことは云うまでもない。

本考案装置は上述の通りであるからっぎのような効果が
ある。

（１）スピードメータ装置の有無に拘らず、スピードメ
ータドライブ装置装着用の加工を一切施さない１種類の
トランスミッションケースのみを製造すればよいから、
全体的に製造コストが低下する利点がある。

（２）トランスミッションのメインシャフトとファイナ
ルドライブピニオンシャフトおよびアイドラシャフトと
をトランスミッションケース内に一体的に装備したトラ
ンスミッションにおいても、簡単にスピードメータドラ
イブ装置を装着することができる。

（３）トランスミッションやエンジンを車体から取りは
ずすことなく、スピードメータドライブ装置の着脱が可
能である。

すなわち後付けが可能であるから費用が少なくて済む。

（４）従来のスピードメータ用ウオームギヤは出力軸に
設けていたため、かなり大型なものとなったが、本考案
のウオームギヤは出力軸と別体に形成するため小型化が
可能である。

（５）スピードメータ無しの状態からスピードメータ付
きに変更した場合にも、不要部品はベアリングキャップ
２６（第６図参照）のみであるがら無駄が少ない。

（６）また第１．３，４．５図の実施例では更にトラン
スミッションのギヤ比が変っても、ファイナルのギヤ比
が変らない場合は、■種類のウオームとウオームホイー
ルの組合せでよく、変更を要しない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を付したフォークリフトの変速機の
断面図、第２図はそのアイドラーシャフト装着部の部分
断面図、第３図は第１図の要部の詳細図、第４図はその
Ａ矢視図、第５図は本考案の他の実施例を示す部切断面
図、第６図はスピードメータ取出し装置を装着しない場
合の部分断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．トランスミッションのメインシャフトとファイナル
   ドライブピニオンシャフトおよびアイドラシャフトとを
   トランスミッションケース内に一体的に装備したトラン
   スミッションにおいて、ファイナルドライブピニオンシ
   ャフトまたはアイドラシャフトの端面に中心孔を有する
   リテーナプレートを着脱自在に設け、その外側のトラン
   スミッションケースに嵌着するベアリングキャップに前
   記中心孔と嵌合する軸を有するスピードメータ用ギヤ装
   置を設けてなるスピードメータドライブ装置。 ２、ベアリングキャップにウオームとウオームホイール
   とを設けてなる実用新案登録請求の範囲第１項記載のス
   ピードメータドライブ装置。 ３、ベアリングキャップ内に磁電変換による回転数取出
   し装置を設けてなる実用新案登録請求の範囲第１項記載
   のスピードメータドライブ装置。