JPS59175883A - アルブミン分解物を用いた修飾ウロキナ−ゼ及びその製造法 - Google Patents
アルブミン分解物を用いた修飾ウロキナ−ゼ及びその製造法Info
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- JPS59175883A JPS59175883A JP58050533A JP5053383A JPS59175883A JP S59175883 A JPS59175883 A JP S59175883A JP 58050533 A JP58050533 A JP 58050533A JP 5053383 A JP5053383 A JP 5053383A JP S59175883 A JPS59175883 A JP S59175883A
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- human serum
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、分子量500〜60,000のヒト血清アル
ブミン(以下H8Aと略称すゐ)分解物を架橋試薬でウ
ロキナーゼに結合させてなる修飾ウロキナーゼに関する
。
ブミン(以下H8Aと略称すゐ)分解物を架橋試薬でウ
ロキナーゼに結合させてなる修飾ウロキナーゼに関する
。
従来、タンパク質の性質改善、抗原性消失等の目的でポ
リエチレングリコール(PEG)やアルブミンなどの高
分子をタンパク質と化学的に結合させる修飾法が数多く
報告されているが、PEGは合成高分子であり、アルブ
ミンは直接結合させるには分子量が大きすぎる欠点があ
る。
リエチレングリコール(PEG)やアルブミンなどの高
分子をタンパク質と化学的に結合させる修飾法が数多く
報告されているが、PEGは合成高分子であり、アルブ
ミンは直接結合させるには分子量が大きすぎる欠点があ
る。
本発明者らは、化学修飾材料として公刊100〜60,
000の分子サイズを持つ生体高分子の7ラグメントを
H8Aの化学的及び酵素的切断により調製し、これをウ
ロキナーゼ(分子量54,000)と化学的に結合させ
たところ、分子量70,000以上の複合体が酵素活性
を保持し、かつきわめて血中安定性のすぐれた修飾ウロ
キナーゼであるとと、さらに分子量170,000以上
の複合体は、酵素活性を保持し、かつその抗原性がH8
Aの抗原性に変換されていることを見い出し、本発明に
到達した。
000の分子サイズを持つ生体高分子の7ラグメントを
H8Aの化学的及び酵素的切断により調製し、これをウ
ロキナーゼ(分子量54,000)と化学的に結合させ
たところ、分子量70,000以上の複合体が酵素活性
を保持し、かつきわめて血中安定性のすぐれた修飾ウロ
キナーゼであるとと、さらに分子量170,000以上
の複合体は、酵素活性を保持し、かつその抗原性がH8
Aの抗原性に変換されていることを見い出し、本発明に
到達した。
即ち、本発明は、「(1)分子量500〜60,000
のヒト血清アルブミン分解物とウロキナーゼを架橋試薬
で結合きせることを特徴とする修飾ウロキナーゼの製造
法。(2)分子量500〜60,000のヒト血清アル
ブミン分解物をウロキナーゼに化学結合させてなる修飾
ウロキナーゼ。」K関するものである。
のヒト血清アルブミン分解物とウロキナーゼを架橋試薬
で結合きせることを特徴とする修飾ウロキナーゼの製造
法。(2)分子量500〜60,000のヒト血清アル
ブミン分解物をウロキナーゼに化学結合させてなる修飾
ウロキナーゼ。」K関するものである。
本発明に於いて、分子量500〜60,000のH8A
分解物ば、H8Aを化学的及び酵素的に分解し、ゲル濾
過及び透析等により所定分子量の分解物を分画して使用
する。
分解物ば、H8Aを化学的及び酵素的に分解し、ゲル濾
過及び透析等により所定分子量の分解物を分画して使用
する。
HS Aの化学的分解法としては、ブロモシアンによる
メチオニル結合の切断、部分酸加水分解法、2−ニトロ
−5−チオシアノ安息香酸によるアシルシスティン結合
の切断、N−ブロモスクシンイミド及び2−(2−ニト
ロフェニルスルフェニル)−3−メチル−3−ブロモイ
ンドールによるトリプトファニル結合の切断など、酵素
分解としては、トリプシン、キモトリプシン、サーモラ
イシン、ペプシン、パパイン、スプチリシンエラスター
ゼなどのいずれの方法を用いてもよい。
メチオニル結合の切断、部分酸加水分解法、2−ニトロ
−5−チオシアノ安息香酸によるアシルシスティン結合
の切断、N−ブロモスクシンイミド及び2−(2−ニト
ロフェニルスルフェニル)−3−メチル−3−ブロモイ
ンドールによるトリプトファニル結合の切断など、酵素
分解としては、トリプシン、キモトリプシン、サーモラ
イシン、ペプシン、パパイン、スプチリシンエラスター
ゼなどのいずれの方法を用いてもよい。
これらの手法で得られたH8A分解物は、分子!500
〜60,000、好ましくは1,000〜10,000
のものが良い。
〜60,000、好ましくは1,000〜10,000
のものが良い。
H8A分解物とウロキナーゼを化学的結合させるには、
種々の架橋試薬が利用出来る。
種々の架橋試薬が利用出来る。
例えば、ビスイミデート類、アンド類、イソシアネート
類ジアルデヒド類など、あるいはN−スクシンイミジル
−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネートなどの架
橋試薬が利用出来る。
類ジアルデヒド類など、あるいはN−スクシンイミジル
−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネートなどの架
橋試薬が利用出来る。
一般に、H8A分解物とウロキナーゼの化学的結合によ
り、新たな抗原決定基が形成されないことが好ましい。
り、新たな抗原決定基が形成されないことが好ましい。
本発明の平均分子量約70,000の修飾ウロキナーゼ
1ツが形成されていないことが確認された。
1ツが形成されていないことが確認された。
この複合体のインビボ及びインビトロにおける血漿中で
の安定性をラットを用いて検討したところ、通常のウロ
キナーゼと比較して血漿中のプロテアーゼインヒビター
の影響を受は難く、血中半減期が著しく延長されている
ことが判明した。
の安定性をラットを用いて検討したところ、通常のウロ
キナーゼと比較して血漿中のプロテアーゼインヒビター
の影響を受は難く、血中半減期が著しく延長されている
ことが判明した。
また、平均分子量約170,000の修飾ウロキナーゼ
は抗ウロキナーゼ血清と沈降物を形成せず、抗H8A血
清と沈降物を形成することから、人に対して免疫原性を
有するタンパク質の抗原性をH8Aの抗原性に変換させ
る修飾法になることが確認された。
は抗ウロキナーゼ血清と沈降物を形成せず、抗H8A血
清と沈降物を形成することから、人に対して免疫原性を
有するタンパク質の抗原性をH8Aの抗原性に変換させ
る修飾法になることが確認された。
次に実施例をあげて、具体的に説明する。
実施例I
HS A 200ツを含む10−の80チギ酸溶液に2
00”/のブロモシアンを加え、4℃で24時間反応さ
せに。反応後、0.1MIJン酸緩衝液pH7,4に対
して24時間透析後、13−のトリジンy −5eph
arose 4 B (5epharose 4 B
1−あたり10叩のトリプシンを固定化したもの)を加
え、37℃で4時間反応後トリプシンー8epharo
se 4Bを除去した。
00”/のブロモシアンを加え、4℃で24時間反応さ
せに。反応後、0.1MIJン酸緩衝液pH7,4に対
して24時間透析後、13−のトリジンy −5eph
arose 4 B (5epharose 4 B
1−あたり10叩のトリプシンを固定化したもの)を加
え、37℃で4時間反応後トリプシンー8epharo
se 4Bを除去した。
得られた溶液は、アミコンPMIO膜にて分子量・1万
以上のものを除去し、さらに透析にて低分子を除去して
平均分子量約10,000の)(SA分解物を得た。
以上のものを除去し、さらに透析にて低分子を除去して
平均分子量約10,000の)(SA分解物を得た。
実施例2
実施例1で得られたヒト血清アルブミン分解物10”/
とウロキナーゼ1ツ(148,000国際単位)を含む
3rntの0.1 Mリン酸緩衝液(pH7,4)に、
2.4りのグルタルアルデヒドを加え、4℃で2.5時
間反応後、グリシン36ツを加えて反応を停止した。残
存活性は、フィブリンプレート法にて33チであった。
とウロキナーゼ1ツ(148,000国際単位)を含む
3rntの0.1 Mリン酸緩衝液(pH7,4)に、
2.4りのグルタルアルデヒドを加え、4℃で2.5時
間反応後、グリシン36ツを加えて反応を停止した。残
存活性は、フィブリンプレート法にて33チであった。
生成物の分取は5ephadex G −150を用
いるゲル濾過により行ない、平均分子量約70.000
及び170,000の修飾ウロキナーゼがそれぞれ41
,000と2,000国際単位得られた。
いるゲル濾過により行ない、平均分子量約70.000
及び170,000の修飾ウロキナーゼがそれぞれ41
,000と2,000国際単位得られた。
実施例3
実施例2で得られた修飾ウロキナーゼ(分子量約70,
000)の生理食塩水溶液1 ml (1ツ/、りとフ
ロイントのコンプリードアシュバンド1−を混和してW
10型エマルジツンとし、ウサギの4足前及びその指裏
等の皮下に注射した。10日後、20日後に同様の注射
を行ない、30日目に200μ? / 0.25−生理
食塩水の複合体を静脈注射し、43日目に採血して、抗
複合体血清を得た。また、抗つロキナーゼ血清抗HS
A血清、抗H8A分解物血清もウサギを用いて作製し、
それらすべての抗原液に対してオフタロニー法[0,O
uehterlong。
000)の生理食塩水溶液1 ml (1ツ/、りとフ
ロイントのコンプリードアシュバンド1−を混和してW
10型エマルジツンとし、ウサギの4足前及びその指裏
等の皮下に注射した。10日後、20日後に同様の注射
を行ない、30日目に200μ? / 0.25−生理
食塩水の複合体を静脈注射し、43日目に採血して、抗
複合体血清を得た。また、抗つロキナーゼ血清抗HS
A血清、抗H8A分解物血清もウサギを用いて作製し、
それらすべての抗原液に対してオフタロニー法[0,O
uehterlong。
Aata Path、Mlcrobiol、5cand
、、 32 、231(1953))を用いて分析した
結果、分子量約70,000の修飾ウロキナーゼはウロ
キナーゼ及びアルブミン両者の抗原性を示し、それ以外
の抗原性は示さ力かった。
、、 32 、231(1953))を用いて分析した
結果、分子量約70,000の修飾ウロキナーゼはウロ
キナーゼ及びアルブミン両者の抗原性を示し、それ以外
の抗原性は示さ力かった。
一方、分子量約170,000の修飾ウロキナーゼは、
抗ウロキナーゼ血清と沈降線を形成せず、抗アルブミン
血清と沈降線を形成した。
抗ウロキナーゼ血清と沈降線を形成せず、抗アルブミン
血清と沈降線を形成した。
実施例4
実施例2で得られた分子量約70,000の修飾ウロキ
ナーゼの生理食塩水溶液をウィスター系ラット(250
f110’)に8,000国際単位/しの割合で大腿部
静脈から注射し、経時的に腹部大動脈から抗凝固剤とし
て3.8チクエン酸ナトリウムを1容用いて、血液をサ
ンプリングした。得られた0 血液から血漿を分離後、I N −HO2にてpH2,
0とし、室温で30分放置して残存するプロテアーゼイ
ンヒビターを失活をせ、IN −Na0I(にて、pH
7゜0にもどした後、フィブリンプレート法にて活性を
測定した。
ナーゼの生理食塩水溶液をウィスター系ラット(250
f110’)に8,000国際単位/しの割合で大腿部
静脈から注射し、経時的に腹部大動脈から抗凝固剤とし
て3.8チクエン酸ナトリウムを1容用いて、血液をサ
ンプリングした。得られた0 血液から血漿を分離後、I N −HO2にてpH2,
0とし、室温で30分放置して残存するプロテアーゼイ
ンヒビターを失活をせ、IN −Na0I(にて、pH
7゜0にもどした後、フィブリンプレート法にて活性を
測定した。
対照として、ウロキナーゼ(分子量54,000)及び
実施例2のHS A分解物を含まない系で調製したグル
タルアルデヒド処理ウロキナーゼも同様の操作を行った
。経時的な血漿中残存活性(イ)を表1に示す。(ラッ
トは、それぞれの試料に対して4匹用いた。) 表 1 実施例5 ウィスター系ラットの血漿44に対して、表1で示した
3種類の試料を40 pt加え、終濃度135国際単位
/−とする。37℃でインキュベートして経時的K O
,5−をサンプリングし、実施例4と同様の酸処理(p
H2,0)後、活性測定を行った。
実施例2のHS A分解物を含まない系で調製したグル
タルアルデヒド処理ウロキナーゼも同様の操作を行った
。経時的な血漿中残存活性(イ)を表1に示す。(ラッ
トは、それぞれの試料に対して4匹用いた。) 表 1 実施例5 ウィスター系ラットの血漿44に対して、表1で示した
3種類の試料を40 pt加え、終濃度135国際単位
/−とする。37℃でインキュベートして経時的K O
,5−をサンプリングし、実施例4と同様の酸処理(p
H2,0)後、活性測定を行った。
経時的な残存活性(%)を表2に示す。
表 2
特許出願人 わかもと製薬株式会社
Claims (2)
- (1) 分子!!−500〜60,000のヒト血清
アルブミン分解物とウロキナーゼを架橋試薬で結合させ
ることを特徴とする修飾ウロキナーゼの製造法。 - (2) 分子t500〜60,000のヒト血清アル
ブミン分解物をウロキナーゼに化学結合させてなる修飾
ウロキナーゼ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58050533A JPS59175883A (ja) | 1983-03-28 | 1983-03-28 | アルブミン分解物を用いた修飾ウロキナ−ゼ及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58050533A JPS59175883A (ja) | 1983-03-28 | 1983-03-28 | アルブミン分解物を用いた修飾ウロキナ−ゼ及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59175883A true JPS59175883A (ja) | 1984-10-04 |
JPH0218066B2 JPH0218066B2 (ja) | 1990-04-24 |
Family
ID=12861632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58050533A Granted JPS59175883A (ja) | 1983-03-28 | 1983-03-28 | アルブミン分解物を用いた修飾ウロキナ−ゼ及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59175883A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04127577U (ja) * | 1991-05-13 | 1992-11-20 | 株式会社アドバンテスト | 高周波測定プローブ |
-
1983
- 1983-03-28 JP JP58050533A patent/JPS59175883A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04127577U (ja) * | 1991-05-13 | 1992-11-20 | 株式会社アドバンテスト | 高周波測定プローブ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0218066B2 (ja) | 1990-04-24 |
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