JPS59182213A - 等方性炭素材 - Google Patents
等方性炭素材Info
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- JPS59182213A JPS59182213A JP58053981A JP5398183A JPS59182213A JP S59182213 A JPS59182213 A JP S59182213A JP 58053981 A JP58053981 A JP 58053981A JP 5398183 A JP5398183 A JP 5398183A JP S59182213 A JPS59182213 A JP S59182213A
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- JP
- Japan
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- coke
- carbon material
- isotropic
- test piece
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- Prior art date
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- Ceramic Products (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Working-Up Tar And Pitch (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は等方性の炭素材に関する。更に詳細には、本発
明は、特殊のコークスに等方性加圧成形を施し焼成ある
いは黒鉛化処理を行うととによシイlIられる等方性炭
素相に関する。一般に炭素材とは、炭素質成形品を約8
000〜1,200℃で焼成した非晶質(炭素)材と、
更にこれらを約2.6 ’00°〜3.200℃で熱処
理することによシ黒鉛化した結晶質(黒鉛)材を総称す
るものとして用いられているが、本明細書において用い
る炭素材においても非晶質(炭素)材と結晶質(黒鉛)
材の総称であるとする。本発明の等方性炭素材は放電加
工用電極、連続鋳造用部材、機械的又は電気的摺動部利
などの素材として秀れた性能を有するのみならず、近年
特に注目をあびている多目的高温ガス原子炉における燃
料スリーブ、炉床材及び炉壁材など、又宇宙開発用ロケ
ットのノズルスロートなど、或いは又、シリコン単結晶
引上げ用ヒーター、ルツボなと、更にセラミックコーテ
ィング用基材など、更に又生体材料などの各種材の素材
として、極めて有用である。
明は、特殊のコークスに等方性加圧成形を施し焼成ある
いは黒鉛化処理を行うととによシイlIられる等方性炭
素相に関する。一般に炭素材とは、炭素質成形品を約8
000〜1,200℃で焼成した非晶質(炭素)材と、
更にこれらを約2.6 ’00°〜3.200℃で熱処
理することによシ黒鉛化した結晶質(黒鉛)材を総称す
るものとして用いられているが、本明細書において用い
る炭素材においても非晶質(炭素)材と結晶質(黒鉛)
材の総称であるとする。本発明の等方性炭素材は放電加
工用電極、連続鋳造用部材、機械的又は電気的摺動部利
などの素材として秀れた性能を有するのみならず、近年
特に注目をあびている多目的高温ガス原子炉における燃
料スリーブ、炉床材及び炉壁材など、又宇宙開発用ロケ
ットのノズルスロートなど、或いは又、シリコン単結晶
引上げ用ヒーター、ルツボなと、更にセラミックコーテ
ィング用基材など、更に又生体材料などの各種材の素材
として、極めて有用である。
一般に、等方性炭素材はその顕著な有用性の期待にかか
わらず従来提案されてきた方法のいずれによっても、そ
の物理的及び化学的特性と機械的強度や各種の耐性が目
′的に十分に適合する炭素材を得ることはできなかった
。
わらず従来提案されてきた方法のいずれによっても、そ
の物理的及び化学的特性と機械的強度や各種の耐性が目
′的に十分に適合する炭素材を得ることはできなかった
。
即ち、先端技術の一例として多目的高温原子炉があるが
、これは原子力によって約100.0 ℃の−・リウム
ガスを取出し、これを多目的な用途に用いようとするも
のである。この炉はほとんどが炭素材で作られるといっ
てよいほど多量の炭素材を必要とするものである。炭素
材は、炉の心臓部にあたる炉心材、ウラン燃料の容器と
なる燃料スリーブ、これらを支える炉床材、保温のだめ
の炉壁材などに用いられる。このように用いられる炭素
材は中性子の照射を受け、寸法、特性などの経時変化を
生ずることは避けられないが、これらの変化をできるだ
け等方向に且つ最小限にすること、また地震などに耐え
るだめの耐震性を付与するために極めて高密度で高強度
であるという性能が要求されるが、これまでそれに適合
するような炭素材は提案されていない。
、これは原子力によって約100.0 ℃の−・リウム
ガスを取出し、これを多目的な用途に用いようとするも
のである。この炉はほとんどが炭素材で作られるといっ
てよいほど多量の炭素材を必要とするものである。炭素
材は、炉の心臓部にあたる炉心材、ウラン燃料の容器と
なる燃料スリーブ、これらを支える炉床材、保温のだめ
の炉壁材などに用いられる。このように用いられる炭素
材は中性子の照射を受け、寸法、特性などの経時変化を
生ずることは避けられないが、これらの変化をできるだ
け等方向に且つ最小限にすること、また地震などに耐え
るだめの耐震性を付与するために極めて高密度で高強度
であるという性能が要求されるが、これまでそれに適合
するような炭素材は提案されていない。
又、他の一例として宇宙開発用ロケットのノズー ル
スロートがある。人工衛星打上げなどに用いられるロケ
ットには固体燃料によるロケットモーターが用いられて
おシ、とのロケットの噴射口の所にあるノズルスロート
は黒鉛で作られるが、ロケット発射時には約2,000
〜3,000℃の酸化雰囲気にさらされ、一種の酸化消
耗であるエロージョンが生ずる。黒鉛である限9、この
エロージョンをゼロにすることは不可能であるが、打上
げ方向の正確度を維持し、ロケットの推進力の低下を少
くするためには、このエロージョンを等方向で且つ最小
限にとどめる必要があるが、まだこの目的に十分に適合
した耐酸化性に優れ高強度の炭素材料は得られていない
。
スロートがある。人工衛星打上げなどに用いられるロケ
ットには固体燃料によるロケットモーターが用いられて
おシ、とのロケットの噴射口の所にあるノズルスロート
は黒鉛で作られるが、ロケット発射時には約2,000
〜3,000℃の酸化雰囲気にさらされ、一種の酸化消
耗であるエロージョンが生ずる。黒鉛である限9、この
エロージョンをゼロにすることは不可能であるが、打上
げ方向の正確度を維持し、ロケットの推進力の低下を少
くするためには、このエロージョンを等方向で且つ最小
限にとどめる必要があるが、まだこの目的に十分に適合
した耐酸化性に優れ高強度の炭素材料は得られていない
。
更に他の一例としてシリコン単結晶引上げ用ヒーターや
ルツボがある。シリコン単結晶の引上げは通常チョコラ
ルスキー法(CZ法)によって製造されるが、その方法
において黒鉛ヒーターは加熱源として用いられ、また黒
鉛ルツボは溶融シリコンの容器としての石英ルツ7ぎの
保持用として用いられる。特に、黒鉛ヒーターはシリコ
ン単結晶の性能とコストヲ左右する重要な部品であるが
、従来の異方性黒鉛材料はヒーターの部分、方向によっ
て抵抗に差が生じて均熱体を得ることが困難のため、良
質の単結晶を得るととが困難で、ヒーターの劣化も早く
、寿命が短かいという欠点があった。
ルツボがある。シリコン単結晶の引上げは通常チョコラ
ルスキー法(CZ法)によって製造されるが、その方法
において黒鉛ヒーターは加熱源として用いられ、また黒
鉛ルツボは溶融シリコンの容器としての石英ルツ7ぎの
保持用として用いられる。特に、黒鉛ヒーターはシリコ
ン単結晶の性能とコストヲ左右する重要な部品であるが
、従来の異方性黒鉛材料はヒーターの部分、方向によっ
て抵抗に差が生じて均熱体を得ることが困難のため、良
質の単結晶を得るととが困難で、ヒーターの劣化も早く
、寿命が短かいという欠点があった。
又、更に他の一例として生体材料がある。近年生体拐料
としての炭素材が種々研究されているが、高強度の等方
性耐久性の炭素材がこの分野でも要求されている。
としての炭素材が種々研究されているが、高強度の等方
性耐久性の炭素材がこの分野でも要求されている。
苛酷な使用条件に耐える等方性炭素材を得るため従来数
々の試みが為されてきた。たとえば、1200℃付近で
■焼した石油系コークスや石炭系コークス等を原料とし
て等方性炭素材料を得ようとする場合は、コークスの軸
比が1.0〜1.2になるように粉砕した9、静水圧を
利用して成形する方法等が採用されていた。しかし、こ
れらの方法によっては異方比1.06程度の炭素材料し
か得られなかった。また、これらの従来法で原料として
用いられる燻焼コークスは、自己焼結作用を持たないた
めピッチやコールタール等の結合剤を添加し捏合しなけ
ればならない。さらに、粉砕を行った後、成形、焼成あ
るいは黒鉛化処理を行うという長期にわたる製造工程が
必要であった。加えて、使用目的に合う炭素材料を得る
ためには、数種のコークスを配合したシ、ピッチ含浸等
の含浸処理を1回ないし数回繰シ返さなければならず、
ただでさえ長期にわたる製造工程がさらに長くなると言
う欠点を持っていた。また、この様な製造方法で得られ
た等方性材料は、骨材粒子間は結合剤がコークス化した
コークス層によって結合しているため、破壊や酸化は、
この部分から起とシやすいという欠点があシ、わずかな
酸化で大巾な強度劣下が起こる。こういった欠点は、ピ
ッチ含浸等の含浸処理を繰9返しても補うことが出来な
い。
々の試みが為されてきた。たとえば、1200℃付近で
■焼した石油系コークスや石炭系コークス等を原料とし
て等方性炭素材料を得ようとする場合は、コークスの軸
比が1.0〜1.2になるように粉砕した9、静水圧を
利用して成形する方法等が採用されていた。しかし、こ
れらの方法によっては異方比1.06程度の炭素材料し
か得られなかった。また、これらの従来法で原料として
用いられる燻焼コークスは、自己焼結作用を持たないた
めピッチやコールタール等の結合剤を添加し捏合しなけ
ればならない。さらに、粉砕を行った後、成形、焼成あ
るいは黒鉛化処理を行うという長期にわたる製造工程が
必要であった。加えて、使用目的に合う炭素材料を得る
ためには、数種のコークスを配合したシ、ピッチ含浸等
の含浸処理を1回ないし数回繰シ返さなければならず、
ただでさえ長期にわたる製造工程がさらに長くなると言
う欠点を持っていた。また、この様な製造方法で得られ
た等方性材料は、骨材粒子間は結合剤がコークス化した
コークス層によって結合しているため、破壊や酸化は、
この部分から起とシやすいという欠点があシ、わずかな
酸化で大巾な強度劣下が起こる。こういった欠点は、ピ
ッチ含浸等の含浸処理を繰9返しても補うことが出来な
い。
最近、従来の原料を使用した場合の長期にわたる製造工
程を短縮する目的でピッチやタール等の結合剤全添加す
る必要のない骨材自身が自己焼結作用を持つ生コークス
を原料とする等方性炭素材料の開発が行われている。し
かし、この生コークスを原料としても、■焼コークスを
原料とする場合と同じく、コークスの軸比全1.2以下
に制御したシ1静水圧全利用して成形することが必要で
ある。また、苛酷な使用目的に合う特性を持つ炭素材料
を得るためには、数種のコークスを配合しなければなら
ないこともある。さらに、製造上の問題点として、生コ
ークスの揮発分は、焼成中の極く狭い温度範囲で逸出す
るのでクラックを生じ易い。また、揮発分の低い生コー
クスでは、充分な収縮が起こらず結合力の弱い炭素材料
しか得られない。そのため、結合剤を添加して揮発分の
調整を行わなければならない。また、焼成後、ピッチ含
浸等の含浸処理を行わなければならず、従来の烟焼コー
クスを原料とする製造法と何ら変わらなくなってしまう
。この様に、適切な原料生コークスを選択することが困
難で、未解決な問題点を多く残している。さらに、結合
剤を添加したシ、ピッチ含浸等の含浸処理を行った場合
、■焼コークスを原料とした場合と同じく、結合剤部等
からの破壊や酸化が起こりやす〈従来法と変わらない等
方性材料しか得られない欠点金持っている。
程を短縮する目的でピッチやタール等の結合剤全添加す
る必要のない骨材自身が自己焼結作用を持つ生コークス
を原料とする等方性炭素材料の開発が行われている。し
かし、この生コークスを原料としても、■焼コークスを
原料とする場合と同じく、コークスの軸比全1.2以下
に制御したシ1静水圧全利用して成形することが必要で
ある。また、苛酷な使用目的に合う特性を持つ炭素材料
を得るためには、数種のコークスを配合しなければなら
ないこともある。さらに、製造上の問題点として、生コ
ークスの揮発分は、焼成中の極く狭い温度範囲で逸出す
るのでクラックを生じ易い。また、揮発分の低い生コー
クスでは、充分な収縮が起こらず結合力の弱い炭素材料
しか得られない。そのため、結合剤を添加して揮発分の
調整を行わなければならない。また、焼成後、ピッチ含
浸等の含浸処理を行わなければならず、従来の烟焼コー
クスを原料とする製造法と何ら変わらなくなってしまう
。この様に、適切な原料生コークスを選択することが困
難で、未解決な問題点を多く残している。さらに、結合
剤を添加したシ、ピッチ含浸等の含浸処理を行った場合
、■焼コークスを原料とした場合と同じく、結合剤部等
からの破壊や酸化が起こりやす〈従来法と変わらない等
方性材料しか得られない欠点金持っている。
本発明者は上述の従来技術が持つ欠点の無い、高強度の
等方性炭素材およびその製造方法を開発すべく鋭意研究
した結果、意外にも、軸比が1.0〜1.3、平均粒径
が1〜20ミクロンであシ、(a)トルエン不溶分が9
0〜98%(b)キノリンネ溶分が80〜95%(c)
揮発分が5〜20%の3条件の内少くとも2条件を満足
させるコークスを原料として用いれば、きわめて効率的
に、即ち充填剤を配合する工程、結合剤を加え捏合する
工程、ピッチ含浸などの含浸工程などの面倒な工程を必
要とせずに、高等方性で高強度の等方性炭素材が得られ
ることを知見し、本発明に到達したものである。
等方性炭素材およびその製造方法を開発すべく鋭意研究
した結果、意外にも、軸比が1.0〜1.3、平均粒径
が1〜20ミクロンであシ、(a)トルエン不溶分が9
0〜98%(b)キノリンネ溶分が80〜95%(c)
揮発分が5〜20%の3条件の内少くとも2条件を満足
させるコークスを原料として用いれば、きわめて効率的
に、即ち充填剤を配合する工程、結合剤を加え捏合する
工程、ピッチ含浸などの含浸工程などの面倒な工程を必
要とせずに、高等方性で高強度の等方性炭素材が得られ
ることを知見し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明によれば、炭素質原料を加熱処理し、得ら
れる生コークスから軸比が1.0〜1.3、平均粒径が
1〜20ミクロンであり 、(a) )ルエン不溶分が
90〜98%(b)キノリンネ溶分が80〜95%(c
)揮発分が5〜20%の3条件の内少くとも2条件を満
足させるコークス分画を溶剤分別法により得、該コーク
ス分画につき等方性加圧成形を為し、焼成あるいは黒鉛
化処理を行うことにより得られる、曲げ強度450 k
g7cm2以上の等方性炭素材が提供される。
れる生コークスから軸比が1.0〜1.3、平均粒径が
1〜20ミクロンであり 、(a) )ルエン不溶分が
90〜98%(b)キノリンネ溶分が80〜95%(c
)揮発分が5〜20%の3条件の内少くとも2条件を満
足させるコークス分画を溶剤分別法により得、該コーク
ス分画につき等方性加圧成形を為し、焼成あるいは黒鉛
化処理を行うことにより得られる、曲げ強度450 k
g7cm2以上の等方性炭素材が提供される。
本発明によれば、結合剤を加えることなく、加圧成形、
焼成あるいは黒鉛化処理を行うことにより等方性炭素材
が得られる。
焼成あるいは黒鉛化処理を行うことにより等方性炭素材
が得られる。
本発明でいう等方性とは、得られる炭素材の全ての方向
についての機械的、熱的、電気的特性々との静特性、お
よびこれらに関連する耐熱性、耐′ 薬品性などの機
能特性が等方性を示すこと全意味する。等方性の尺度は
、材料の各方向での静特性(例えば、熱膨張係数、固有
抵抗、機械的強度など)を測定し、この内の最大値と最
小値の比を異方比として表わし、その異方比が1.0〜
1.1のものを等方性であると定義する。具体的な測定
方法の例を述べると次のようになる。任意の炭素材につ
き、x−y−z座標の各軸方向に10 mHX 10m
mX50朋の直方体サンプルを切シ取シ、X、Yおよび
Z軸の各方向についてそれぞれ後述の方法によ!ll熱
膨張係数を求める。特に各方向の異方比を求める場合を
除き、最大値の最小値に対する比金言十算し、それを該
炭素材の異方比とする。
についての機械的、熱的、電気的特性々との静特性、お
よびこれらに関連する耐熱性、耐′ 薬品性などの機
能特性が等方性を示すこと全意味する。等方性の尺度は
、材料の各方向での静特性(例えば、熱膨張係数、固有
抵抗、機械的強度など)を測定し、この内の最大値と最
小値の比を異方比として表わし、その異方比が1.0〜
1.1のものを等方性であると定義する。具体的な測定
方法の例を述べると次のようになる。任意の炭素材につ
き、x−y−z座標の各軸方向に10 mHX 10m
mX50朋の直方体サンプルを切シ取シ、X、Yおよび
Z軸の各方向についてそれぞれ後述の方法によ!ll熱
膨張係数を求める。特に各方向の異方比を求める場合を
除き、最大値の最小値に対する比金言十算し、それを該
炭素材の異方比とする。
本発明でいう軸比とは、コークスの長径と短径の比を意
味し、それは通常、顕微鏡の直接観察にエリ4111定
する。本発明で用いる特殊コークスの軸比は1.0〜1
.3の範囲内にあることが好ましい。軸比が1.3を超
えると、生成する炭素材の異方比が上昇し所望の特性を
持つ等方性炭素材が得られなくなる。なお、長径の長さ
≧短径の長さであるから、前記の定義より軸比が1.0
未満になることはないO 平均粒径は一般にレーザ光法、電気抵抗法、光透過法、
自然沈降法によシ測定することができるが、本発明にお
いては光透過法、自然沈降法を用いて測定する。本発明
で用いる特殊コークスの平均粒径は20ミクロン以下で
ある。しかし、0〜1ミクロンのように粒径が小さ過ぎ
ると、急激に活性化し不純物の吸着を起こし、物理特性
等に悪影響を与えさらに収率が低下す、子ので、工業的
生産の見地から少くとも1ミクロi以上であることが好
ましい。20ミクロ゛ンを超える平均粒径では所望の強
度が得られない。
味し、それは通常、顕微鏡の直接観察にエリ4111定
する。本発明で用いる特殊コークスの軸比は1.0〜1
.3の範囲内にあることが好ましい。軸比が1.3を超
えると、生成する炭素材の異方比が上昇し所望の特性を
持つ等方性炭素材が得られなくなる。なお、長径の長さ
≧短径の長さであるから、前記の定義より軸比が1.0
未満になることはないO 平均粒径は一般にレーザ光法、電気抵抗法、光透過法、
自然沈降法によシ測定することができるが、本発明にお
いては光透過法、自然沈降法を用いて測定する。本発明
で用いる特殊コークスの平均粒径は20ミクロン以下で
ある。しかし、0〜1ミクロンのように粒径が小さ過ぎ
ると、急激に活性化し不純物の吸着を起こし、物理特性
等に悪影響を与えさらに収率が低下す、子ので、工業的
生産の見地から少くとも1ミクロi以上であることが好
ましい。20ミクロ゛ンを超える平均粒径では所望の強
度が得られない。
本発明で用いる炭素質原料としては、石油系重質油、ピ
ッチ、タールなどがあげられる。これらの炭素質原料の
粒径は臨界的でない。
ッチ、タールなどがあげられる。これらの炭素質原料の
粒径は臨界的でない。
上記炭素質原料を通常公知の条件で加熱処理して生コー
クスを得、生成した生コークスよシ軸比が10〜13、
平均粒径が1〜20ミクロンであシ、(a)トルエン不
溶分が90〜98 % (b)キノリンネ溶分が80〜
95%(c)揮発分が5〜20%の3条件の肉食くとも
2条件を満足させるコークス分画を特開昭56−226
15に記載の溶剤分別法により得る。
クスを得、生成した生コークスよシ軸比が10〜13、
平均粒径が1〜20ミクロンであシ、(a)トルエン不
溶分が90〜98 % (b)キノリンネ溶分が80〜
95%(c)揮発分が5〜20%の3条件の肉食くとも
2条件を満足させるコークス分画を特開昭56−226
15に記載の溶剤分別法により得る。
この溶剤分別法は特開昭56−22615に詳しいが、
その概略を説明すると、まず、石油系重質油やピッf3
’−ルヲ加熱シ、次にトルエン、ベンゼン、キノリンな
どの有機溶剤や石油系中油などを用いて特殊コークス(
メソフェース)以外のピッチタール等マ) IJックス
部分を溶解し、濾過を行って生成した特殊コークス分画
を分離する。
その概略を説明すると、まず、石油系重質油やピッf3
’−ルヲ加熱シ、次にトルエン、ベンゼン、キノリンな
どの有機溶剤や石油系中油などを用いて特殊コークス(
メソフェース)以外のピッチタール等マ) IJックス
部分を溶解し、濾過を行って生成した特殊コークス分画
を分離する。
本発明で用いる特殊コークスのトルエン不溶分、キノリ
ンネ溶分および揮発分の測定方法は、それぞれ、JIS
(日本工業規格) K2425−1978、JISK
2/128−1978およびJIS M8511−19
76に規定の測定方法にイLする。
ンネ溶分および揮発分の測定方法は、それぞれ、JIS
(日本工業規格) K2425−1978、JISK
2/128−1978およびJIS M8511−19
76に規定の測定方法にイLする。
上述の方法で得られる特殊コークスは、結合剤を加える
ことなく、300kg/cnL2以上の圧力で、等方的
に加圧成形し、焼成あるいは黒鉛化を1500゜〜25
00℃の温度で実施するととにより、本発明の等方性炭
素材を得る。
ことなく、300kg/cnL2以上の圧力で、等方的
に加圧成形し、焼成あるいは黒鉛化を1500゜〜25
00℃の温度で実施するととにより、本発明の等方性炭
素材を得る。
一般に、等方性加圧成形では、全方向から均一に同じ圧
力をかけ成形を行う。具体的方法として、静水圧成形や
熱圧成形等があり、水圧を利用するものや不活性ガス(
N2やAr ) f利用して加圧する方法がある。静水
圧を利用するものは、ラバーモールド中に原料粉を入れ
加圧成形するが、温度的には室温程度の温度で成形され
る。しかし、不活性ガス全利用する場合は、アルミやス
テンレスケース中に原料を入れ、脱気封入後、加熱、加
圧を同時に行うことによって成形する。本発明の等方性
炭素材を得るためには、静水圧を利用して成形すること
が好ましい。
力をかけ成形を行う。具体的方法として、静水圧成形や
熱圧成形等があり、水圧を利用するものや不活性ガス(
N2やAr ) f利用して加圧する方法がある。静水
圧を利用するものは、ラバーモールド中に原料粉を入れ
加圧成形するが、温度的には室温程度の温度で成形され
る。しかし、不活性ガス全利用する場合は、アルミやス
テンレスケース中に原料を入れ、脱気封入後、加熱、加
圧を同時に行うことによって成形する。本発明の等方性
炭素材を得るためには、静水圧を利用して成形すること
が好ましい。
本発明で用いるコークスは組織的に異方性ではあるが、
軸比が1.3以下と球に非常に近い形状であるため、構
成する結晶子はランダムに配向し得られる炭素材料は完
全な等方性を示す。さらに、従来の生コークスと同様に
自己焼結作用を持つが、との自己焼結作用は、従来の生
コークスのそれよりはるかに強力なものである。よって
、従来の燻焼コークスを原料とした場合の様に結合剤を
加えて捏合する必要が々く、さらには、緻密な炭素材料
となるのでピッチ含浸等の含浸処理を行う必要もない。
軸比が1.3以下と球に非常に近い形状であるため、構
成する結晶子はランダムに配向し得られる炭素材料は完
全な等方性を示す。さらに、従来の生コークスと同様に
自己焼結作用を持つが、との自己焼結作用は、従来の生
コークスのそれよりはるかに強力なものである。よって
、従来の燻焼コークスを原料とした場合の様に結合剤を
加えて捏合する必要が々く、さらには、緻密な炭素材料
となるのでピッチ含浸等の含浸処理を行う必要もない。
骨材自身の焼結作用によって結合するので骨材コークス
、結合剤コークス領域といった識別ができず、粒界での
微細クラックもないので酸化による強度劣下という欠点
が解決される。また、等方性余得るためにコークスの軸
比を1,2以下とする様な特別な粉砕機も必要としない
。この様に、本発明による特殊コークスを原料とする等
方性炭素材料は、従来の等方性炭素材料の欠点を解消し
、合わせて製造上従来法の複雑で長期にわたる工程を圧
縮でき、工業的に非常に有益である。
、結合剤コークス領域といった識別ができず、粒界での
微細クラックもないので酸化による強度劣下という欠点
が解決される。また、等方性余得るためにコークスの軸
比を1,2以下とする様な特別な粉砕機も必要としない
。この様に、本発明による特殊コークスを原料とする等
方性炭素材料は、従来の等方性炭素材料の欠点を解消し
、合わせて製造上従来法の複雑で長期にわたる工程を圧
縮でき、工業的に非常に有益である。
以下、本発明全実施例によシ更に詳細に説明するが、本
発明の範囲は実施例に限定されhものではな・い。
発明の範囲は実施例に限定されhものではな・い。
軸比、平均粒径、トルエン不溶分、キノリンネ溶分、揮
発分などの測定方法は前述の通りであるが、実施例、比
較例で示される特性値の測定方法は下記の通9である。
発分などの測定方法は前述の通りであるが、実施例、比
較例で示される特性値の測定方法は下記の通9である。
(イ) 曲げ強さ:
試験片は原則として10mmX 10mmX60mmz
5mmX5mm×60B又はiommφ×60闘、5
7翫φX 60 fiとする。
5mmX5mm×60B又はiommφ×60闘、5
7翫φX 60 fiとする。
(但し10±0.02.5+0.02.6o±01とす
る)。
る)。
試験機は万能型材料試験機を用いる。試験片が10HX
I Q、ix 60mmz 10mraφX 60
mの時は支点間距離k 40 mrnとし、試1験片5
vrmX 5+amX 60Fl+L 5mmφ×60
龍の時は支点間距離k 30 mmとする。支点のリョ
ウの曲率半径t1.5=i、加圧クサビの角度を600
、その先端の曲率半径全3麗とする。試j験片を支台上
に水平に置き、試験片の中火に均一速度で垂直に荷重を
加え試験片が破壊したときの最大荷重を目盛板で読む。
I Q、ix 60mmz 10mraφX 60
mの時は支点間距離k 40 mrnとし、試1験片5
vrmX 5+amX 60Fl+L 5mmφ×60
龍の時は支点間距離k 30 mmとする。支点のリョ
ウの曲率半径t1.5=i、加圧クサビの角度を600
、その先端の曲率半径全3麗とする。試j験片を支台上
に水平に置き、試験片の中火に均一速度で垂直に荷重を
加え試験片が破壊したときの最大荷重を目盛板で読む。
試験片の曲しヂ°強ざは次の式によって計算し、小数点
以下1ケタに丸める。
以下1ケタに丸める。
角棒の場合 2−VVh 2
8PL
丸イ奉の」場合 13g?
ここ(fc Bs :曲げ強t1(g/CTL2P:最
大荷重 kg L:支点間の距離α W:試験片の幅 鑞 h:試験片の厚み 1漂 D:試験片の直径 鑞 試験片の曲げ強ヤは5個の試験片の測定値の平均値を整
数に丸めて示す。
大荷重 kg L:支点間の距離α W:試験片の幅 鑞 h:試験片の厚み 1漂 D:試験片の直径 鑞 試験片の曲げ強ヤは5個の試験片の測定値の平均値を整
数に丸めて示す。
(ロ)嵩比重:
試験片は原則として10龍xlOmzx60朋、5m、
X5龍X60龍又は10朋φX607+1私5龍φX6
ommを用いる(但し寸法公差10±0.02.5±0
02.60±0.1とする)。試験片を105〜110
℃の空気浴中で2時間保ち、これをデシケータ−中で冷
却して室温に達したのちただちに重さをはかシ、再び空
気浴中に移し1時間毎に冷却して重さをはかる。これを
恒量に達するまで繰り返す。
X5龍X60龍又は10朋φX607+1私5龍φX6
ommを用いる(但し寸法公差10±0.02.5±0
02.60±0.1とする)。試験片を105〜110
℃の空気浴中で2時間保ち、これをデシケータ−中で冷
却して室温に達したのちただちに重さをはかシ、再び空
気浴中に移し1時間毎に冷却して重さをはかる。これを
恒量に達するまで繰り返す。
次に試験片の各辺の長さく丸棒の場合は長さおよび直径
)を3箇所ずつはかり、それぞれ各辺の平均寸法から体
積を求める。試験片のカサ比重は次の式によって計算し
、小数点以下3ケタに丸める。
)を3箇所ずつはかり、それぞれ各辺の平均寸法から体
積を求める。試験片のカサ比重は次の式によって計算し
、小数点以下3ケタに丸める。
d=−ここにd:カサ比重
■
W:乾燥試験片の重さくy)
V:体積(crIL3)
試験片のカサ比重は、5個の試験片の測定値の平均値を
小数点以下2ケタに丸めて示す。
小数点以下2ケタに丸めて示す。
eう 圧縮強さ:
試験片は原則として10mm×10mmX 10mn5
5mmX 5mWL X 5 mTn又は10mmφ×
1011mz 5 mWLφX5m+aを用いる(但し
寸法公差±0.01とする)。試験機は万能型材料試験
機を用いる。試験片の幅10101l厚す10mm5又
はLon、φの成形加圧面を試験加圧面として試験片の
上下に厚紙片をあてて、毎秒的51ζg/の2の均一速
度で試験片の中央部に加圧し、試験片が破壊したときの
最大荷重を目盛板で読む。試験片の圧縮強すは次の式に
よって計算し、整数に丸める。
5mmX 5mWL X 5 mTn又は10mmφ×
1011mz 5 mWLφX5m+aを用いる(但し
寸法公差±0.01とする)。試験機は万能型材料試験
機を用いる。試験片の幅10101l厚す10mm5又
はLon、φの成形加圧面を試験加圧面として試験片の
上下に厚紙片をあてて、毎秒的51ζg/の2の均一速
度で試験片の中央部に加圧し、試験片が破壊したときの
最大荷重を目盛板で読む。試験片の圧縮強すは次の式に
よって計算し、整数に丸める。
W:最大荷重 kg
S:試験片の加圧面の面積crIL2
試験片の圧縮強すは5個の試験片の測定値の平均値を整
数に丸めて示す。
数に丸めて示す。
に)硬さ:
試験片は原則として107n11×10Inr/L×6
0nm又は5朋X 5朋X 6011mを用いる(但し
、寸法公差10:l:0.02.5J=0.02.60
±0.1)。ブラシ用素拐においては、ショアーC型硬
度計を用いる。機械用素材においては、ショアーD型硬
度計を用いる。試験機は安定した台の上に垂直に置いて
使用する。測定箇所は、成形時にお−ける加圧面および
側面で各3点測定する。ただし、測定箇所は繰シ返しや
接近した点および端面に近い点であってはならない。測
定値の読み取りは棺数値をもってする。尚、試験片は、
あらかじめ105〜110℃の空気浴中で2時間・ 以
上保ち、これをデシケータ中で冷却して室温に達したも
のを使用する。試験片の硬度は5個の試験片の加圧面、
および側面の測定値のそれぞれの平均値を整数に丸めて
示す。
0nm又は5朋X 5朋X 6011mを用いる(但し
、寸法公差10:l:0.02.5J=0.02.60
±0.1)。ブラシ用素拐においては、ショアーC型硬
度計を用いる。機械用素材においては、ショアーD型硬
度計を用いる。試験機は安定した台の上に垂直に置いて
使用する。測定箇所は、成形時にお−ける加圧面および
側面で各3点測定する。ただし、測定箇所は繰シ返しや
接近した点および端面に近い点であってはならない。測
定値の読み取りは棺数値をもってする。尚、試験片は、
あらかじめ105〜110℃の空気浴中で2時間・ 以
上保ち、これをデシケータ中で冷却して室温に達したも
のを使用する。試験片の硬度は5個の試験片の加圧面、
および側面の測定値のそれぞれの平均値を整数に丸めて
示す。
(ホ)固有抵抗:
試験片は原則として10mmX 10mmX 60mm
又は5 +1mX5711X607nWtを用いる。(
但(し、寸法公差lo±0.02.5±0.02.60
±0.1とする)。
又は5 +1mX5711X607nWtを用いる。(
但(し、寸法公差lo±0.02.5±0.02.60
±0.1とする)。
2−1電流計
JISC−1102(指示電気書冊)05級以上のもの
。
。
2−2ミリボルト計
JISC−11020,5級以上、内部抵抗1000以
上。上記、いずれも最大目盛の20%以上のふれの得ら
れるもの。
上。上記、いずれも最大目盛の20%以上のふれの得ら
れるもの。
2−3可変抵抗器
2−4直流電源
2V 、3A以上だし得るもの。
2−5電流端子
太さ2 mmの銅線の枠のある錆のない銅アミ。
2−6電圧端子
先端のあ−1,シ鋭くないステンレス、または多回の針
。
。
2−7弾性絶縁物
電流端子の銅アミを試験片によく接触させるために厚み
6皿以上のゴム状絶縁物。
6皿以上のゴム状絶縁物。
3−1試験片の両端面に電流端子のアミの中央部を当て
弾性絶縁物を介し、1 kgの力でおしつける。
弾性絶縁物を介し、1 kgの力でおしつける。
3−2試験片が熱せられぬ程度の電流(A)を電流端子
より流す。
より流す。
3−3試験片の中央部に約40罰の間隔で長さ方向に2
点とり電圧端子の先端を309−の力でおしつける。
点とり電圧端子の先端を309−の力でおしつける。
′3−4測定温度は室温とする。
;3−5各面で1箇所はかり、4個の測定値の平均値を
とる。
とる。
試験片の固有抵抗は次の式によって計算し、有効数字2
ケクにまるめる。
ケクにまるめる。
xA
ρ=−X100O
XL
ρ:固有抵抗 (μncrn )V:電圧端子間
の電圧(mV) 工:試験片に流す電流(A) A:試験片の断面積 (α) L=電圧端子の距離 (ぼ) (へ)熱膨張係数(Coefficient of T
hermal Expansion=c、T、FJ): 測定する物質AのTl(温度)までの膨張率ΔtI/l
o(Δtはのびた長さ、toは最初の長さ)とT2まで
のΔt2/loを求め、次式にて計算する。
の電圧(mV) 工:試験片に流す電流(A) A:試験片の断面積 (α) L=電圧端子の距離 (ぼ) (へ)熱膨張係数(Coefficient of T
hermal Expansion=c、T、FJ): 測定する物質AのTl(温度)までの膨張率ΔtI/l
o(Δtはのびた長さ、toは最初の長さ)とT2まで
のΔt2/loを求め、次式にて計算する。
(但し、T2>TI)
通常、この求めた値に石英ガラスの熱膨張係数0.5X
10/℃を加える(但し、石英ガラス製試料ホルダーの
場合にかぎる)。
10/℃を加える(但し、石英ガラス製試料ホルダーの
場合にかぎる)。
(υ 放電加工試験:
下記試験装置を用いる。
三菱ダイアックス放電加工機DM−250三菱グイアッ
クス放電加工機電源DE−90実施例1〜12 原オ;1として表−1に示すような特性を示す平均粒径
1〜20μm1軸比10〜1.3の特殊コークスを、成
形圧力1000 kgAnL2で等方向に成形した後、
1000℃で焼成し、次いで2800℃で黒鉛化して得
られた炭素材料の物理特性を表−2に示す。
クス放電加工機電源DE−90実施例1〜12 原オ;1として表−1に示すような特性を示す平均粒径
1〜20μm1軸比10〜1.3の特殊コークスを、成
形圧力1000 kgAnL2で等方向に成形した後、
1000℃で焼成し、次いで2800℃で黒鉛化して得
られた炭素材料の物理特性を表−2に示す。
C,T、 Eの異方比が1.01と非常に優れた等方性
炭素材料であシ、特に試料3は、高強度である。
炭素材料であシ、特に試料3は、高強度である。
表 −1
実施例13〜17
原料として、表−3に示す様な平均粒径1〜20μm1
軸比1.0〜1.3の特殊コークスを用いた。成形圧力
300kg/cIIL2.500 kg/cx2.70
0 kg7cm2.1000kg/cTL2.1200
に!9/cIIL2 で等方的に成形した後、150
0°〜2900℃で焼成あるいは黒鉛化した場合に得ら
れた炭素材料の特性を表4に示す。熱膨張係数の異方比
が1.01以下と非常に優れた等方性材料であシ、試料
13,14.15は特に高強度である。
軸比1.0〜1.3の特殊コークスを用いた。成形圧力
300kg/cIIL2.500 kg/cx2.70
0 kg7cm2.1000kg/cTL2.1200
に!9/cIIL2 で等方的に成形した後、150
0°〜2900℃で焼成あるいは黒鉛化した場合に得ら
れた炭素材料の特性を表4に示す。熱膨張係数の異方比
が1.01以下と非常に優れた等方性材料であシ、試料
13,14.15は特に高強度である。
表−3
比較例1
原料として平均粒径が20μm以上のコークス金用いて
、成形圧力1oookgA−IrL2で等方的に成形し
た後、1000℃で焼成し次いで28oo℃で黒鉛化を
行った所、表−5に示すように製鋼用黒鉛電極程度の強
度(曲げ強さ2ookg/crIL2)シか出ないこと
が判明した。
、成形圧力1oookgA−IrL2で等方的に成形し
た後、1000℃で焼成し次いで28oo℃で黒鉛化を
行った所、表−5に示すように製鋼用黒鉛電極程度の強
度(曲げ強さ2ookg/crIL2)シか出ないこと
が判明した。
表−5
比較例2〜3
トルエン不溶分とキノリンネ溶分が表−6に示す様な特
性を示すコークスを原料とし、成形圧力1000 kg
/c1rL2f成形Lf後、1ooo℃で焼成L、次い
で2800℃で黒鉛化を行った。その結果を表−6に合
せて示す。
性を示すコークスを原料とし、成形圧力1000 kg
/c1rL2f成形Lf後、1ooo℃で焼成L、次い
で2800℃で黒鉛化を行った。その結果を表−6に合
せて示す。
試料2′については、焼成時に成形体が発泡を起こし物
理特性の測定ができなかった。試料2′や3′のように
、トルエン不溶分が90%以上98%以下、キノリンネ
溶分が80%以上95%以下の範囲外にあるようなコー
クスは、発を包を起こしたシ、物理特性的に充分なもの
とはならないことが1′1」明した。
理特性の測定ができなかった。試料2′や3′のように
、トルエン不溶分が90%以上98%以下、キノリンネ
溶分が80%以上95%以下の範囲外にあるようなコー
クスは、発を包を起こしたシ、物理特性的に充分なもの
とはならないことが1′1」明した。
比較例4〜5
平均粒径が1〜20μmのコークスで、トルエン不溶分
と揮発物が表−7に示すような特性を示すものを100
0 kg/ciの成形圧力で等方的に成形し、1000
℃で焼成した後、2800℃で黒鉛化を行っyoその結
果を表−7に合せて示す。
と揮発物が表−7に示すような特性を示すものを100
0 kg/ciの成形圧力で等方的に成形し、1000
℃で焼成した後、2800℃で黒鉛化を行っyoその結
果を表−7に合せて示す。
試料5′は、焼成時に成形体が発泡を起こし物理特性の
測定はできなかった。また、揮発分が低くトルエン不溶
分が多いもの(試料・1′)は、特殊炭素材料として特
性的に不適であることが判明した。
測定はできなかった。また、揮発分が低くトルエン不溶
分が多いもの(試料・1′)は、特殊炭素材料として特
性的に不適であることが判明した。
比較例6〜7
平均粒径が1〜20μmで、軸比10〜13のコークス
で、揮発分とキノリンネ溶分が表−8に示すような特性
を示すものを、1000 kg/C)1,2の成形圧力
で等方的に成形し、1000℃で焼成した後、2800
℃で黒鉛化処理を行った。その結果を表−8に合せて示
す。
で、揮発分とキノリンネ溶分が表−8に示すような特性
を示すものを、1000 kg/C)1,2の成形圧力
で等方的に成形し、1000℃で焼成した後、2800
℃で黒鉛化処理を行った。その結果を表−8に合せて示
す。
試料7′については、焼成時に発泡を起こしテストピー
スの採取が出来なかった。また、試料6′のような特性
を示すものは、物理特性的に特殊炭素材として満足ので
きるものではないことが判明した。
スの採取が出来なかった。また、試料6′のような特性
を示すものは、物理特性的に特殊炭素材として満足ので
きるものではないことが判明した。
実験例1(放電加工試験)
実施例8.10.13で得た等方性炭素拐につき、放電
加工試験を行った。試験条件としては、荒加工条件、中
加工条件、仕上加工条件の3種で行った。詳しい試験条
件は、表−9に示す。電極サイズは、15mmX15朋
x50mm(中心部φ5mの噴流穴あり)を用い加工深
さは、15mmとした。被加工材は5K−5(炭素工具
鋼)を用いた。
加工試験を行った。試験条件としては、荒加工条件、中
加工条件、仕上加工条件の3種で行った。詳しい試験条
件は、表−9に示す。電極サイズは、15mmX15朋
x50mm(中心部φ5mの噴流穴あり)を用い加工深
さは、15mmとした。被加工材は5K−5(炭素工具
鋼)を用いた。
表−9
放電加工試験の結果、どの炭素材料も二次放電を起こさ
ず、加工面粗さも中加工条件で平均面粗さ5〜7μIY
Iと非常に小さかった。また、電極消耗もどの条件にお
いても市販品と比較して1/2〜1/3となった。表−
10に市販品を比較例として一例を上げて試験結果を示
す。
ず、加工面粗さも中加工条件で平均面粗さ5〜7μIY
Iと非常に小さかった。また、電極消耗もどの条件にお
いても市販品と比較して1/2〜1/3となった。表−
10に市販品を比較例として一例を上げて試験結果を示
す。
この様に、本発明による炭素材料は、放電加工用黒鉛電
極として荒加工から精密仕上げ加工まで使用出来る。こ
のことは、従来荒加工後、電極を交換して仕上げ加工を
行っていたが、本発明の炭素材料を使用することによっ
て一本の電極で荒加工から精密仕上げ加工までできるこ
とを示している。
極として荒加工から精密仕上げ加工まで使用出来る。こ
のことは、従来荒加工後、電極を交換して仕上げ加工を
行っていたが、本発明の炭素材料を使用することによっ
て一本の電極で荒加工から精密仕上げ加工までできるこ
とを示している。
実験例2(異方比)
異方比は凡て熱膨張係数を測定することによって求めた
が、本発明の炭素材は完全等方性とも言える直が得られ
た。例として、実施例16の炭素材の異方比を市販品と
対比して示す。
が、本発明の炭素材は完全等方性とも言える直が得られ
た。例として、実施例16の炭素材の異方比を市販品と
対比して示す。
表−11
熱膨張係数(XIO−6パ):350°〜450℃市販
品C:(一般等方性炭素材)米国スタックポール社製2
020 実験例3(酸化消耗) 本発明の等方性炭素材の耐酸化性を調査するために、実
施例3で得られた等方性炭素材から125x20x32
mmの試験片を切シ出し、400℃、450℃。
品C:(一般等方性炭素材)米国スタックポール社製2
020 実験例3(酸化消耗) 本発明の等方性炭素材の耐酸化性を調査するために、実
施例3で得られた等方性炭素材から125x20x32
mmの試験片を切シ出し、400℃、450℃。
500℃、550℃、600℃の各温度に保たれた電気
炉内に24時間放置した。その結果、琺、t[に示すよ
うに酸化消耗率は、各温度とも従来法によって製造され
た等方性材料(市販品C)よシ低い値が得られた。
炉内に24時間放置した。その結果、琺、t[に示すよ
うに酸化消耗率は、各温度とも従来法によって製造され
た等方性材料(市販品C)よシ低い値が得られた。
以上の実験例よシ、本発明の等方性炭素材は、放電加工
、冶金、治具、機械、原子力設備などに用いる炭素材と
して極めて有用であることが明白である。
、冶金、治具、機械、原子力設備などに用いる炭素材と
して極めて有用であることが明白である。
図は本発明の等方性炭素材と市販品の耐酸化性を対比し
て示す。 特許出願人 東洋炭素株式会社 リ bり 温度(’C) 600
て示す。 特許出願人 東洋炭素株式会社 リ bり 温度(’C) 600
Claims (1)
- 炭素質原料を加熱処理し、祠られる生コークスから軸比
が1.0〜13、平均粒径が1〜20ミクロンで6り、
(a)トルエン不溶分が90〜98%(b)キノリンネ
溶分が80〜95%(c)揮発分が5〜20%の3条件
の肉食くとも2条件を満足させるコークス分画を溶剤分
別法により得、該コークス分画につき等方性加圧成形を
為し、焼成あるいは黒鉛化処理を行うことによシ得られ
る、曲げ強度450kg/CrrL2以上の等方性炭素
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58053981A JPS59182213A (ja) | 1983-03-31 | 1983-03-31 | 等方性炭素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58053981A JPS59182213A (ja) | 1983-03-31 | 1983-03-31 | 等方性炭素材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59182213A true JPS59182213A (ja) | 1984-10-17 |
JPH0369845B2 JPH0369845B2 (ja) | 1991-11-05 |
Family
ID=12957797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58053981A Granted JPS59182213A (ja) | 1983-03-31 | 1983-03-31 | 等方性炭素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59182213A (ja) |
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1983
- 1983-03-31 JP JP58053981A patent/JPS59182213A/ja active Granted
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