JPS5917927B2 - 屑単板の分離装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ベニヤレース、スライサー等のベニヤ単板剥
削機から切削製出されるベニヤ単板の選別分離装置に関
し、ベニヤ単板を繊維と直角方向に搬送しながら、単板
の前後端縁の不整形部分や、節、割れ等の欠陥部分を裁
断し、有効巾の単板に整えて、次段の工程に搬送するに
当り、裁断した屑単板や有効巾でも例えば厚さの不等な
もの等を自動的に選別排出し、有効な単板のみを継続搬
送させて、屑単板の選別排除に要する人手と時間を省略
し、作業を能率化してベニヤ単板搬送め工程を簡易にし
、製造能率の向上を図る事を目的とするものである。

従来、前記有効ベニヤ単板と、屑単板の選別分離装置に
関しては、各種の発明考案がなされているが、近来、ベ
ニヤ板製造に供される原木丸太の品質劣化と、製品歩留
まり向上の為、極めて小中の・マニャ単板の有効活用に
迫られ、さらにまた、生産工程の合理化、高速化に伴な
い、従来に比し遥かに高速のベニヤ単板搬送が口論まれ
ており、従来装置においては、その屑単板分離作動の応
動が遅滞気味となり、為に前記有効単板と屑単板との選
別分離装置において、その搬送速度に制約を受ける事も
屡々であった。

不発明は、上記の欠陥を極めて簡便な手法により解決し
たものであり、以下実施例について、図面により説明す
れば、第１図において、１はベニヤ単板の搬入コンベア
ーで通常複数条のベルト等により構成され、例えば電動
機等によって、矢示方向にベニヤ単板をその繊維と直角
方向に搬送するよう駆動されている。

２は前記搬入コンベアー１の先端部附近に、搬送ベニヤ
単板の搬送方向に直角に例えば一直線上に、１個もしく
は複数個設置された、例えば光電管、リミットスイッチ
、マイクロスイッチ、圧電素子等により構成された搬送
ベニヤ単板の例えば前後端縁部の不整形部分や、節、割
れ等の欠陥部分もしくは、搬送ベニヤ単板が金山に亘っ
て、有効厚さが有るか、否か等を検出する公知の欠点検
出装置である。

３はカッターロール４の下側に設置された受はロールで
あり、搬送ベニヤ単板の全巾に亘り、その外周面に例え
ばゴム等の弾性体を被覆せしめ、ベニヤ単板を繊維と直
角方向に搬送するよう、例えば電動機等により矢示方向
に回動され、さらにその外周面には１条もしくは複数条
の、後述する屑単板ガイド５が挾み込まれる細溝３′が
全周に亘って刻まれている。

４はベニヤ単板裁断用の刃物４′を装着せしめた、例え
ばカッターロールであり、前記ベニヤ単板の欠点検出装
置２からの信号を受けた制御装置により、例えば時限装
置を介して必要の都度、例えば電動機等によりクラッチ
ブレーキを介して、矢示方向に連続したり、乃至は断続
的に回動され。

ベニヤ単板の有効部分と層部分を裁断、分割せしむるも
のである。

５は１条もしくは複数条の草刈り鎌の刃物部のごとき平
面形状をなした、例えば薄鋼板もしくは合成樹脂等によ
って、全面積に亘り、略一定厚みに形成された屑単板ガ
イドであり、第５図に図示のごとく、その刃先端を上方
に向けて、その刃腹部５′が受はロール３の細溝部３′
の内径寸法と略同−の弧円を有し、前記細溝部３′に沿
って挾持されるごとく差し込まれ、その下端部は第１図
に図示のごとく垂直に下降し、適宜機枠等に固定され取
り付けられている。

また、前記屑単板ガイド５の刃背部５“の部分は、第５
図に図示のごとく、受はロール３の細溝部３′部より浮
き上った位置で、前記受はロール３の外周径より、僅か
づつ離開するような放物線を画くような弧円を有しつつ
、その後部下側に向けて急胴面を形成し乍ら、垂直線に
移行する形状をなし、屑単板の該単板ガイド刃背部５“
を屑単板が摺擦しつつ滑降落下し易い、スロープを形成
しているのである。

６は、例えばボールベアリング等を介装して軸支された
軽快回転自在の転勤ローラーであり、搬送ベニヤ単板の
搬送方向に自由に回動するものであり、ブラケット６′
によりベニヤ単板搬送方向の反対側に向けて、稍斜め上
方に設置され、本発明においては、第３図、第４図に図
示のごとく、屑単板ガイド５を受はロール３に対し１条
設置した場合、前記屑単板ガイド５の左右、両外側に各
１組宛設置されるのである。

７は転勤ローラー６の後方のベニヤ単板搬送方向寄りに
前記転勤ローラー６の僅か下側の位置に設置されたベル
１プーリーであり、ブラケッ１６′により、第１図に図
示のごとく連結され、さらに支点アーム７′に係止され
た流体シリンダー等により構成された揺動機構（図示省
略）により、前記欠点検出装置の信号を受けた制御装置
により適宜時限装置等を介してプーリー８の軸中心を支
点として矢示方向に左右連動して同時に上下動可能に装
置され、８のプーリーと７のベルトプーリー間には、例
えばコンベアベルト等が懸廻され、矢示方向のベニヤ単
板搬送方向に例えば電動機等により駆動されるのである
。

８′は駆動軸８“に複数細軸嵌装された例えばコンベア
プーリーであり、矢示のベニヤ単板搬送方向に例えば電
動機等により駆動されている。

以上の装置によって、実施の態様を詳述すれば第１図に
おいて先ず最初に６の転勤ローラー、および７のベルト
プーリー、共に、例えば流体シリンダー（図示省略）等
の矢示の上向き方向の作動により、上方に時期状態にさ
れており（第５図においては仮想線位置）その下側は屑
単板落下に備えて第１図のごとく開口されている。

次いで、搬送ベニヤ単板の欠点検出装置２により、例え
ば搬入ベニヤ単板の前端縁の不整形部分が検出され制御
装置により、例えば時限装置を介在してカッターロール
４が作動して、前記搬入ベニヤ単板の前端縁が裁断され
、屑単板となったＰｌの単板の巾方向における中央部附
近は、屑単板ガイド５の刃背部５“に沿って、またその
左右端部は受はロール３の回動に伴ない、前記受はロー
ル３の外周内部に載って搬送されるのである。

引き続きベニヤ単板が搬送され、屑単板Ｐ“が転動ロー
ラー６の略真下に到達した時に、前記搬入単板の欠点検
出装置２からの信号を適宜、例えば時限装置を介して、
例えばエアーシリンダー等の流体シリンダーに信号を送
り、支点アーム７′を下向きに作動せしめ、第５図に実
線で図示するごとく、転勤ローラー６が前記屑単板Ｐ“
の左右両端を、受はローラー３に圧接する事になる。

なお、その態様を第５図のＡ矢視方向から図示すれば、
第３図のごとき状態となり、つまり屑単板ｐ／／の巾方
向における略その中央部は、屑単板ガイド５の刃背部５
“に接し、その左右両端部は、転勤ローラー６の圧接転
動により第３図のごとく、屑単板Ｐ“は大きく弓なりに
、受はローラー３に向って湾曲した状態となりつつ受は
ローラー３に密接して、斜め下方へと搬送されるのであ
る。

なお、引き続きベニヤ単板は搬送されて、第６図の状態
に進行し、前記屑単板Ｐ“の後端縁部と有効単板Ｐ２の
前端縁とは上下に分離決別され、屑単板Ｐ“は下側の屑
単板搬送径路へさらに有効単板Ｐ２は有効単板径路であ
る７のベルトプーリー側へと導入され、さらに搬送が続
けられて、第２図に示すごとく有効単板Ｐ２は、コンベ
アプーリー８側へと搬送されるのである。

さら番とベニヤ単板が搬送を続け、例えば有効単板Ｐ２
の後端縁部の下整形部分が、前記欠点検出装置２により
検知されて、後端縁部がカッターロール４の作動により
裁断され、続いて検出装置２の前記信号が、適宜時限装
置を介して支点アーム７′に関連している。

例えばエアーシリンダー等の流体シリンダーにも伝えら
れ、前記流体シリンダーの上向き作動によって、転勤ロ
ーラー６が上側へ移行し、第１図に示す状態に復元し前
記搬送ベニヤ単板Ｐ２の後端縁部の屑単板が下方に開口
されている屑単板の径路へと搬送されるのである。

以上のごとく、有効単板および屑単板の分離選別動作を
、その各々の単板がその選別径路を通過し終らないうち
に、前記転勤ローラー６と屑単板ガイド５とにより、そ
の目的の径路を構成せしむる事により、早目早目に前記
各種単板の選別が可能となったものであり、極めて高速
のベニヤ単板搬送または、屑単板部の後端縁と、有効単
板の前端縁部が密接して搬送されても支障を来たさず、
例えば従来装置に見受けられる。

次段にコンベアを設けて、前段の搬送速度以上の増速さ
れた搬送速度を以って、前記屑単板と有効単板とを離開
せしめる手法も不要であり、さらにまた極めて巾狭な有
効単板においても確実にその径路へ搬送分離せしめる等
、簡易な手段により高速化されたベニヤ単板選別分離を
可能にしたものであり、斯界に貢献する所大なるものが
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例で、第１図、第２図は側面図、第
３図は第５図におけるＡ矢視図、第４図は平面図、第５
図、第６図は拡大側面図である。 １は搬入コンベア、２は欠点検出装置、３は受はロール
、３′は細溝、４はカッターロール、４′は刃物、５は
屑単板ガイド、５′は刃腹部、５“は刃背部、６は転勤
ローラー、６′はブラケット、７はベルトプーリー、７
′は支点アーム、８はプーリー、ぎはコンベアプーリー
、８“は駆動軸、ｐｉ、ｐ２は有効単板、Ｐ’、Ｐ“は
屑単板である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 搬入コンベアと、搬入コンベア上に配置された単板
   の欠点検出装置と、搬入コンベアの末端部近傍に配置さ
   れた外周面に細溝を穿設した受はロールと、刃物を装着
   するとともに、受はロールの上方に配置され、前記欠点
   検出装置の信号により回転するカッターロールと、受は
   ロールの細溝に刃腹部を差し込み、先端部を上方に向は
   立設された屑単板ガイドと、受はロールの単板搬出側近
   傍に配置されたコンベアプーリーと、コンベアプーリー
   に揺動自在に軸支された支点アームと、支点アームの揺
   動機構と、支点アーム先端に軸支されたベルトプーリー
   と、前記アーム先端に係着されたブラケットと、単板搬
   送方向の反対側に向けて前記ブラケツ１に回転自在に軸
   支された転勤ローラーと、欠点検出装置の信号を受けて
   カッターロール、および支点アームの揺動機構を制御す
   る制御装置とを備えたことを特徴とする屑単板の分離装
   置。 ２ 支点アームの揺動機構は流体シリンダーにより構成
   されたことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
   屑単板の分離装置。