JPS5918227B2 - 薄膜型サ−マルヘツド - Google Patents

薄膜型サ−マルヘツド

Info

Publication number
JPS5918227B2
JPS5918227B2 JP51131916A JP13191676A JPS5918227B2 JP S5918227 B2 JPS5918227 B2 JP S5918227B2 JP 51131916 A JP51131916 A JP 51131916A JP 13191676 A JP13191676 A JP 13191676A JP S5918227 B2 JPS5918227 B2 JP S5918227B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
heating resistor
thermal head
resistor
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51131916A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5357044A (en
Inventor
信義 田口
耕次 松尾
弘 高橋
富士夫 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP51131916A priority Critical patent/JPS5918227B2/ja
Publication of JPS5357044A publication Critical patent/JPS5357044A/ja
Publication of JPS5918227B2 publication Critical patent/JPS5918227B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Adjustable Resistors (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は小さな薄膜抵抗体のジュール熱を利用して、感
熱記録紙を発色記録させるための薄膜型サーマルヘッド
に関するものである。
i 感熱記録方式は、熱ペン、サーマルプリンタヘの応
用から、最近フアクシミリヘの応用が注目されている。
ファクシミリの記録方式は、かつての放電破壊方式から
、現在の静電方式、更に、次代の感熱、インクジェット
方式への移行が注目視さ0 れている。しかし、インク
ジェット方式は、装置のコスト高、ノズルの目詰り等、
メンテナンス・フリーとコストを同時に満足させるには
、かなりの時間を必要とし、次代のにない手として感熱
方式が有望視されている。5 さて、サーマルヘッドは
、発熱抵抗体の作り方の違いで、薄膜型、厚膜型、半導
体型等の方式があり、それぞれ一長一短があると考えら
れ、それぞれの方式に関して種々の開発が行なわれてい
る。
さて、現在までの薄膜型サーマルヘッドの発熱’0 抵
抗体としては、Ta2N、NiCにを用いているのが一
般的である。この両者は、薄膜IC用の抵抗体として実
績かあり、特に耐熱性に優れ、温度係数が小さく、下地
となるガラス層との密着性がよい等の利点をもつている
。また、ヘッドの構成とし■5 てはグレーズしたセラ
ミックス基板(アルミナが一般的)またはガラス基板上
に発熱抵抗体層を設け、抵抗体の両端から、リード取出
し用の電極金属を設け、その上に抵抗体保護層(例えば
5102)と耐摩耗層(Ta2O5、SiC等)を層状
に設ける■0 構造が知られている。上述のように発熱
抵抗体として、一般に、薄膜型ハイブリッドIC用に用
いられていたTa2N、NiCr等が利用され、特にT
a2Nは従来の抵抗体の中では、安定という評価が高か
つた。
しかし、35例えば、一応用例のファクシミリ用のライ
ンヘッドを考えてみても、発熱抵抗体へのより高い性能
向上への要求が、高まつている。例えば、従来の[21
一1ドツトに対するエネルギー印加時間が、5〜6ms
ecという比較的長い印加時間から、1〜2msecへ
という高速性が要求され、そのため、同じ印字品質を得
るには、一度により短時間に大きなエネルギーを投入し
なければならず、またそれに寿命的に耐えなければ、感
熱ヘツドとして用をなさなくなりつつある。
要するに、(1)高速性、(2)耐エネルギー性、(3
)耐寿命性という観点から従来のTa2N,NiCr等
では、不十分になつてきた。
本発明はこれらに対し、特に上言51),(2),(3
)について、Ta2N等より、より優れた薄膜発熱抵抗
体を提供するものである。
以下、図面をもつて本発明を説明する。第1図は本発明
の薄膜型サーマルヘツドの基本構造の断面図であり、図
において1はTaとSiの合金よりなる発熱抵抗体、2
は電極金属、3は耐摩耗層、4はセラミツクス(例えば
アルミナ)5上にグレーズされたガラス層で、サーマル
ヘツドは上述の1〜5で構成され、取付け基板6上に固
定される。
8は感熱記録紙で、プラテン7により、発熱抵抗体1上
の耐摩耗層3上に数百9の圧力でおしつけられている。
なお厚みは、発熱抵抗体1が0.1μないし数μ程度、
電極金属2、耐摩耗層3を数μ、ガラス層4は50μ前
後、セラミツクス5は1繕程度である。第2図は発熱抵
抗体アレイの上面図の一部を示し、1″は発熱抵抗体1
と電極金属2の重なり部分である。また、第3図に本発
明の最大の特徴をなす発熱抵抗体を構成している高融点
金属とSi合金薄膜の高.叡点金属とSiの重量比と、
比抵抗ρの相関図を示しており、この合金薄膜は電子線
照射蒸着法(EB法)によつて製作することができる。
第3図中の斜線部は高融点金属の種類や製作法によるバ
ラツキを示しているが、この高融点金属の中でTaが最
も優れた特性を示す。一般に、Ta−Siの合金は、T
aSi2,Ta5Si3,Ta2Si等の結晶系(シリ
サイド)が知られているが、ハイエストシリサイドとし
てのTaSi2でさえもパルクで+μΩ儂の低い金属的
な比抵抗を示す0TaSi2はTa/Si重量比で計算
しなおすと、約Ta/Si≧3である。
これは薄膜化しても第3図から明らかなように、比抵抗
ρは小さい。Taに対するSiの割合を増加していくと
、だいたいTa/Si″::1付近で比抵抗ρが急に立
ち上る傾向を示す。特に、Ta/Si重量比が0.2〜
2.0の間で比抵抗ρが2×10−4Ω?から10−1
Ω?まで変化させることができる。従つて、要求する抵
抗値の抵抗体は、Ta/Si重量比、膜厚などを制闘す
ることにより製作することができる。このようにして得
られた発熱抵抗体1を、第1図のようにサーマルヘツド
として構成した場合の特性を第4図、第5図に示す。サ
ーマルヘツドの信頼性のポイントは膜の耐熱性であり、
そのよい評価法にステツプ・ストレス試験がある。この
テストは素子に適当なパルス電力を6msec印加、繰
返し20msecで30分間加えたのち抵抗変化を測定
し、以下、電力を増加し、同様にそれぞれのステツプに
おける初期値からの変化分の測定を繰返すことにより劣
化特性を調べる方法である。第4図はこの試験結果を示
したものであり、Ni一Cr系、Ta2系と本発明によ
るTa−Si系発熱体の比較を示した。それぞれ発熱抵
抗体形状が異るので、素子面積を印加電力で規格化して
示した。これから発熱抵抗体としてTa−Siがいかに
耐熱的に安定かが理解できる。なお、実際感熱記録紙を
印字させるに必要な電力は第4図でいずれの場合も10
W/m此l下である。
この場合の発熱抵抗体(ドツト)に対する発熱エネルギ
ーは、1〜3mj程度である。例えばTa2N系を例に
とると、6msec,10W/Mdのパルス電力の印加
で2.4mjとなる。第5図は第4図の横軸の印加電力
の代りにジユール熱による素子中央の最高表面温度をと
つた耐熱性試験結果である。
試験条件は第4図と同様である。以上のような安定な薄
膜型サーマルヘツドあるいは発熱抵抗体を供給できるT
a−Si系薄膜の製作方法を簡単に述べると、すなわち
一つの蒸着装置内に2つの電子銃及びるつぼを設けてT
a,Siを独立に適当な蒸発速度条件のもとに行うEB
蒸着法がある。
なお、1つの電子銃およびるつぼの場合には、るつぼ中
にあらかじめ適当なTa/Si重量比の試料を入れて同
時に蒸発させてもよい。しかし、この場合には、TaS
iの蒸発速度が異るため、製作できる膜は厚み方向に均
一にはならなく、基板面から表面にゆくに従つて、Si
リツチからTaリツチになつてゆく。このような膜は表
面部分に主たる導電層を有するが第4図、第5図の熱的
信頼性は十分である。続いて、第4図についてより詳細
に説明する。
第4図から明らかなように、サーマルヘツドのストツブ
ストレステストでは従来のNiCr,Ta2Nなどより
、本発明に基づくTa−Si系合金薄膜が数倍の電力、
すなわち、エネルギーを素子に投入することができる。
耐エネルギー性がよいということであり、このことは同
時に高速性耐寿命性が向上していることを意味する。さ
て、第4図のイに示した曲線はα−Ta(b・c−c−
Ta)とTaSi2結晶の混晶膜の特性を示す。
口は、α−Ta(5TaSi2とSiとの合金薄膜の特
性であり、ハは、結晶化がみられないTaとSiとの混
合物薄膜の特性を示している。また、図示はしていない
が、TaSi2結晶とSiとの合金薄膜もイ〜ハの間の
特性を示す。また、Ta(5TaSi2のそれぞれが結
晶化した混晶膜になつて始めてイの特性になるが、非晶
質状態だと、ハに示したように、約10W/Md耐エネ
ルギー性(温度に換算して約100℃の耐熱性が低下す
る。
イを製作する場合のTa(5Siのそれぞれの量よりS
iをより多くすると、口に示したようにTaTaSi2
−Si系の合金薄膜が得られる。
口に示すこの特性においても、素子の表面温度が450
℃に達するエネルギーを、1msec印加し、10ms
ecの繰返しで350時間(1.26×108回秒)以
上の高速応答における耐エネルギー性を付加することが
できる。第5図にTa−TaSi2混晶系薄膜ヘツドへ
の耐摩耗層としてのSiCをコートした効果を示す。
SlCを1〜5μ程度コートすることにより約8W/M
dの耐エネルギーの向上が認められる。以上をまとめる
と、次のような結論が得られる。(1)非晶質Ta−S
i薄膜に比べ(α−)Ta結晶、TaSi2結晶の混晶
膜は約10W/M7lの耐エネルギー性の向上がある。
(2) (α−)Ta結晶、TaSi2結晶、Siの合
金膜または、TaSi2結晶とSiの合金膜も(1)と
ほぼ同様の効果がある。
(3)これらにSiCを1〜5μコートすると、約8W
/M77fの耐エネルギー性の向上がある。
以上のように、本発明はαTa結晶とTaのシリサイド
よりなる合金薄膜抵抗体またはこれにシリコンを加えた
合金薄膜抵抗体を用いることにより、耐エネルギー性、
寿命等のすぐれたサーマルヘツドを実現することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の薄膜型サーマルヘツドの基本構造の断
面図、第2図は同平面図、第3図はM一Sl発熱体のM
/Sl重量比と比抵抗9との相関図、第4図はサーマル
ヘツドの耐熱衝撃性試験結果を示すステツプストレス特
性図、第5図はTa−TaSi2混晶膜へのSiC耐摩
耗層の効果を示す試験結果を示すストツプストレス特性
図である。 1・・・・・・発熱抵抗体、2・・・・・・電極金属、
3・・・・・・耐摩耗層、4・・・・・・ガラス層、5
・・・・・・セラミツク。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 耐熱性絶縁基板上にαTa結晶とTaのシリサイド
    からなる合金薄膜発熱抵抗体を形成し、この発熱抵抗体
    の両端に電気的に接続される電極金属を設け、上記発熱
    抵抗体の表面上に耐摩耗層を設けたことを特徴とする薄
    膜型サーマルヘッド。 2 αTaとTaのシリサイドとシリコンからなる合金
    薄膜発熱抵抗体を形成し、この発熱抵抗体の両端に電気
    的に接続される電極金属を設け、上記発熱抵抗体の表面
    上に耐摩耗層を設けたことを特徴とする薄膜型サーマル
    ヘッド。
JP51131916A 1976-11-01 1976-11-01 薄膜型サ−マルヘツド Expired JPS5918227B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51131916A JPS5918227B2 (ja) 1976-11-01 1976-11-01 薄膜型サ−マルヘツド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51131916A JPS5918227B2 (ja) 1976-11-01 1976-11-01 薄膜型サ−マルヘツド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5357044A JPS5357044A (en) 1978-05-24
JPS5918227B2 true JPS5918227B2 (ja) 1984-04-26

Family

ID=15069177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51131916A Expired JPS5918227B2 (ja) 1976-11-01 1976-11-01 薄膜型サ−マルヘツド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5918227B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4978898A (ja) * 1972-12-09 1974-07-30

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4978898A (ja) * 1972-12-09 1974-07-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5357044A (en) 1978-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4343986A (en) Thermal printhead
US4574292A (en) Thermal head
JPS5918227B2 (ja) 薄膜型サ−マルヘツド
US4734709A (en) Thermal head and method for fabricating
Nunomura et al. Ta-SiC thin film resistors for highly reliable thermal printing heads
JP2870692B2 (ja) 薄膜型サーマルヘッド
JP2775884B2 (ja) サーマルヘッド
JP2999909B2 (ja) サーマルヘッド及びその製造方法並びにこれを用いたサーマルプリンタ
JPS62109663A (ja) サ−マルヘツド
JP2000246929A (ja) サーマルヘッドの製造方法
JPS62109664A (ja) サ−マルヘツド
JPS6072750A (ja) 感熱記録ヘツド
JP3488368B2 (ja) サーマルヘッド
JPS592626B2 (ja) 薄膜型サ−マルヘッド
JPH10114092A (ja) サ−マルヘッド及びその製造方法
JPH0712692B2 (ja) 薄膜型サ−マルヘツド
JPS6266950A (ja) サ−マルヘツド
JPS61297159A (ja) サ−マルヘツド及びその製造方法
JPH1034990A (ja) サーマルヘッド
JP2002307733A (ja) サーマルヘッドおよびその製造方法
JPH03208671A (ja) サーマルヘッド
JPS6118322B2 (ja)
JPH08112922A (ja) サーマルヘッド
JPS58147381A (ja) 感熱記録ヘツド
JPH0966619A (ja) サーマルヘッドの製造方法