JPH07225172A - 湿式格納装置の水密容器の漏洩検出方法及び装置 - Google Patents

湿式格納装置の水密容器の漏洩検出方法及び装置

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JPH07225172A
JPH07225172A JP6015616A JP1561694A JPH07225172A JP H07225172 A JPH07225172 A JP H07225172A JP 6015616 A JP6015616 A JP 6015616A JP 1561694 A JP1561694 A JP 1561694A JP H07225172 A JPH07225172 A JP H07225172A
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JP
Japan
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watertight container
container
helium
reactor
containment vessel
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Pending
Application number
JP6015616A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Tanaka
義美 田中
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水密容器の破損を確実に検出する。 【構成】 原子炉圧力容器2の周囲を断熱材3で覆い、
この断熱材3の周囲を水密容器4で覆い、水密容器4を
原子炉格納容器1内に水没させた湿式装置において、水
密容器4に気体供給管10により原子炉格納容器内圧よ
り高い圧力で気体を供給する気体供給容器14と、気体
供給配管10にヘリウムを混入するヘリウム容器16
と、原子炉格納容器1の頂部空間のヘリウムを検出する
ヘリウムリーク検出器17とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉圧力容器を原子炉
格納容器内で水没させて格納する湿式格納装置の水密容
器の漏洩検出方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉圧力容器は安全性を確保するため
原子炉格納容器内に設置され、亀裂などが発生し、高温
高圧水が原子炉圧力容器の外部に放出される場合でも原
子炉格納容器内に押さえ込み外部には放出しない構造と
なっている。湿式原子炉格納容器には圧力抑制式と水没
式とがあり、圧力抑制式は原子炉格納容器を気体領域の
ドライウェルと一部に水を有するサプレッションチェン
バより構成し、原子炉容器をドライウェルに設置し、原
子炉圧力容器や接続する配管に亀裂が生じ外部へ放出さ
れる水蒸気をサプレッションチェンバの水で凝縮させて
体積を減少させ原子炉格納容器内の圧力上昇を抑制す
る。また水没式は原子炉の一次冷却水喪失事故時にも炉
心の冠水を維持し、崩壊熱を除去するために原子炉圧力
容器を原子炉格納容器内で水没させ、更に亀裂などによ
り原子炉圧力容器から発生する水蒸気を水により凝縮さ
せて体積を減少させ、原子炉格納容器内の圧力上昇を抑
制する。
【0003】図2は湿式格納装置の構成の一例を示す図
である。原子炉格納容器1内には、原子炉圧力容器2が
水浸けの状態で設置されており、原子炉圧力容器2内に
は核反応を行う燃料棒を冷却する一次冷却水ポンプ6が
設けられ、周囲からは蒸気管や給水管などの配管5が原
子炉格納容器1を貫通して外側へ配設されている。原子
炉圧力容器2の周囲には断熱材3が設けられ、この断熱
材3は水密容器4で覆われており、水密容器4内は窒素
などの気体が充填され、断熱材3中を自由に通過する。
気体は気体供給配管10から供給し、気体排出配管11
から排出する。水密容器4のどの位置で破損があっても
原子炉格納容器1内の水が流入するようにするため、供
給する気体の圧力は水密容器4の最も高い位置における
水圧より多少低く設定する。このため制御器9により制
御される気体流量調節弁12,13を設ける。気体排出
配管11の途中に水分検出器15を設け水密容器4内に
入り込んだ水分を検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水密容器4内には水密
容器4の破損によって外側から原子炉格納容器1内の水
が入り込んでくる場合に加え、原子炉圧力容器2の亀裂
や接続する配管およびこの配管溶接部に発生した亀裂な
どから原子炉圧力容器2内の一次冷却水が流入する場合
がある。上述した従来の水分検出方法では一次冷却水が
侵入したのか、水密容器4が破損して周囲の水が侵入し
たのか区別することが出来なかった。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、水密容器へ供給する気体中にヘリウムを混入し、
原子炉格納容器1の頂部に設けた気相部でヘリウムを検
出することにより、水密容器の破損を検出する湿式装置
の水密容器の漏洩検出方法および装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、原子炉圧力容器の周囲を断熱材で覆い、該断熱材の
周囲を水密容器で覆い、該水密容器を原子炉格納容器内
に水没させた湿式格納装置の水密容器の漏洩検出方法に
おいて、前記水密容器内に原子炉圧力容器の最も低い位
置における原子炉格納容器内圧より高い圧力で気体を供
給すると共に該気体にヘリウムを混入し、前記原子炉格
納容器の内部の頂部に空間が生じるよう原子炉格納容器
内の水位を定め、この頂部の空間のヘリウムを検出す
る。
【0007】原子炉圧力容器の周囲を断熱材で覆い、該
断熱材の周囲を水密容器で覆い、該水密容器を原子炉格
納容器内に水没させた湿式格納装置の水密容器の漏洩検
出装置において、前記水密容器内に原子炉圧力容器の最
も低い位置における原子炉格納容器内圧より高い圧力で
気体を供給する気体供給装置と、該気体供給装置にヘリ
ウムを混入するヘリウム混入装置と、前記原子炉格納容
器内部の頂部空間のヘリウムを検出するヘリウムリーク
検出器とを備える。
【0008】
【作用】原子炉圧力容器の最も低い位置における原子炉
格納容器内圧より高い圧力で気体が水密容器に供給され
るので、水密容器のいずれの位置で破損しても、気体に
混入したヘリウムは原子炉格納容器の水中に放出され頂
部の空間に上昇してゆき、ヘリウムリーク検出器によっ
て検出される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例の構成を示す図であ
る。図2と同一符号は同一の部材、装置を表す。原子炉
格納容器1は中央部が円筒形で上部と下部は球殻よりな
る鏡板で構成された鋼製圧力容器で、内部に原子炉圧力
容器2を配置し、水張りして没水させることにより、原
子炉圧力容器2からの放射線を遮蔽している。原子炉圧
力容器2内には原子炉内の熱を出力として取り出す一次
冷却水を循環させる一次冷却水ポンプ6や原子炉を構成
する燃料棒、制御棒などがあり、一次冷却水を供給する
給水管や発生した蒸気を取り出す蒸気管などの配管5が
接続されている。
【0010】原子炉圧力容器2およびこれに接続された
配管5の周囲には断熱材3が設けられ、この断熱材3を
水密容器4が覆っている。水密容器4には気体供給配管
10と気体排出管11とが原子炉格納容器1を貫通して
設けられ、気体供給配管10には流量調節弁12と気体
供給容器14およびヘリウム容器16が接続され、気体
排出管11には流量調節弁13と水分検出器15が設け
られている。また水密容器4には圧力検出器8が設けら
れ、原子炉格納容器1内には原子炉圧力容器2の最も低
い位置の原子炉格納容器内圧を検出する圧力検出器7が
設けられている。制御器9は流量調節弁12,13を制
御する。原子炉格納容器1の頂部の内面には空間が存在
するよう水位が設定されており、この空間のヘリウムを
検出するヘリウムリーク検出器17が頂部外面に設けら
れている。
【0011】次に動作について説明する。気体供給容器
14からは窒素などの安定した気体を供給する。この供
給される気体にはヘリウム容器16よりヘリウムが少量
混入され、水密容器4内の断熱材3領域に充填されて、
流通している。水密容器4内の圧力は原子炉圧力容器2
の最下部における原子炉格納容器1の内圧より大きな値
となるよう制御器9により調節されているので、水密容
器4がいずれの位置で破損しても充填されている気体と
共にヘリウムが原子炉格納容器1の水中に漏れだし、頂
部の気相に混入する。ヘリウムリーク検出器17はこの
頂部の気相領域内のヘリウム量を常時計測しており、水
密容器4の破損を検出する。この破損を検出することに
より原子炉格納容器1内の冷水が水密容器4内に侵入
し、原子炉圧力容器2に接触して熱応力を発生させるこ
とを防止することができる。
【0012】なお、原子炉圧力容器2またはこれに接続
する配管5、この配管と原子炉圧力容器2との接続部な
どに亀裂が入り一次冷却水が水密容器4内に漏れた場合
は、水分検出器15により検出することができる。
【0013】上述した実施例では水密容器4に供給する
気体は気体供給容器14より供給し、気体排出管11に
接続された水分検出器15を通した後は排出していた
が、気体供給管10と気体排出管11の管に圧縮機やフ
ィルタ等を設け閉ループとしてもよい。また供給する気
体は窒素としたが空気でもよい。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、水密容器内に周囲の原子炉格納容器の内圧より高い
圧力でヘリウムを混入した気体を供給し、原子炉格納容
器の頂部の気相部をヘリウムリーク検出器により監視す
るようにしたので、水密容器の破損を原子炉圧力容器な
どからの一次冷却水の漏洩と区別して確実に検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】従来の水密容器の漏洩を検出する構成図であ
る。
【符号の説明】
1 原子炉格納容器 2 原子炉圧力容器 3 断熱材 4 水密容器 5 配管 6 一次冷却水ポンプ 7,8 圧力検出器 9 制御器 10 気体供給配管(気体供給装置) 11 気体排出配管 12,13 流量調節弁 14 気体供給容器(気体供給装置) 15 水分検出器 16 ヘリウム容器(ヘリウム混入装置) 17 ヘリウムリーク検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器の周囲を断熱材で覆い、
    該断熱材の周囲を水密容器で覆い、該水密容器を原子炉
    格納容器内に水没させた湿式格納装置の水密容器の漏洩
    検出方法において、 前記水密容器内に原子炉圧力容器の最も低い位置におけ
    る原子炉格納容器内圧より高い圧力で気体を供給すると
    共に該気体にヘリウムを混入し、 前記原子炉格納容器の内部の頂部に空間が生じるよう原
    子炉格納容器内の水位を定め、この頂部の空間のヘリウ
    ムを検出することを特徴とする湿式格納装置の水密容器
    の漏洩検出方法。
  2. 【請求項2】 原子炉圧力容器の周囲を断熱材で覆い、
    該断熱材の周囲を水密容器で覆い、該水密容器を原子炉
    格納容器内に水没させた湿式格納装置の水密容器の漏洩
    検出装置において、 前記水密容器内に原子炉圧力容器の最も低い位置におけ
    る原子炉格納容器内圧より高い圧力で気体を供給する気
    体供給装置と、 該気体供給装置にヘリウムを混入するヘリウム混入装置
    と、 前記原子炉格納容器内部の頂部空間のヘリウムを検出す
    るヘリウムリーク検出器とを備えたことを特徴とする湿
    式格納装置の水密容器の漏洩検出装置。
JP6015616A 1994-02-10 1994-02-10 湿式格納装置の水密容器の漏洩検出方法及び装置 Pending JPH07225172A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104374529A (zh) * 2014-11-07 2015-02-25 北京卫星环境工程研究所 用于航天器总漏率测试的变容式刚性收集室

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104374529A (zh) * 2014-11-07 2015-02-25 北京卫星环境工程研究所 用于航天器总漏率测试的变容式刚性收集室

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