JPS59180395A - 原子燃料集合体のシツピング方法ならびにその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は原子燃料集合体の破損の有無を検出するため
のシツピング方法ならびにその装置に関する。

原子炉内で使用されている核燃料集合体の中には、原子
炉の継続的な運転によって一部の燃料棒に破損やピンホ
ールを生じ、内部に発生した核分裂生成物を漏出するも
のがあり、このような燃料集合体はまだ寿命が残ってい
だにしても、安全性の面から使用することができず、し
たがって、どの燃料集合体が核分裂生成物を漏出してい
るかを知る必要があり、燃料集合体の定期的な検査が行
われている。

この検査は燃料集合体を貯蔵プールに収容して行われる
が、水中テレビカメラで確認できないものについては通
常次のようなシツピング手段が採用されている。

そのシツピング手段では、周囲に電気ヒータを内装した
エアジャケットを設けたシツピングキャンを貯蔵プール
中に配設し、検査すべき燃料集合体をそのシツピングキ
ャンに収容し、周囲のエアジャケットにキャリアガス（
通常窒素ガス）と同じジャケットガスを送シ込み中のプ
ール水を追い出して断熱層を形成し、その断熱作用によ
って集合体の組成燃料棒を自己発熱させるか又は電気ヒ
ータによる強制加熱によって温度を上昇させるかして、
内部ガスを熱膨張させて被稜管の破損箇所から漏出させ
、これをキャンの下側から送り込んだキャリアガスで連
行し、放射線検出器により放射能の多寡を検出し、破損
の有無を確認するようにしている。ところで、上記従来
のやυ方では集合体の組成燃料棒の温度の上昇、内部ガ
友の膨張という手順を必用とするので検査に時間がかが
り、又崩壊熱の少なくなったものではヒータ等による外
的加熱手段が必要で、電気ヒータの場合は絶縁性の点に
充分配慮しなけれはならない。

そこで、この発明は上記の欠点を改良すべく工夫された
もので、原子燃料集合体の破損の有無を燃料集合体を収
容し、キャン本体中にキャリアガスを供給通過させてそ
の放射能の濃度を予備的に検出し、次いでキャン本体の
内圧を減圧して僅少時間これを維持し、その後キャン本
体内の減圧状態を解除し、次いでキャン本体にキャリア
ガスを供給通過させてその放射能濃度を検出することを
特徴とする原子燃料集合体の７ツピング方法を提供する
ものであり、第２には貯蔵プール内の所定の位置に配設
され上端に蓋体を開閉自在に被６嵌したキャン本体の周
囲部にキャン本体に連通ずる減圧装置を取付け、キャン
本体の下端部をキャリアガス供給装置に接続し、上端部
を放射能の検出装置に接続したことを特徴とするシツピ
ング装置を提供するものである。

以下図面を参照してその実施例につき説明すれば、１は
貯蔵プールＰ中の所定の位置に配設され気密に構成され
たキャン本体であって、上端には屋根状の蓋体１ａが１
側部に配置されたシリンダ部材２によって開閉自在に被
嵌されておシ、周囲部には、上端部がキャン本体ｌに連
通する減圧シリンダ３と、このシリンダ３と双頭式のピ
ストンロッド５を共通にした作動シリンダ４とが上下に
対をなして複数対取付けられ、また、キャン本体１の底
部にはキャリアガス取入れ用のホース６と水取入れ用の
ホース７が連結されていて、一方のホース６はパルプ６
ａを介してガス供給装置Ａに接続され、他方のホース７
は同じくパルプ７ａを介してポンプ（図示せず）に接続
されている。

また、蓋体１ａには取出し用のホ゛−ス８が連結サレ、
パルプ８ａを介してシンチレーションカウンタ又はガイ
ガミューラ管を内蔵した検出装置１Ｂに接続され、この
検出装置Ｂは計数装置ＣＶＣ電気的に接続されている。

上記蓋体開閉用のシリンダ部材２および作動シリンダ４
はそれぞれホースを介してポンプ等の動力源に接続され
ている。

なお、９はキャン本体１に取伺けられた圧力計である。

そこで、検査すべき燃料集合体Ｆを上方から図示のよう
にキャン本体１中に挿入し、シリンダ部材２により蓋体
１ａを閉じて本体１を密封する。

その後、パルプ６ａを開きホース６を介してガス供給装
置Ａからキャリアガスをキャン本体１中に供給し、これ
を上方のポース８がら取出し、検出装置Ｂおよび計数装
置Ｃによって計測し、予めキャン本体１中の水の放射能
を検知しておく。

次いで、ガスの取入れ側および取出し側のパルプ６ａ、
８ａを閉じ、本体周囲部の作動シリンダ４の上部に圧力
流体を送ってピストンロッド５を下降させ、減圧シリン
ダ３中にキャン本体ｌに入れである水およびキャリアガ
スを抜き取り、キャン本体１内を減圧させる。その減圧
の程度は圧力計９によって監視されるが、０．７気圧以
下になることが好ましい。

この際、燃料集合体Ｆの組成燃料棒の中に破損したもの
があれば、その内部のガス状の核分裂生成物が急速に膨
張して破損箇所からキャン本体１中に漏出することにな
る。

かくて、その減圧状態を約１分間程度持続させ、に抜き
取った流体（水）を再びキャン本体１に戻す。

その後、ホース６．８上のバルブ６ａ１８ａを開き、再
びキャリアガスを下方からキャン本体１中に送シ込み、
本体中を上昇通湯させ、これを上部のホース８から取出
し、検出装置Ｂによってその放射能濃度をカウントし計
数装置によって記録する。そして、測定結果を減圧前の
測定結果と比較し、放射能法度が高ければ、それが核分
裂生成物の漏出燃料体すなわち破損燃料体として判断さ
れる。このようにして破損燃料体と判断された燃料集合
体Ｆはキャン本体１から取シ出され、貯蔵プールＰに収
容される。

なお、作動シリンダ４によってキャン本体１の減圧状態
を解消するのに困難な異常が生じた際には、バルブ７ａ
を開きホース７から水をキャン本体１に取ｐ入れて減圧
状態を解除する。

上述の例ではキャン本体を減圧する装置としてシリンダ
形式のものを示したが、回転式のものでも差支えなく、
また、容量を所要に選定して単一のものとしてもよい。

以上のようにこの発明では、原子燃料集合体の温度上昇
を図るものではなく、キャン本体を減圧させて燃料体の
破損の有無を検出するようにしたので、核分裂生成物の
漏出のための準備時間が少なく、短時間に能率よく破損
の有無を検出することができ、しかも電気的な加熱手段
を必要とせず、作業を安全に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例の一部断面側面図。 図中、１・・・キャン本体、　　　２・・・ンリンダ部
材、３・・・減圧シリンダ、　　４・・・作動シリンダ
、５・・ピストンロッド　、６．７．８・・・ホース、
Ａ・・・ガス供給装置、　Ｂ・・・検出装置、Ｃ・・・
計数装置、　　　Ｆ・・・燃料集合体、Ｐ・・・貯蔵プ
ール 特許出願人　原子燃料工業株式会社 代理人　　　真　１）真　−

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）貯蔵プール内に配設されたキャン本体に燃料集合
   体を収容し、キャン本体中にキャリアガスを供給通過さ
   せてその放射能の濃度を予備的に検出し、次いでキャン
   本体の内圧を減圧して僅少時間これを維持し、その後キ
   ャン本体内の減圧状態を解除し、次いでキャン本体にキ
   ャリアガスを供給通過させてその放射能濃度を検出する
   ことを特徴とする原子燃料集合体のシツピング方法。
2. （２）貯蔵プール内の所定の位置に配設され上端に蓋体
   を開閉自在に被嵌したキャン本体の周囲部にキャン本体
   に連通ずる減圧装置を取付け、キャン本体の下端をキャ
   リアガスの供給装置に接続すると共に上端部を放射能の
   検出装置に接続したことを特徴とする原子燃料集合体の
   シツピング装置部